マジョルカ・マジョリテ

読了目安時間:14分

エピソード:19 / 65

Ⅺ ペリーヤの町にて

   ルークは呪文を唱えた。  《ア・ルース》  枯れ枝を集め、そこに火種を点す。  今夜の暖をとるために炎を(おこ)したのだ。  ヴァインの指導で簡単な魔法は習得しつつあった。  理由は分からないが、ラ・ジェールで習った呪文はすべて忘れろと言われた。  ルークは荷物をほどき、少なくなった干し肉の匂いをクンクンと嗅いだ。 「まだ、大丈夫そうだ」  険しいクレイズアームの山脈を越えると、今度は、深い森が迎えてくれた。 「ここを抜ければ、東国の中心部へ進めるはずだ」  暖をとりながら、ヴァインの表情から安堵のため息がもれた。 「少し眠ったら、火の番はオレがするよ」 「えっ」 「ずっと寝てなかっただろ。オレはたっぷり休んだから大丈夫だよ」  驚きながら、ヴァインはつぶやいた。 「そんなことが言えるようになったのか」 「言えるように、なっちゃったね」 「はじめは、何もしようとはしなかったのに」  枝先で火種を突つきながら、ルークは照れながら笑った。 「なんて言うかさ、少しは役に立ちたいし」  クレイズアームでは何度も凍死しかけた。  夜になると、驚くほど気温が下がり、ヴァインが一晩中、韻を唱えながら体を温めてくれた。  ふたりだけの旅なのだ。お互いに協力しなければやっていけない。  森は深く、闇は濃かった。  どこからか、ホーッ、ホーッと鳴く、(ふくろう)の声が聞えてきた。  暖の火を見つめながら、ふと、ヴァインは口をひらいた。 「こうやっていると昔を思い出す」 「昔?」 「幼いころ山に修行に行ったことがある。兄者とこうやって暖を囲んでいた」 「兄者って誰のこと?」 「知らないのか」  ヴァインにとっては、誰もが知っていることだった。 「メイファイアだ。彼は、私の兄弟子だ」 「へえ。じゃあ、サラマンの街であった、ハンサっていう導師もそうなのか」 「ああ」  同じ師をもつ義兄弟たちだ。  幼少より、アスベルに弟子入りし、ともに育ってきた。 「彼らは、私にとっては直系の一門だ。ただ長兄のハンサはすでに要職についていたので、共にいることは少なかった」  王都にいる高官も、ルブラン派の門下は多数いた。  ラーガの第一の弟子であるルブランは、忠義にあつく、なによりもラーガの信頼を得ていた。ルブランの直弟子であるアスベルも、彼もまた、ラーガの威光を最後まで高めていった者だった。 「私はアスベルの、最後の末弟子にあたる」  ラーガが晩年危惧したのは、自分の死後のことだった。これといった後継者はなく、自分の死が迫っていることを感じると、ならばアスベルの弟子のなかから、後継者を決めることになった。  ラーガは、幼いヴァインを跡取りと決め、すぐに逝去したのだ。 「兄者(メイファイア)とはいつも一緒にいた。歳もそれほど離れていないので、なにかと相談する相手だった。修行ではさまざまな教えを受けた」 「厳しい修行なんだろうなぁ」  ルークにとってメイファイアは、いままで会ったパーシェのなかで、もっともパーシェらしい印象があった。 「厳しいが、親身になって指導してくれた。自分の知識を惜しげもなく分け与えてくれる、素晴らしい兄だった──」  と、ここでヴァインは口を閉ざした。  なにか心につかえるものがあるのか、喋らなくなった。 「どうしたの?」 「いや──、少し疲れた。しばらく休ませてもらおう」  腰に帯びていた、剣をはずした。 「朝まで眠っていたら。なんなら、子守唄でもうたってやろうか」  その手の冗談は謹んでことわる、とヴァインは即答する。 「オレ、唄は得意なんだけどな」 「しばらくしたら交替しよう」  ヴァインは上着のボロを寝袋がわりにまきつけ、横になるとすぐに寝息をたてはじめた。  静かな夜だった。  あたりは木々が生い茂り、気温もそれほど寒くない。  ルークはぼんやりと焚き火を見つめていた。ときたま睡魔が襲ってきたが、朝まで眠るもんかと、体を動かしたり顔を叩いたりした。  ようやく空が明るくなってくると、かすかに、ごくわずかに耳にとどく音が聞こえはじめた。  それは──、琴の音のようだった。  ルークは前に一度、聞いたことがあるような気がした。  どこだったのだろう。  クレイズアームの山脈を越える前、アスルの村でかすかに耳にした音だ。  琴の音は一定のリズムを刻んでいた。低音で心地良く、まるで心拍と同調するようだった。ゆっくりと体に染みわたり、知らず知らずにのうちに体が揺れた。  リズムは乱れることなく刻まれ、ルークの脳幹まで届くようだった。  そして、その音が、呼んでいるような気がした。  ──行かないと。  ルークは誘われるまま立ち上がった。  何かが呼んでいる。  早く、行かないと。  一歩、踏み出そうとしたとき、頭上で羽音がした。  驚いて見上げると、一羽の白い鷹が小高い枝に飛び降りてきた。 「あいつだ」  白い羽に胸には金色の毛。  東の方(ジョシュア)の使いが、めずらしく姿を見せた。 「ずっといなかったのに」 「どうした?」  物音で目が覚めたのか、ヴァインも起きだした。ジョシュアの使いを知ると慌てて立ち上がり、なにか伝言でもあるのかと近づいたが、すぐに飛びたってしまった。  ルークは鷹の行方を目で追ったが、もう一度、耳をそばだててみた。  だがもう琴の音は聞こえなかった。 「気のせいかな」  こんな森の中で聞こえるほうがおかしかった。  しばらくすると、東の空が輝きはじめていた。         ***  森を抜けると、なだらかな平原がつづいた。ときたま旅の者とすれ違ったり、行商から物を買ったりと、東の国に来てはじめて大きな集落地に近づいてきた。  東国の中つ国は、街道とよばれる路に、ぽつりぽつりと集落地が点在している地域のようだった。中央ではあまり見ることがない、キーファル族が多く住んでいるらしい。  大柄で、耳が大きく、面長な顔。  ルークにはわからない独特の言葉を話していた。 「アリ・アル・サル?(何泊だね?)」 「レイサ(一泊ほど)」  ペリーヤという比較的大きな町に着いたとき、はじめて宿屋を利用した。  宿屋の主人は長い耳を近づけ、何度も質問してくる。高齢だからか耳が悪いらしい。  巨体のキーファル族の男は、ルークに視線をおとした。 「ブッソ・カルカム?(この坊主もそうか?)」 「アイ・ララカ(同じ部屋でいい)」  ヴァインが流暢にキーファル語を話すと、宿屋の主人はうなずいた。 「アンサ・ララカ・パピルソル・コマ・ダダル(二階の奥の部屋でいいか。これ鍵だ)」 「ラベイソ(ありがとう)」  ヴァインは丁寧に会釈し、鍵を受けとった。 「マラー、ライズン」  主人はヴァインのことを〝ライズン〟と呼んで、愛想よく奥の間へと消えていった。 「なあ、ヴァイン」 「ライズンだ」  これから自分の名を〝ライズン〟と呼ぶようにと言われた。  けして大総師や王都の話しはするなとの、きついお達しがあった。  ルークは部屋に入ると、町を探索したいと言いだした。 「駄目だ」 「ちょっとだけなら、いいじゃん」 「目立った行動はしない。他の者とむやみに交流をもたない。それが、この旅の決まりごとだ」 「なんだよ、ケチ」  せっかく賑やかそうな町なのに、裏通りの安宿で一晩ひっそりしているなんて。 「我われは、遊びに来ているのではないんだぞ」 「そんなの、わかっているさ」  ヴァインは町に近づくほど神経質になってきた。身分を隠しての行動は、大自然のなかにいるよりも過敏になってくるらしい。 「つまんないな」  窓際にもたれて愚痴っていると、ひときわ賑やかな声が聞こえてきた。  表通りから歓声があがった。  なにか楽しいことが始まったような雰囲気だ。  ルークは思いっきり首をのばしたが、見えるはずもない。 「すんごく気になる」 「待て、ルーク」  ヴァインの声をふり切って部屋から飛び出していった。  こんなときのルークを止めるのは難しい。 「あいつは、まったく!」  本能のまま、突き進んでしまうのだ。             ⁂   ⁂   ⁂  手に持った打楽器(タール)を打ち、振るとシャラシャラと鳴る。  腰をくねらせ、腕をしなやかに動かしながら、円を描く。  ゆるやかに回ると、両手を交差させ、まるで自身を捧げるように広げて歌い出した。  小鳥が(さえず)るような高らかな歌声が響いてきた。  路地をぬけて大きな通りに出ると、石畳の広場があった。  広場には沢山の聴衆がおり、皆、酔いしれたように体を揺らしている。  ルークは聴衆を掻きわけると、少し段上になったところに、なまめかしく踊る娘がいた。  流れるような美しい髪。  白い肌と桃色の頬。  この地方の者でなく、どこか異国の匂いがした。艶やかな唇から発せられる透き通った歌声と、細長い指先が曲にあわせてくねり、軽快なリズムを刻むと、聴き入っている者たちの目も楽しませていた。 「リューリュ!」  聴衆のひとりが叫んだ。  手拍子が鳴り、それに合わせて小気味よく踊る。  歌い終わると、いくばくかの銀子が投げられた。 「リューリュ!」 「リューリュ! ファルガー」  まわりから賛辞の拍手がおこる。  リューリュと呼ばれた娘は、聴衆にむかってにっこりと微笑んだ。 「わぁー、綺麗なひと」 「こらっ!」  