イチャイチャ☆百合っ娘ロボ 〜怪獣VS巨大ロボッ娘〜

読了目安時間:6分

エピソード:39 / 42

 今回の怪獣のために天狗調べたら、スペックやばかったです。てか羽団扇万能すぎ。 あと射○丸が千歳以上なのと、からす天狗うじ○ってキャラの存在を知りびっくりしました

「超速の空中戦!超能力VS神通力」

a.   京都の街は燃えていた、黒翼の天狗怪獣クロウングの神通力により発生した炎に包まれたのだ。 クロウングは古き良き都を踏み潰し、修学旅行に来た学生や観光客なら大抵訪れる寺や塔も突風で吹き飛ばした。 「許せません...!」   宇宙製の自分でも、美しいと理解できた街を滅茶苦茶にしたクロウングに対しストックは怒りを覚える。 そんなクロウングとストックは現在、高度三千メートルにて追跡劇を繰り広げていた。   ストックはスピードと超能力が自慢のロボ娘だが、クロウングは彼女より遥かに速く、既に十キロ先を飛んでいる。 「猫鈴猫さんの言っていた通り、マッハ三十三の飛行速度...更に加速せねば追いつけない!」    ストックは右目に被さる髪をかき上げると、飛行速度まで上昇、クロウングと同じマッハ三十三まで到達。 更に瞬間移動でクロウングの背後まで、距離を縮めた! 「“アルストロメリア光尖”」    クロウングが射程圏内に入ったので、ストックは額から紫と青が混じる光弾を発射し、黒い翼を羽ばたかせ前方を飛ぶクロウングの背中を狙った。 背後から迫る光弾を、クロウングは旋回して回避、オマケに黒翼を輝かせる。すると今の今まで青く静かに争いを見守っていた空に暴風が吹き荒れ、激しい雨が降る。 「こいつ天候まで自在にっ、いわゆる神通力ってやつね!?」    グァグァグァッ。クロウングが笑い声をあげたかと思うと、ストックの頭上に現れた。 「なっ...」    ストックが驚くと間もなく、彼女の背が引き裂かれた。クロウングは黒翼から風の刃を連続で発射することも、可能なのだ。 だが幸いストックの背中を引き裂くと言っても、紙で指を切った時のように僅かである。  (大した威力は無いけれど、雨による視界不良と暴風で避けるのは難しい!)   ストックは一旦、瞬間移動でクロウングから離れることにした。離れた、だが、黒い嘴と赤い角は眼前にあった。 「瞬間移動に対して縮地とは、やはりこの怪獣は天狗のようですわ!」   我が右目を抉る為に突き出された、ストックの腕を、クロウングは額から生えた赤い角で、受け止める。 「ガァアアアアアッ」    ストックの腕を鼻で受け止めたまま、クロウングは、嘴を開き、竜巻を吐き出した。 「超速の空中戦!超能力VS神通力」の挿絵1 「きゃああああっ」    風のとぐろを巻く竜に飲み込まれ、ストックは全身を傷だらけにされる。 「超速の空中戦!超能力VS神通力」の挿絵2 それでも、本来なら人間はおろか家屋や車をバラバラにする竜巻の中でも致命傷を負わないのを見るに、流石に宇宙製である。  (羽団扇のような形の翼、あれを破壊できれば、飛行能力も神通力も無力化できると思うのですが、なかなか隙が無いわ)   ストックはすっかり劣勢、竜巻攻撃により速度は落ち、マッハ三十三の猛スピードによる縦横無尽の体当たり攻撃を瞬間移動や短時間持続するシールドで受けないようにするのでやっとだ。 「さすがにエネルギーが切れそうですわ...」     このまま戦い続ければエネルギー切れで強制シャットダウンだ、戦闘中にそうなったら、負けは確実。 されど高速の攻撃で計算を妨害され、対処法を導き出せない。 「“苦戦しているようだね、助けに来たよ“」   視界が暗闇に支配されゆくなか、ストックは、大好きな人の声を聞いた。次の瞬間、爆発音が閉じかけた彼女の両目をカッと開かせた。 「やはり貴女が、運命の人みたいね!」   ストックは、イキシア二号の操縦席にいる葵隊員にウインクする。 クロウングの背中から生えている黒翼が、根本だけを残して消えているのも、イキシア二号の爆発性粘着弾により吹き飛ばされたからだ。 「これで神通力は使えませんわね!」    クロウングの真正面に瞬間移動したストックは、強烈な高速パンチを、三十三発連続で打ち込む。   グァアアアアアアッ。   