現代/その他ファンタジー 長編 完結済
読了目安時間:12時間13分
総エピソード数:37話
三十年戦争と呼ばれる戦いがあった。 西暦1618年に幕を開けた世界最後にして最大の宗教戦争は、ヴェストファーレン条約の締結によって終戦を迎える1648年までの間に、実に延べ800万人もの犠牲者を出した。 ドイツをはじめとする欧州全土を巻き込んだこの悲惨な戦いの記録は、多くの人々の手によって現代まで語り継がれ、様々な形となって記録と記憶に残されている。 戦争の惨禍と呼ばれる食刻によって作品を残したロレーヌの芸術家ジャック・カロもまた、痛ましい戦いの記録を残した人々の中の一人である。 時は巡り西暦2037年4月5日、復活祭に沸くドイツ連邦共和国 ミュンスターの地で異変は起きた。 古めかしい鎧に身を包んだ兵士たちが深夜の町を行軍するという怪現象の目撃。その噂が人々の間で流れて間もなく、旧市庁舎の窓から5人のキリスト教徒が投げ出される事件が発生。 それはかつて、長きに渡る戦争の引金を引いたプラハ窓外放出事件を彷彿とさせるものであった。 “ウェストファリアの亡霊” 三十年戦争の記憶を呼び起こす怪奇現象を指して、多くの人々は口を揃えてそう呼称した。 この怪現象の謎を解き明かすべく、世界特殊事象研究機構の隊員であるフロリアンはヴァチカン教皇庁の総大司教ロザリアと共に調査を開始する。 だが、事件は宗教対立の様相を呈して苛烈さを増していき、当時と同じようにローマ・カトリック派と福音主義派の争いにまで発展してしまう。 そして事件は、ジャック・カロの残した『大きな惨禍』と呼ばれる18の作品群をなぞらえる様にして混迷の道へと突き進んでいくのであった。 ※この物語はフィクションです。作中に登場する国家・個人・組織・団体等は実在する同名のものとは関係がありません。 ※本作品はシリーズ作品です。本小説単体でも十分お楽しみ頂ける内容での構成となっておりますが、作品中には過去作品によって明かされた内容やストーリーが深く関わってきます。下記作品を合わせてご一読頂くことでより深い世界観をお楽しみいただけます。 ・イベリスの箱庭 ・Re:Maria -天使と悪魔- ・アイリスプロセス -虹の彼方に- ・眠りの妃 -嘆きの大地賛歌-
総エピソード数:37話
投稿日2021/9/5 17:00 文字数2,301文字
7
投稿日2021/9/5 17:00 文字数6,182文字
2
投稿日2021/9/5 17:00 文字数8,250文字
1
投稿日2021/9/5 17:00 文字数7,092文字
1
投稿日2021/9/5 17:00 文字数8,755文字
2
投稿日2021/9/5 17:00 文字数8,315文字
1
投稿日2021/9/5 17:00 文字数11,878文字
2
投稿日2021/9/5 17:00 文字数6,631文字
1
投稿日2021/9/5 17:00 文字数9,588文字
1
投稿日2021/9/5 17:00 文字数9,760文字
2
投稿日2021/9/5 17:00 文字数10,362文字
1
投稿日2021/9/5 17:00 文字数7,449文字
1
投稿日2021/9/5 17:00 文字数7,069文字
2
投稿日2021/9/5 17:00 文字数8,606文字
2
投稿日2021/9/5 17:00 文字数9,409文字
2
投稿日2021/9/5 17:00 文字数8,049文字
1
投稿日2021/9/5 17:00 文字数9,120文字
2
投稿日2021/9/5 17:00 文字数13,182文字
1
投稿日2021/9/5 17:00 文字数18,406文字
1
投稿日2021/9/5 17:00 文字数10,475文字
2
投稿日2021/9/5 17:00 文字数12,928文字
1
投稿日2021/9/5 17:00 文字数8,459文字
2
投稿日2021/9/5 17:00 文字数7,837文字
0
投稿日2021/9/5 17:00 文字数7,884文字
0
投稿日2021/9/5 17:00 文字数11,053文字
0
投稿日2021/9/5 17:00 文字数9,950文字
0
投稿日2021/9/5 17:00 文字数12,329文字
0
投稿日2021/9/5 17:00 文字数7,152文字
0
投稿日2021/9/5 17:00 文字数13,253文字
0
投稿日2021/9/5 17:00 文字数6,414文字
0
投稿日2021/9/5 17:00 文字数10,316文字
0
投稿日2021/9/5 17:00 文字数27,368文字
0
投稿日2021/9/5 17:00 文字数10,565文字
0
投稿日2021/9/5 17:00 文字数16,096文字
0
