魔女とよばれた悪役令嬢は剣を選びました

part13

 言い伝えによると、人は生まれた瞬間に神から必ず精霊や微精霊の加護が与えられるが、決して神から大精霊の加護を与えられることは無いと言い伝えられている。  理由は大精霊は神に近い存在であるため、神々が関われない存在だからだとされている。  そして、大精霊は加護を与える者を自身で選ぶのだ。  大精霊は自身で認めた者にしか力を与えない。だが、力を与えられた人間は人並み外れた力を得ることが約束されている。この世界では大精霊の加護が一つでも与えられば歴史に刻む魔術師、または魔導師になれると言われている。  言い伝えを知る者であれば、ローズが全属性の大精霊から加護をもらっていると知らされれば、大抵驚き、恐れを抱くだろう。  正直、張本人ですら驚きを隠せないでいる。また、実感すら湧いていない。  そんな圧倒するような内容に驚きを隠せない私達とギャラリー達。対して、温度差を見せつけるクロッカス。クロッカスは「そうですか」と軽く返事をして、流すだけであった。 「そして、どうやら精霊達を怒らせてしまって加護感知石を粉砕させられてしまったのじゃ……」 「なるほど、先程の大きな音とこのガラスのような破片はその粉砕した加護感知石が原因ですか」  流石に冷静な彼の姿を不思議に思ったのであろう。講師は「はて?」と首を傾げた。 「あまり驚いていないようじゃのう。規格外の内容を話しているのだが……」  全属性の大精霊が私に加護を与えているという事実も驚きを隠せないが、それ以外にも講師の口から予想外な言葉が放たれた。  それは大精霊を怒らせたという言葉。  普通の人間であれば、恐れを抱く言葉だった。なぜなら大精霊は神に近い存在であり、神も手出しできない存在だから。  それをクロッカスは簡単に受け流したのだ。なぜ平然といられるのか、疑問を抱くのは自然の流れだろう。   「ここ最近、様々な出来事あったので、大抵のことは驚かなくなりたした」 「クロッカス君の妹さんの事件のことかな?」 「いえ、その件とは別に……」  クロッカスは言いかけた言葉を飲んだ。  そして何か考え事をした後、自身の言葉に訂正をかけた。 「いえ、あの事件も関係はあるでしょう」  クロッカスの妹の件。  それは私が海に身を投げた事件で間違いないだろう。  状況を整理すると、クロッカスの身には様々な出来事があった。そして様々な出来事により、全属性の大精霊の加護があることを知らされても、大精霊を怒らせた話も簡単に受け入れることが可能になってしまった。  そして、その出来事と私の事件は直接的には関わりは無いが、進路や路線を辿った際、私の事件() 少なからず関与している。  先程の言葉からはそんな意味を持つと感じ取れたが、詳しく語られていないため、ただの推測にすぎない。

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  • コウテイペンギンさん

    北のシロクマ

    ♡200pt 2019年8月6日 23時39分

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    続きを楽しみにしてるよ

    北のシロクマ

    2019年8月6日 23時39分

    コウテイペンギンさん
  • 女魔法使い

    米卵はづき

    2019年8月7日 18時41分

    応援ポイントありがとうございます!北のシロクマさんの応援、いつも嬉しく感じてます。これからも頑張って更新していきますので、これからも当作品をよろしくお願いします!

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    米卵はづき

    2019年8月7日 18時41分

    女魔法使い