ただ君だけを、守りたいと願う

読了目安時間:10分

エピソード:4 / 23

3章 魔王について教えて

ばーーーーん。 勢いよく開かれたドア。 その向こうに。 「ばあば!お風呂あがったよー!」 元気に飛び出してきたイーラ。 ただ、ひとつ、問題があった。 ほかほかで。 これはよし。 うっすらと上気した頬の。 これもよし。 健康的な四肢(しし)を盛大に広げた。 元気に広げた。 何も身にまとっていない少女がそこに、いた。 3章 魔王について教えての挿絵1 「まぁイーラや!」 「…」 焦るエリスと何事かと振り返るヴェル。 「い!?なんで昼間のおじさんがいるのよ!ここ私の家よ!」 お昼にぶつかった大男。 イーラは瞳の色をくるくるさせて、ここ!と意思表示をする。 ばあばと私の大切な家。 「勝手に上がってすまぬ。謝ろう」 エリスに通されて入ったのにもかかわらず、ヴェルは謝罪を述べる。 温かな家庭に入り込んだことを。 「すみませんねぇ。お昼に続いてお見苦しいところを」 あらあら、とエリスがヴェルとイーラの間に割って入る。 「…ね、狙ったでしょう!この変態!」 驚いたイーラは近くにあった茶菓子箱を、このぉ!と勢いよく投げつける。 コントロールが悪いのか、ヴェルの反射神経が上回っていたのか、目一杯の力で投げた茶菓子箱は中身をポロポロと散らばせながら壁にコツンと当たる。 「こら、イーラや。お風呂場で服を着なさいといつも言っているでしょう」 イーラ、エリスに(みちび)かれお風呂場へと強制連行。 残されたヴェルは誰も聞こえなくとも。 「ふむ、すまぬ」 と謝って茶菓子箱を拾う作業にかかるのであった。 再び入室してきたイーラはすっかりパジャマに身を包み、違うものへと興味を注いでいた。 魔の者が今はまだ力なく横たわる、蘇生(そせい)魔法陣(まほうじん)。 先程より弱くではあるが薄く光を灯し、紋様はそのままに浮き出ている。 「ねえねえ、これおじちゃんがやったの?」 目をキラキラさせて聞くイーラ。 先程のことは忘れてしまったかのように。 「そうだ」 (つづ)られているのは難解な記号。 「すごい!ねえこれ、古代魔法なんでしょ!」 少しばかり驚いた表情を見せたあと、ヴェルは肯定する。 本で見たことがあった、イーラの知識。 意味は解らない。 今はなき(すた)れた文明の遺産。 これを一目で古代魔法と読み解くイーラから矢継(やつ)ぎ早に質問が飛ばされる。 「なんでおじちゃんはこんな凄いの知ってるの?」 「長生きしてるからな」 質問をしつつ、それでも視線は魔法陣に釘付けであった。 「そうなの?友達のパパと同じくらいなのに?」 「そうだ」 ヴェルのことを見てはいない。 興味は一点、この奇妙(きみょう)な文字列と陣。 「へぇー、変なのー」 感心しているのか、野次っているのか、言の葉はぼんやりと焦点を合わせていない。 陣の描かれたシーツをツンツンとつついてみるイーラに別の声がかかる。 「イーラや、そんなに騒いだら寝ている方が起きてしまうじゃないの」 エリスは騒ぐイーラに一声かけたあと、 ことり。 温かな湯気が立ち上るコーヒーをヴェルに勧める。 ちらりと見やるが、寝ている魔の者は目覚めた様子はないようだった。 テーブルにあるコーヒーの香りが部屋にいる者たちの鼻腔(びこう)をくすぐる。 温かいうちに私をおあがり、と。 ヴェルもその声に従い、軽く礼を言ってからカップを手にする。 「寝てるおじさんは魔族なの?」 躊躇(ちゅうちょ)ないイーラの問いに、こちらも躊躇(ためら)いなく応じる。 「そうだ」 ゆっくりとコーヒーを味わい、ヴェルはふっと息をつく。 「うむ、婦人よ。良き味である」 こうして温かな家庭に自分がいるのはいつぶりくらいだろうか。 ずっと、旅をしてきた。 色々なものを見てきた。 人が見れば頬が(ほころ)ぶものも、思わず目を背けたくなるものも。 いずれも、ヴェルには色褪せた思い出たち。 「私たちとそんなに変わらないのね」 魔族を見る目は、好奇か醜悪(しゅうあく)かのいずれかだった。 のに。 この少女も、婦人も、そのいずれとも違った。 少女に至っては、魔族よりも魔法陣の方が気になる様子で、シーツをつついたり、裾から裏を覗いてみたりしている。 