奈落の王と嘆きの女王

読了目安時間:14分

エピソード:38 / 149

第038話 嫉妬、愚痴、喧騒

2023年01月24日 19時52分  モルガン邸ミニバーにて  この日、ニジーナ・マックアルフィン中尉――ジーンはモルガン邸の夜番警備の責任者としてこの(あと)20時から勤務開始の予定だったが、彼女はまだ一人ミニバーで飲んでいた。基本的に彼女は与えられた仕事を真面目にこなす有能な人物だ。普段は勤務前に酒を飲むなどあり得ないが、今夜は30分ほど前から浴びるようにビールを飲んでいた。 (近頃少佐が冷たい気がするわ……)  思い返せば南極作戦の帰途、2人で新婚夫婦に偽装した時が最高潮だった。しかし途中のホテルで1泊した時にもルイスはジーンに手を出さず、彼女としてはかなり期待していたのに肩透かしをくらった格好だった。もっと強引に迫っていればと、彼女の中では今でもその事が悔やまれていた。  今夜ジーンがアイリッシュウイスキーやそのカクテルではなくビールを飲んでいたのは、このあと警備を共にする部下に対するせめてもの配慮だった。しかし度数の低いビールだったからこそ飲む量が増えているといった側面もあり、本人としては複雑な心境である。いっそウイスキーをストレートかロックで飲んでしまおうかと考えた矢先、遊興室のドアが開いてルイスと共に彼に肩を貸しているヨシカワ大尉が現れた。それを目にしたジーンは思わずカウンターの椅子から立ち上がる。 「少佐! 大尉」  ジーンの声を聞いたルイスは顔を上げ「いよう!」と答える。彼は頬を薄っすらと赤く染め足元はフラフラの様子で、既に大量に飲酒しているのは明らかだった。このバーではなく自室か外の酒場で飲んだのだろうかと(いぶか)しむジーンだったが、それよりも彼女が気掛かりだったのはルイスとヨシカワの関係だ。見ればルイスの腕がヨシカワの肩に回っている。その彼の手が彼女の乳房に触れているかどうかのほうが気になって目を凝らした。 「ジーン、手を貸して」  動こうとしないジーンにヨシカワが声を掛ける。ジーンはその声にハッとしながら慌てて2人に近付き、ルイスの空いてる方の腕を自分の肩に回した。そのまま引きずるようにバーカウンターへ向かって椅子に座らせる。ルイスはカウンターに()()すと組んだ両腕の上に頭を乗せて(うめ)き始めた。 「少佐、こんな浅い時間帯からもう酔ってるんですか?」  ジーンが掛けたその言葉にルイスは小さく(うめ)くだけだった。 「自室で相当飲んだみたいなのよ。部屋からフラッフラで出てきたんだけど、まだ飲むってきかなくて」 (私、いま少佐に訊いたんですけど?)  代わりに答えたヨシカワに嫉妬するジーン。見れば彼女の手はまだルイスの背中に置かれていた。彼を座らせたあと早々に手を引っ込めてしまって失敗だったと思ったジーンは思わず再び手を伸ばしかけるが、あまりにもわかりやすい行動である事が恥ずかしくて躊躇(ちゅうちょ)してしまう。  一方その頃、バーメイドのエレーニャはルイスが脱ぎ始める段階を過ぎてからここへ来たのか、それともまだこれからなのかを測りかねていた。        ◇         ◇         ◇  カウンターテーブルに突っ伏していたルイスがジーンに顔を向ける。 「なんだジーン、お前もいたのか。ちょうどいい、このまま付き合え」  ルイスの背中をまるで授乳中の赤子をあやす様に軽く叩いていたヨシカワが答える。 「私はともかく、マックアルフィンはこのあと今夜の警備当番です、少佐」 「いいだろ、どうせ今夜も何も無いんだ。そう、俺が決める! 何も無い、今夜は!」 「そういう油断が大事(おおごと)に。この(あいだ)だって執務室から消える中年アジア人事件が……」 「うるへー! いいから2人とも付き合え、上官命令だ」 「私は構いませんが……」  ジーンは自分をこの場から排除しようと気を回しているふうのヨシカワに対抗した。 (アリッサ、私の気持ちを知ってるくせに! あなたにはバハナムがいるでしょ、何なのもう!) 「両手に花ってのは最高だ、酒が進む。 エレーニャ、俺にはラム・トニックをくれ。お前らは?」 「え、ええと、それは私はバーボネラをシロップ1dash半で」 「それじゃ私はアイリッシュトラッシュカンで」  エレーニャがかしこまりましたと一礼して酒の用意を始める。  程なくして3人の前に注文の酒が用意されると、ルイスはジーンの前にある大ぶりのカクテルグラスを見て目を丸くした。 「何だお前のそれ!?」  ジーンの前に差し出されたグラスには逆さまになったレッドバイソンの缶が突っ込まれていた。ジーンが不思議そうな顔でルイスに答える。 「ちゃんとしたカクテルです。アイリッシュトラッシュカン、知りません?」 「知るわけねェだろ! まさにゴミ箱じゃねぇか!」  エレーニャは「実際にあります」と言うと、手持ちの携帯端末を操作して画像検索する。そして表示された画面をルイスの顔の前に差し出した。驚きの画像を目にしたルイスは心底げんなりする。 「ウソだろ? バッカじゃねぇのかこいつら……」  ルイスが顔を(しか)めながら自分のグラスを手に取ると両隣の2人もそれに続く。 「ん~~~~~~!」 「あっ! ぐぁっ!」 「ぷふぅ~~~」  3人は酒を口にするとのけぞって天井を仰ぎ、喉元を押さえ、幸せそうな表情で両肘をカウンターに突いた。 「あー、酒はいい! 最高だ」  ルイスが何か悩み事でも抱えてる様子に気付いていたヨシカワが彼に顔を向ける。 「少佐、何か心配事でもあるんですか?」 「深酒(ふかざけ)してんのにヨシカワが怒ってないのが恐ろしい、心配だ……」 「怒ってますよ。まだ叱ってないだけです」  ヨシカワは残りのバーボネラを無理やり飲み干すとルイスに再び尋ねる。 「それで?」  そのヨシカワの尋ね方は『つまらない冗談はやめて気軽に話せ』と言わんばかりの態度だった。どうせ話すつもりだったルイスは勿体(もったい)ぶるのを諦めて重い口を開く。 「お前ら、大佐の転任の件、知ってたか?」 「いえ……、はぁっ!? ダクストン大佐が転任!?」 「バカ、お前、声! デカいのは乳と尻だけにしとけ!」  ()頓狂(とんきょう)な声を出してしまったヨシカワが思わず振り返って周りを見渡す。カードやビリヤード、ダーツなど遊びに(きょう)じている兵士の姿は多かったが、彼女の声に気付いた者は誰も居ない様だった。  ヨシカワが再びルイスに顔を向ける。  ルイスは追加のラム・トニックを注文すると言葉を続けた。 「ダック、何だかよくわからんうちに左遷(させん)させられてた……」 「まさかクリフ……、ボスがそんな事……」 「左遷(させん)!?」  ルイスは訊き返すジーンには答えず、しゃっくりをしながら話を続ける。 「まぁ、ハナっからバレてたからいずれ手を打ってくるとは思ってはいた。けどまさか南極帰りの途中でヤラれるとは思ってなかったな」 「大佐はてっきりシンガポールとかマレーシア辺りの愛人の所へ寄ってるものだと……」 「バレて? 何が……?」  事態を把握して思索(しさく)を巡らすヨシカワとよくわかっていないジーンの反応は対照的だった。  ヨシカワが空になったグラスの表面を撫でながら質問を続ける。 「新しい任地は何処です?」 「わからん~。少なくともウソをついてるって事だけは教えてくれた。アロハシャツでエーゲ海に居るって言ってたが、今この時期にアロハが本当なら南半球の何処か。それがウソなら地球のどこかだ~」  2人の会話に付いて行けないジーンは少し嫉妬したが、彼女は大尉以上の階級にしか開示が許されていない情報を元に話しているのだと無理やり自分を納得させる。  そんなジーンを尻目にヨシカワが静かにルイスを慰めていた。 「大佐のお人柄なら、何処でも大丈夫でしょう。それに少佐が居ればここの皆はまとまります。