イチャイチャ☆百合っ娘ロボ 〜怪獣VS巨大ロボッ娘〜

読了目安時間:6分

エピソード:4 / 42

ウルトラシリーズ詳しい方はあっ(察し)ってなるやつ

第2話「夜をよこせ!」〜夜光星人ルナチク星人〜登場

「夜が恋しい」      

a.  銀河系外に存在する惑星L7。月に酷似した衛生を持つこの惑星は、自身の命の終わりによって、限りなく広がる暗黒の宇宙に、太陽より激しい光をもたらした。 気が遠くなるほど永い宇宙の歴史の中で見れば、ほんの一瞬だけではあるにしろ。 「惑星L7の消失を確認」 「生命反応が飛び出してきました、推定落下ポイントは... ... ...六甲山です」      L7の異常を観測していたオペレーターは非常に優秀であり、先ずその言葉が間違いであることはない。 信頼できるが、間違いであってくれとの期待を寄せることはできない。新鷹参謀は焦る、あまりに被害を出し過ぎたいま、日本支部は勝てるかどうか分からない。   「まさか宇宙怪獣か!?アルドムによる被害状況の回復は、全く進んでないんだぞ」 「冷静に! ただいま通信を試みています」 「友好的な連中であってくれれば良いのだが」      胃を激しく痛めながら、新鷹参謀は六甲山へ隊員達を派遣するよう手配を進めるのだった。     “今まで多数の怪獣を撃破してきた防衛軍すら敵わなかった怪獣アルドムを倒した巨大怪鳥。更にそれを撃破した巨大な少女について、世界中から関心が高まっています。” 「やっぱニュースになるわよね、くっそ〜カメラが無事なら今頃は私が〜!!」   知人がニュースキャスターをやってる情報番組を見ながら、香燐はビールの入った缶をグシャッと握り潰した。 「このアパートいくらボロボロとはいえ、家賃月々五千円は安すぎるよ、心理的瑕疵物件の可能性大」 「金縛りに何回か遭ったから怪しいとは思ってたのよね〜あなたを売ればこんなとこオサラバして豪邸に住めるかも」   じ〜っ。焼鳥を頬張りながら香燐は目を細めて猫鈴猫を見つめる、やはり、どう見ても外見は普通の少女だ。 「お姉さまったら私が無機物だからって酷いよ!有機生命体と同列に扱って〜頭撫でるとか芸を教えるとか」 「ペット扱いで良いんか〜?」 「お姉さま呼びしてるんだし、そこは妹でも、あり!」 「このアパートはペット禁止なのでなぁああああし」  じゃあこれは?猫鈴猫が机に伏せた香燐の前に、皮を剥いた果物を置いた。 「それは林檎!」 「残念梨でした」 「なして〜梨だけに〜」 「お笑い芸人になれる確率、計算中... ... ...結果、脅威の0.2%!」  平和な時間が過ぎている...ように見えるが、香燐の内心は全く穏やかではない。 なにしろ早朝に関わらず酔い潰れている理由が、現場にいながらカメラが壊れたので成果なしで、編集長に散々嫌味を言われたからなのだ。 「0%じゃないなら転職考えようかなぁ、コンビ名鉄&友ってどう?」 「丸パクリじゃん!あと友達止まりとか嫌だからね、友情とか主人とかの域を超えて二人は〜」 「とほほほ、向いてる職業なんか無いかな?」   未来を憂いながら、香燐はすやすや寝息を立て始めた。このままだと風邪引く確率高し、彼女の背中に猫鈴猫は押し入れから引っ張り出した猫柄の毛布を被せる。 「私を見世物にしたり防衛軍に売れば、ずっと楽して暮らせるのに、優しいお姉さま」  お姉さまに寄り添いたい、自分用の毛布も引っ張り出そうとしたとき、猫鈴猫は窓の外に鋭い視線を向けた。 「六甲山に一体の地球外生命反応か、お姉様の敵にはならないでよね」  遠き場所に降り立った者達に釘を刺し、猫鈴猫は香燐に寄り添って瞳を閉じた。 「わたしは太陽光でエネルギー補給されるけど、こうしていても、やすらぐね」  猫鈴猫はこれからどうしようか考えた、ニュースになった以上は人前に姿を現せない。 これはステルス機能を使えば簡単に解決する。