私立緑工業高校女子eSports部

読了目安時間:15分

夏祭り

「ただいま・・・!?」 歩夢が帰宅すると玄関には大きな箱がいくつも積まれていた。 「おかえりなさいませ。」 そういいながらセバスこと執事の大川は出迎えに現れた。 「セバス・・・これは何?」 「何って決まっているでしょう。明日のお祭りに友達と着ていく浴衣と、合宿に着て行ったりするための服ですよ。女性用の。」 「はぁ?!」 女性用の服に抵抗があったので中学では不登校にもなった歩夢にとっては縁がないものだった。 こんなの着るわけがない!と口まで出かかったが、部活では中の性別が男性だとバレないように振舞うためにはこんな小道具も必要になる・・・。 「いくらなんでも多すぎだろう・・」 とりあえず抗議の形として量に関してクレームを入れてみる。 「夏の件についてお父様とお母様にご連絡しましたら、両方から送られてきてますからね。コーディネイト済みで毎日別の服を着られますよ。」 「張り切りすぎだ・・・」 ため息をつきながら言葉を漏らす。 「せっかくなのであとで全部着てみてくださいね。写真を撮ってお二人にお送りしますので。」 「全部かよ。今日中には無理だろ!!」 「じゃあ明日はこの服の撮影会ですね。どうしますか?プロのカメラマン雇って来てもらってもいいですけど。」 「やめてくれ・・・一応着るからさ。」 両親の気持ちも歩夢にはわかる。 一人娘なのにトランスジェンダーで性転換を望んでいる。 つまり孫の顔を見せることはできない。 そういう"娘に対するあたりまえの期待"に答えてやれないのが心苦しくも思っていた。 ずっと"女装"するのにはさすがに抵抗があるが、夏休み期間中だけ・・部活の数人と先生に両親とセバスにだけ見せるなら、抵抗感も少ない。 「・・・意外ですね。もっと嫌がるかと思ってましたが。」 「どうやって着させるかとか考えてたのか?」 「はい。あの手この手と・・・」 「まあそんなに沢山の人に見せるわけじゃないからな。」 歩夢は廊下に並んだ数々の箱をあきらめたような表情で見ながら、とりあえず自室に向かう。 その言葉を聞いてセバスは思い出したように声をかける。 「そういえば、沢山の人に見せる方の服も届いてますよ。」 ~~ 翌日は名古屋のみなと祭。皆で出かける約束をした。 インドア派の多い部活なので出かけるのを渋ってる人の方が多数派だったが、高校生らしい"イベント"はこなすべきという意見に納得してしぶしぶ出かけるのも、ゲーマーならではだろう。 麻衣子と琴絵と華菜里は距離があるが、あおなみ線の荒子川公園駅近くの自宅から歩いていくことにした。 みなと祭はとにかく人が多い。歩くのも大変だが、その人ごみをかきわけつつ、屋台を眺めながらゴールの港周辺までたどり着くのがある意味で醍醐味だろう。 会場近くの目印になりそうな場所で立ち止まっても人が多くて合流が難しいので、ゴール?近くのシートレインランドでの待ち合わせにした。 麻衣子の自宅の前には琴絵がいて話し込んでいた。そこに華菜里が到着する。 「じゃあいこっか?」 「えっとそれなんだけど・・・もうちょっと待ってくれる?」 「ん?どうしたん?」 理由を話そうとしたところに住宅街の細い路地を曲がってメルセデス・ベンツのSLS AMGがゆっくりと近づいてくる。 彼女たちが話を中断し、道の端によると、目の前で停車し、ガルウイングが目の前で開く。 「ここでいいよ。友達と歩いていくから!」 そういいながら浴衣姿の歩夢が降りてきた。 突然のことで驚く。 「ここからはまだ距離がありますから、スニーカーに履き替えていってくださいね。」 車の中からセバスの声が響く。 「やっぱ浴衣にスニーカーって合わないだろ・・。」 「どうせ人混みで足元なんか見られませんよ。それとも見てほしいのですか?お嬢様。」 わざとらしくそう声をかけてみると歩夢は露骨にいやそうな顔をする。 足元にあったスニーカーを取り出し、その上にのってしまうと草履を車内に投げ込んでドアを閉めてしまう。 追い払うかのような手ぶりをすると、苦笑いを浮かべながら会釈をして、ゆっくりと走り去る。 ・・・・ 「すごい車ね。」 お嬢様なんだね・・・と言おうとして、嫌そうな顔を顔をしてたのを思い出してとっさに少し話題を変えて話しかける。 「まあ親父もセバスもアレが趣味だからなぁ・・・ま、車庫に住んでるようなもんだよ。それはそうと、こっちに合流させてもらっていいかな?」 "車庫に住んでいる"はお決まりのセリフだ。