心配要りませんよ」  その言葉に顔を上げたルイスはしみじみとした表情をヨシカワへ向けた。 「……ヨシカワ、お前ほんといい女だよな~。もうちょっとこっち来いよ」  ヨシカワの腰に手を回してその身体を引き寄せるルイス。 「ちょ、少佐、止めて下さい。他の兵に見られます!」 「固ぇ事言うなよ~、ちょっとぐらい見られてたっていいじゃねぇか」  ルイスはヨシカワの腰から脇腹に回した手を更に上に上げ、彼女の乳房を鷲掴みにした。 「ちょ、だ、ダメ……、あんっ!」 「何だよ、安心しろよぅ、バハナムがここに居ないのは部屋に入った時に確認済みだぞ?」  ルイスはヨシカワだけに効くおまじないを唱えてから、先端部の突起がある付近を人差し指と中指の間で軽く挟み、やさしく抓るように捻りを加えながら全体を揉み上げた。その攻撃に身を捩るヨシカワ。 「少……、ルイス、そういう話じゃ……、あっ、はぁんっ♡」 「ちょっと鼻にかかった、そのハスキーな声がいいんだよなぁ……」  一連の流れを隣で見ていたジーンは静かにキレた。カウンターテーブルにグラスを叩き付けるように置くとすっくと立ち上がる。 「失礼少佐大尉、私はこれより警備任務がありますのでそれじゃ」  ジーンはイチャつく2人に目もくれずその場を後にする。 「ちょっと!! ジーン! マックアルフィン中尉!!」  ジーンは「助けて!」と言わんばかりに伸ばされたヨシカワの腕を無視し、その先にあるドアを開け遊興室から立ち去った。ジーンが居なくなった事を確認したルイスはヨシカワの乳房から手を離す。振り返ったヨシカワはルイスへ呆れ顔を向けた。 「……少佐、ジーンを突き放すのに私を使うのやめてください。あの()、あとで凄い機嫌が悪くなるんです……」 「言う事聞かなくなる程じゃねぇだろう?」 「そりゃそうですが……」  カウンターに突っ伏してるルイス。 「ヨシカワ、お前が好きだ、お前との距離感が。ジーンは踏み込んで来るんだよ、来て欲しくないとこまで」  その言葉にどう返せばいいかわからなかったヨシカワが口を閉じる。 「ヨシカワ、お前ももう歳だ」 「はぁっ!?」  ルイスのセリフに一瞬でキレたヨシカワのこめかみには青筋が浮き出ていた。カウンターテーブルに突っ伏したルイスは彼女の怒りに気付かないまま喋り続けた。 「あと何年もしないうちにお前は除隊して、誰かの嫁になって、俺の前から消えちまうんだろうなぁ……」 「…………」 「それでもいいんだ俺は。軍人なんていつ死んじまうかわからん。お前は家庭に入って、子どもいっぱい作って囲まれて、ついでにシバドッグ(柴犬)なんかも飼っちゃって……。もういいってなるまで幸せに過ごしてくれりゃあ、それでいいんだ……」  ルイスの心配の種を聞いた彼女がしんみりしながらも力強く答える。 「……(しばら)くは」 「ん?」 「私、(しばら)くの間は結婚して家庭に入る予定はありません。モルガンは給料がとてもいい。将来子ども達を良い大学に通わせるためにも、いまここで稼げるだけ稼いでおくつもりなんです。だからギリギリ限界までここは辞めません」 「おいおい、バハナムはどうすんだよ~? あいつがどんだけ我慢してると思ってんだ~?」 「私とバハナムはまだそんな関係じゃ……」  その言葉を聞いて起き上がったルイスはヨシカワの方へ身を乗り出した。 「あぁ~? お前らまだ寝てねぇの? じゃあバハナムが(オトコ)見せるまで、お前はフリーって事じゃねぇ?」 「た、確かにそうですが……」 「じゃあ俺がいまここで口説いても問題なくねぇ?」 「ま、まぁそうですが……」 「なんだお前ひょっとして、俺の事、満更(まんざら)でもねぇんじゃねぇ?」  ヨシカワは(うつむ)いて顔を真赤にした。その様子を見たルイスが彼女の肩を強引に抱き寄せる。 「ひっ!!」 「アリッサ、今夜だけでも俺の女になれよ」  悲鳴を上げてガチガチに固まるヨシカワ。ルイスは冗談でも話しているように陽気な態度で彼女を大きく揺すった。 