<Infinite Dendrogram>~砂漠の流星~

読了目安時間:9分

砂漠の流星

 カタル村から南に下ること約一〇キロメテル――そこに広がる大流砂は、静寂に包まれていた。  辺りに生命の気配は無く、流れる砂以外で動くものはひとつもない。  中天に輝く陽光に、影すらも焼却されて姿を消している。  先ほどまで激しい戦闘が繰り広げられていたのに、今はその痕跡の欠片さえ見つけることが出来ない。  まるで、時さえも停まっているかのようだった。  ――ふと、風が吹いた。  舞い上がった砂塵が、流砂の外縁を周回しながら量を増していく。  一周、二周と回を重ねるごとに、加速度的に規模を膨らませ、そのまま天へと昇り始める。  それは、やがて竜巻のごとくそびえ立つ渦となった。 『VOEEEEEE――――!!』  その内側から、轟くような音が響き渡る。  渦巻く砂塵に阻まれて、外から中の様子を窺うことは出来ない。  それでも、その音を耳にした者は気がついただろう。  その内側には、悪意に塗れた――周囲の全てを嘲弄する化け物がいる。 ◇  当たり前の話だが。  カタル村まで矢が届くとしても、それで<UBM>を倒せるわけではない。  大前提である射程距離をクリアできても、越えるべきハードルは他にもある。  まず、そもそも標的を見つけられなければ意味が無い。  《アロー・インサイト》で得られる視界は、決して広くない。  その視界で標的を探す行為は、望遠鏡を使って捜し物をするようなものだ。  大流砂からカタル村に至るルートを移動していると推測し、捜索範囲を絞ってはいるが、それでも難易度は高い。  しかも推測が大間違いだった場合、ふと気がついたら村が襲われていたなどという可能性すらある。  だから。 「あれか――」  それを見つけた時、ヴェロスは心の底から安堵した。  カタル村の南五キロで捉えた砂嵐。見覚えのある砂塵の渦に、彼は小さく息をついた。  構えた弓を動かし、射線を調整――渦巻く砂塵の内側に視線を通す。 「標的確認」  大きすぎて、《アロー・インサイト》の視界ではその全容を捉えることができない。  だが、それでも今視ているモノこそが、己の敵だとヴェロスは断定した。  ――【謀渦連天 ルアヴォルテ】  《看破》のスキルが、彼にその名を告げる。  ただし、それ以上の情報は見えない。 (……《偽装》された(デコイ))  そんな風に脳裏を過る可能性を、ヴェロスは噛み潰す。  化かし合いでは向こうの方が上だ。見破る術はなく、そして探っている時間もない。 (猶予はあと三分、いや二分といったところか)  【ルアヴォルテ】の移動速度から、おおよそのアタリをつける。  その怪物は、砂塵の渦に守られながら、時速一〇〇キロメテルほどで北上していた。  自分たちを遠ざけた以上、戦うつもりはないはずだ。  それなのに、より遠くに逃げるための南進ではなく北進を選ぶ。その意図は明白だ。 (村を潰してから逃げるということか)  それで逃げおおせられると考えているらしい。  舐められたものだと、ヴェロスは口の端に冷笑を浮かべた。 (でも、判断としては間違っていない)  【ルアヴォルテ】が猶予時間として見込んでいるのは、(デコイ)を放ってから破壊されるまでの約二〇分強、慎重に見積もってもその半分といったところだろう。  これから、カタル村に到達して滅ぼすまでに五分掛かるとして、残る五分あれば距離を取って再び潜伏することができる。  そういう見積もりなのだろうと、ヴェロスは見て取った。  ――間違ってはいない。しかし、その選択が命取りだ。  そのことを証明するため、彼は番えた黒矢に命じた。 「《天穿光矢(ドラグシューター)》」 「…………!」  口にしたスキル名に応え、黒矢がその装いを変える。  太陽のような輝きを放つ矢に、ステラが息を飲んだ。  ――射程の問題を解決し、さらに標的を確認した。  それでも、問題は残っている。  つまり、矢を()てたとして倒せるのかという問題が。  相手は<UBM>だ。