マオウ軍幹部ニート大公

読了目安時間:11分

エピソード:1 / 18

第一章 渡来人のマオウ

第1話 ニートに戻った日

 俺の名は渡来(わたらい)新人(あらと)だ。  そう、あらとだ。しんじんじゃない。にいとでもない。  まあ、実際ニートだったのは確かだけど。でも俺の妹、渡来(わたらい)舞央(まおう)の紹介で、俺も素晴らしい仕事を手に入れた。  「クラスメイトの家庭教師になってほしい」って。  ちなみに、舞央が通っている高校は星見学園というエリート学校……いや、もうエリートのレベルじゃないと思う。  生徒は全員一般人じゃない。我が家みたいな普通の家柄はもう絶滅危惧種だ。  生徒が優秀なのは当たり前だ。それだけじゃあの学校に絶対に入らない。  俺はよく分かる。あの学園の中等部に舞央を入らせる為に色々と苦労したから。  当然、俺の雇い主、神崎(かんざき)祈里(いのり)も普通の人間じゃない。  父親が大病院の院長で、母親が宝石商だった。  そして祈里の母親がなくなった後、会社の株を全部娘に残した。  つまり俺の生徒は親だけじゃなく、本人も少なくても数十億円レベルの資産家だ。  多分その原因で、俺の給料はいつも親じゃなく祈里本人から貰う。  初めて十歳下の女の子からそのちょっと厚い封筒を貰った時、ああ、まさか一人分の家庭教師の給料もこれほどになれるか、なんて驚いた。  本当に素晴らしい仕事だ。ずっと働きなくなかった俺も働く気が湧いてくるくらい素晴らしい仕事だ。  そしてお金のことだけじゃない。この仕事を始めた後、親に「仕事を捜しなさい」なんて言われることが一度もない。母さんに持たされたお見合いもあれから一件もない。星見学園に近い所に引っ越した為、舞央と会うことも増えた。  でも、こんな素晴らしい仕事は今日までだ。  祈里は念願通り、この国の一番目の大学に合格した。めでたし、めでたし。  今日のお昼は二人でお祝いって約束した。  あれ?  もしかして、この後俺はまたニートに戻った?  別の仕事は……ああ、嫌だ。働きたくない。  こんな素晴らしい仕事の後、別の仕事をやらせるなんてもう無理。  そもそも俺は可愛い美少女に養われるのが夢だ。  そう。祈里みたいな好きなタイプで、何十億円や百億円の資産を持つ美少女は正に理想だ。  逆玉っていいじゃない。一人で頑張るなんてもう無理だ。ヒモになりたい。  勇気を出して、この後祈里に少し頼んだらどうだろう……  そんな馬鹿なこと考えているうちに、スマホが鳴った。  その名前は……えっ? 祈里の父さん?  ――――――――  今の俺は車の中にいる。  隣は祈里の父さん。  今日のお祝いに送ってくれるって。  聞いていなかったよ、そんなの。 「娘の願いを叶ってくれて、ありがとうございます」  祈里の父さんが運転しながら言った。 「いえ。これは全部祈里自身のお陰です。元々勉強というものは殆ど自分自身しか出来ないことです」 「仕事が忙しくて、娘の勉強ことがそんなに私はそんなに詳しくないんですが、二年の時よく欠席した娘がこんな成績を取ったのは、きっと先生のお陰だと思います」  ばかな。  絶対祈里の頭が良すぎた結果だ。  そもそも、あの学園の課程は…… 「それに、あの学園の課程が普通の高校レベルを随分超えたと聞きました。娘も中々補習の先生が見つからなくて、もう留年の準備をしたんですよ」  だからこそ、全部祈里の頭がいいのは原因だろう?  よくあんな無茶苦茶な課程を学んだな。  仕事を受けた時、多少心の準備をしていたんだが、本番になった時また驚いた。  絶対高校の内容じゃないだろう。これ。  例えば外国語。英語の内容が少し難しいのは問題がない。生徒の頭がいいなら楽勝だ。  でも何で中国語も勉強範囲内なのか?  俺は大学の時に趣味で少し自学しただけだぞ。他人をよく教えるのは無理。当たり前だろう。  だから、この成績は祈里の自身のお陰だ。俺じゃなく。 「そして勉強のことだけじゃなく、なくなった妻と父親に相応しくない私の代わりにあの子を一人にさせないことも、心から感謝します」  父親に相応しくないのはないだろう。わざわざ娘と一緒に住む為にこの辺に引っ越したから。仕事の原因で家に不在な日が多いけど。  唯一のことというなら、毎回俺と祈里を二人きりにさせたことだ。お陰で生徒の親に会わず済んでこっちが楽だけど、父親としてはダメだろう。  でも俺がこんなことを言い出すのはちょっと……  やっぱり俺はこの人が苦手かもしれない。  後のお祝い会も一緒だろう。どうしよう。  やっぱり普段会わない人と一緒にいると緊張する。 「いえ、その……」 「あっ。そしてこれ。少しのお礼ですが、受け取ってください」  これは……スーツだ。  多分餞別みたいなものかな? 「ありがとうございます」  素直に受け取った。 「あー、そして……先生はもう知っていると思いますが、一応言っておきます」 「はい」 「妻はレアな病気で、結構若い頃になくなったんです。私はずっとその病気を研究していたんですが、結局間に合わなかったです」  それは初耳だ。 「でもあの子は違います。遺伝とはいえ、深刻になる前にもう治療を受けて、完全に治りました。