「いいじゃねぇか、もういい歳した大人同士なんだし。本番前の練習だよ練習」  続く攻撃に彼女は更に深く(うつむ)く。 「お前ほどのいい女をタダで部下にくれてやるんだ、俺だって少しぐらい良い思いしたっていいだろが!」 「そ、そんな事……」 「よく、逃がした魚はデカいって言うじゃねぇか。ほんとかどうか確認させてみろよ」 「釣りなんてしないクセに……」  ルイスは無頓着(むとんちゃく)だったがヨシカワはエレーニャの目を気にしていた。彼女はカウンターの向こう側で背を向けて何かをやっている仕草を見せている。それが仕事上必要な事なのか2人に配慮しての敢えて目を()しているのかわからなかったヨシカワだが、いずれにせよエレーニャの目をルイスを払いのける口実に使うことは出来なかった。  本格的に身の危険を感じ始めたヨシカワはルイスが持つあのペニペニを思い出していた。あんなので刺されたら絶対に死んでしまうと想像したヨシカワは、思わずそれまでに(つちか)った色々なテクニックを思い出す。最悪の事態に陥った場合はアレを差し込まれる前に何とかする所存だった。  ルイスは拒まない様子のヨシカワを相手に更に調子に乗り始める。 「じゃあ今から俺がお前のパンツの中に手ェ突っ込んでみる。準備出来てたらOKって事でいいんだな?」 「ちょっ、待ってください! 私だって健康な大人の女なんです! きちんと反応してる事とOKかどうかは別なんじゃないかと……」 「そりゃいい、俺に反応してるって事だな? それじゃお前がもう無理だって()を上げるまでこねくり回してやる」  ヨシカワに覆いかぶさるルイス。 「ひっ!! ま、待って! 二人の間でこういうのは無しにって」  ルイスの返事は無かった。 「仕事に影響するからやめようぜ? って……」  ルイスは言葉も無く動かなかった。 「あなたから言い出した事ですよ?」  完全に動かなくなったルイスはヨシカワから()()()()、カウンターにゴンッとハデな音を立てて()()した。 「少佐? ルイス?」  ルイスは既に安らかな寝息を立てていた。 「もう、この人は、ほんとにまたもうこの人は……」  幸せそうな顔でカウンターに(よだれ)を垂らすルイスを見てヨシカワは嘆息した。        ◇         ◇         ◇  ヨシカワはバーカウンターから離れた場所にあるテーブル席の方へ向かい、カードゲームに興じる部下達の前で足を止めた。 「ブランケットは無いか? 清潔な奴がいい。珍しく少佐が本気で潰れた」  肩越しに親指で後ろのカウンターを指差すヨシカワ。声を掛けられて彼女を見上げる4人はジョンストン先任曹長とギャリー曹長、ハフィントン伍長、それにクーパー伍長だった。 「今夜は(あね)さんの勝ちですか?」 「あれ? 少佐、まだ脱いでねぇな」 「ピザでも食います? 大尉」 「賭けてなかったんスか? 飲み比べ」  少し離れた隣のテーブルで背を向けていた男が立ち上がり、2脚あるソファの1つから毛布を取ってやってくる。 「ブランケットならこれを」  死角から声を掛けられたヨシカワが振り向くと、そこには毛布を手にしたヒースコート・バハナム少尉が立っていた。 「ヒ、ヒースコ……、バハナム少尉! 貴様いつからそこに居た!?」 「ずっとですが……?」 「少佐が……、私達がバーに入ってきた時もいたのか?」 「少佐とは目が合って軽く挨拶をしましたが……」  ヨシカワは(うつむ)いて停止した。ジョンストンらは怪訝そうに顔を見合わせては彼女の顔を下から覗き込む。  そのあと再び顔を上げたヨシカワは鬼の形相になっていた。 「あンの糞ヤロウ!!」  ヨシカワは一声叫ぶと振り返ってカウンターの方を(にら)みつけた。 「ちょっ! 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  • ミミズクさん

