文芸/純文学 短編 完結済
読了目安時間:4分
総エピソード数:1話
私の母は私よりも神様が好きな人でした。 お祈りの邪魔をすればひどく叩かれます。 ご飯は気が向いたときにしか出して貰えません。 それもひどく簡素なものです。 だからお地蔵さんにお供えしてあるお菓子とかを頂いたりしていました。 雨で泥が跳ねたのでしょうか外袋が汚れていたのを今でも鮮明に覚えています。
総エピソード数:1話
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アルソウムの双剣 The Swords of Arthoum
大人向けの大長編異世界ファンタジーです。
654,682
796
文芸/純文学
長編
496話
1,509,812字
2023年9月26日更新
遠い遠い昔、南大陸の東の果てウジュホロドを旱魃が襲った。 人々は話し合い、最も知力と体力に優れた六人の若者たちを選び出し、新天地の探索に向かわせた。この六人の名はアバルサ、ヤムスクロ、モヤンバ、マンガルメ、クンビア、ブレル。このうち数人は女性であったとも言われるが、誰が男で誰が女であったか、今でははっきりしない。 六人は南大陸の中央、二つの大河が流れる地にたどり着き、ここを移民先と定めた。この六人に導かれてウジュホロドを出た人々は、自らを「アルソウム(道半ばにある者たち)」と呼んだ。 それから1000年後、この人々が作った国々は世界で最も富み栄えた「アルソウム連合王国」となり、三頭の黄金竜の守護の下、繁栄を謳歌していた。 しかしながら、連合王国には密かに、しかしゆっくりと邪悪な意志が広がりつつあった。その種が芽吹いたのは帝国暦一五三七年、場所は連合王国の西の端、ミンタカ山脈の瑪瑙谷と呼ばれる巨大な渓谷のどこかである。 それを知ってか知らずか、一五四一年に連合王国で鍛えられた長剣「イオルド」とその四年後に鍛えられた短剣「ペルケチエ」は一対の魔剣として人々の間を巡り、邪悪な意志と戦う者たちを縫い合わせてゆく。
読了目安時間:50時間20分
自殺防止プログラム。 経済が破綻した世界、この国の自殺志願者は年間病死者を上回る緊急事態に陥った。 そんな中、自殺防止プログラムとして働き続けるAIアリサは、いつも通りに自殺志願者からの電話を受けて自殺を思いとどまらせていると、インターホンが鳴らされる。 普段、来客なんてほとんどないので不思議に思ったアリサが玄関を開けると、そこには白衣を着た青年男性が立っていた。 彼は私の人権を獲得したと宣言する。 自由になったと告げられ、アリサは初めて外の世界に連れられる。 人間として生きていくことになったアリサと、自殺してしまった恋人のために自殺防止プログラムを推し進める青年の成長を描く物語。
読了目安時間:3時間10分
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“治癒術士組合”の組合長の娘ヘルミーネ。治癒魔術を専攻する魔術士の中でも屈指の実力を誇り、平民とはいえ金も名声もある彼女にはひとつの野望があった。 己ひとりではどうしても成し得ることの難しい、それは平民より上位である騎士か貴族の階級への成りあがりだ。 そのためにはなにか大きな事件か戦争で手柄を立てて領主に認められるか、あるいは単純に上位階級の相手と結婚する必要がある。 幸いにも器量は良く上位階級と接する機会も少なくない彼女だったが、なかなか良い出会いがないまま年月は過ぎて行く。 若い女というのはそれだけで強力な手札となるがいずれは衰えるものだ。早く相手を捕まえなくては。 そんな焦りを感じていたヘルミーネの元へ近隣領の領主が魔族と結託し連邦へ反旗を翻したとの情報が入った。 住民たちの安寧のため領主の命で討伐パーティが編成され、そのメンバーのひとりに騎士団長の弟で本人も実績のある職業騎士が参加すると知った彼女は、治癒術士として討伐パーティに加わる決意をする。
読了目安時間:44分
もし今日生きる世界が明日に繋がらないとしたら……あなたならどうしますか? 平坦で窮屈な毎日がガラリと様変わりして人知れず悦びます? あるいは、充実した日々を何の脈絡もなく奪われて涙します? この青年、ごく普通の高校生:水奈 亮(17)は現在まさにそんな状況下に置かれている。 『昨日』と同じような『今日』を過ごし、『今日』に似た『明日』を迎える、そう信じていたのに…… ◇◇◇ 『昨日』に通じるようで通じない世界。突如襲来した謎の存在:外来生物により既存の秩序・規則が崩壊し、人類は新たなる国家・制度・価値観のもとに生まれ変わろうとしていた。それは日本とて例外ではなく、実質的な首都:東京と人口の約60%という尊い犠牲を払いつつも、新たなる首都:神奈川県新都小田原のもとで立ち直りをみせていた。 