その防御力もHPも、純竜クラスとは比べものにならない。  持てる全ての火力を叩き込んだとして、それでカタル村に到達される前に倒すことが出来るのか。  その問いに、ヴェロスはできると断言する。  ――伝説級武具【燦砕竜星 ドラグシューター】  そのスキルは二つ。  一つは、パッシブスキル《翔撃変換》――矢の飛距離に応じたダメージを、標的の防御能力を無視して叩き込むというもの。  飛距離一メテルにつき、一〇ダメージ。  一〇キロメテルも飛べば、レプンカムイだって木っ端微塵だ。  もう一つは、アクティブスキル《天穿光矢(ドラグシューター)》。  命中時に砕け散る代わりに、《翔撃変換》の効果を十倍――一メテルにつき一〇〇ダメージに引き上げるというもの。  かつて、伝説級<UBM>【射竜王 ドラグシューター】との射撃戦の果てに手に入れた特典武具――その矢は、この状況において最強の一撃となる。 「<UBM>については、俺が何とかする。ただ、悪いけど、後のことは全部押しつけるので、よろしく」 「それは、どういう……?」  怪訝そうな声。  見ることは出来ないが、きっと困惑した顔をしているのだろう。  《アロー・インサイト》で標的を捉え、その未来位置を測りながらヴェロスは笑った。  ――【弓聖】の眼が標的を捉え、最強の矢がそれを狙う。  後は、放つだけだ。  仮想の射線を現実とするために、ヴェロスはスキルを選択した。  《フォールド・ショット》設定。標的を、空の果てから穿つ。 「――――」  《アロー・インサイト》が算出する射線は、風などの外部要因による影響は考慮されていない。  だから、その分を踏まえて最終調整を行う必要がある。  視界(射線)に割り込む砂塵や空気の揺らぎ、その全てを認識し、予測して、ヴェロスは自力で補正を図る。  己が<エンブリオ>と、持ち得る全ての【弓手】系ジョブが鍛え上げたDEX(器用)値で、百分の一ミリ以下で構えを調整し、己の意図を正しく反映する。  そして―― 「《丘の向こうへ(チャージ)》」  第一スキル――全MPを装填。  鏃の先に光の環(加速器)が出現した。  足りない。 「《虹の彼方へ(オーバー)》」  第二スキル――全HPを装填。  新たに出現した光の環(加速器)に、ヴェロスは己が命を捧げる。  これによって、射撃後のデスペナルティが確定した。    ――それでも足りない。  問題ない。  ここまでは、切り札を使用するための条件でしかない。  HP・MPを全て捧げること。それが彼の必殺スキル解放条件であるがゆえに。 (後で、絶対に後悔する)  ヴェロスは、胸中で断言した。  後々、何か他に方法があっただろうとか、きっと頭を抱えて悶々とするのだろう。  だが、仕方がないだろうと、彼は未来の自分に告げた。 (あんな顔を、ステラにさせたままってワケにはいかないだろ)  地平の彼方を見つめるステラ。自責と諦念に、折れそうになった少女。  力及ばず敗れたのではなく、挑むことさえ出来ない無念。  その痛みを知っているから、全てが手遅れと悟るだけの絶望なんて、ヴェロスは断じて認めない。  彼は遊戯派だ。  だから、ゲームは楽しく遊びたい。  もちろん、一緒に遊ぶ相手にもそうあって欲しい。  何より、彼女には、曇り顔よりほにゃっとした笑顔の方が万倍似合う。 「……ああ、そうだ。ステラ」 「?」 「【サンドホール・ドラグワーム】の追撃を選択したのは正しかったと思う。あそこで追撃を止めてたら、後でワームがカタル村を襲撃してただろう」  その時、村を無傷で守り切れたかと言われれば、正直微妙だ。  そして、その後の<UBM>戦で敗北する羽目になっただろう。  そう告げた彼に、ステラが困惑した声を返した。 「あの、急にどうして」 「いや。この後、俺はデスペナくらうから、言っておきたかっただけ」 「は?」  デスペナルティにより、リアルで一日――<Infinite Dendrogram>内では三日後までログインできなくなる。  そして、復活場所(セーブポイント)はここから随分と離れている。  