朝食を御一緒しませんか ~小倉トーストホイップ蜂蜜添え~

土岐は登場しません(電話のみ)。 女性が出てきます。

フレンチトースト3種ソース添え ≪メープル掛けホイップ・クランベリーソース掛けバニラアイス・林檎のコンポート≫ 前編

 僕の働く研究所は、商品としての食品素材の有効性や栄養機能の評価を、生物学的基盤研究の基に行う仕事を請け負っている。乱暴に言えば商品になる前の食品のチェックと付加価値の確認。毎日指示された内容で実験を行って顕微鏡を覗いたりデータをまとめたりするのだ。結構忙しい。自社研究のダブルチェックとしての役割ならともかく、ほとんど一からの仕事もある。チームで分担しているが、忙しい。  昼休みに土岐から必ずメッセージが入るようになって半月経った。病院で土岐と再会してから約1ヶ月。  さすがに食事を写真で撮ることはなくなった。ほぼ毎日『合格』と称されるようになったからだ。  土岐のことはマメとしか言い様がない。いや僕もだ。毎日欠かさずメッセージを寄越す彼も彼だが、変に慣れてしまい返信する僕も僕だとげんなりする。  面倒だ面倒だと思っていた遣り取りも、作業になってしまえば習慣になるのだと知る。  聞けば彼は営業職のような外回りもしているようで、自由な時間が多いのだという。「さすがに昼食の時間は人目がありすぎますから」と言って甘い物は食べないそうだが、新しく開拓した店や気に入ったメニューの写真を昼時間に送ってくるようになっていた。『朝食を一緒に食べたい』という希望の元連絡先の交換を行ったが、毎日の遣り取りのせいか、僕は会う機会の必要性を感じなくなっていた。  今日は今日とて『ココッシュ』とかいう丸いパンに、バニラアイスとメイプルシロップ乗っかった写真が送られてきた。僕はそれに「美味そうだ」「甘そうだ」「好みじゃない」のどれかを返信する。 「お、また彼女か? ホント高野っちも隅に置けないなぁー。毎日マメ!」  佐々木だ。いやチームチーフの佐々木さんだ。20代と豪語するが、名前に『っち』とつける『隅に置けない』などとからかう人物が平成生まれなはずがないと僕は思っている。恐らく彼女は『初期のたまごっち』で遊んだ世代だろうと僕は当たりをつけている。 「違います」 「照れるなよー。そうでもなきゃ毎日昼休みに連絡寄越したりしないでしょー」 「でも違います」  またか、と嘆息する。  佐々木(さん)とは社内では毎日この遣り取りだ。勘弁してくれ。飯くらい静かに食わせてくれ。  そして同じチームに所属しているため連絡手段としてメッセージのIDを交換したが、彼女は矢萩と同類だった。「今ひま?」「高野っち明日飯行かない?」「これ面白い」などと一番面倒なメッセージを送りつけて来るタイプだった。  しかも自分が職場の先輩という立場であること、僕が返信せざるを得ない責任感を併せ持つことを知っていての所業だ。正直面倒。やはり簡単に連絡先は交換しない方がいい、という結論。履歴が矢萩と佐々木と土岐で埋め尽くされている。全員名字が「き」で終わるのは、何かの縁なのかとぼんやりスマホを眺めた。 「でも彼女のお陰で健康的になってきたんじゃないのー。高野っちどんどん痩せてくから心配してたんだよ」 「はぁ」 「過労で救急車乗ってから昼食買い忘れて来なくなったもんね。やっぱ良薬は口に苦し。一難去ってまた一難だねー」  また一難来るのは勘弁だがあえて突っ込むのにも体力が要る。僕は佐々木を無視してコンビニのパンを食べ、再び土岐からのメッセージが来ていることに気づいた。佐々木に見えないようタップする。 「今度の平日休み、良ければ一緒に朝食行きませんか。また夜連絡します」  さて実験は区切り良く、僕はふぅと息を吐いた。今日は金曜。後は帰ってのんびりしようかと腰を上げたところだった。 「課長がご飯奢ってくれるって! 高野っちも行こう!」 「はぁ、いや俺は遠慮します」 「えぇ? なんで?」 「なんだ高野も行くか。1杯どうだ」 「いえあの」 「わぁ課長ごちそうさまです!」  という流れでなぜか3人で食事に行くことになった。面倒だ。しかし直属の上司である課長と、チームチーフの佐々木(さん)の誘いをないがしろにしてはいけないことくらい、僕にも分かる。内心はどうあれ。  そして気づけば僕はジョッキ3杯を空けて机に突っ伏していた。 「どうします課長」 「んー疲れてたんだろ。新歓の時はザルだったよな」 「確かに」  わんわんと反響する声に少々の吐き気と何かに引っ張られるような眠気を感じ、僕は精一杯の抵抗を試みたが、実際口から出たのは一言だった。 「帰る」 「ちょっとー高野っちしっかりしてー」 「無理、眠い」 「おい新人、先輩に対する敬意はどうした」 「捨てた」  僕はどうやら佐々木に寄りかかって車に乗せられているようだったが、はっきりとしない。気分の悪くなる揺れが車かと思わせるだけで確証はなかった。顔に柔らかい何かとフローラルな髪の毛が当っているようだが、平常運転でない僕には酔いを深める以外の要因にはならなかった。  