絶対普通の人間みたいに健康な人生が過ごせると、私は医者のプライドをかけて誓います」  この誓は本気だろう。この人は日本の医学の権威だと聞いたから。 「あっ、もう着いたんですね。このビルの一番上です」  海の傍に凄いビルが目に入った。  どこかの店で一緒にお祝いって聞いたが、こんな所は聞いてなかったよ。 「では、私はこれで」  あれ?  一緒じゃないのか?  そう言えば、確かにお祝いの約束は「二人の」だったけど…… 「応援しますぞ。先生」  手を振って、何か応援してくれたようだが、一体何かさっぱり分からない。  やっぱり、俺はこの人が苦手かもしれない。  スーツを持って、俺はそのビルに入って、最上層にたどり着いた。  そこに入るんだろう。どう見ても。 「すみません。更衣室はあちらです」  でも扉の前に止められた。 「えっ?」  何を言っているのか全然理解できない。  ……が、周囲を見ると、みんなスーツやドレス姿だ。  なるほど。これはあれだよね。正装をしないと入らない場所。  もう初めての経験じゃないけど、慣れないことだから悟るまで少し時間が掛かった。  そして手に持っているスーツを見た。  偶然じゃないよね。これ。  少しため息を吐いて、俺は着替えて中に入った。  中に入ったら……あっ、いた。  手を振ってくれている、高校生として少し小柄な祈里。  今日はいつも見慣れた制服じゃなく、普段の私服でもない。その繊細な腰と少し控えめな胸を包んでいるのは白を主調とした礼服だ。それと合わせたのは細めな足を包んでいる白ストッキングと色んなアクセサリー。栗色の髪はいつものようなハーフアップ。 「お似合いですよ。せんせい」  この海が見える席に着いたら直ぐ褒められた。  いや、俺は全然美男子じゃないって自覚している…… 「祈里の父さんがくれたものだからな」  もし似合うとおもわれたら、きっとこの高級品のせいだ。  ちなみに、俺は生徒の名前を呼ぶ習慣がないが、「神崎」と呼ぶと雇い主が怒るからこうなった。 「あっ、実はあれ、私が選んだものですよ」 「えっ? つまり、これは祈里からの……」 「いいえ。確かにお父さんからのお礼ですよ。でもお父さんは先生のことが殆ど知らないから、結局私に手伝わせてくれたんですね」 「なるほど」  似合う原因が少し分かった。 「でも何でサイズまでピッタリなのか?」 「毎日先生のことを見て、印象を想像するくらい簡単ですよ。それと、舞央から具体的な数値を聞きました」  舞央は一年前までずっと真剣にバレエをやっていて、今でも常に自分の体の数値を監視している。  そして先日ついでにだから、俺の体も色々と測ってくれた……なるほど、訳ありか。 「祈里もかなり似合うよ」  褒められたらまずは褒め返す。  俺はともかく、女の子は綺麗だと言われたら無条件に喜ぶらしい。 「本当?」 「本当だ」 「一年前と同じ格好なのに?」 「一年前と同じくらい綺麗だ」  今の祈里の格好は俺達が始めた会った時と殆ど同じだ。  あれは星見学園高等部の学園祭の一部として、全校生徒と生徒の家族が参加するパーティだった。正装しないと入場出来ない。  本来ならば俺はこういうのが苦手だけど……一年の時舞央は俺のせいで参加しなかったから、二年の時またあんなことにならないように俺が少ししゃっきりしないと、な。 「やっぱり先生は女の子の心が分かっていませんね。ここは『一年前より綺麗になった』でしょう?」 「いや、だって本当に一年前と同じだから」 「一年分の成長があるのに?」 「うん。確かにこの一年は、あの変態学校の二年分の課程学んだ。それといくつの大学の入学試験の準備……」 「私が言ったのはそっちじゃなく。体ですよ、体!」 「ええ……」  祈里はレースの薄い手袋を付けた右手でその控えめな胸を叩いている。  どう叩いても成長しないぞ。 「ええって何よ!」 「祈里。生物学の時学んだよな。女の子はこの歳で成長が止まったのはおおかしいことじゃないよ」 「はい、分かりました。先生ってそういう人ですからね。嘘をつかないし、何でも科学や理性の角度から考えますね」 「あー、ごめん、ごめん。くだらない人で」  俺は全然誠意を込めず、少し唇を尖らせた祈里に謝った。 「こんな人にならないでよ。社会に入ったらダメだから」 「でも、こんな先生がいいですよ。私は」  良いわけがないだろう。  俺みたいになるなよ。本当に。 「どこがいいのよ」  無意識に呟いた。 「うん。何と言いますね」  向こうの祈里はガラスの中にあった金色の飲み物を一気に飲み干した。  そして左手の甲を見せてくれた。 「ここにあったもの。先生は覚えていますか?」  何の関係があるか知らない話題が持ち出された。  何を言うつもりだろう。  一応このまま答えよう。 「ああ。当然だ」  そのすんなりとした薬指にあったもの。  今の祈里の格好は一年前と唯一の違う所。 「こんな時代で婚約者がいる高校生なんて滅多にいないから」 「実はうちの学校には結構多いですよ。まあ、もう指輪を嵌めた程度ならそんなに多くないですけどね」  確か、星見学園に通う理由一つは婚姻の相手を探すって聞いたことがある。  