自分が消えれば、パーティは解散だ。フレンド登録もしていない以上、ここで縁は切れるだろう。  きっと、もう顔を合わせることはない。  だから、最後に断言する。 「あの時の選択は、絶対に間違ってない。むしろ大正解だ!」 「あの!? ちょっと――」  慌てる声を最後まで聞くことはしない。  笑いながら、ヴェロスは高らかに声を上げた。  《星の果てへと(ウルフシャ)》  <エンブリオ>の名を冠する必殺スキル。その宣言が、三つ目の光環(加速器)を喚んだ。  MPとHP、そしてメインジョブ【弓聖】の全レベル。  装填されたリソースを対価に、放たれた光矢が加速する。 「――――」  実に、時速二万八千四〇〇キロメテル。  一秒で七九〇〇メテルを翔ける超速の矢は、流星となって砂漠の空を貫いた。 ◆  千メテルもの高さに届く砂塵の渦。  それは、触れるもの全てを飲み込んで引き裂く破滅の具現だ。  それを目にした砂漠の生き物たちは、慌てふためいて進路上から逃げ出す。  だが。 『VOEEE――!』  ソレは<渦>の中から嘲笑った。  直後、必死に距離を取ろうと砂上を駆けていた獣――狐に似たモンスターが地中から出現したワームに丸呑みされる。  似たような悲鳴がいくつも響く中、<渦>は悠々と前進を続ける。  数秒後、後から追い掛けてきたワームが、<渦>の四方に随伴した。  かつて喰らった獲物を模したデコイたち。制御中のそれは、己の目や耳として周囲の情報を収拾する機能を持つ。 『LUREEEEE――! LUREEEEE――!』  ソレは機嫌良く鳴き声を上げた。  砂の中に埋まっているより、こうして宙を泳ぐ方が心地良い。  さらに言えば、久々の狩りの感覚は格別だった。  言い知れぬ愉悦に酔って、ソレは巨体を揺らす。  だが、移動速度を緩めることはしない。  本命は、ここから北に行った場所にある水場だからだ。  対して食い出があるわけではないが、あそこに棲んでいる雑魚どもを丸呑みにすると、ソレは決めていた。  ――横取りされた分は、あの雑魚どもで補填しよう。  あの二匹とは戦わない。思わぬ痛手を被るかもしれないから。  だが、このまま逃げ出すのは業腹だ。  だから、おそらくは群れの仲間なのだろう雑魚どもで溜飲を下げる。 『VOEEE――!!』  復讐心と嗜虐心に心を浮き立たせ、それは<渦>を進める。  鳥の群れが巻き込まれ、一瞬でまとめてバラバラになった。嘲笑う。  その頭を上に傾けて、飛び散った間抜けどもに嘲弄の声を上げた。  ふと、青空がその目に映った。  <渦>の内側は無風だ。砂塵が視界を遮ることもない。  燦々と輝く太陽に目を細め、再び前を向いた。 『VOOO――』  青の彼方で輝く光。  その光景にかつての棲み処を思い出し、郷愁を覚えて鳴き声を上げる。  ソレの生み出す<渦>が上方向をがら空きとするのは、時折、故郷を思い出すためなのかも知れない。  もっとも、上方の空白は、単なる隙というわけではない。  空を飛ぶ翼と、小賢しく立ち回る知恵を持つモノへの罠でもある。  奴らは、この<渦>を前にすると、馬鹿みたいに上方の空白域から侵入を図る。  こちらが待ち構えているとも知らないで。 『VOEEE――』  どれほど力があろうと、そうしたものは恐ろしくない。  ソレが恐れるのは、理解不能な性質を有する怪物だ。  体の大きさを無視した力を振るう不条理の化身。丸呑みにしても、腹の中で暴れるような理不尽の権化。  喰らったはずなのに、なぜかしばらくすると再び現れる意味不明な怪物。  そうしたワケの分からないモノこそが、何より恐ろしい。  ――あの二匹はその類だ。  だから、自分は戦わない。  それこそが、最も賢い選択だと知っている。 『VOOOOOO――!!』  まんまと遠くに追いやった二匹を、ソレは恐怖しながら嘲笑う。  間近に迫った水場を前に、己を戒めるように、あるいは奮い断たせるように、天高く鳴き声を上げ――  ――直後、理解不能(1250万オーバー)なダメージを受けて消滅した。

