RELACION 〜有力貴族の居候となった少年とその数奇な人生を〜

読了目安時間:9分

エピソード:86 / 108

とある日の朝

 本日の朝食は、新鮮な葉野菜にトマト、スクランブルエッグ、それからカリカリのベーコンを纏めてトーストで挟んだ豪快サンドだった。  それをナイフとフォークで上品に切っては口に入れ、切っては口に入れてを繰り返していると———しかし今朝は珍しいことが起こった。正面玄関が勢いよく開かれ、とある男が別邸にやってきたのだ。彼の発する大声は廊下を通過して食事中の登笈(とおい)達の元へと届き、ラティーナに呆れ顔をさせ、給仕中のミエスは慌ただしく出迎えの準備を始める。  前文撤回である。豪快とは、この男にこそ相応しい単語だ。 「はーっはっは。登笈(とおい)登笈(とおい)はおるか? ワシだぞ、ワシがやってきたぞぉ!!」  四〇歳(よんじゅっさい)を目前に控えても衰えの見えない肉体、よく響く声。突如として現れたステンネル領の主人、シュクル=ステンネルはそう言って、丁度サンドを食べ終えた登笈(とおい)の元へと一目散に向かっていった。 「お、おはようございます……義父上(ちちうえ)。珍しいですね、こんな朝早くにこちらにいらっしゃるとは……」  本来なら喜ばしいことだが、あまりに唐突な訪問———というか帰宅に、登笈(とおい)は何とか動揺をコーヒーで流し込みながら平静を取り繕った。繕えてはいないが。  可愛い息子にそう聞かれ、シュクルは笑いながら顎を摩る。 「うむ。うむ。時間があれば昨晩ここに帰ってきたかったのだが、領地のことで忙しくてなぁ……。しかし()い。()いなぁ。この屋敷に来れば息子がいる、この感動に勝るものがあろうか……いや無い」 「———それで? 今朝は随分と騒がしいけれど、何の用事でここへ来たの?」  ハンカチを握りしめ、一人で感慨に浸り始めるシュクル。放っておけば男泣きまでしそうな彼を止めたのは、先ほどから冷ややかな視線で夫を見ているラティーナ=ステンネルだった。  そんな光景を登笈(とおい)は何とも言えぬ複雑な感情で見守っている。 「うむ、では要件から手っ取り早くいこうか。登笈(とおい)よ」 「あ、はい。お願いします。何でしょう?」  妻の忠言を聞き、一先ず落ち着きを取り戻したシュクルは、椅子を引いて空いている席に一旦着席。ごほん、と喉の調子を整えてから、改めて彼は向かいの息子に向き合った。 「街の外れに道場があるのは知っているか? 昔、お前の父親の千里殿の頼みで建てさせた東陽式のしっかりしたやつだ」 「へぇ……そんなものがあったんですか。それも父さんの頼みで……。いえ、知りませんでしたが」  それが何だ、と首を傾けると、シュクルはうむ、と一言。 「領主の仕事を教えるのはリアーネが帰って来てから姉弟(きょうだい)一緒にと言ったな。だがそれも、お前の意欲的な半年間を無駄にしてしまっている気がしておったのだ」 「なるほど」  王立学院(おうりつがくいん)の卒業式は約半年後。実質、特に目的の無い空白の時間を過ごしているというのは間違いではないだろう。  枇杷(びわ)の国に行くというライアとの約束も先延ばしになっているのだし。何故延期しているのかというと、それは彼が妹との日常を予想以上に満喫しているからなのだが、微笑ましいので許された。 「先日聞いたお前の輝かしき英雄譚によると———」 「ラウンステッドまでの旅の話ですね」 「すぐそうやって大袈裟に話すんだから。親馬鹿だわ」 「うむ。うむ。それによると、登笈(とおい)学習院(がくしゅういん)で学んだ剣術を活かして野盗とも戦ったと言うではないか」 「龍神族(りゅうじんぞく)とも戦ったのよね? もう。男の子はすぐに危険なことをしたがるのだから」  交互に喋る両親に交互に視線を向けながら、登笈は交互に相槌を打つ。それを頬が持ち上がった表情で見つめるのは、仕えるお坊ちゃんの成長に感心するミエス=グレミルである。 「そこで、だ。長らく使っておらぬ道場を開き、お前の訓練に使えるようにしたいと思ってな」 「え、道場を使えるんですか? それは嬉しいです。