ホラー 短編 完結済
もうすぐバレンタイン。 今、巷では「恋が叶うおまじない❤️レシピ」が話題になっていた。 私は本命もいないから作らないけど、高校のクラスメイトには挑戦する人もいるみたい。 SNSでもかなり話題になっているけれど、バレンタイン当日のレシピを使った報告が、何かおかしい。 表紙はこちらのフリー画像を加工しました→ https://pixabay.com/ja/
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投稿日2021/2/23 9:06 文字数692文字
投稿日2021/2/23 9:11 文字数1,285文字
投稿日2021/2/23 9:19 文字数1,093文字
投稿日2021/2/23 9:21 文字数1,044文字
投稿日2021/2/23 9:35 文字数479文字
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2021年2月19日更新
あなたの書いた返事の文字が愛おしい。 嬉しくて愛おしくて、抑えきれない想いをけれども口にはせず、そっと便箋にくちづける。 ――ああ、今日はなにを書こう? ◇ 村を守護する人狼様に報いるため、毎年春から一年間、年頃の娘を一時的な嫁として奉公に出している村があった。 村人達は人狼様に「気に入った子がいたら本当にお嫁さんとして召し上げてください」と言っているものの、これまでに本当に嫁入りした娘は誰一人としていなかった。 奉公に出たことのある娘達は皆一様に「人狼様」についての印象をこう語る。 曰く、冷たくて暗い人。 曰く、怖い人。 曰く、本当は人間が好きじゃないのかもしれない。 皆が皆、一年間ほとんど顔も合わせず、毎日決まった時間に部屋に食事を運び、風呂の用意をするだけ。一言二言声をかけても、無視か睨みつけられるか短い言葉で嫌そうに返事をされるだけで一年を過ごして帰ってくるのだ。 それを聞いて、今年の「嫁」であるカナリアは憂鬱になっていた。 しかしいざ「人狼様」と呼ばれる男「クチナシ」の元へ嫁入りすると、綺麗好きな彼女は山の上のお屋敷のろくに掃除もされていない状況などに、手を出さずにはいられなくなってしまった。 そして食事を用意すること数日。 本当になにひとつ喋らず過ごしていることに少し憤りを覚えたカナリアは、朝の食事に小さな便箋を折りたたんで添えておく。 便箋の内容ははじめ「おはようございます」「こんばんは」だけであった。 しかし、その便箋に返事が添えられるようになってからは二人のやりとりは少しずつ増えていく。 「お食事の内容は……」 「本日はお屋敷の蔵を大掃除しました」 「好きな食べ物があれば教えてください」 「素敵な夏の花が咲いていました」 「季節の食材がとれたようです」 そんな他愛もない内容に生真面目に返事を書き加えて戻してくる「人狼様」こと「クチナシ」に、次第にカナリアは「この人はただ口下手なだけなんじゃないか」と思い始める。 そうしてポツポツと紙片越しに会話を行いつつ、だんだんと打ち解けていく二人。 そんな小さなやりとりを通して少しずつ、少しずつ、一年を通して二人は本当の恋を知っていくのだった。
2021年2月28日更新
プロットあり https://novelup.plus/story/406532720 現世では男だった主人公は負けるとご褒美映像のあるアダルトゲームの女主人公に異世界転生してしまった。 負けると強くなる世界でこれを拒む主人公、主人公を敗北に導くべくあの手この手で無理難題の罠を張る国王。 果たして無敗攻略を達成できるのか?
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2021年3月2日更新
禁地花太郎教授は奇妙な大学教授だった。見る人によって姿が変わり、狂気じみた語りで生徒たちを大いに振り回す弩級の変人。僕こと大野安慈はそんな風に振り回されるながらも教授と会話を交わす生徒の一人だった。だがある日を境に僕は知ることになる——名状しがたき恐怖と、見も毛もよだつ狂気にまみれた現実を。ある「箱」の噂が、僕の日常を血に染めていく。 「助けてください……教授!」 「君には呑まれる勇気があるかい——深淵に」 これはしがない僕と混沌を宿す教授が怪異に立ち向かう、そんなお話だ。 ※文字数が間に合わなさそうなのでHJ大賞タグを外しました。 ※グロテスク表現あり
2021年3月2日更新
オカルト雑誌『ノノメセタ』のNo1人気ライター鬼村ルミ子。 豊満わがままボディの彼女は今日もシャツの襟を立てて心霊スポットに赴く。本物の幽霊を求めて。 助手のユウイチ、ゴーストライターのナナセと共に非日常を探求するホラーエンターテイメント! 4つのオムニバス形式のストーリー 「事故物件」「公衆電話」「廃村」「小学校」
作者からの一言コメント
三題噺、参加作品です