しかし訓練された犬等に匂いを辿られたなら見つかるし、最悪防衛軍に協力しろと言われるかも。 「地球人との対立はお姉さまの平穏を乱すことになる、さっさと計算しなくちゃいけない。私が来たのはお姉さまを守るためなんだから」  責めて今は何も考えず、お姉様の寝顔だけを見ていよう。それが最良だとの計算が弾き出された。 b. 3人の宇宙人    六甲山に落ちてきた、それこそ円盤と呼ぶに相応しい真ん丸な物体を、防衛軍の隊員達は囲んでいた。 アルドムとの戦いで多くの隊員が殉職してしまったので、大した数ではないにしろ、みな重装備を構えているからかそれなりに緊張感はあった。 「出てきなさい、我々はあなた方に危害を加えるつもりはない」 「だが侵略の為にやってきたならば、戦わねばならない」   隊員達も気が気でない、さすがに防衛軍も一日で完全回復は不可能。となるともしも相手が侵略者なら、低下した戦力で立ち向かわねばならないのだ。    「みなさん武器を下げてください、我々は侵略者ではありません」   宇宙人とは思えない流暢な日本語が聞こえたかと思うと、それぞれ新月、満月、三日月に似た模様を持つ3体の異星人が扉もない円盤からすり抜けて現れた。 どうやら武器は持っていないようだ。侵略者ではないと分かって安心した隊員達は、言われた通り武器をおろした。 「交渉に来たのです、お偉い方に会わせていただきたい」   声は3人のうち真ん中に立っている宇宙人が持っている、ラジカセにも似た機械から発せられていた。 「これは高性能の翻訳機です。交渉しようにも言語が分からないとなると、何かと不便ですからね」  ラジカセから流れる言葉に合わせて、左右の二体は頷く。この後、新鷹参謀の命により隊員達は3体の宇宙人を西日本基地へもてなす事となった。   c. 交渉開始  三体の宇宙人は、三メートル程もあったので輸送トラックにより西日本基地へと運ばれた。 防衛軍は文化の価値観が合うかは分からないが、宇宙人達を豪華な食事や演奏などで極力もてなした。 本題の交渉はと言えば。防衛軍の参謀や長官は、会議、防衛軍の復旧、そして怪鳥アイオロードを倒した巨大少女捜索の指揮で手が離せない。 そこで政府に協力を仰ぎ、外交官として活躍している人物が駆り出された。 こうして、宇宙人のうち翻訳機を手にしたリーダー格との交渉が、わざわざ広い会議室で行われることになった。 「ありがとう皆さん、食べ物は母星のものを連想させる懐かしさを感じます、音楽も素晴らしかった」 「喜んでいただけて何よりです、さて、そろそろ交渉についてお伺いしても?」 「はい。貴方たちがL7と呼ぶルナチク星は何者かが戦争用兵器を作動して死にました、そして犯人は我々にその罪を被せた...捕まれば殺される」  翻訳機のため淡々と言葉が紡がれるも、内心では酷く悲しんでいるのでは...高章外交官は心を痛めた。 「それは災難でしたな」 「我々が本当に犯人ではないのかと疑わないのですか」 「わざわざ話して下さったのは、我々を信じてくださっているからでしょう?」 「ありがとう、地球人は本当に優しい種族だ。その優しさを見込んで頼みたいことがあるのです」  頼み事の内容は、贅沢な環境などいらない、どこでも良いから3人とも地球に移住させて欲しいと言うものだった。 「我々をこの星に住まわせてほしい、母星と全く同じ夜があるのは地球だけなのです」 「夜ですか?」 「夜という時間帯が無ければ、我々の体力はすぐに限界を迎えてしまう。だから必要なのです、母星と同じ夜を持つこの星に暮らすことが」 「わかりました、みんな快諾してくださいますよ」   高章外交官が差し出した手...少々の間はあったが、ルナチク星人はその手を握った、地球人と異星人の間に友好関係が結ばれた歴史的瞬間である。 つづく 登場するのはこいつ→「夜が恋しい」      の挿絵1