拳骨(げんこつ)がルークの頭をかすめた。  ふりむくと仁王立ちのヴァインが立っていた。 「やあ、ヴァイ…んじゃない。ライズン」  かなりご立腹のようすだ。 「勝手に、なにをやっているんだ」 「散歩かな?」  首根っこをつかまれ、ルークは強制的に連れ戻される。 「ちょっ、ちょ、ちょう。息ができない……」 「帰るぞ」  背をむけた瞬間、打楽器(タール)についたシンバル音が鈍く響いた。  ふりむくと、さきほど踊っていた娘が驚いたようにヴァインを見つめている。娘の手からタールが離れ、足もとに落ちてしまったらしい。  娘は、我に返ったように身をすくめると、恥じらいながら会釈した。 「どうしたんだろう?」  ルークはヴァインに問いかけたが、ふたたび首根っこをつかまれた。  宿屋に戻り、ひとしきり説教され、反省の弁をのべさせられた。  しばらくすると下の階から、宿屋の主人が飛びこんできた。 「モール・モーエ・マシオ!」  ルークに分からない言葉でけたたましく喋ると、べつの客を見つけて同じような事を叫んでいた。 「どうしたの?」 「橋が落ちたと言っている」  ペリーヤの町を出たところに大きな橋が架かっていた。  深い切れ目のような渓谷と、底には流れの速い大きな川がある。  橋は頑丈な縄で何重にも束ねて造られていたが、腐ってしまったのか、向こう側から落ちてしまったそうだ。復旧するのに、数日かかるらしい。  このあたりの街道は一本しかなく、ヴァインたちは足止めをくらうことになった。 「もしかして、しばらくここに滞在ってこと」 (ワクワク)  期待をこめてルークは聞いた。 「まさか」  ヴァインは鼻先で笑った。 「我われはクレイズアームの山脈を越えてきた。川のひとつやふたつ渡れなくて、どうする」 「やっぱし」  お気楽な逗留(とうりゅう)生活など夢のまた夢。  ルークのささやかな希望は打ちやぶられた。  夜になると、近くにあるという酒場へ食事に出向くことになった。  ここでもヴァインは目立たぬよう、再三注意をうながした。  極力、顔をさらさず、食事を終えたらさっさっと戻るよう命じた。  酒場は地元の者が少なく、他方から流れてきた者や行商の者が多かった。皆、橋が落ちたことで足止めされているようだ。  ルークたちは隅のほうで食事をとっていた。  まだ日が暮れたばかりだが酔って騒いでいる者もいた。そのなかで行商人なのか、ときより中央王都の批判をしたり、いかがわしい商売の話をする者もいた。  しばらくして、髭面(ひげづら)の大男が騒ぎだした。 「こっちに来て酌をしろよ!」  キーファル族ではない他国の者だった。  酒場の主人が止めても、嫌がる娘の腕をとって引きよせた。 「やめてください」 「お前は歌うたいだろ。もっと歌え!」  娘は身をくねらせながら、男の腕から逃れようとしていた。 「あっ、あの女性(ひと)は?」  ルークは身を乗り出し、騒いでいる者たちを見やった。  大男に絡まれているのは、広場で歌をうたっていたリューリュという娘だった。 「ルーク、出るぞ」 「ええっ?」  ヴァインは立ち上がり、騒ぎに巻き込まれたくないのか、喧騒のなかから離れようとした。  娘が逃げると大男が追いかけてきた。  ルークの前を横切り、壁ぎわに追いつめられている。 「わあぁ、どうしよう」 「かかわるな」 「でも」  ヴァインは無視しようとしたが、娘の方から身を投げ出し、ヴァインの足もとにしなだれかかってきた。 「お願いです。助けてください」  すみれ色の瞳に涙を浮かべ、それがいっそう儚げに見えた。 「へへぇ、お兄さん。俺の女に手を出すってのか」  大男は相当酔っているらしく、まわりの椅子やテーブルを蹴散らしている。 「さあ、来い。俺の部屋で相手をしろ」 「嫌です。あたしは歌をうたうだけ。それ以上のことはお仕えできません」 「なんだと!」  酔った大男が娘の腕を引きよせ、自分の胸ぐらに抱えこんだ。  それを制する手が、大男の二の腕をつかんだ。 「なんだテメェ。つぅ……」  ヴァインは、男の腕を()()()()()()いた。  男は顔面蒼白になり、力が出せなくなったのか、娘を抱えることができずに手を離した。  解放された娘はその場にしゃがみこんだが、すぐにヴァインが叱責した。 「なにをしている。早く、行け!」 「はっ、はい」  慌てながら、酒場から逃げていった。 「テメェ、なにしやがるんだっ!」  残された男は、怒りの矛先をヴァインにかえた。  巨漢が猛然と襲いかかり、拳がみぞおちを狙うようにぶつけてくる。 「うああぁ……」  ルークはどうしていいのかわからず見守るしかなかった。  