「魔法陣ってこうなってるのね…」 「ふふ、お口に合いましたか」 柔らかく微笑みながら自分をエリスだと名乗った婦人は、ヴェルの向かいの椅子に腰を下ろす。 「ふむ、紹介がまだであったか。私はヴェルという」 コト。 カップをソーサーへともどしながら、つい、とイーラへと視線を向ける。 「こちらの子は…」 床に座ってシーツと好奇心とで(たわむ)れているイーラにエリスは、溜息を一つこぼす。 「イーラや、あなたも挨拶したらどうさね?」 「ん?」 視線、魔法陣から外れていないです。イーラさん。 「私はヴェルという」 「ふーん、ヴェルね。よろしく」 今度はシーツの臭いをかぎだす。 向き直ってのヴェルの自己紹介など上の空。 イーラの好奇心は止まらない。 魔法陣を見ながら、へー、ふえー、と観察を続けている。 どれくらい、シーツと格闘をしていただろうか。 止まらないイーラについにエリスから声がかかる。 「さてさて、イーラや。こんな時間だから、早くおやすみ。あまり長く起きてると怖い人たちがさらいに来るさね」 「えー!もっと見たい!」 人さらいの噂話をなぞらえるエリスの言葉に不服申し立てをするイーラ。 この勝負、最初から勝者は決まっていそうだがイーラはあきらめない。 んー。でもー…とごねてみる。 「ヴェル様は明日までいらっしゃるそうだから、そんなに焦らなくてもいいさね」 ねえ、とエリスから目配せをされてヴェルも少し困る。 確かに担いできた魔族を一人置いて去るわけにもいかない。 どうしたものかと悩んでいたが、しばしの沈黙を残したところで決着はついた。 「…」 エリス、沈黙の勝利である。 「あー!わかったわよ。寝ます。寝ますー」 「いい子ね」 くすくすと笑いながら席を立つエリス。 テーブルの上の食器をその手に持つと、 「私は片付けがあるから、ヴェル様は(くつろ)いでてください」 「世話になる。…イーラよ、良き夢を」 ヴェルの言葉を聞いて、エリスはそのまま夕食の片づけにキッチンへと足を向ける。 キッチンで食器の音がカチャカチャと鳴り始めたのを確認して、イーラはヴェルにとたとたと駆け寄り、そっと耳打ちする。 ふわりと石鹸(せっけん)の香りがヴェルの元にも降り立つ。 「ね!おじさんのお話聞かせて。ばあばがお風呂に入った時に上がってきて。待ってるから!」 続けて。 「ばあば!おやすみなさーい!」 パチリ。 金と赤のオッドアイの金の方が瞬く。 返事を待たない約束に。 「ふむ」 ヴェルは少し冷め始めたコーヒーを啜ってみせた。 ドアが開いた時とは違い、静かに閉ざされ。 小さな足音がトントンと離れていく。 キッチンでは変わらず食器の音が子気味よく響いている。 しばしの沈黙の後、二人に届かぬ落ち着いた声でヴェルが独り言のようにつぶやく。 「意識が戻ったか」 びくっ。 魔法陣の上で小さく魔族が跳ね上がる。 「恐れるな、ここは心優しき者の家だ」 「気づかれてたか。そして、これは…?」 自分が横たわっている物に奇怪な紋様(もよう)が描かれ、ぼんやりとした輝きを放っていることに不可解なものを見る目を落とす。 「私が書いた。古の知恵…と、この家にあったシーツだ」 魔族の瞳がヴェルの姿を捉えて、驚きの表情をしたか。 意外だ、と眼が訴えている。 「あんたが、助けてくれたのか?」 「そうだ」 魔族を助けるなんて異常としか思えない。 その異常とも取れる行動を、目の前にいる男とこの家の者が許したというのだ。 互いに名乗り合い、魔の者―クリシュオラは身に起きたことを語った。 人魔戦争が終わる前は、人目を避けるように森で暮らしていたという。 しかし魔王の訃報(ふほう)を受け、森の魔族の大半は人間の街へ侵攻。 統制(とうせい)の取れていない下級魔族の群れは人間の軍に敵うはずもなく散っていったと。 その中で彼は生き残り、貴族の奴隷として仕えていたのだと。 近くの森にあるコロニーに家族がいると聞き街を離れようとしたところで捕縛(ほばく)され、命失うほどの手痛い仕打ちを受けたのだ。 人魔(じんま)戦争(せんそう)終結(しゅうけつ)後十年。 魔族の残党も狩られ、森や洞窟でひっそりと暮らすか、人の奴隷として生きるしか残されていなかった道。 (みじ)めに生きるしか残されていない未来。 その元凶(げんきょう)は。 「ご苦労だった。今は安心して休むとよい。ここは心優しき者の家だ」 ヴェルは繰り返した。 