頭の中がゆらゆらぐわんぐわんと波が押し寄せる。体は揺れてないのに腰を軸にして360°上半身が回転しているようだった。目はつむっているのに一瞬ごとに星が誕生しては消えていく。 「はぁせっかく課長とご飯だったのにな」  佐々木の呟く声に意味は深く考えられずとりあえず「悪い」と返す。「貸し1つ」とはたかれた。打撃に酔いが更に回った。  と、ズボンのポケットでスマホが振動する感覚があり、僕は反射的にそれを取り出す。こんな時間は矢萩か佐々木、いや佐々木は今ここにいると重い瞼を開けた。 「土岐」という文字。僕は頭を佐々木に預けたまま窮屈に折りたたんでいた左手──佐々木は僕の左に座っていた──を出して両手でスマホを握った。目を開けると途端に吐き気が襲ってきて、通話のために画面をタップした直後耐えられず目を閉じた。 「はい」 「何高野っち、電話出るの? もう着きそうだから後に」 『あ……時季さん、今って……大丈夫ですか』 「土岐、どうした」 『……ととと時季さん……今名前で……も、もしかして酔ってます』 「ほら家に着いたよ。降りよう高野っち」 「あぁ」 『時季さん、今飲み会とかですか。すみません、またかけ直します』 「いやもう家に帰るとこ」 『ちょっと、早くー! 重いよーほらつかまってー。もう帰って寝ようー』 「あ……俺、あのす、すみませんでした!」  テレテンと何かの音が聞こえた。だが土岐の声はいくら待っても聞こえない。佐々木が力任せに腕を引っ張ってくる。 「あーもう。すみません運転手さん、外に出すのだけ手伝ってもらっていいですか」 「土岐」 「ちょっと高野っちいい加減に……ありゃ電話きれてるじゃん」 「とーきー」  スマホを取り上げられても僕は聞こえない声に名前を呼び続けた。なぜ返事をしない。電話を掛けてきたのは土岐の方じゃないか。  しかしその時、強い力で両脇を抱えられ(恐らく車外に出された)両肩を組まれ(左右の高さが違って歩きづらかった)地面に下ろされた。 「ありがとうございましたー」  佐々木の声が聞こえたが、僕はまだ電話が繋がっていると思って「土岐」と呼び続けていた。  ***  と、言う無様な姿を聞かされ海馬の底からひっくり返してもさっぱり思い出せず、しかし真実と理解したのは翌日の朝のことだった。僕は僕のベッドに脚を組んで座る佐々木(さん)に見下ろされている。 「何よこの部屋。まともな食べ物ないわね」 「はいすみません」 「そりゃ栄養失調になるわー」 「はいすみません」 「あんた謝れば全て許されると思ってんの」 「はい……いいえすみません」  佐々木(さん)は僕を何とか玄関先まで運び、僕を引きずって部屋まで入れた後『自分もバタンキューした』とのことだ。だからあんた何年生まれなんだ。  部屋はどちらの物とも分からぬ服で脱ぎ散らかっていた。僕は状況に一時愕然とし、交渉の証拠も余韻も一切ないことに安堵した直後、ほぼ同時に目覚めた佐々木(さん)の足元に正座させられていた。そして時系列の詳細な説明を受けて項垂れるほかなかった。 「で、二日酔いは」 「ありません」 「体調は」 「悪くありません」 「ならあたしにシャワーを貸し、朝食を奢りなさい」 「……分かりました」  朝食、という言葉に何か引っ掛かりを感じた。佐々木は我が物顔で部屋の中を歩き回り、勝手にシャワーを浴び始めた。その間僕は部屋を片付ける。同じ部屋に女がいてシャワーを浴びているという状況ながら、恐ろしい程どうでも良かった。ここで矢萩ならば「ワンチャン」くらい言いそうだが僕らの間にそんなものは存在しない。むしろ早く解散したい。  それより、とスマホを床の上から拾い上げた。それより?  記憶にはないが佐々木の言う通り、土岐と通話をした形跡があった。時間は21:06。受話器のマークの下には0:24と表示されていた。昨日の昼に「夜電話する」とメッセージをもらっているのは記憶していた。しかし24秒で何を話したのかは一切思い出せず、思わず顔を手で覆う。  僕は土岐にどう確認すればいいか思案した。  メッセージを送ればいいだろうではその文面はなんと? 「昨日は悪かった」いや謝るようなことをしたかどうかも分からないのにそれは変だ。「昨日は酔っていたので話を覚えていない」さすがに……無礼過ぎるか。文字として送るにもう少し柔らかな表現はないか。  手元のスマホには土岐の送りつけてきた『朝食』の写真が並んでおり、「今日は何を食べていますか」「お疲れさまです」などと短い言葉が写真に挟まれている。土岐は僕と一緒にどの『朝食』を食べる気なのか。ぼんやりと履歴をスライドする。 「高野っちータオル貸してー」  思考を遮る声に渋々立ち上がった。曇り硝子の狭い折りたたみ式のドアからひらひらと手が出ている。女の手だ。今更ながら女性を部屋にあげたという気分になり、少々気まずくバスタオルを渡す。「ありがとー」とすぐに閉じた硝子の向こうに見える肌色に僕は目を逸らした。  