5/15の短編ラッシュの疲れから、連載再開直後にもかかわらず「 銀二十枚分、愛してください。 ~奴隷の少女の剣風録~ 」1週お休みしております。 今週も週末ちょっと忙しいので更新が怪しいです。すみません。 今週末ですが、21日(金)と24日(月)に有休をとって、半年以上ぶりに遠出をしております。 といっても21日は同じ鳥取県内、23~24日も島根なので山陰圏内ではあります(持病持ちの両親もいるので、山陰から外に出るわけにはいかない……) 何しに行ってたかと言いますと、これです。 「ミュージカル『刀剣乱舞』 にっかり青江 単騎出陣」 https://musical-toukenranbu.jp/pages/nikkariaoe_tour はい、刀ミュです。 刀ミュは基本6振一組なんですが、今回は「脇差 にっかり青江」の一人芝居。 このご時世にもかかわらず全国行脚をやってくれてとてもありがたいです(一部中止になったり無観客配信になったりした地域もありましたが……) いやー。 2019年12月ぶりに見てきた生の舞台、本当に良かったです。 やはり目の前で実在の人間が動いていると、映像にはない感覚がいろいろとあります。 役者さんの顔が良い……のは前から分かっていましたが、現実に目の前で細かい陰影が加わるとこうなんだってのは初めて知った気がしますし。 生で聞くご本人の声が、こうも朗々と伸びるというのも初めて知りましたし。 なにより生で翻る白装束捌きの美しさ……。 そんなわけですっかりワキザシソードに心臓ぶち抜かれてきたわけですが。 その一方で、どうしようもなく胸の内でくすぶるものもありました。 この先の話をする前に、二次創作原作としての「刀剣乱舞」の特殊性についてちょっとお話します。 刀剣乱舞は「プレイヤーが刀剣男士と呼ばれる日本刀の付喪神たちを率いて、歴史改変をもくろむ謎の敵と戦う」という基本設定以外にストーリーらしいストーリーがなく、そこからどんな物語を考えるかはプレイヤーの想像力に任されています。 そして最大の特徴と私が考えているのは「とある本丸」という概念。 どういうことかというと、「プレイヤーの数だけ本丸(刀剣男士が集うプレイヤー拠点)があり、それぞれは全く別のものである」ということが原作側から明示されています。 だから、プレイヤーAの本丸と、プレイヤーBの本丸が違っていてもよい。違っていてあたりまえ。 多数あるメディアミックス本丸も、あくまで「とある本丸」の一つなので、その設定がすべての本丸に適用されるわけではない(嫌なら無視しても良い)。 そのメディアミックスにしても、意図的に「決定版」を作らないよう、アニメ(花丸・活撃)にも舞台(ストレートプレイ版・ミュージカル版)にも複数の作品があり、それぞれ設定が違っています。 刀剣乱舞の作品世界はプレイヤーの数だけ存在しており、そのどれもが「とある本丸」の物語として許容されている、そんな世界観なのです。 以上を踏まえてこの先の話を聞いてほしいのですが うちの本丸、形にしたくなったんですよね。 また。 十年やっても成果らしい成果も出せず、心を病んで捨ててきたはずの二次創作の世界。 ……先日(5/19)にノベプラ登録1周年を迎えた際、この活動報告を一気読みしてきたのですが、ことあるごとに「向いてない二次創作界を脱出できた喜び」「向いてないところでがんばってきた徒労」を口にしていて、もう二度と戻りたくないという気持ちが強くにじみ出ていました。 今でも、そうです。 二次で使っていたTwitterアカウントもソシャゲアカにして、「二次活動は終了しました」と明記しました。 もう二度と、あの頃には戻りたくないです。 しかし、それでも。 二次創作の世界には戻りたくないのに、まだ生きてるんですよね。 うちの本丸。 そりゃあそうですよね。 二次創作やってた十年のうち五年を費やして、100万字以上をかけて、構築してきた世界ですからね。 まだまだずっと、思い描いていた結末へ向けて進んでいくはずの物語でしたからね。 結末まで、少なく見積もってもまだ60~70万字くらいはかかる話でしたからね。 殺したってそうそう死ぬわけがないんです。 ふと、考えてしまうのです。 