    羽山一明

    ♡1,000pt 〇200pt 2022年5月26日 9時47分

    この話に関しては、以前のコメントからさほど印象が変わるものではありませんでした! ただ、大人なんてのはちょっと選択肢が増えるくらいで、はしゃぐときは子供と大して変わんない、という点、クリフにももうちょっとはっちゃけた一面を見せて欲しいところですね!

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    羽山一明

    2022年5月26日 9時47分

    ミミズクさん
  • メタルひよこ

    うさみしん

    2022年5月27日 7時08分

    クリフの場合は類稀と言えるほどに強い理性を持ち合わせているので、タガが外れるのはレネ関係になるでしょうか。あと嫌悪感を抱く相手から執拗に看過し難い攻撃を受けた場合ぐらいであります押忍。

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    うさみしん

    2022年5月27日 7時08分

    メタルひよこ
  • くのいち

    葵乃カモン

    〇200pt 2021年7月6日 19時27分

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    良いものを見せてもらった

    葵乃カモン

    2021年7月6日 19時27分

    くのいち
  • メタルひよこ

    うさみしん

    2021年7月7日 9時22分

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    ありがとうです

    うさみしん

    2021年7月7日 9時22分

    メタルひよこ
  • ミミズクさん

    羽山一明

    ♡1,000pt 〇100pt 2022年1月29日 17時42分

    主訴は大佐の話のはずだったのに、いつの間にやら慕情やら嫉妬やら、恋人やら愛人やら、剣呑な上司と部下の大立ち回りやら、それを尻目に賭け事に興じる当人やら、見事にわちゃわちゃしてしまいましたね。お酒の力もありつつも、おそらくは当人たちの素質なのでしょうね。仲いいなあ。

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    羽山一明

    2022年1月29日 17時42分

    ミミズクさん
  • メタルひよこ

    うさみしん

    2022年1月30日 1時51分

    この人達、無能ではないんですが基本的にはアホなのです。わざとアホにでもなってないと戦争なんてやってられないだろうとは思いますが押忍。

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    うさみしん

    2022年1月30日 1時51分

    メタルひよこ
  • ミミズクさん

    羽山一明

    ビビッと ♡500pt 2022年5月26日 9時46分

    《この時、ルイスは既に目を覚ましており、カウンターの裏に潜みながらエレーニャと勝負の行方(ゆくえ)を賭けていた。エレーニャはヨシカワ達に、ルイスは下士官達に20ドル賭けながらエレーニャを必死に口説いてい…》にビビッとしました!

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    羽山一明

    2022年5月26日 9時46分

    ミミズクさん
  • メタルひよこ

    うさみしん

    2022年5月27日 7時04分

    賭け自体はエレーニャの勝利に終わりますが、勝負が決まるまでの間さんざんルイスにこねくり回されたので。

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    うさみしん

    2022年5月27日 7時04分

    メタルひよこ
  • ミミズクさん

    羽山一明

    ビビッと ♡500pt 2022年5月26日 9時43分

    《「ヨシカワ、お前が好きだ、お前との距離感が。ジーンは踏み込んで来るんだよ、来て欲しくないとこまで」》にビビッとしました!

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    羽山一明

    2022年5月26日 9時43分

    ミミズクさん
  • メタルひよこ

    うさみしん

    2022年5月27日 7時02分

    これ酔って本音を漏らしたのかいつもの計算尽くのセリフかわかりません。ただここではまだ深酒って言うほど飲んでないハズなので、拙者的には多分後者だと思います押忍。

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    うさみしん

    2022年5月27日 7時02分

    メタルひよこ

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