Amazonギフトカードが当たる会員登録キャンペーン実施中!詳しくはこちら

魔法少女やらされてます

読了目安時間:3分

新しい日常

「お、ユウキ。今日一緒に遊んでかねぇか?」 「ごめん無理! 今日、用事があるんだ。じゃあ、また!」  友人の誘いを断り、僕は走って校門を出る。 「ほらほら、また現れたみたいだよ!」  淫獣が急かす。  逆らったらあとが怖い。男として死ぬ。 「早く行こう。今日も怪物を倒しに!」 「わかってるよ。出現場所はどこ?」  あれ以来、僕は魔法少女として、毎日戦っている。  いや、戦わされているというのが正しいだろうか。 「正直遊びに行きたかったんだけど」 「あとで尻穴を滅茶苦茶にされる覚悟があれば、行ってもいいけど」 「すみません」  こういう風に脅迫されて渋々やっている、というかやらされているのだ。  淫獣に教えられた場所に行くと、世界が変貌する。  何度か経験した、背筋がぞくりとする感覚と共に、あたかも落書きのような世界が現れ――そこで暴れる怪物を見つける。  現実離れした光景。けれども、紛れもない現実。  そこに、三人の少女が現れた。 「遅かったじゃない! 探したわよ! それはそうとやっぱり間近で見るちっちゃい男の子は可愛いわ!」  一人は青髪ロングの……ショタコン。僕を見て目を輝かせている。 「そんなのどうでもいいからさっさと戦いを終わらせて二人でラブラブしようよ~」  もう一人は緑髪をポニーテールにした……レズ。僕のことはお構いなしに青髪の玲菜にべったりだ。 「はははははっ! とにかく目の前の怪物をどうにかしようぜ!」  最後の一人は短く切りそろえられたオレンジ色の髪を持つ……露出狂。全裸でこっちに走ってくる。  もはや突っ込みどころしかない変態三人娘にため息を吐きつつ、目の前の怪物を睨んで言った。 「みんな、行くよっ!」  そして――四色の光が爆裂する。  凛と立つ、四人の少女の姿――はすぐに崩れた。 「ユウキきゅん、可愛スギィッ!」 「うわぁ!」  玲奈が突如叫ぶ。僕はそれに驚いてのけぞる。そして、その進路上にいた緑髪の凛に受け止められ――。 「うわなにこの生き物滅茶苦茶可愛い彼女にしたいよし彼女にしようあたしと付き合って!!」 「へぁ!?」  突然告白された勢いについていけず、困惑した僕を優しく撫でたのは、オレンジ髪の陽香。 「毎度毎度思うけど、なんでこの服脱げねーのかな。いま全力で露出したい気分なのに」 「うわぁ……」  変態は魔法少女になっても変態であるという残酷すぎる事実を確認し、口からエクトプラズムを発射しそうになるが、どうにか抑え、深呼吸。 「そういうのはあとにして! いまは怪物を倒そう。話はそれからだよ!」  そして、戦闘が始まった。 『必殺!』 「怪☆光☆線!」 「デストラクション☆ビーム!」 「昇竜! 天☆牙☆烈☆波!」 「クリスタルホワイト☆フラッシュ!」  四つの閃光は怪物の中心を貫通した。そして、爆発する。 「はあ、どうにか終わった……」 「今日のはあんまり強くなかったわよね」 「それでも油断しちゃだめなのはいつも通りなんだけど」 「でも、ユウキのおかげで助かったぜ!」  僕たちは笑いあい―― 『じゃあ、終わったし、さっきの続きでも』 「えっ、ちょっ、まっ……らめぇぇぇぇぇ!」  僕は追いかけられた。  ……でも、そんな毎日も、悪くはないかも。  何はともあれ。  今日も今日とて。  魔法少女、やらされてます。

 今回で完結です。  ここまで読んでくださって、ありがとうございます。  きっと、どこぞの野獣と化した先輩も喜んでます。  何はともあれ、無事に完結させられてよかったです。読んでくださったあなたに最大限に感謝します。あと便座カバー。  追伸。人気が出たりしたら続編を書いたりするかも知れないので、今後も応援よろしくお願いします。感想など書いてくれると作者がうれしょんします。  沼米さくらの次回作にご期待ください。

コメント

コメント投稿

スタンプ投稿


このエピソードには、
まだコメントがありません。

同じジャンルの新着・更新作品

もっと見る

  • 想造獣

    硬派なラノベを読みたい貴方に送ります!

    1,100

    0


    2021年7月27日更新

    貴方には、信じるものはありますか? 人に強く信じられたものが具現化する町で、そんなことは露も知らない男子高校生「亜月日々」が記憶喪失の幽霊少女と出会う。 属性モリモリの少女に振り回されつつ、亜月は非日常にどんどんと巻き込まれていってしまう。 亜月が解放される条件はただ一つ。 幽霊少女を人間に戻すことだった。 ★作中登場する表紙、挿絵は「吠えるタロウ」さんに描いて頂きました!★ ☆小説家になろう様でも連載しております☆

    • 残酷描写あり
    • 暴力描写あり

    読了目安時間:2時間4分

    この作品を読む

  • 普通のJK、実は異世界最強のお姫様でした〜みんなが私を殺したいくらい大好きすぎる〜

    魔女と魔法使いのガールズファンタジーです

    15,600

    50


    2021年7月27日更新

    いたって普通の女子高生・花園 アリス。彼女の平穏な日常は、魔法使いを名乗る二人組との邂逅によって破られた。 異世界からやって来たという魔法使いは、アリスを自国の『姫君』だと言い、強引に連れ去ろうとする。 心当たりがないアリスに魔の手が伸びた時、彼女を救いに現れたのは、魔女を名乗る少女だった。 未知のウィルスに感染したことで魔法を発症した『魔女』と、それを狩る正統な魔法の使い手の『魔法使い』。アリスはその戦いの鍵であるという。 わけもわからぬまま、生き残りをかけた戦いに巻き込まれるアリス。自分のために傷付く友達を守るため、平和な日常を取り戻すため、戦う事を決意した彼女の手に現れたのは、あらゆる魔法を打ち消す『真理の剣』だった。 守り守られ、どんな時でも友達を想い、心の繋がりを信じた少女の戦いの物語。 覚醒した時だけ最強!? お伽話の様な世界と現代が交錯する、バイオレンスなガールミーツガールのローファンタジー。 ※非テンプレ。異世界転生・転移要素なし。 ※GL要素はございません。 ※男性キャラクターも登場します。 ※イラストがある話がございます。絵:時々様( @_to_u_to_ )/SSS様( @SSS_0n0 ) 旧タイトル「《ドルミーレ》終末の眠り姫 〜私、魔女はじめました〜」 ※他サイト(小説家になろう・カクヨム・アルファポリス)でも掲載。

    • 残酷描写あり
    • 暴力描写あり

    読了目安時間:94時間44分

    この作品を読む

読者のおすすめ作品

もっと見る