 ルナ、ルナティック、鬼畜、竹を合わせて名付けたルナチク星人です、プラチク星人要素はないよ。プラチクのあとにスをつけたらだめだよ、メンマことシナチクも関係ないよ

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  • 1周年記念ノベラ&ステラ

    方舟みちる

    ♡1,000pt 〇20pt 2021年6月18日 12時00分

    香燐さんと猫鈴猫ちゃんの絡み良きですね…!酔い潰れて寝てしまった香燐さんに猫鈴猫ちゃんが毛布掛けてそのまま寝るシーン好きです。今回の異星人、ルナチク星人は一見友好的に接しているように見えますが敵なのか味方なのか…名前が不穏…。

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    方舟みちる

    2021年6月18日 12時00分

    1周年記念ノベラ&ステラ
  • ゆりすぺしゃる2

    百合豚怪獣キマシラス

    2021年6月19日 13時28分

    ポイントコメントありがとうございます!!! 毛布かけはベタだけど尊いシチゅ! 名は体を現しますからね、やはり不穏に感じますよなあ

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    百合豚怪獣キマシラス

    2021年6月19日 13時28分

    ゆりすぺしゃる2
  • ゆりすぺしゃる2

    ワタル

    ♡1,000pt 〇10pt 2021年6月25日 15時34分

    ルナチク星人友好的!罪を擦り付けた犯人が襲来するのか、はたまた彼らが犯人なのか!?防衛軍はネリネちゃんを探してるけど平穏は守られるのか。そして知り合いのアナウンサーさんも登場するのか。先が気になりますな

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    ワタル

    2021年6月25日 15時34分

    ゆりすぺしゃる2
  • ゆりすぺしゃる2

    百合豚怪獣キマシラス

    2021年6月25日 22時30分

    ポイントコメントありがとうございます!! さあどうなることでしょう!平穏は守られて欲しいです アナウンサーの知り合い...どうでしょうなあ

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    百合豚怪獣キマシラス

    2021年6月25日 22時30分

    ゆりすぺしゃる2
  • 1周年記念ノベラ&ステラ

    方舟みちる

    ビビッと ♡300pt 2021年6月18日 11時50分

    《「わたしは太陽光でエネルギー補給されるけど、こうしていても、やすらぐね」》にビビッとしました!

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    方舟みちる

    2021年6月18日 11時50分

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  • ゆりすぺしゃる2

    百合豚怪獣キマシラス

    2021年6月19日 13時29分

    俺は夜のが安らぐけれど、ひなたぼっこもありかな

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    百合豚怪獣キマシラス

    2021年6月19日 13時29分

    ゆりすぺしゃる2
  • 1周年記念ノベラ&ステラ

    方舟みちる

    ビビッと ♡300pt 2021年6月18日 11時49分

    《「0%じゃないなら転職考えようかなぁ、コンビ名鉄&友ってどう?」》にビビッとしました!

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    方舟みちる

    2021年6月18日 11時49分

    1周年記念ノベラ&ステラ
  • ゆりすぺしゃる2

    百合豚怪獣キマシラス

    2021年6月19日 13時29分

    これは叱られる!

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    百合豚怪獣キマシラス

    2021年6月19日 13時29分

    ゆりすぺしゃる2
  • 1周年記念ノベラ&ステラ

    方舟みちる

    ビビッと ♡300pt 2021年6月18日 11時47分

    《「お姉さまったら私が無機物だからって酷いよ!有機生命体と同列に扱って〜頭撫でるとか芸を教えるとか」》にビビッとしました!

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    方舟みちる

    2021年6月18日 11時47分

    1周年記念ノベラ&ステラ
  • ゆりすぺしゃる2

    百合豚怪獣キマシラス

    2021年6月19日 13時29分

    なんか俺より生き生きしてる!

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    百合豚怪獣キマシラス

    2021年6月19日 13時29分

    ゆりすぺしゃる2

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