心優しき者の家だ、と。 聞いてクリシュオラの落ち着かなかった瞳が、穏やかになる。 この家の空気がそうさせたのかもしれない。 「ありがてぇ」 「ふむ」 小さな影が寝返る。 動ける程度には回復してきているようだ。 「…良き夢を」 ヴェルはコーヒーの最後の一口を飲み干すと、未だ食器の音がカタコトと鳴っているキッチンへと足を運んだ。 来訪者に特に驚く様子もなく、エリスは()きあげた皿を(たな)へと戻している。 「あら、お話は終わったんですか?」 「ありがとう。気遣いに感謝する。…これも馳走になった」 空になったカップを受け取りながら、エリスは柔らかく微笑む。 「老婆(ろうば)の要らぬお節介だと思ってください」 見透かしていたのか。 ヴェルはこの婦人の優しさに心から感謝した。 この家が温かなものであるのは、この婦人と天真爛漫(てんしんらんまん)な少女によるところなのだろう。 「ヴェル様は、お風呂は入られますか?」 「いや、私は寝ずとも良き身なので最後に借りることとする」 「そうですか」 カップを洗いながら、エリスは何事もないかのように口にする。 「イーラの部屋は二階に上がって左手の部屋です」 全くをもって。 なかなかに食えない婦人だ。 「そうか、ありがとう」 「イーラは毎晩これくらいの時間から、冒険の本を読んでほしいと駄々をこね始めます」 昔から繰り返されてきた、この家の物語。 「今日はヴェル様のお話を伺いたいようですから、子供の相手と思って少しだけお話を聞かせてあげてください」 (ゆす)いだカップを今度は拭きあげながら。 「私は久しぶりにゆっくりとお風呂に()からせていただきますから。場所とシーツのお代と思ってください」 エリスは悪戯っぽく笑う。 どこか(なつ)かしい。 「では、しっかりと勤めあげよう」 「よろしくお願いします」 勤めあげると約束したからには、行かぬわけにもいかぬ。 小さく軋む階段をゆっくりと昇りながら、ヴェルは先程の石鹸の香りを思い出していた。 二階に上がって左手の部屋。 寝てしまってはいないだろうか。 そっとドアを二度叩いてみる。 「起きておるか」 「どうぞー」 戸を隔ててくぐもった、囁くような返事がヴェルを室内へと導いた。 こぎれいな、イーラを体現したかのような部屋。 歳に似つかわしくない量の本が鎮座した棚が印象的だった。 ベッドに横たわり、金の髪を無造作に枕に広げているイーラは半分ほど夢の世界に足を踏み入れているようだった。 「失礼させていただく」 「やっときた。遅かったのねぇ」 ランプの明かりがゆらりと悪戯(いたずら)をしたように揺れる。 「すまぬ。話し込んでしまってな」 閉ざしたドアにヴェルの大きな影がゆらりと揺れる。 「うむ。許そう」 渾身のイーラの物まねに、普段はあまり表情を変えないヴェルの頬が緩む。 それに気づいたのか気づいていないのか。 イーラは己の探求心に素直になった。 「ねえ、ヴェルはどこから来たの?」 「難しい質問だ。私は…」 「ねえ、魔王っているの?」 答えを得るよりも先に出る質問。 「なぜ、それを聞く?」 質問に質問で返す。 「あのね、本を読んだの。魔王はね、ヴォルカスっていうの。私はね、きっと可哀想な人だって思うの」 そう言ったイーラはどこか遠いところを見つめている。 「それでね、私が生まれた年に魔王は死んだの。けど、誰も会ったことがないんだって。どんな人か知らないんだけど悪い人だって」 「ふむ」 悪い人。 人は、そう魔王を(ひょう)した。 「でも私はそう思わないの。魔王はきっとね、いい人だったのよ」 イーラの持論。 物語でも語られていない、歪みのない持論。 「当たってはいるが、間違ってもいる」 「!」 ヴェルの答えにイーラは心臓の鼓動が少しだけ早くなるのを感じた。 「ヴェルは魔王のこと知っているの?」 答えは。 「多少なら」 やっぱり! 「ねえ、話して。そのお話。ヴェルの知ってることでいいの」 微睡(まど)みの中でのイーラのおねだり。 今日もお話をしてほしい。 今日はばあばの。 物語の話じゃない。 ヴェルの。 魔王を知る人のお話。 「ふむ。では…」 魔王を知る者が語るのは、どんな物語であるのだろう。 今日こそ魔王を近くに感じるのかもしれない。 イーラはヴェルの、新しい物語に心躍らせる。 夜は更け行く。物語を綴るように。