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。 次回エピローグで完結です。 もう少しだけ、お付き合いいただければ幸いです。 ……誰だ長くても3万字には行かないとか書いたのは。 ※2/2 これまで使用していた【テレパシーカフス】を通信機に変更しています。

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  • シュウ・スターリング(デンドロ)

    レイティス

    ♡3,000pt 2020年2月1日 19時37分

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    これは興味深い

    レイティス

    2020年2月1日 19時37分

    シュウ・スターリング(デンドロ)
  • 真田幸村

    鉢棲金魚

    2020年2月1日 19時39分

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    「嬉し涙天の川」ステラ

    鉢棲金魚

    2020年2月1日 19時39分

    真田幸村
  • ひよこ剣士

    ふーじん

    ♡1,000pt 2020年2月1日 19時08分

    アーラシュ・カマンガー! 速い矢のウルフシャとはまさに【弓聖】の名に恥じないエンブリオですね! スキル効果は某ソシャゲの気配が強めな気もしますが、それはそれとして凄い一射だ……! オススメされて読み始めましたが、ここまで一気に読み進めてしまいました。応援してます!!

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    ふーじん

    2020年2月1日 19時08分

    ひよこ剣士
  • 真田幸村

    鉢棲金魚

    2020年2月1日 19時22分

    ありがとうございます。シンプル極まりない極振り型の弓として、採用しましたが、どうでしたでしょうか。楽しんでいただけたのであれば、何よりの幸いです。次回最終話となりますので、どうかお付き合いくださいませ。

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    鉢棲金魚

    2020年2月1日 19時22分

    真田幸村
  • カレーうどん

    九十九清輔

    ♡500pt 2021年3月19日 19時50分

    たまたま出会った女の子の為に、ゲーム内で積み上げた時間を注ぎ込むという、MMOで遊んだ事のある人間なら「ひえええ」と思う事をやる辺りに格好良さを感じますわ。見合わないくらいのペナルティがあるからこそ、危機的状況が解決できるという、このバランスが良いなあと思う次第です><

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    九十九清輔

    2021年3月19日 19時50分

    カレーうどん
  • 真田幸村

    鉢棲金魚

    2021年3月19日 22時01分

    ありがとうございます。気持ちよく遊ぶために、リソースを全ぶっぱするのって楽しいよね! 後で絶対頭を抱えるけど!! 的な作者の思想が反映された蛮行デス。といっても、上級職100レベル分程度だと、リカバリーは比較的容易だったりします。むしろ財布のダメージの方が……

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    鉢棲金魚

    2021年3月19日 22時01分

    真田幸村
  • クトゥルフ

    松脂松明

    ♡500pt 2020年2月23日 6時19分

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    いいですねっ!

    松脂松明

    2020年2月23日 6時19分

    クトゥルフ
  • 真田幸村

    鉢棲金魚

    2020年2月23日 10時43分

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    報われました…!

    鉢棲金魚

    2020年2月23日 10時43分

    真田幸村
  • チェシャ(デンドロ)

    貴司崎

    ♡500pt 2020年2月2日 16時06分

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    見事なお点前で

    貴司崎

    2020年2月2日 16時06分

    チェシャ(デンドロ)
  • 真田幸村

    鉢棲金魚

    2020年2月2日 16時09分

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    うれしぬ

    鉢棲金魚

    2020年2月2日 16時09分

    真田幸村

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