完結済 長編

鬼のいる間に

作者からの一言コメント

闇に囚われ鬼へと堕ちた、とある女の物語

 今は昔。瑞穂国(みずほのくに)の桃花京(とうかきょう)に、怪異があった。  平安であった都に瘴気が満ちて鬼が溢れ、夜ごと人が消える。鬼祓いの術師たちでさえも。  後の記録では、薄暗闇と恐怖に満ちた都から瘴気を祓ったのは、一人の陰陽術師であったと記録される巨大な怪異。  その怪異の最中、未だ誰も生きて帰ったことのない怪異の中心……。  呪術によって異界と化し、現世(うつしよ)から隔絶された、とある屋敷の奥の奥で。  一人の女が、首の落ちた遺骸の姿で転がっていた。  女の名は、萌木(もえぎ)。  陰陽術を用いる師と共に騒動を鎮めんとした鬼祓いの巫女にして、異界へ引きずり込まれて力尽きた内の一人。  慟哭する師の腕の中で、物言わぬ女の躯体は霧雨の中、力なく横たわる。  愛弟子の死を無意味にせぬため、都を闇より救うため、男は怨霊の跋扈する屋敷を脱するために立ち上がった。  その背後で、首のない女の躯が、ゆっくりと起き上がる……。  己の父代わりにして、愛した男でもある師。  彼と共に脱出を図る、若く可憐な一人の巫女。  瘴気に憑かれ、狂乱する呪術の主。  交錯する思惑の中、萌木という女は如何に鬼へと堕ちたのか。  冴え冴え暗い異界を彷徨う鬼は、歴史に何を刻んだのか。  これは閉ざされた闇から、生きて出ること叶わなかった女の物語。 ※この作品は「小説家になろう」さまに同名義で重複投稿しております。

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作品情報

作品名 鬼のいる間に
作者名 白石小梅
ジャンル 異世界ファンタジー
タグ シリアス ダーク 女主人公 和風 R15 バッドエンド 和風ホラー 平安時代 ファンタジー
セルフレイティング 残酷描写あり
暴力描写あり
初掲載日 2020年5月7日 19時00分
最終投稿日 2020年5月19日 12時00分
文字数 71,253文字
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