稚拙な文章で、恐れ入りますが! いつもお読みいただいてありがとうございます。 次章は4/14(水)21:00更新です!

コメント

コメント投稿

スタンプ投稿


このエピソードには、
まだコメントがありません。

同じジャンルの新着・更新作品

もっと見る

  • 問題が発生したため【人生】を強制終了します。 → 『精霊使いで再起動しました。』

    女性だけしかなれない精霊使い達の物語

    11,750

    0


    2023年9月27日更新

    ――その国の王となるには、次期王候補者と精霊使いは、四つの属性の大精霊と大竜神の祝福を受けなければならない。 『ニュースです。昨夜、銀座のビルのテナントの一室で起きた爆発事故で、連絡が取れなくなっていた従業員とみられる男女四人の遺体が発見されました。』 女子大生のハルナはMMORPGにどっぷり浸かった生活を送っていたが、PCパーツ貧乏となり親族のお手伝いで夜のアルバイトへ。不慮の事故により異世界へ転生し、精霊と出会う。 ハルナは失踪した精霊使いの少女と似ていたため、この世界の事情に取り込まれていくことになる。 ※大変申し訳ありません。現在家庭の事情で、創作活動が滞っております。現在、書き溜めもすべて放出している状態です。すみませんが、これからの更新は不定期になります。 【以下のサイトでも掲載を始めました】 小説家になろう様 https://ncode.syosetu.com/n6489fn/ アルファポリス様 https://www.alphapolis.co.jp/novel/623593810/11277286 エブリスタ様 https://estar.jp/novels/25497426 カクヨム様 https://kakuyomu.jp/works/1177354054893181287 ノベルバ様 https://novelba.com/indies/works/913633

