イチャイチャ☆百合っ娘ロボ 〜怪獣VS巨大ロボッ娘〜

読了目安時間:4分

エピソード:38 / 42

 冬の寒さと夏の暑さ、どちらがマシなのか!!雪だるまの中でみかんを食べるか!こたつの中でかまくら食うか

「追いつけない!」

a. 「香燐さんから連絡が有りました、怪獣が旅客機を襲撃、猫鈴猫ちゃんと交戦した末に逃亡したとのことです」    香燐から教えられた情報を、海をパトロール中の涼水 葵は、潜水艇の通信機器を使用して雪片隊長に伝えた。 「あら、ちょうど出撃命令を出そうとしていたのよ」    そう言うと雪片隊長は、空をパトロール中の凛憧隊員、街中をパトロール中のあんずとストックに、怪獣が現在いる場所へ行くように伝えた。 アイリスと絢愛のオペレーターコンビがレーダーで察知しているので、怪獣の居場所が、京都府の街中であることは把握済みだ。 b.    MINTと防衛軍が駆け付けると、怪獣は京都駅に頭を突っ込み、黒い嘴で逃げ惑う人間を次々と捕食していた。 早急に怪獣を止める必要があるのだが、避難が完了していない状態だから迂闊に手が出せない。 「“あんずちゃんとストックさん、怪獣クロウングを引き剥がしてください“」   雪片隊長は怪獣を人混みから引き離し、存分な攻撃が可能な状態にするつもりだ。 「頑張るよ〜」 「いつの間に命名したのでしょう」    人名も尊重するなら、隊長の作戦が最も効率的である、ストック&あんずは巨大化した。 クロウングが気にせず人間を食べ続けているのを、あんずは背後から羽交い締めにして妨害する。 あんずの怪力にクロウングはもがくことすら出来ず、全身の骨が悲鳴を上げる。 「このまま体をへし折って勝ちですわ!」    誰もがストックと同じ勝ち方を予想するも、クロウングは強く頭の中で念じると、空から百トンはあろう大きさの石が、あんずの頭に三十三個ほど連続落ちてきた。 ひゃんっ!あんずは自分の頭を抑えてしまい、解放されたクロウングは空へ。 「“ここなら存分に攻撃できる”」    イキシア一号は超低温レーザーを、イキシア三号はレールガンを発射。 クロウングは羽団扇のような形状の黒翼を強く羽ばたかせ、火炎を起こして、超兵器を灼き尽くした。 「待ちなさい!逃さないわ!!」  ストックが超能力にて、クロウングの居場所まで距離を詰めてきた。 クロウングは多勢に無勢であることを理解したのか、更に勢いよく黒翼を羽ばたかせ、二つほど分身を生み出した。 「分身か、ならばこちらも!!」    強く念じることで、ストックも自らの分身を二つ創り出す。クロウングとストックの分身が戦い始める、そして本体同士の空中戦が始まった。 c.   香燐から連絡を受けたMINTは、此方は我々で対処するので気にしないで欲しいと返した。 そこで取材の為に、巨大化したままの猫鈴猫に乗せてもらい、香燐は目的地の離島に、無事辿り着くことができた。 「ちょっと狡い気がするけど、約束の時間に遅れるよりは良いわよね」 「あのまま目を覚ました客達に騒がれても大変だったしさ」 「礼も聞かずに去っていく、なかなか渋くて格好いいんじゃない?」       他愛もない会話をしながら、取材相手の自宅を目指し、舗装されていない雑草だらけの道を、猫鈴猫と香燐は歩く。 彼女達の足元に、蛙や虫が時たま寄って来る。この程度ならまだしも... 「ひゃっ!蛇!!」 「お姉様に近付いちゃダメっ」    猫鈴猫は香燐の足元に迫る蛇を素手で摘み上げると、軽く池の中へ放り投げた。 「ありがとう。でも、ちょっと蛇も可哀想ね」 「毒蛇だったんだよ?殺さなかっただけ有情だよ」 「助けて貰っておいて、こんなこと言うのもなんだけど、少し悪役感のあるセリフね」 「あっ。あのボロ家だよ、お姉さま」   ところどころ緑に侵されているが白く、竈のような形状で、かまくらに似た家が見えた。    「ボロボロとか言わないの!失礼だし私が住んでるとこより遥かにマシでしょ!!」 「なんて悲しくなる叱り方なんだ」    猫鈴猫はステルスモードを作動させ、香燐は、ドアをノックする。暫しの沈黙。今度はすみません!と声を発しながらのノック。やはり沈黙。 「留守なのかしら...?」 「約束の時間の五分前なのにね、仕方ない、生命反応を探るよ」 「頼んだわ」   猫鈴猫の視界がサーモグラフィーに変わった、この状態なら建物の中に生物が居るかまで簡単に分かる。 ただ愛するお姉さまの姿も、表面温度が可視化された状態で見えてしまうから、あまり好きな機能ではない。 「生物反応は虫以外に無かったよ」 「じゃあ、昨日わたしが通話した相手は虫だったの?虫が取材して貰えるなんて鼻が高いなんて言ってたのか」 「ゴキブリやカマドウマが喋るわけないじゃん」 「なんて不衛生な家なのかしら」 「それこそ失礼だよ、お姉さま〜?」 「約束の時間に家に居ないのも、かなり失礼でしょ、まったく!」    ハロウィンの日。猫鈴猫がボソリと呟く。香燐は今年のハロウィンに魔女の手にかかり、取材相手の家に約束の時間に行けず、凄い勢いで謝罪していた。 それはもう言わないで...やらかしを思い出しながら、香燐はスマホを耳にあてた。 「とにかく通話するわ、今どこに居るか聞く」 「ここ圏外だよ」 「なん...ですって...」   衝撃で香燐はスマホを土の上に落としそうになり、慌てて手の甲で受け止める。 さて、猫鈴猫は気になっていた。誰もいない家の中に、先端が壊れた、細長い形状のものがあった、あれは確か。 「脳内に記憶された形状と推定重量から、一致率は九十八%だ」       猫鈴猫は気付いた、取材相手が無事にこの家に戻って来た場合は、弔い合戦の開幕を意味するのだと。 つづく

創作はゆっくりやるのが一番ですなこれ〜 わふ〜

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