一年前に「こちら」へ来る分岐を踏まず、そのまま前の続きの道をたどっていたらどうなっただろうと。 おそらく心は病んだままだったでしょう。実りのなさに、どこかで筆を折っていた可能性も高いです。 けれど、今よりも、「うちの本丸」はよりたくさん、形になっていたはずで。 とはいえ正直、現状で二次創作に割く余裕はまったくないです。 連載作とノベプラ内での各種企画で、既にあっぷあっぷしている状態です。 それでいて、書きたいオリジナルの話は日々浮かんできます。 両手ほどの読み手さんしか得られない、賞やコンテストに応募できもしない、まったく未来のない物語を形にするために割ける時間も労力も、今はまったくありません。 思い描いた物語のすべてを形にできるだけの時間と労力とがあれば、すべては解決するのでしょうが……なにもかもは有限で、形にすべきものはどれかを取りどれかを捨てなければならない。 なら、未来のないものを後回しにして、心の奥底で息絶えるのを待つのはしかたないのかもしれません。 でも、ほんとうにそうしたいのか。 まだ生きている物語を、本当に見捨てたいのか。 完成度高く描かれた「よその本丸」の物語に触れるたび、「うちの本丸」が疼くのですよね…… これとは違ううちの本丸の話を、どうにかして形にしたいと。 書きたいものはありすぎて、時間と労力は絶対的に足りない。 ほんと、どうすればいいんでしょうね……。 いま頭にあるものを、プロットという形で書き出しておくというのもありかもしれません。 ですがそれはそれで、なんだか気が引ける部分もあるのです。 それをやってしまうと、なんだか本当にとどめを刺してしまいそうで。 そんな当惑と混乱とを抱えつつ、またワキザシソードに心臓ぶっ刺されに、島根公演に行ってきます。
コメント投稿
スタンプ投稿
双六 人生
今は書いておられる島根公演の最中ですかね🙂 あんまり本気でやってませんでしたけれど、艦これの鎮守府を思い出し、私も二次創作を書いたなぁと……。お悩みはアイデアとして大まかなプロットにしておくのが、おそらくベターに思います。過去に創作の火が潰えそうになっても立ち上がったわけで。
※ 注意!このコメントには
ネタバレが含まれています
タップして表示
双六 人生
2021年5月23日 19時38分
五色ひいらぎ
2021年5月24日 16時59分
ノベラポイントありがとうございます。今島根から帰ってきました。島根公演にはいろいろ思う所があったので、のちほど何か吐き出しているかもしれません……刀剣乱舞はシステム的にほぼ艦これなので、多分二次創作のスタンスも似た感じの気がします。アイデアの扱いについては、ちょっと考えますね……
※ 注意!この返信には
ネタバレが含まれています
タップして表示
五色ひいらぎ
2021年5月24日 16時59分
トモユキ
※ 注意!このコメントには
ネタバレが含まれています
タップして表示
トモユキ
2021年5月23日 12時11分
五色ひいらぎ
2021年5月23日 16時21分
※ 注意!この返信には
ネタバレが含まれています
タップして表示
五色ひいらぎ
2021年5月23日 16時21分
七ノヒト
※ 注意!このコメントには
ネタバレが含まれています
タップして表示
七ノヒト
2021年5月24日 18時32分
五色ひいらぎ
2021年5月24日 20時02分
※ 注意!この返信には
ネタバレが含まれています
タップして表示
五色ひいらぎ
2021年5月24日 20時02分
赤銅 純
※ 注意!このコメントには
ネタバレが含まれています
タップして表示
赤銅 純
2021年5月23日 18時58分
五色ひいらぎ
2021年5月24日 16時56分
※ 注意!この返信には
ネタバレが含まれています
タップして表示
五色ひいらぎ
2021年5月24日 16時56分
くだまき
※ 注意!このコメントには
ネタバレが含まれています
タップして表示
くだまき
2021年5月23日 20時21分
五色ひいらぎ
2021年5月24日 16時56分
※ 注意!この返信には
ネタバレが含まれています
タップして表示
五色ひいらぎ
2021年5月24日 16時56分
すべてのコメントを見る(14件)