帰って来てからここ一週間ほどは庭で素振りをするくらいしか体を動かすことも無かったので」  道場とやらがどの程度のものかは分からないが、東陽式でしっかりしたやつ、という言葉は登笈(とおい)の東陽魂を燃え上がらせた。 「だが、放っておいたからか結構汚れていてな。まずは掃除をしてもらいたいのだ」 「もちろん任せて下さい。掃除用具一式持って今から向かいます。というか向かわせてください!」 「おぉう……息子のやる気、良いなぁ」 「親馬鹿」  △▼△▼△▼△  ということで諸々の片付けが済んだ後、ミエスの案内を受けて登笈(とおい)は早速、街の外れにある道場にやってきていた。  煉瓦や石造りの建物が並ぶ中、一軒だけぽつりとある木造建築は周りと比べて少し浮いていた。今の今までこんな道場があることに気付けなかったのが不思議なくらいに。 「では私は戻りますが、本当によろしいのですか? ご当主様のお言葉とはいえ、私がお手伝いをするくらいはしても良いのでは……」 「いえいえ。義父上(ちちうえ)が僕にと言ったことですし、大丈夫ですよ」  見た所、床に埃がたまっていたり角に蜘蛛の巣が張っていたりするくらいで、そこまで大掛かりな掃除になりそうではない。木造の床を踏んでも嫌な音は立たず、特に傷んでいる様子もない。シュクルの言葉通り、汚れているだけだ。  元よりミエスには同行をお願いしただけで、清掃の仕事は自分に下ったものだと、そう言って登笈(とおい)は彼女の善意を断った。 「まぁ、もし何かあれば頼らせていただくので、安心して屋敷で待っていてくださいよ」 「……はぁ、分かりました。登笈(とおい)様がそう言うのでしたら。ですが、すぐに馳せ参じられるよう待機しておりますので」 「大丈夫ですって!! 僕、もうそんなに子供ではありませんよー?」 「!! ———ふふ。いえ、登笈(とおい)様はまだまだ幼くいらっしゃいますよ?」 「うっ。……そうですか? 結構こう、背も伸びたし、大人っぽくなったと思うんだけどなぁ」  そんな納得のいかない様子の登笈(とおい)に会釈してから、彼女は道場を後にした。もうすぐラティーナも本邸に向かう時間帯だ。そちらの準備も必要だろう。  掃除というならミエスの助言を聞きながらの方がスムーズにいくのは確実であるものの、日常の歯車を乱すわけにもいかないので、登笈(とおい)は渋々去っていく彼女を見送った。 「よっし。やるかぁ」  一人、自分の声と足音だけが響くようになった道場で、とりあえず登笈(とおい)は両側面にある大窓を開けに向かう。外の空気を取り込んで、溜まった埃を掃き出すためだ。  まずは(ほうき)で掃き掃除、それが終われば今度は水を絞った雑巾で床一面を綺麗に拭く。更にその後は乾拭きをして〆る。途中、特に目立つ汚れがあればその都度対処する。  幸いにも道場自体はそこまで広くないため、三時間もあれば終わるだろうと目測を立てて、清掃開始である。  △▼△▼△▼△ 「———……ぜぇ、はぁ。げほっ。おえっ」  清掃を始めてから早二時間と少し。最初は丁寧さを大切にして、ゆっくりと着実に掃き掃除を進めていたのだが、雑巾掛けを開始した辺りから如何に早く綺麗に出来るかを競う過去現在未来の自分との戦いに挑み、勃発した自分間掃除戦争を繰り広げること一時間ほど。  激闘に身を焦がした登笈(とおい)は、道場のど真ん中で倒れ込んでいた。とはいえ、衰弱だとか水分不足だとかいったアレではない。はしゃぎすぎただけだ。  急ぐ必要があったのかはさておき、努力の甲斐もあって道場はかなり清潔感のある空間に変わった。歩いても埃は飛ばず、キュッキュと心地の良い音を奏でる木造の床。おかげで登笈(とおい)の両手は雑巾臭に塗れているが。 「疲れたけど、うん。思いっきり動くと楽しいなぁ。疲れたけど」  このまま昼寝をしても良いくらいの気持ち良い疲れ。一種の爽快感すら感じさせるものだ。そしてこれは、自分の将来について悩む登笈(とおい)にとっては少しばかりの心の休暇のようなものでもあった。  