翼を失った上に強烈な攻撃を受けて落下していくクロウングに対し、ストックはアルストロメリア光尖、イキシア二号は熱線砲を発射、空中でクロウングは焼き尽くされ、灰となる。 このままだと灰は地上へ降り注ぎ汚染してしまうので、ストックは光弾の連射で、それらも更に灼き尽くした。 b. 「“超スピードに多彩な攻撃、このままでは、まずいわね“」 「“既に防衛軍機は五つロストか...“」    イキシア一号と三号は、防衛軍航空部隊と連携して、本体並の能力を持つクロウングの分身二体のうち一体は撃破したが、残ったもう一体には、武器の残量の消耗もあり、苦戦を強いられていた。 「“危ない!!”」   クロウングの分身は角から生えた赤鼻を、イキシア三号へ向けてミサイルのように飛ばしてきた。 「超速の空中戦!超能力VS神通力」の挿絵3 三号に乗る凛憧隊員は、レールガンで粉砕するも、分身クロウングは巨大竜巻を吐き出してきた。 「“纏めてバラバラにする気だぁああああっ!”」   防衛軍のパイロット達が狼狽えるなか、雪片隊長は冷凍攻撃による竜巻を凍結させようと考え、残り僅かとなった冷却ミサイルを発射線とした時。 スゥウウゥッ、霞のようにクロウングの分身が竜巻と共に消え去った。ストックと葵隊員により、分身を作り出した本体が倒された事で。 「海底のパトロールもあって、他隊員より一足遅く葵隊員がやってきたことで、怪獣を倒せましたの」   防衛軍極東支部MINT司令室に帰還してきた、ストック達は、談話を始めた。 「私の活躍なんて、他の人に比べたら大したことないですよ、あははは」 「謙遜ね、だけど皆の頑張りが無ければ、勝てなかったしもっと被害が出ていたでしょうね」 「さすが隊長、皆を立てるのが、お上手です」 「ありがとう凛憧隊員、でも、それイマイチ褒められてる気にならないわね?」 「今日もみんな生還できて嬉しいよぅ」 「あんずさんってば、嬉しくても泣きべそなんて、床がベトベトになるから勘弁してくださいませ」   戦いの最中は真剣な分、こうして休憩時間には仲間と笑い会えるチームに、京都を脅かした怪獣クロウングは倒された。 確かにクロウングは倒された、しかしヤツにはまだ、秘密が残っていた... ... ...。 c. 「ふぁっくす!」 「スピリッツ」 「氷柱ァ!」 「ラク」 「櫛ぃ!」 「シードル」 「ルーペぇ!」  「ペリー」 「もう、お姉さまさっきからお酒の名前ばかり...」 「超速の空中戦!超能力VS神通力」の挿絵4   圏外と聞いて連絡ができず、取材相手が戻ってくるまでの香燐の暇潰しとして、猫鈴猫はしりとりに付き合っていた。 暇潰しならニャンニャンすれば、時間はあっと言う間に過ぎますよ、って言ったら拒否られたせいで、少し不機嫌そうに。 「あっ、帰ってきたよ、取材相手」 「はへ?いつの間に、じゃあ早速!!」 「死体が見たいの?あ、殺人事件のスクープにはなるか」    猫鈴猫が物騒なことを口走るものだから、香燐はドアノブに手をかける寸前で止まった。 「ちょっと、どういうことよ」 「どっかに居た本体が戻ってきたんだよ、怪獣(分身)が倒されたから」 「理解が追いつかないようで理解したわ!」 「さすおね!」 「てなわけで入るわよ!」 「本当に理解したの!?」 「アンタの言うとおりなら、救急車なり警察なり、MINTなりに連絡しなくちゃでしょ」 「なるほどね〜」    ガチャッ、先述の理由で仕方ないが、死体は見たくないので、香燐はまるで空き巣のように恐る恐る家に入った。 すると居間に、取材相手と思われる、黒焦げの遺体が横たわっていた。その手には黒い羽団扇が握られている。 「羽団扇、やっぱり、これで怪獣に変身していたんだね」 「にしたって焼死体か...怪獣となって多数の犠牲者を出したとは言え、むごいわね」 「だけどコイツのせいで罪の無い人も燃やされてるから同情できないよ、お姉さまを取材に呼び寄せた理由も分からないし」 「普通の人として暮らしていたから、普通に取材要請に応じたとかじゃないの?」 「あ〜案外、そんなもんかも〜」      とは言いつつも、なにもかも分からない事だらけで、猫鈴猫はモヤモヤに襲われる。 まあでも、結果的に香燐が助かったので、よしとして、あまり深く考えるな。それが彼女に備わる人工頭脳が、導き出した答えだった。 つづく