投稿日2021/9/5 17:00 文字数10,554文字
0
投稿日2021/9/5 17:00 文字数6,703文字
0
投稿日2021/9/5 17:00 文字数6,895文字
0
作品名 | 不可視の薔薇 -ウェストファリアの亡霊- |
---|---|
作者名 | Limaria |
ジャンル | 現代/その他ファンタジー |
タグ | シリアス 近未来 ローファンタジー 宗教と科学 ドイツ ミュンスター 異能 三十年戦争 グリーンスリーブス 大衆扇動 |
セルフレイティング |
残酷描写あり
暴力描写あり |
初掲載日 | 2021年9月5日 17時00分 |
最終投稿日 | 2021年9月5日 17時00分 |
完結日 | 2021年9月5日 15時49分 |
文字数 | 366,635文字 |
読了目安時間 | 12時間13分 |
総エピソード数 | 37話 |
ブックマーク登録 | 5件 |
コメント | 3件 |
スタンプ | 22件 |
ビビッと | 13件 |
応援ポイント | 16,400pt |
ノベラポイント | 536pt |
応援レビュー |
0件 |
誤字報告 | 受け付けていません |
もっと見る
町では都市伝説が流行していました。 都市伝説の内容は、「ウサギの服を着た女に関わるな」。 伝説の正体である「白の少女・トハク」は、人語を話す奇妙な「猫」と共に、町の中をさまよい歩いていました。 トハクの目的は、自分の左目を奪った「赤の少女・シンク」を見つけだす事。 一方のシンクはトハクとの接触を避ける為、町の住人に自分の力を付与します。 住人は心の弱みをシンクに付け込まれて、狂気に陥ります。そして誕生する「可能性ノ獣」……通称「可生獣(カイジュウ)」は、トハクの行動を阻止する為に暴走を開始します。 トハクは「可生獣」と戦いますが、それは町全体を巻き込む壮絶な戦闘となっていくのです。 果たして、トハクはシンクを見つけられるのでしょうか? 「可生獣」の存在意義とは何なのでしょうか? そもそも、左目を取り戻した後には何が起こるのでしょうか? あらゆる謎を解明する為に、トハクはさまよい続けます。 前作「自殺願望カップル」では寓話的な文章表現を重要視しましたが、本作でもそれを主流とする「おとぎ話然とした作風」を目指していきます。一話1000~1100字程です。 ローファンタジーではありますが、前作と同じく捻った作風になっておりまして、暗喩的な描写・伏線も多いです。謎を追いかける形でご愛読をいただけますと幸いです。 キーワードは「猫」「可生獣」「タップダンス」です。 私の抱える仕事の都合上、執筆スピードが激減する可能性がございます。 投稿頻度はランダムですが、間が空きすぎないように努力します。 何卒、よろしくお願い致します。
読了目安時間:23分
もっと見る
報われない者たち ~祝2000PV感謝!毎晩更新!独特異色の哲学系学園譚!~
第三章、武士道 vs 騎士道の体育祭!?
29,600
170
現代/青春ドラマ
連載中
長編
59話
140,514字
2022年5月27日更新
自殺一歩手前まで行った女の子が、高校に入学して七癖も八癖もある同好会に所属したことを転機に、先輩たちの心の闇を取り払うまでになる一年間の物語。 【あらすじ→】 高校に入学して間もなく、『報われない者たち』という謎の同好会に勧誘されてしまった水野舞湖。「なんだか面白そう」という理由でつい入会してしまうが、その活動実態は工作に筋トレに読書、小難しい議論をしているかと思えば、ボランティア活動と称した地域の七不思議の解明まで!? クラスマッチ、夏休み、体育祭に文化祭。高校生の日々を過ごす中でそれぞれの思想信条を持つクセ強な先輩部員たちに揉まれ、水野も段々と自分なりの ”ものの見方” を身に着け、人生に悩む先輩たちの心を支えていく。 そしてそれは、水野の心を救い、『報われない者たち』に水野を勧誘した張本人である、代表の杯賀にも……。 登場人物たちはみな日陰者、人生に社会にすべてを憂う "アンチ" 青春ストーリー「報われない者たち」、ぜひご一読ください。 各編予告動画↓ https://www.youtube.com/channel/UCJBNqWcDGjwyLRYqipiggIQ ※Twitterにあとがきのようなものを置いてます。 ※すべての発言、仕草、状況、展開を伏線だと思ってもらって構いません。本小説は群像劇、ないしは全体論的小説の一面を持ち合わせています。 ※本小説に登場する人物、集団、思想、発言、組織、商品、サービス、現象、地名、その他のすべてはフィクションであり、現実のそれとは何ら関係するものではなく、特定の何らかを推奨、勧誘、斡旋、揶揄、非難等をするものでもありません。
読了目安時間:4時間41分
作者からの一言コメント
惨禍を生み出すのは、常に大衆心理である