イチャイチャ☆百合っ娘ロボ 〜怪獣VS巨大ロボッ娘〜

読了目安時間:6分

エピソード:10 / 42

 4話にして少し大規模なお話でございます

第4話「地球滅亡!」惑星壊獣プラニイーター 登場

「パニック!!」

a. 占い師 「一週間以内に人類最後の日が訪れることでしょう...!」  ゴールデンタイムに生放送されたバラエティ番組にて、観客や有名人が見守るなか、紫色のローブを羽織った女性が、水晶玉に視線を注いだまま仰々しく言った。 司会担当をはじめとする大物芸能人は、ほんとですか〜えらいこっちゃ!等と茶化すも、彼女が必ず当たると噂の占い師・宇曽川摩邪であることを深く知る若手たちは、笑顔を崩さずとも激しい不安に襲われた。 「マジかよこれ...仕事辞めて遊び呆けようかなと」 「いよいよ世界は終わりかよ、貯金一気に崩しちまうかな」 「たかだか占いの結果だろだって?いやいや摩邪はマジで当たるからさ、だからもう上司に恨み辛み吐いて辞めちまいましたよ」  テレビや新聞、ネット記事で摩邪の占いの結果を知った人々が、街頭インタビューに応じる。 その殆どはネガティブなもので、いっそ開き直ってやりたい放題やってしまおうと、完全に占いの結果に振り回されていた。 「ららららっぱんつごりら〜めん〜」    占いが今まで当たってきたからと言って、完全に信用してる人ばかりではない。 その内の一人であり、ご機嫌な用事が待っている香燐は恥ずかしい鼻歌を...自信でも恥ずかしいと理解しているからか極小量で口ずさみながら新聞社の廊下を歩いていた。    「随分とご機嫌そうだなぁ、もしかして香燐さんも摩邪の取材?」  休憩室を通りかかると、香燐は寛いでいた仲の良い同僚である麻知子に絡まれた。 コーヒー片手に問いてきた彼女に対し、香燐は誇らしげな顔で首を横に振ってみせる。 「聞いて驚きなさい、パワーアップして復旧した防衛軍の独占取材よ!」   鼻も高々、腰に両手をあててネタバラシ。香燐は完全に天狗になっている様子。 「うっそ!許可取れたの?!なんで!?」 「記者としての才能ってやつかな?」 「すっご〜い!」  編集長のみならず同僚にも褒められた、後は全力で取材に臨むのみ... ... ...!! b. 取材 「あまり調子に乗ると川流れしちゃうよ〜」   香燐が地球防衛軍極東支部から迎えに来た車に乗ると、朝からずっとステルス機能をオンにしていた猫鈴猫が姿を見せた。 「誰が河童か、尻子玉抜くわよ。責めて口裂け女にしなさい」 「お姉さまったらそんなマニアックな...って口裂け女なら良いんだ...」 「お二人とも愉快ですね、緊張感は足りませんが、平和的なのは素晴らしいことです」   強面の運転手も、香燐と猫鈴猫の微笑ましいやりとりには口元を緩ませざるを得なかった。 「すみません、普段はもっと真面目ですからね?」 「普段は仕事辛いとか編集長怖いとか酒のみた...むぐぐ!」  慌てて猫鈴猫の口を塞ぐ香燐、その姿をバックミラー越しに見る運転手は、更に深い笑みを浮かべた。 「あははは、まるで姉妹のように仲が良いんですな」 「だってお姉さまと猫鈴猫だもん!」 「地球人と宇宙ロボットの間に深い絆、それこそ記事にしないので?」 「それはちょっと、なんだか...」 「野暮なことを言ってしまったかな、っと!」  ガタンッ。香燐がモニョモニョしていたら車が停まった、窓の外には広大な敷地と巨大な施設が見える。 「いえ、ここまでありがとうございました」 「お姉さま、早く行こ!」   お姉さまの上機嫌に貢献できた猫鈴猫もまた上機嫌で、香燐の袖をクイクイと引っ張る。 香燐は強面の運転手に頭を下げると、出迎えてくれた案内役の隊員に連れられて基地の中へ。 「すごい!!撮影していいんですか、ほんとに?!」 「地球人の科学力もここまできたか〜」   大興奮の香燐と興味津々な猫鈴猫。長官の許可を得て格納庫に通された彼女らが見たのは、今までに見たことの無いシャープで見るからにハイテクな戦闘機や戦車の数々だった。 