怪獣図鑑 黒翼怪獣クロウング 身長:66メートル  体重:2.8万トン 出身地:京都の山 黒い翼を羽ばたかせ、マッハ33の超スピードで飛行する。 この翼は飛行だけでなく神通力を使うのにも必要で、強力な武器であり弱点でもある。

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  • 1周年記念ノベラ&ステラ

    方舟みちる

    ♡300pt 〇50pt 2022年3月29日 15時36分

    今回の怪獣も分身や高速移動等、前回に負けず劣らず強敵でしたね。羽団扇で変身した人間が正体とは。謎が残るラストでしたね。お酒しりとりもすき。ストックちゃんには悪いですが、竜巻の中で甚振られるシーン、挿絵もあったのでちょっとリョナラーとしての血が騒いでしまいました…

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    方舟みちる

    2022年3月29日 15時36分

    1周年記念ノベラ&ステラ
  • ゆりすぺしゃる2

    百合豚怪獣キマシラス

    2022年3月30日 3時26分

    ポイントコメントありがとうございます 天狗モチーフにしたら存外強敵になってしまいました、謎を残したまま終わる回、そんなのも好きなんです 酒しりとり、酔ってるわまじで 仲間の血を騒がせられたこと、嬉しゅうございますわよ!!敵が強いからこうなる、自然と

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    百合豚怪獣キマシラス

    2022年3月30日 3時26分

    ゆりすぺしゃる2
  • ゆりすぺしゃる2

    ワタル

    ♡2,000pt 〇30pt 2022年5月1日 11時23分

    クロウング、道具であるうちわを羽にしているあたり、ただ巨大化した妖怪ではなく怪獣としてアレンジされてるのが伝わってきますね。ストちゃんと葵隊員。ピンチを打破するのは百合の力だ!人間が怪獣に変身していたのは、なぜか。次回に期待です!

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    ワタル

    2022年5月1日 11時23分

    ゆりすぺしゃる2
  • ゆりすぺしゃる2

    百合豚怪獣キマシラス

    2022年5月9日 16時36分

    ポイントコメントありがとうございます 元ネタあるとなんか違ってきますわね 百合の力は最強かんだ!!!

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    百合豚怪獣キマシラス

    2022年5月9日 16時36分

    ゆりすぺしゃる2
  • 1周年記念ノベラ&ステラ

    方舟みちる

    ビビッと ♡300pt 2022年3月29日 15時32分

    《「あんずさんってば、嬉しくても泣きべそなんて、床がベトベトになるから勘弁してくださいませ」》にビビッとしました!

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    方舟みちる

    2022年3月29日 15時32分

    1周年記念ノベラ&ステラ
  • ゆりすぺしゃる2

    百合豚怪獣キマシラス

    2022年3月30日 3時24分

    まさに油

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    百合豚怪獣キマシラス

    2022年3月30日 3時24分

    ゆりすぺしゃる2
  • 1周年記念ノベラ&ステラ

    方舟みちる

    ビビッと ♡300pt 2022年3月29日 15時26分

    《「やはり貴女が、運命の人みたいね!」》にビビッとしました!

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    方舟みちる

    2022年3月29日 15時26分

    1周年記念ノベラ&ステラ
  • ゆりすぺしゃる2

    百合豚怪獣キマシラス

    2022年3月30日 3時24分

    当たり前だよなあ!?

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    百合豚怪獣キマシラス

    2022年3月30日 3時24分

    ゆりすぺしゃる2
  • ゆりすぺしゃる2

    ワタル

    ビビッと ♡100pt 2022年5月1日 11時09分

    《「羽団扇、やっぱり、これで怪獣に変身していたんだね」》にビビッとしました!

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    ワタル

    2022年5月1日 11時09分

    ゆりすぺしゃる2
  • ゆりすぺしゃる2

    百合豚怪獣キマシラス

    2022年5月9日 16時36分

    不思議な力だ

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    百合豚怪獣キマシラス

    2022年5月9日 16時36分

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