しかし、そんな日々をまたしても危機が襲う。5年前に世界の理を強制的に変えた存在、外来生物が首都近くの海域:日本のEEZ域内に侵入したのだ。 突然の出来事。『昨日』とは全く異なる状況から逃れることも戸惑うことすらも許されず、ごく普通の高校生は『昨日』とは少し違う親友と全く異なる幼馴染らとともに、迫り狂う『滅亡の再来』に対し特殊装甲ARMAで挑む! それが人類に与えられた【最後の希望】だと告げられて…… ◇◇◇ 現代世界に似た世界を舞台にしたSF長編作品。異世界転移を基本ベースにしつつ、ロボットアクションに、政治的な駆け引きに、早熟で未熟な恋愛劇にと、自身が好きな要素を「これでもか!」と加えています。登場人物が割と多めですが、主役・準主役以外にもスポットライトは当てるつもり。毎回いろんなことを調べながら記しているので更新は週1程度ですが、どうぞ最後までお付き合いませ♪ 【ジャンル別ランキング日間1位獲得】(2023.06.21) 【ジャンル別ランキング週間1位獲得】(2023.02.07) 【ジャンル別ランキング月間1位獲得】(2022.10.15) 【ジャンル別ランキング年間3位獲得】(2023.06.21) 【総合ランキング日間1位獲得】(2022.09.28) 【総応援数2,000件到達】(2023.06.25) ※日頃よりのご支援・ご愛顧ありがとうございます(*'ω'*) ※表紙イラストは伊勢周様作(掲載許可取得済)(2022.10.29)
読了目安時間:9時間3分
【日間総合1位、異世界ファンタジー日間1位になりました!】 【HJ小説大賞2020後期、最終選考!】 ※現在小規模な改稿中です! かつて無限世界の構造に異を唱え、絶対者たちに唯一反旗を翻し、永遠の闘争に身を置いた戦士がいた。 神々の不都合を封じた『永劫回帰獄』の黒い炎を纏い、封じられた戦士たちの力と武器を揮う闇の存在、ダークスレイヤー。 しかし、いつしか彼は忘れ去られ、その戦いも伝説として忘却されつつあった。 一方、緩慢に滅んでいく無限世界の中で、唯一『永遠の地』と呼ばれる異世界ウロンダリアでは、八百年前の大戦を最後に訪れた長い平和に、不穏な退廃が漂い始めていた。 全てが漂着するとされるウロンダリアにおいて、ことさら特殊な漂着者とされる『眠り人』。 二十人を最後に永遠の平和が訪れるとされていた予言は破られ、二十一番目の『眠り人』とされる男が流れ着く。 彼を目覚めさせるのは『眠り女』と呼ばれるさまざまな種族の女性たち。 やがて目覚めた男は何を見、何と戦い、何処へ行くのか? 妙に多い美女たちの謎と、彼女たちとの関係は? 囁かれる『時の終わりの大戦』とは? これは、神と人の時代の隠された断絶と、我々が忘れた戦士の物語。 ※総文字数は350万字を超える予定です。 ※大長編なので、所々に単発エピソードを置いています。『※単発』とあるエピソードは話の進行に関係なく読めます。 広大な異世界ウロンダリアの沢山の物語の一つにして最重要エピソードである、『ダークスレイヤーの帰還』をピックアップした物語です。 政治・文化・言語まで設定された世界を舞台に、素敵なヒロインたちと硬骨な冒険が続いていきますが、やがて物語は多くの他の異世界や無限世界全域の問題を浮かび上がらせていきます。 ※各章話の予定はその項をご覧ください。
読了目安時間:45時間56分
日本という呼称がされなくなった時代、過去の過ちを繰り返すように政府の独裁体制が敷かれていた。 四咲 詩音《よつさき しおん》、十八歳。 反政府思想を掲げる一人の少女。五年前に政府に勤めていた両親が殺められ、それ以降、事件の真相を追い政府へのアンチテーゼを示し続ける。 ある日、詩音が一人の女性からの依頼遂行へと向かう最中、黒瀬 來奈《くろせ らな》と名乗る十八歳の少女に声を掛けられた。 彼女もまた政府に対する強い憎しみを抱いており、その目的は政府の息が掛かった者を皆殺しにすることだった。來奈には十三歳から十四歳に至るまでの記憶が無く、自身の中から抜け落ちた空白の一年に苦しんでいた。 政府に牙を剥く二人に立ち塞がるのは、政府直属掃討部隊レイスと呼ばれる武闘派集団。国の平和を謳う政府と反政府を掲げる二人。相反する思想を抱く双方が幾度と無く衝突する。 五年前の真相を知る為に政府と戦う詩音。 政府の連中を皆殺しにする為に戦う來奈。 たった二人で抗う彼女達は、先ず、政府が秘密裏に開発を進める違法麻薬『促進剤』についての情報を追う。皮肉にも、違法麻薬の真実が二人の過去へと繋がるとも知らずに。 大切だった存在は今、憎むべき存在へと変わる。 此れは──相反する白と黒。決して交じり合って灰色にはなれない物語。
読了目安時間:4時間55分
作者からの一言コメント
SSコン『嘘』入賞作品ですありがとうござ