豪邸というほどではないが、何台ものスーパーカーやスポーツカーが並び、子供に一人暮らしさせつつも、執事とお手伝いを雇って生活しているのは立派にお金持ちの部類だろう。 だが"車庫に住んでいる"といっておけば、特別な感じがなくなる。実際そんな感じの家だし。 そしてイケメン執事や車の値段にあまり突っ込まれないうちに素早く話題を変えるのだ。 「そりゃ構わないけど・・・森さん達と行くんじゃなかったの?」 「そのつもりだったんだが、また気まずくなりそうだしね。」 「いまさらだなぁ。」 「まあ森さんとサオリンは仲がいいって感じじゃないけど長い付き合いみたいだしね。そこに入るのはなかなか難しいか。」 「そうなんだ。だから華菜里さんを誘おうとしたんだが、家が近いから一緒に行くって聞いてね。突然だけどこっちに合流させてもらおうかと。」 「もちろんいいよ!まあ歩きながらゆっくり話そう。」 琴絵はボーイッシュなスタイルの私服だ。華菜里も私服。父親は浴衣の着付けには頼りにならないし、日本に来て日の浅い華菜里には一人で浴衣を着られる自信がなかった為だ。 麻衣子と歩夢は浴衣姿だ。ちなみに麻衣子はクロックスを履いている。 「ここから歩いていくとなると結構距離あるね。」 「でもこれぐらい遠くからじゃないと車も近づけないし・・ほむほむもここまで車で来るの大変だったんじゃない?」 「確かに結構混んでたね。実際少し早めに来てまずは華菜里さんと合流しようと思ったんだがギリギリになってしまったよ。」 地下鉄の駅なら大体3駅分の距離だ。その距離をまだ明るいうちから歩いていく。だが友達と話しながら歩いていくというのは長い時間もあまり気にならない。そしてだんだんと道に人が多くなっていく様子をみていると祭りに参加してる気分になる。 地下鉄築地口駅周辺までくると警察が通行止めにして車や人の整理をしている。そこから港まではずらりと屋台が並ぶ。 ここまでくると道路が歩行者天国になっていても人が多すぎて歩行者地獄といった感じだ。 ところどころに大きなゴミ箱もあるが、そこには入りきらないゴミが溢れるように積まれているが、この人ごみではごみを撤去することもできないのもわかる。 「なにか買いたいものあったら声をかけるか肩をたたいてね。」 「買いたいものねぇ・・・あのきゅうり1本って屋台なんなのかすごく気になるけど、あそこまでいくのがメンドイ。」 「ははっ・・・ああいうのは謎のままで終わらせておいた方がいいかも。w」 リンゴ飴などの定番の・・・というか屋台ならではの食べ物を少し買ってみたりはしたが人ごみの多さで食べながら歩くのは少々危険な気がする。時々立ち止まって屋台の商品にツッコミをいれつつも、合流場所のシートレインランドまでたどり着いた。 花火に近い場所からは少し離れた場所なので、聞いていたとうり屋台のあるメインストリートなどに比べると少し人が少ないが賑わっている。 風船できたゲートをくぐっていくと広場で大道芸の人がパフォーマンスをしていた。 その近くに光る電球の形をしたジュースを持った森さんを見つけた。その隣にはいつもの金髪ツインテールで浴衣を着ていている沙織もいた。 「もう来てたんだ~。」 「まあ私たちは地下鉄使いましたからね。」 「地下鉄ってすごく混まない?どっか触られなかった?!」 この人ゴミの中を歩いてきた麻衣子たちは当然のようにぎゅうぎゅうになった地下鉄の車内が想像できた。 だが普段、通学の時間帯といえどあまり混んでいないあおなみ線を使っている麻衣子たちとっては満員電車に乗る体験をしたことがなかった。 満員電車イコール痴漢みたいなイメージがあったので、率直に聞いてみたのだが・・・。 「はは・・・お互い背中合わせでこうやってポーチを前で持って居れば触るところなんてありませんからね。」 自虐的に答える森さん。詩織も目をそらす。 胸が前の人にあたるじゃん?と一瞬思ったが言うのをやめた。 確かに腕より前に出ないようだ・・・。 「あ~・・うん。せっかくだから観覧車とか乗ってみようか!」 まだ暗くなる前なのであまり並ばなくても観覧車に乗れそうだ。そろそろ打ち上げ花火も本格的に始まるハズなので、乗る順番が来る頃にちょうど始まるかもしれない。 「そうだな・・そうしよっか!」 その読みが当たったようで、少し並んだが乗って観覧車が上の方に行く頃にちょうど花火が始まった。 下の方には近くにある水族館のショーも見え、だんだんと暗くなってくる景色の変化と夜景を楽しむことができた。 「きれいだね・・・。」 