ヴァインがこんな男にやられるはずがないが、抵抗らしい抵抗をしなかった。  相手になぎ倒されるまま打ちのめされ、何度も床に放り投げられている。しかし殴っていた男の方が疲れてきたのか、肩を揺らし、息がきれ、とうとう踏ん張れなくなって立っているのも辛そうだった。 「テメェ……。もう二度とふざけたことするんじゃないぞ。今度会ったらぶっ殺すからな!」  罵声を浴びせると、千鳥足でその場から離れていった。  酒場内は騒然となっていたが、酒場の主人が近づくと、ヴァインはすくっと立ち上った。 「おかまいなく」  それだけ言うと酒場から出ていった。  外は日が落ち、歩いている者も少なかった。  宿屋や店から漏れる明かりだけが、あたりを(とも)していた。 「ヴァイン!」  追いかけながらルークが呼ぶと、ヴァインは不機嫌にふりむいた。 「ライズンだ」 「あっ、ごめん」  殴られた体は、傷ひとつなかった。あんなに(こぶし)を受けた顔も腫れていない。おそらく見えない《気》で、撃たれたように見せかけていたらしい。 「こんな騒ぎをおこすとは、私もまだまだだな」 「いいじゃないか。あのひとも助かったし」 「……」  ヴァインの機嫌は部屋に帰ってもなおらなかった。  ルークは寝床に入ると、すぐに眠ってしまった。  朝になり、まだ夢の中でまどろんでいるルークを、ヴァインはたたき起こした。  出かける支度をしろと命じ、宿屋の主人にも起きぬけ早々に、この宿の支払いを済ませていた。  まるで、何かから逃れるようにペリーヤの町をあとにした。  一本道の街道を進むと、橋が落ちたという問題の渓谷まで来た。  断崖を切り取ったような谷底はとても深く、向こう側に行くにしても、ここから谷底まで降り、下流に沿って歩きながら、流れの緩やかな浅瀬を渡って向こう岸に行くしか方法はなさそうだった。 「うひゃ~、思ったより深い谷だな。降りるのにひと苦労しそう」 「なに、修行と思えば楽なものだ」 「ぴゅって飛べるなら、すぐに行けそうだけど」  冗談まじりにねだってみた。  《浮遊の術》を施せば、そんなに難しいことではないはずだ。  もちろんルークには出来ない術だけど。 「さっ、降りるぞ」  ヴァインはまったく意に介さず、断崖に向かっていく。 「あんた達(〝パーシェ〟)って、本当に〝修行〟ってのが好きだな」  ルークはひとりごち、期待空しくあとに続いた。 「待ってください」  すると女のか細い声が、ふたりに投げかけられた。 「あなた方を追ってきました」  息を切らしながら近づいてきた。  薄衣の淡い桃色のヴェールを身にまとい、大きな荷物を背負っている。  気配さえなかったのに、昨夜、酒場で出会ったリューリュという女があらわれたのだ。  「お願いです。あたしも連れていってください。どうしても向こう岸に渡りたいのです」  哀願するように手をあわせ、腰まである長い髪がふわりと風に舞った。  リューリュは女性らしいたおやかな姿態で、さらに腰を低くした。  ヴァインとルークは、あまりの唐突さに驚くしかない。 「女の足では無理だ」 「大丈夫です」  リューリュは食い下がり、ヴァインのそばまで近づくと身をよじりながら片膝をついた。 「昨夜は、ありがとうございます」 「……」 「あなたに助けていただかなければ、どうなっていたのか。とても感謝しております」  (かたち)のいい唇に、憂いをおびた柳眉。まじかで見るとさらに美しい女だった。  ヴァインは視線をはずし、冷たく言い放った。 「連れていくわけにはいかない。数日待てば橋が架かるはずだ」 「それでは遅いのです!」  かぶりをふって、さらに詰めよってきた。 「待ってはいられないのです。でないと、あたしは……」  むせび泣きながら、彼女なりの理由をとうとうと語りはじめた。  リューリュはある男を捜していた。旅をしているのも、その男に会うためだ。歌で日々の糧を稼ぎながら、あちらこちらを彷徨っている。そしてやっとこの地域にいることを突きとめた。  ペリーヤの町にいたことまではわかったが、一足先に旅立ってしまったらしい。  ここで足止めにされると、また手掛かりを失ってしまう。だからなんとしてでも、先に進みたいのだと涙ながらに訴えてきた。 「お願いです」  ヴァインは歯切れ悪く突っぱねた。 「悪いが、断る」 「お願いします」  押し問答はさらに続き、リューリュはまったく引かなかった。  ヴァインは困ってしまい、とうとう押し切られるかたちで承諾させられた。 「足手まといになるなら、引き返してもらうぞ」 「はい」  女は、自信ありげにうなずいていた。  ルークとヴァインは、突然あらわれた美しい女に、正直、困惑していた。  