    • 残酷描写あり
    • 暴力描写あり
    • 性的表現あり

    読了目安時間:75時間9分

    この作品を読む

  • 黒曜の聖騎士

    最強魔族転生、本格バトルアクション

    37,050

    820


    2023年9月27日更新

    ■あらすじ 大学生・宮木竜成は、ある日の飲み会でついつい飲み過ぎてしまう。 次に目覚めたとき、そこは異世界で、自身は魔王軍最強の男・四魔神将カヴォロスとなっていた。 時に、アルド王国歴632年。 勇者と魔王の戦いが終わってから500年の時が過ぎていた。カヴォロスもまた、勇者との戦いに敗れて命を落としたはずだったが、こうして竜成の魂と融合して復活していた。 そんな世界に新たに召喚された勇者はなんと、竜成の幼馴染みである天海結花だった。 カヴォロスは彼女とともに、新たな脅威である鬼の軍勢に立ち向かうこととなる。 世界に再び訪れる滅亡の危機を、カヴォロスたちは止めることができるだろうか。 ■登場人物 ・宮木竜成 主人公。大学三年生。ある日の飲み会で泥酔して倒れると、四魔神将カヴォロスとなっていた。 ・四魔神将カヴォロス かつての魔王軍最強の男。武力では魔王すら圧倒する、魔龍族の長。 ・天海結花 竜成の幼馴染み。今世の勇者として召喚された、本好きの少女。 ・吟遊詩人エルク カヴォロスと結花の前に現れた、旅の吟遊詩人。金髪碧眼の美丈夫。 ・村の少年ベルカ 魔王城前の村に住む少年。村長の息子で、狩りが得意。 ・辰真 王国へ侵攻してきた、鬼の軍勢の頭領。自身の身の丈を越える大太刀を振るう。 ・魔王ダルファザルク カヴォロスの仕えたかつての魔王。世界最強の魔力を誇る、魔人族の長。 ・四魔神将デビュルポーン 魔王軍最速の男。隠密活動に優れ、暗殺者として名を馳せた。 ・四魔神将アヴェンシル 四魔神将の紅一点である氷姫。極寒の地に暮らす魔狼族の長。 ・四魔神将グラファムント 四魔神将最凶の男。地獄の業火のような暴君でありながら、魔王に絶対服従の魔人族。 ・勇者ララファエル・オルグラッド 先代勇者。魔王ダルファザルクを討ち倒し、世界に平和をもたらした少女。 ※一話1500~2000字前後 ※文体:硬め

    • 暴力描写あり

    読了目安時間:3時間56分

    この作品を読む

  • ダンジョン・ザ・チョイス

    人の異常性をテーマにした異世界デスゲーム

    5,700

    0


    2023年9月27日更新

    ”誘い人”と名乗った男により、わけが分からないまま洞窟の中へ転移させられてしまうコセは、ダンジョン・ザ・チョイスという名のデスゲームに参加させられてしまう。 このゲームのルールはただ一つ――脱出しようとすること。 ゲームのようなシステムだらけの世界で、主人公は多くの選択を迫られながら戦い、生きていく。 水面下での、ゲームを仕組んだ者と参加させられた者達との攻防も描いており、話しが進むほどミステリー要素が増していきます。 サブ職業 隠れNPC サブ武器 スキル パーティーなど、ゲームのようなシステムを利用し、ステージを攻略していく内容となっています。 物語の大半は、HSPの主人公の独自視点で進みます。 HSPと言っても色々な人が居ますので、たくさんあるうちの一つの考え方であり、当然ですがフィクションだと捉えてください。 HSPの性質を持つ人間は、日本には五人に一人の割合で存在すると言われており、少しずつ割合が増えています。 ”異常者”がこの作品のテーマの一つであり、主人公にとっての異常者とはなにかが話しのメインとなります。 バトル内容は基本的に死闘であり、そのため残酷な描写も少なくありませんので、お気をつけください。 ※都市伝説や陰謀論などを元にしたり、実際にあった出来事などを用いた設定がありますが、あくまでフィクションとお考えください。 キャライメージを元に作成したAIイラストを表紙にしています。不定期に変更。 X(旧Twitter)や小説家になろう、みてみんの方では、イラストを大量公開中

    • 残酷描写あり
    • 暴力描写あり
    • 性的表現あり

    読了目安時間:57時間15分

    この作品を読む

  • メグルユメ

    応援してね。

    2,000

    0


    2023年9月27日更新

    シキは勇者に選ばれた。それは誰かが望んだことなのか、ただの伝統なのかは分からない。しかし、シキは勇者に選ばれた。意志薄弱なシキには何をすればいいのか分からない。果たしてシキは勇者として何をしてくれるのか。