「人ごみを見て屋台で割高な食べ物を眺めるだけの祭りだと思ってたけど、こういうのもいいかもな。」 「そだね・・できればこういうところには恋人と来たいよね・・。」 「お前にできると思ってるのか?w」 夜景を見ながらいつものように琴絵と麻衣子が言い合う。 「そもそもアイドル活動とか言ってたけど、そういうのも禁止とかになるんでしょうかね?」 「まあ‥先生的には恋愛は自由だけど、キスもそれ以上のエッチなこともダメ!~~とか言いそう。」 「教師の立場ならそんなとこだろうね。」 そんなことを話しながら夜景や花火をバックに電球ジュースを手にいろんな写真をスマホで取り合っているとその観覧車の乗車時間は短く感じられた。 観覧車から降りる頃にはあたりはすっかり暗くなってきていた。 メリーゴーランドなどもライトアップも始まりなかなかインスタ映えしそうな雰囲気だ。 子供向けの乗り物など正直ビミョーなアトラクションが多いし小さな遊園地で、人も少なく私たちが知る限り普段はひっそりと寂しい感じの場所だが、ここぞとばかりにショボイアトラクションも楽しんでみる。 JETTYに移動して腹ごしらえしてから、すこしガチャガチャミュージアムを散策。 昔のキャラクターのガチャガチャフギュアを見ながら知ってる~とか知らない~などと昔のアニメの雑談していると、そろそろ花火のクライマックスの時間になった。 もう少し花火の近くでみようとしたが、いまから行こうとしても途中でから進めない。それどころか建物の陰になって半分ぐらい花火が見れない! 「シートレインランドのところまで戻る?」 「いや・・・手遅れだ・・」 そういった瞬間、少しの静寂の後、フィナーレの大量の花火が上がった。 ドドドドドド・・・っと腹に響くような大音量と派手に撃ちあがる花火が半分だけ見えた。 「終わっちゃったね・・・」 「じゃあ帰ろっか?」 ゆっくりと人の流れが逆に動き始める。 地下鉄で来た森さんたちもとりあえず二駅・・・港区役所のあたりまでみんなで歩くことにした。 「一応家族に電話しとくか・・」 スマホを取り出して琴絵が家族に電話しようとする。 「そうだ・・・これから僕のうちに遊びに来ないかい?」 歩夢がふいに切り出す。 「あなたのおうちにですって?」 不快感をあらわにしながら沙織はそういった。だが行く気がないといったわけじゃない。 反対の意見を言われる前に理由をいう。 「例のアイドルの衣装が全員分なぜかウチに届いてるんだ。ある程度サイズ合わせはされているらしいが、プロフィール画像からの推測値らしいからちゃんと衣装のサイズを合わせて調整したいらしい。」 「なんでほむほむの家にあるの?」 「ほら・・・僕の着てる男女兼用の制服。あれはうちの会社が絡んでいるらしい。アイドルの話が校長からウチのオヤジに伝わって・・・もしかしたらウチの親父から申し出たのかもしれんが、衣装を作ってしまったようだ。バッチリプロのデザイナーを使って全員分オーダーメイドで・・・。」 「このお嬢様め・・・」 ぼそりと友紀がつぶやく。 「その衣装合わせと。まあ確かにそれなら一度全員でほむほむの家に遊びに行った方が早いってことになるか?」 「まあ確かに・・どうせ私の家の近くまでほむほむの執事のベンツがお迎えに来るんでしょうし。」 「執事にベンツ・・・だと?!」 なにかまた森さんが悔しそうな表情をしている。 「まあ衣装合わせだけしたら少し遅くなるかもしれないけど、セ・・執事が車で送っていくし、家に泊まって明日帰ってもいい。どう?」 「そうだな・・・とりあえず家に電話してみるよ。友達の家に行くって。今日帰るか明日帰るかは親の希望を尊重ってとこか?」 「そだね。とりあえず電話してみるよ。」 「・・・。」 沙織は無言のままだったが、仕方ないといった表情で歩きながら電話をする。 このまま一人で強行に帰っても、後で衣装合わせを口実に一人で呼び出される方が問題だ。 「私は今日中に帰りますからね・・・送ってくださるんですよね。」 後ろを歩いていた沙織だったが、前を歩いていた歩夢に向かってそう念押しする。 「ああ。もちろんだとも。」 振り返りながらそう返事をした。 雑談しながら二駅歩き、車の渋滞が少なくなったあたりで歩夢はセバスに電話をする。 割と近くで待機していたようで、すぐに執事の乗った車がやってきた。行きに見かけたガルウィングの2人乗りの車ではなく、今度はフェラーリのGTC4ルッソだ。 「お待たせしましたお嬢様」 「今度はフェラーリかよ・・」 赤のフェラーリやベンツをイケメンの執事が乗って迎えにくるお嬢様。完璧すぎる・・。 