異世界転生物語〜願いが現実になることがある〜

読了目安時間:3分

24.ワイトキングとの戦い

シャーロは警戒していたつもりがいつの間にか寝ていた。目を覚ますと、武器を持ったままのキャロルの姿が見えた。 「ごめんキャロル寝ちゃってた。」 「大丈夫だ。シャーロは寝て少しでも体力溜めておいてくれ。お前の魔法だけが頼りだ。」 そういうとキャロルは懐からパンを取り出し半分に折る。 「ほら、食え。少ししかないが腹の足しにはなるだろう。」 「ありがとう。キャロルってうるさくて残念なイケメンって思っていたけどいい人だね。」 「何言ってるんだ!馬鹿!」 シャーロは少し照れてるキャロルが可愛いく見えた。 「やばいな、とうとう動き出しそうだ。」 たまになっていたギシギシとアンデットの動きが、活発になってきた。 「シャーロ、お前の馬鹿でかい魔力を凍らせたりできないのか?」 「凍らせるって表面だけ凍ったってアンデットはすぐ動けるようになるわよ。 うん?ちょった待って。」 シャーロは手をあごに当てて考える。 「その作戦いいわね。やってみましょう!」 シャーロとキャロルは自分たちが落ちてきた崩れた天井の瓦礫の上に乗る。シャーロはそこから少しづつ水魔法で水浸しにした。 「この水に反応してアンデット動き出さないか?」 「大丈夫だと思う。こいつら攻撃の意思に反応すると思うの。」 シャーロの両手からでる大量の水は少しづつ部屋中を水で埋めていく。 アンデット達の膝のあたりまで水量がくる。 「すごい魔力だな。シャーロ一人いれば街の水事情は解決しそうだ。 どこまでやる?」 水が自分たちのいる瓦礫の下まで迫ってきていた。 「そろそろいいかな。 じゃあいくわねキャロルは私の後ろへ。」 シャーロは水の中に手を入れ、両手に渾身の魔力を込める。 「フリーズ!!」 部屋中の水がみるみる凍っていく。 「ピキーーーン!!」 「すごい!凍ったぞ!」 アンデット達の目が光だし動き出す。しかし、膝から下が凍っているため動けないようだった。 「やった!上手くいったね!」 複雑な思考ができないのか、アンデットたちは両手をもがくしかできないようだ。 「喜ぶのは早い。ワイトキングが…」 キャロルの言葉で、シャーロも気付く。ワイトキングは自分の周りの氷を溶かして抜け出していた。赤い目を光らせこちらに向かってきた。大きな杖をかまえると黒い光が集まる。 「闇魔法だ!気をつけて!」 黒い魔法塊が二人に向かってくる。 キャロルが盾をかまえて前に立つ。 「ダーーン!!」 キャロルは目をつぶって吹き飛ぶ覚悟をしていたが、不思議と魔法はかき消されていた。 盾に、光の壁の残像が残った。 キャロルが驚き、シャーロを見る。 「へへへ。ドラゴンゾンビが使っていた、魔法は障壁をまねてみたけど上手くいったね。」 「すごいな。」 「ただし、欠点があるの。 この魔法障壁やってると攻撃魔法出来ないから、キャロルが倒して。」 「よし!魔法がなければワイトキングなんて怖くないさ。」 キャロルは瓦礫の上から氷の上に降り立つ。 「ズデーン!」 キャロルは転んだ。 「何やってるの!?」 ワイトキングがそのキャロルに黒魔法弾を打つ。 「やばい!魔法障壁!」 黒魔法弾は光の壁の前に消し飛ぶ。 よく見るとワイトキングはたいして進まない。キャロルと同じようにツルツル滑り、脚がオボついていない。 二人はツルツル滑りながらゆっくり近づく。 ワイトキングは何度も魔法がレジストされるので、魔法をやめ持ってる杖でキャロルに殴りかかる。 キャロルはそれを剣ではじく。 そのまま上段に頭から斬りつける。 ワイトキングの王冠ごと頭を真っ二つにする。 「よっしゃー!」 キャロルが喜ぶとワイトキングは目の光が消えて、崩れ落ちた。 周りのアンデット達も、ワイトキングと共に動かなくなった。 ガッツポーズをするキャロルは、足をツルツルしながら再び転んだ。二人は目を合わせて笑い合った。

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