ベータレータ(下ネタです)

定期的にセックスをしないと死んでしまう体質

 ベータの寮の玄関までやってきた。研究所から歩いて30分ほどにある寮だった。築40年は経ってそうなボロい寮だ。若い研究員の給料は安いから寮に住んでいることが多い。俺も研究所の近所の寮に住んでいる。 ベータは言い訳するように言った。 「異動する前はもっと家から研究所近かったんですけどね」 「そうなのか」 「ここが僕の部屋です」  部屋のドアを開けた。 8畳ほどの広さに二段ベッド、本棚、真ん中にローテーブルと座布団、角に勉強机と椅子が2つ。その椅子に緑色のセーラー服を着た小柄な女の子が座っていた。ベータと同じ位置にけもの耳が生えていて、猫のような長い尻尾がある。髪と瞳は赤紫色だ。優しいタレ目がベータと似ている。 ベータが彼女を紹介した。 「僕の妹の砦レータです!」  女の子は消え入りそうな小さな声で自己紹介をした。ベータと同じく気が弱そうだ。 「砦レータと申します。よろしくおねがいします。お兄ちゃんのお友達ですか」 「ああ、俺の名前は晶ミミカだ。ベータとは同じ研究室で仲良くしてもらっている。よろしくレータちゃん」  ベータが嬉しそうに言った。 「ミミカ先輩、レータかわいいでしょう、中学1年生なんですよ」 「確かにかわいいな!俺にも中学1年生の妹がいるんだよ、だから余計かわいく感じるのかな。それにしてもベータによく似ているな~」  ベータが急に真剣な表情をした。そして意を決したように言った。 「実は今日はミミカ先輩にお願いがあります!僕の妹レータの恋人になってほしいのです!」  俺はベータが何を言っているのか分からなかった。 「え!?何を言ってるんだベータ……俺がレータちゃんの恋人に!?」 「これにはわけがあるのです」  ベータは語り始めた。 「僕と妹は実はインキュバスとサキュバスなんです。週に4回ほどセックスをしないとだんだん弱ってきて死んでしまう体質なのです」 「そんな体質があるのか……」  なにも不思議なことではない。海外ではめったにいないらしいけど、三角イディア王国にはバンパイアの一族がいて、定期的に血を飲まなければ死んでしまう体質だ。さいの目でもそれらの体質を研究している研究室がある。定期的にセックスをしないと死んでしまう体質があってもおかしくない。

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