だが当人はトランスジェンダーであることだけでも恵まれているとは思えなかった。 「みなさんはじめまして。執事をしております大川と申します。お見知りおきを。」 「始めまして!よろしくお願いしま~す。」 麻衣子はその性格からか普通に挨拶するが、他の部員は若干緊張気味だ。 4人乗りとはいえ、座席はカッチリとしたシートなので積めて全員乗るという事は無理そうだ。 「ん~・・とりあえず誰が乗ってく?」 琴絵がそういうと大川はそれについて提案する。 「私がもう一往復するために留守にするので、まずはお嬢様には乗っていただいて、先に家でお待ちいただいた方がよいかと思います。」 「そうだな。じゃああとは・・麻衣子さんと琴絵さんかな?」 特に反対もないのでまずはその三人で歩夢の家へと向かう。 車が移動し始めてしばらくすると大川は歩夢に尋ねる。 「どうしてこの3人になったんですか?」 「どうしてって・・まあ・・?」 麻衣子と琴絵は言葉に詰まる。 それを察して歩夢は説明をする。 「まあ・・沙織さんとはいろいろあってね。今は若干険悪なんだ。森さんはまあ沙織さんとは友達だが二人とも無口な方なので、カナリさんが一緒にいないと・・・って感じかな?」 「そうなの?」 麻衣子はキョトンとした表情として知らなかったというような感じで聞きかえしてくる。 「オマエは昔からそういうとこあるよな・・他人の状況気にせず話しかけてくるというか。」 琴絵があきれ顔で答える。 「確かに井上さんは私たち幼馴染二人と森さんたちの元コミケ組との接着剤的なところあるわよね~」 「だからまあ・・沙織さん達とは少しは話したいとは思うんだが、カナリさんがいないところで話して喧嘩になると止める人が居ない・・ってとこかな?」 「なるほど。エリア88最終巻のキムのハリアーみたいな状態なわけですね。」 大川は一人で納得した。 「・・わからんたとえですね。」 「それ残った3人のうち2人死んじゃうオチじゃん・・心配になってきた。」 そうこう話しているうちに歩夢の自宅に到着。 敷地には高級なスポーツカーが4台並ぶガレージがあり、それに比べると居住スペースは小さめのようだった。 玄関前で降りるとさっそく大川は残りの三人を迎えにいった。 室内に入りリビングのような場所でソファーに腰かける。 「ほむほむまだサオリンのことあきらめてないの?」 すると単刀直入に麻衣子は切り出した。 「まあね。というかレズビアンでも受け入れてくれる可能性が数少ない子だし。例えば僕が麻衣子さんに告白しても受け入れてくれないでしょ?」 「そりゃまあ。でもまず一旦諦めて、普通の友達から始めたほうがいいんじゃないの?」 「そういうものですかね?」 「まあ知らんけど。コトチンの方が恋愛関係には詳しいんじゃないの?」 「・・・おい。」 とつぜん話を振られて困惑する。 「そうなんですか?」 「知らん!恋愛なんか。」 「でも非処女なんでしょ?恋愛してないならなんで体許したの?」 「なんですかそれ・・・」 食いついてきた・・・。 「中学時代に引っ越しで別れる前に告白してきた幼馴染の男の子とやっちゃったらしいのよ・・ただの選別とか訳の分からないこと言って。」 「それは訳が分かりませんね。」 「うぉぉい!」 「でも恋愛とは別に肉体関係を許すハードルがあるってことですかね・・それって?」 顔を赤らめながら 「・・・そうかもしれんな。」 と一言答える。 「うわ・・・顔を赤くしてるコトチンとか久しぶりに見た。なに思い出してるんだ・・・」 「・・・・」 複雑な表情するしかない。今はどんな顔をしても突っ込まれそうだ。 「まあ信頼関係ってことだろう。すごく信頼してる相手が好きだといってきたら、恋愛感情がなくても抱かせるぐらいOKしちゃうかもしれん。」 「それは参考になりますね。」 割と真剣な表情で答える歩夢。本当に参考になるのだろうか? だが自分で振っといてなにか気まずい雰囲気になってるので麻衣子も話題を切り替えようとする。 「まあ本当に好きでもほとんど初対面の相手に好きだといわれても困るだけじゃない?もっと普通の友達として接してほしいというか恋愛感情とかあまり持ち込んで欲しくないかな~とか一応部長としては思う訳よ。うん。」 「分かりました。」 (結局私が非処女なのをばらされただけか・・・。) なにか釈然としないものがあったが、変に絡むとまた面倒なので琴絵は黙ってておくことにした。

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