「火力、機動力、耐久力のどれもが今までを遥かに上回ってるんですよ」  設計者が目を輝かせて語ってくれる内容を、頷きながらも熱心にメモしていく香燐。 あまりに話が濃いので、メモ帳の半分が文字で埋まってしまうのに時間はかからなかった。 「きっと猫鈴猫ちゃんの助けになる、人類を守る、そのために強くしてあげないと!そんな想いで設計し、かなり製造にも口出ししましたね」 「ふむふむ...よし...以上で取材は終わりです、ありがとうございました」    香燐がメモ帳をパタンと閉じて頭を下げる、まず一人目の取材が終わったが、未だに猫鈴猫はしゃがんだまま片手で頬杖をついて新兵器たちを眺めたまま、空いた方の手を振っている。 「みんな〜よろしくね〜!!」 「うちの猫鈴猫も大喜び、ありがとうございます」 「こちらこそ胸のうちを存分に語れてスッキリしました、ありがたいです」    かなり充実した取材が出来た、さあ次は新鷹参謀の取材だ。というわけで、たくさん写真を撮影しながら司令室へ向かうと... ... ...。 「よく来てくれたね、香燐くん」 「歓迎していただきありがとうございます、ですがこの方々は...?」   約束通り新鷹参謀とふたりのオペレーターが待っていたが、それ以外に何だか見知らぬ3人の女性が待ち構えていた。   「貴方が香燐さんと猫鈴猫さんか、入隊してくれれば頼もしそうね」 「間違いない...大人しく入隊してください」 「こらこら、失礼じゃないすか先輩方!」  なんか知らない人が居る〜〜〜! 香燐の心境を代弁して叫ぶ猫鈴猫であった。 c. たくさんおる!     「自己紹介を始めます、メモ帳とボイスレコーダーの準備はよろしいでしょうか雑誌記者さん」 「はっ...はい!」  おっとりした雰囲気の女性に言われ、香燐は慌ててメモ帳を開き、ペンを構える。 「パワーアップして復旧した地球防衛軍は、世界各地からエキスパートを招集したのです」 「そして結成されたのが、私たちMonster Investigation Team(怪獣事件調査隊)」 「MINT...と呼んでください」   3人から発せられた情報をスラスラとメモしていく香燐、地球防衛の為の力が増していることを身を以て感じて熱量が増してゆく。 「ミント!なんだか可愛らしい名前ですね」 「かわいい花には棘があるんだよ、お姉さまだって棘だらけだもん」 「褒め言葉として!取っておくわね!!」   ギシシっ。香燐に握られたペンが悲鳴をあげるのを見て、猫鈴猫はくすくす笑った。 「うふふ、ちゃんと頼りになるってこと教えてあげなきゃね」 「その為にも、自己紹介をさせてもらいます!」 「取材、緊張します」        一斉に三人のエリート隊員から取材を受けられる!ここに来て香燐の興奮は最高潮に達していた。 「ではよろしくお願いしま...?!」       ヴォオオオオオオオン!ヴォオオオオオオン!ヴォオオオオオオン! 危機感を煽る緊急サイレンの音が、香燐の興奮を諌めるかのように基地全体に響き渡った。 「絢愛くん、アイリスくん!」 「はいっ!!」  新鷹参謀に名前を呼ばれたオペレーターふたりは、急いで高性能レーダーの画面に視線を移す。 そして、かつてないプレッシャーに襲われながらも冷静に情報を伝達する。 「超巨大惑星が異様なスピードで接近中です」 「衝突予測時間は...二時間後!」  口数もリアクションも少ない隊員を除きこの場にいる人間の皮膚から、汗が滲む。 「超巨大惑星!?破壊する方法は、えーと、直径は...」   予兆があまりに無さすぎて、猫鈴猫もこれを計算することが出来ておらず、必死に超高速計算を繰り返す。 「地球よりやや小さいですが、質量は地球の6千倍もあるわ!」 「私の火力じゃ破壊しきれないよ!?」 「あなたの力でもどうにもならないなんて...」  しかしこのままでは、地球が滅びてしまう。人類、地球の運命はどうなってしまうのであろうか。 つづく

占いって信じたことないけど、ガチな占い師もいるのかなあ

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