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  • ミミズクさん

    羽山一明

    ♡1,000pt 〇100pt 2022年2月11日 4時24分

    一時は思い直したかのように見えたルークですが、気の惹かれるものに溢れる市街が見えた途端、もとに戻っちゃいましたね。ヴァインの胃痛が加速する。踊り子はいかにもという感じの子ですが、ルークがあんまりにもあんまりなので、蠱惑に魅了されたのか、単に無垢な好奇心かがわからないという。

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    羽山一明

    2022年2月11日 4時24分

    ミミズクさん
  • 女魔法使い

    ななせ

    2022年2月11日 17時32分

    ルークは美人に弱く、綺麗な人はきっと悪くない人だ、と単純な思考の持ち主(^^;。 あと、楽しい事、興味がある事、賑やかな事には本能的に抗えず、そこらへんが自己を律することに重きを置くヴァインたちとは真逆なのかもしれません。応援、コメント、貴重なpt.ありがとうございます(嬉)

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    ななせ

    2022年2月11日 17時32分

    女魔法使い
  • 猫

    けーすけ@AI暴走中!

    ♡1,000pt 〇50pt 2021年12月8日 2時04分

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    好きしか詰まっておりませぬ

    けーすけ@AI暴走中!

    2021年12月8日 2時04分

    猫
  • 女魔法使い

    ななせ

    2021年12月8日 21時45分

    応援、貴重なポイントありがとうございます。 励みになります~(≧▽≦) 

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    ななせ

    2021年12月8日 21時45分

    女魔法使い
  • 野辺良神社の巫女

    花時雨

    ♡500pt 〇30pt 2021年11月29日 19時02分

    突如現れた踊り子の女性はパーティの新メンバー? それとも、何か別の思惑があって近づいてきた? 殺風景だった男二人の旅が、一気に色づきそうです。それにしてもルーク君、緊張感がなさすぎる……

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    花時雨

    2021年11月29日 19時02分

    野辺良神社の巫女
  • 女魔法使い

    ななせ

    2021年11月29日 22時06分

    応援、貴重なポイントありがとうございます。 リューリュ(踊り子)は、わりと悪い娘です。いろんな人を惑わせる感じです。でもルークは、美人には弱いので彼女の思惑には、まるで気が付かない単純な子でした。はい。(大丈夫かな~。いや、大丈夫じゃないんですけどね。笑)

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    ななせ

    2021年11月29日 22時06分

    女魔法使い
  • 文豪猫

    涼寺みすゞ

    ♡1,000pt 〇10pt 2022年5月15日 20時09分

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    これは期待

    涼寺みすゞ

    2022年5月15日 20時09分

    文豪猫
  • 女魔法使い

    ななせ

    2022年5月17日 22時02分

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    ありがとうございます

    ななせ

    2022年5月17日 22時02分

    女魔法使い
  • ちびドラゴン(えんどろ~!)

    くにざゎゆぅ

    ♡100pt 〇10pt 2022年5月14日 21時34分

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    「気になるわネ!」ステラ

    くにざゎゆぅ

    2022年5月14日 21時34分

    ちびドラゴン(えんどろ~!)
  • 女魔法使い

    ななせ

    2022年5月15日 12時52分

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    報われました…!

    ななせ

    2022年5月15日 12時52分

    女魔法使い

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