    • 残酷描写あり
    • 暴力描写あり
    • 性的表現あり

    読了目安時間:6時間51分

    この作品を読む

読者のおすすめ作品

もっと見る

  • ゼロからはじめる島津大河誘致

    宮崎鹿児島を主な舞台に戦国と今を描きます

    4,774,318

    42,671


    2023年9月21日更新

    南九州の架空の自治体、宮之城市(みやのしろ)で島津義弘公を大河ドラマに誘致したいと願う一人の青年(ハンドルネーム 祭り之介)と東京の引きこもりの若者(ハンドルネーム コモロウ)横浜に住む壮年の男(ハンドルネーム フウイ)との会話や議論を通じて目標に向かって進んでいく物語。

    読了目安時間:21時間44分

    この作品を読む

  •         【 R·O·S·E 】

          女主人公のダークファンタジー

    224,005

    1,520


    2023年8月28日更新

    ★ジャンル日間一位★ ★総合日間四位★ ★第3回HJ小説大賞後期 一次通過★ ───◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆─── 異物の異郷【ミスティルテイン】剣聖学園。 毎年、何百人もの入学生を迎える世界の中心にして世界最高の剣聖学園へ入学した女性【リディア・ローズ】の異郷での六年間が開幕。 不安定な安寧、不特定な混沌が蠢く世界の中心で、墓標に朽ちた【極剣】と新たな【極剣】を携え、復讐の華を咲かせる。 許しなど必要ない。自分にも誰にも、世界にも。 最低な選択でもいい。それで未来を一滴たりとも残さず奪えるのなら。 九年前に平凡な未来を奪われた少女が今度は未来を奪う。 なんて事ない平凡を失った、少女達の復讐劇。 ───◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆─── 一章【ローゼングレイヴ】だけでも是非一度!! ▼ 女主人公のダークファンタジー ▼ ▼ 学園が舞台で設定も細かく丁寧 ▼ ▼ 壮大かつ無慈悲な世界をお楽しみください ▼ ※最新話の約、3ヶ月から5ヶ月後 に章規模で更新※ ※ひとつの章、8万から10万文字程度※ 【R·O·S·E】の特設ページなるものを設置しました! R·O·S·E本編をより深く楽しめるようにタイミングをみて追加していこうと思っています。 活動報告なども設置しましたので、よかったら覗いて見てください。

    • 残酷描写あり
    • 暴力描写あり

    読了目安時間:14時間44分

    この作品を読む

  • ビクトリア ナーチ

    女たちのラストリゾート

    20,200

    130


    2023年9月22日更新

    『国を守るため、女たちの戦いに終わりはない、だが今回のミッションは、いつもと違うのだ、次世代に命を繋ぐ事、それも国を守りレイカー家を存続させていくための大切な責務なのである!』 そんな言葉が頭に響く。 クレインは親に決められた許嫁がいるが、ずっと結婚を拒み続けてきた、 しかし早く孫がほしいオフート中将と、クレインの許嫁であるレオン・セシールの企みで、リゾート辞令を受けることになってしまった! それは題してラストリゾートはハイ!ナーチ計画!レオンの趣味は、覗き見と卵集めだ。 果たしてクレインはレオンの策略にハマって卵を取られてしまうのか! 行く先は、大昔に先祖が住んでいたと言われるVictoria Nachi。 表向きはshortvacationを楽しむ名目。 さあ歪んだ愛が炸裂するオールマイティーの扉を開け!!

    • 性的表現あり

    読了目安時間:2時間7分

    この作品を読む

  • 【秋の5題小説マラソン】2XXX年――それでも人は月を見る

    月を見るため、月を掲げる。未来の月見の話

    8,900

    0


    2023年9月24日更新

    2XXX年――人類が外宇宙への切符を手にした未来には、奇妙な祭りの風習があった。 『今年の十五夜はもらったぁぁぁー!』 『どけっやかましい! 月を打ち上げんのはアタシだ!』 月を見るため、月を掲げる。 それは宇宙の片田舎、狂乱の十五夜の話。

    読了目安時間:4分

    この作品を読む