ホラー 短編 完結済
読了目安時間:6分
総エピソード数:1話
僕が裏路地で見つけたチョコレート工房。 そこで買ったチョコレートは病みつきになるぐらいおいしかった。
総エピソード数:1話
もっと見る
頭が狂ってしまいそうな程に退屈な日常だった。 ただ学校と家を往復する毎日。勉強も遊びも恋愛も一通りはやってみた。それでも、やはりどうにも退屈に思えて仕方ない。 誰かが、何でもない普通の生活こそが本当の幸せだと言う。しかし、そんなのは刺激を味わい尽くした後だからこそ言えることだ。私はまだこの平穏無事な生活が幸せに思えるほど、刺激的な日常を送ったことはない。花の青春時代をこんな詰まらない日常で終わらせたくはなかった。だからずっと探していた。この退屈な日常を変えてくれる刺激を。 そして、私はようやく見つけた。 雨上がりの湿った夜。塀の上に胡坐をかいていた雪のように真っ白な長髪が特徴的な妙齢の女性。背中を丸めて膝に肘をつき、口には火の点いていない煙草を銜えている。出で立ちから一目見て風変りだと思わされるのに、それだけではなかった。彼女はなんと右手に竿を持ち、水溜りで釣りをしていた。 ———— 不定期更新(目標は毎日) ストックほぼゼロ 設定もプロットも何もない完全見切り発車作品 もう何かよくわかんないけどなるようになれぇー!
読了目安時間:1時間31分
もっと見る
『リソース』という形のない、まるで仮想通貨のようなものが貨幣の代わりに使われるこの時代――日々の労働の対価としてだけではなく、なにか『新たなもの』を生み出せたものにその『リソース』が分配されるシステムがネットワークを介して成立していた。 『リソース』があれば何でも手に入れることができる。それはクリスマスのおもちゃに始まり、果ては原油を満載したタンカーでも一個人が『つくりあげる』ことができるのだ。 すべての財が個人によって簡単に製造される社会の変革、これを後世の歴史家は『リソース産業革命』と呼称した。 その背景にあるのがVRレイヤー技術の発明である。このシステムにより新技術と『リソース』が効率的に結び付けられ、企業は新たな生産方式を獲得することができたのである。VRレイヤーはまた、『ものづくり』をも活性化させた。他の者より効率的な技術や製品を提示することで、『リソース』が多く付与される。場合によっては対戦相手の『リソース』も自分のものとすることができるのだ。 最後の世界大戦と幾度の経済危機を乗り越え、『此の国』は世界で最初の『リソース』産業革命を成し遂げ、繁栄を極めていた。 こんな時代に生まれた少女、悠月(ゆづき)桜(サラ)は誓う。VRレイヤーの対戦を通じて、『リソース』を集めることを。友人たちと戦いのなかで彼女は更に思いを募らす。自分の夢見ていた『あの船』を作るために、『リソース』を集めることを。自分のよく見る夢の『亜の国』の記憶を胸に――
読了目安時間:37分
作者からの一言コメント
食欲減退を誘う気持ち悪いホラーです。