レイドほど無我夢中に取り組んでいたわけでも、スイヨほど真剣に人生を見据えていたわけでもないけれど、グリザリオ=ロティスに教鞭をとってもらうあの剣術指南の時間は、青年が何も考えずに楽しめる時間だったのだ。  そのグリザリオ———聖王国(せいおうこく)の新米騎士が生きているのかどうかは定かでないが。あの街には、幾つもの死体が積み重なっていた。崩れた建物の中には、おそらくもっと多くの。  レベリオが引き起こした惨劇。各地で、おそらく同じような思い、同じように苦しんだ人が大勢いたのだろう。偶々戻ってこれただけで、もしかすると登笈(とおい)だって腕や足の一本くらいは失っていてもおかしくなかった。  あの悪夢のような景色をこのセントホルンで作らせないためにも、登笈(とおい)には、強くなろうという想いが心の奥底で芽生えつつあった。  故に、この道場の開放は彼にとって渡りに船である。 「おぅい。いるかね、登笈(とおい)。我が息子よ!!」 「あ、はーい」  とそんなこんなで考え事をしつつ寝っ転がっていると、今朝に引き続き、シュクルの声と玄関の木造扉をノックする音が聞こえてきたため、登笈(とおい)は起き上がって、髪型を手櫛でお気持ち程度に整えながら義父を歓迎した。 「はーい———っと」  しかし、引き戸の玄関扉を隔てた先に立っていたのは、やはり見慣れたこのステンネル領のご当主様その人———と、もう一人。  着物(きもの)だ。と、瞬時に登笈(とおい)は義父の隣に立つ女性の服装を看破する。彼女、そう、女性だ。彼女の纏う格好は、主に東陽三国(とうようさんごく)一帯で着られる衣服で、その特徴は広く開いた袖口と、胸下辺りまで持ち上げた(はかま)。足元を見れば、履いているのは草履である。  それだけで、目の前の彼女が東陽三国(とうようさんごく)———少なくともそれに近しい人間であることが見て取れた。 「やぁ。君が宮城(みやぎ)登笈(とおい)君……で、良いのかな?」  どこか聞き覚えのある声だった。大切な記憶と結びついているような、きっと彼女本人とは縁が無くとも、大事な時に同じ声を聴いたような、不思議な感覚。  改めて彼女の容姿に目を向けると、その容姿がとても整っていることにも気付く。きめ細やかな生成色(きなりいろ)の髪に、小さいが目力のある黒の瞳、白い肌。身長は、大男のシュクルの肩くらいに頭があるので、女性としては普通か少し高いくらいだろう。登笈(とおい)と比べると大体同じくらいになる。 「はい。僕が登笈(とおい)です。その、失礼ですが貴女は?」  しかし、シュクルの手前。いや、そんなのも関係無く、登笈(とおい)は自らがステンネルの姓を名乗るに相応しい態度を取るべきだと、驚きの感情を一旦頭のどこかにしまい込んでから、取り繕った姿勢で受け答えをとる。  すると彼女は、へぇ、と興味深そうに登笈(とおい)の瞳を覗き込んだ。 「———あぁ、そうだった。えっとね」 「こちらは、お前の故郷(ふるさと)である枇杷(びわ)の国より、お前の父親の千里殿によって派遣されてきた……お前の、ええいお前ばかりですまんな。うむ。登笈(とおい)よ、この方は七門臣(しちもんしん)の一角、時津風(ときつかぜ)走薇(そうら)殿だ。  ありがたいことに、本日よりお前の師匠として、剣を教えてくれることとなった」  彼女が名前を言おうと口を開くより先に、シュクルが礼儀を以って登笈(とおい)に紹介をした。  時津風(ときつかぜ)走薇(そうら)東陽三国(とうようさんごく)最強の戦士の集まりである七門臣(しちもんしん)の一人にして、夜叉姫(やしゃひめ)の異名を持つ女性剣士。それが、彼女の正体であると。  しまい込んだ筈の驚きが驚愕にパワーアップして登笈(とおい)を硬直に誘う中で、彼女———走薇(そうら)は朗らかな笑みを見せる。 「これからよろしくね。子供くん」

読んでいただき、ありがとうございます。 質問があれば是非ともお書きください。今後の展開のネタバレにならない程度に回答させていただきます。 長文でも一言でも何でも感想お待ちしています。筆者にエネルギーをください!!

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