佐々木は僕のTシャツとパーカーを略奪し「よし腹減ったー奢れ」と靴を履き始めた。マイペースにも程がある。自分で呼び出しておいて倒れた友人を救急車に乗せたまま、その足で目当ての映画を観に行った男もいたが同類だろう。やはり矢萩と同類か。  外は曇り空で、初冬の朝の空気が鼻を冷やした。僕が鍵を掛けている間に佐々木はエントランスを抜け路上に出たようだった。ヒールのコツコツという音が人通りの少ない土曜の朝に響いている。  2人並んで駅へと向かう。佐々木は寒そうに手を擦り合わせているが残念ながら僕には為す術がないので横目で無視した。「暖かい店がいいなー」「はぁそうですね」どうでもいい会話をしつつ歩く。  すると佐々木が思い出したように「そうだ」と僕を見上げた。 「高野っち、ときって彼女?」 「あ?」  佐々木の口から土岐という言葉が出たことに驚愕した。 「その顔……ウケる。ホントに彼女」 「いや、……違います」  僕はなぜか突然逸りだした心臓に知らず強く拳を握った。佐々木は可笑しそうに僕の顔を眺め「片思いかー」と訳知り顔で言った。おい待て、話を創るな。 「土岐は……男ですよ」「ありゃ、じゃ友達?」そうだ多分友人。「はいまぁ」「ふーん」  納得していないのか佐々木は目を細めた。僕は、これ以上この話題を引き延ばすのは得策ではない、と白々しくも「で、どこで食べます」と話題を変えた。佐々木は一瞬僕を睨めつけたが、進行方向の駅前の賑わいを捕捉した様子で「そうねー」と返す。 「あたし朝はそんなに食べれない方だからな」 「はぁ」 「スープ的なのと甘い物があればいいかな」 「甘い物」  違和感。突然、土岐のほわ、と笑う幸せそうな顔がよぎった。土岐。だがその顔が一転「あ」と今にも泣きそうな顔を思い出す。  訳の分からない衝動。土岐の顔。ドクンと鳴った心臓に再びぎゅっと拳を作る。  向かい合わせで朝食を摂る相手が土岐ではない違和感。真性の甘党でない違和感。 「……佐々木さん、すみません」 「何」 「朝食奢るのまた今度にさせて下さい」  佐々木はじぃっと僕を見つめた。僕はう、と声を漏らしながら見返す。 「ふふん、貸し2つね」  佐々木はそう口の端をあげて不敵に笑うと「じゃお疲れ」と手をひらひらと振った。そのまま駅に向かって歩き出す。僕はその意外に小さい背中を数瞬見送り、スマホを取り出した。  メッセージアプリを開き『土岐』をタップする。通話を選ぶ、タップする。  呼び出し中の電子音が耳元で鳴った。 『……はい』 「土岐」  息を飲む音。 『……はい、土岐です』 「いつ行く」 『え?』 「朝食、一緒に食べるんだろ」  僕は話を全部すっ飛ばしてしまった。昨日の夜のことを確認、もし必要なら謝罪。そのつもりでいたのに、実際はいつもと同じ態度でしか接することしか出来なかった。  電話越しの土岐の声は短くとも硬く、甘味を前にした柔らかな土岐とはかけ離れているようだった。僕の問いかけに土岐は黙った。じりじりとした間。やはり僕は気分を損ねるようなことをしてしまったらしい、と確信した時、返答があった。 『時季さん。今日……今から一緒に、がいいです』  蚊の鳴くような声。 「そうか分かった」 『時季さん、休みですか』 「あぁ」 『本当にいいんですか』 「どこに行けばいい」 『メッセ送ります。あの……今起きたので時季さんより遅くなるかもしれません。それでもいいですか』 「あぁ分かった。じゃ」 『……はい、では後で』  テレテンと音がして通話が終わった。スマホから耳を離し、画面を見下ろす。すぐに土岐からマップが送られて来た。  僕は場所を確認し駅に向かって歩き出した。

お読みいただきありがとうございます。 続きます……!

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  • 女魔法使い

    KONOHANA YORU

    ♡1,000pt 2020年11月20日 7時26分

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    筆文字「これ好き(迫真)」

    KONOHANA YORU

    2020年11月20日 7時26分

    女魔法使い
  • 猫のべら

    micco

    2020年11月20日 7時56分

    ありがとうごぜえます!!!(´;ω;`) やっぱり焼き餅は定番だよね、だよね!?土岐と時季なのでこれで話が動くとも思えませんが、温かく見守っていただければぁぁぁヽ(;▽;)ノ

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    micco

    2020年11月20日 7時56分

    猫のべら

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