一年一度のあの全校生徒とその家族のパーティも、主にその理由で行われているらしい。 「実は私、あの婚約が嫌いじゃなかったですよ? 小説によく出る、仲のいい幼馴染の程度じゃないけど、古月(ふるつき)くんも昔からの知り合いで、それなりに親しい関係だったんですよ。そのまま大学を卒業したら結婚するのも悪くないと思いました」  祈里は左手をひっくり返して、目指しを自分の手の甲に固定した。 「でもまさか、私の目の前で、そして全校の生徒とその家族の目の前で、別の女の子に告白して指輪を持ってプロポーズしたなんて。本当に凄い人ですね」  苦笑している祈里。  これは小説によくある婚約破棄?  読むのは楽だけど、実際見たら本当に笑いことじゃない。  そしてあの日、俺は一番近い所にそんなことを目にした。  あの時俺の傍に立っていた祈里の無声の涙は今でも思い出せる。  この話題はこの一年間に、一度も触れられることがなかったはずだ。  でも今、祈里本人がそれを語っている。  これも少し乗り越えたってことかな? 「無理にあいつを褒めなくてもいいよ」 「無理じゃないですよ。本当に凄いですから。先生もあんな風に、この場で指輪を持って私にプロポーズしてくれる勇気があればいいな」 「勘弁してくれ」  冗談でも口にすることじゃないぞ。 「まあ、先生にとってあんな指輪を買うのは躊躇うことですよね。では、ここで年末のボーナスをあげよう」  祈里から封筒を貰った。 「あれ? 先生ってその顔、もしかしてガッカリしました?」 「いや……」  そもそもこれは計画外の収入だから、封筒のいつもより薄い感触も感謝するべきものだ。  文句を言う筋合いがない。 「ここで開けてもいいですよ」 「じゃ」  向こうはそう言ったから、俺がこうするって欲しいだろう。  中身は紙一枚。しかも諭吉じゃない。  そこに短く書いたのは……  bc1qmwgqnhdehhdvt0f38pxx3qapa88yumpfqjyscc → bc1qv5s42c49wcecdavh520srjv6gfvs3pm0j7g8ca    10BTC  これは……分かる。  ビットコインのアドレスだ。しかも後ろのアドレスは結構見覚えがある。  おいおい、まさか……  直ぐスマホを取って、久しぶりに俺のビットコイン財布を確認した。  最新の記録は今朝。ビットコイン十枚が入った。  次は半年前。あの日祈里はビットコインの話題に興味を示したから、少し説明してあげた。確かあの時俺は説明しながら祈里に新しいビットコイン財布を作り上げた。その後千円くらいの価値のビットコインを送った。  でもまさか、あの時その小銭を受けたアドレスはビットコイン十枚を送ってくれた。 「どう? 先生を失望させないと思いますけど……」  値段がいつも変わっているけど、十枚って最近の値段で……  一億円はないけど、数千万円なら絶対あるはずだ。 「おーい。先生?」 「あっ、ごめん。何か言った?」  危ない。ビットコインに魅了される所だった。 「だから、最近うちの店もビットコインで買い物ができるようになりましたって。つまり先生のボーナスも直接に使えますよ」 「はー」 「そしてそのくらいのボーナスで買えないアクセサリーがないと思いますよ? 好きなだけ選んでもいいですよ」  祈里はまたガラスの中の飲み物を一気に飲んだ 「顔が赤いぞ。もしかしてさっき飲んだのはアルコールだった?」 「違います。先生がアルコールなしですから、そんなものがここにあるわけがないでしょう」  じゃ何でそんなに赤い顔をしているの? と聞いたら意地悪なことになるんだろう。

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  • ミミズクさん

    羽山一明

    ♡10,000pt 〇100pt 2022年1月26日 2時29分

    前作の改良版!でしょうか。テーマはともかく書き出しはもはや新作ですね。祈里ちゃんとみごとにフラグが立っていますが、あらすじを見ると妹とふたり、と。つまりこの子は報われない……?

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    羽山一明

    2022年1月26日 2時29分

    ミミズクさん
  • 白百合

    雲本海月

    2022年2月6日 11時08分

    異世界に行ったら兄妹だけじゃなく、ハーレムも許されるかもしれませんね。(*'ω'*)

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    雲本海月

    2022年2月6日 11時08分

    白百合
  • サキュバステラ

    特攻君

    ♡50pt 〇10pt 2022年1月15日 13時44分

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    初見です よろしくお願いします

    特攻君

    2022年1月15日 13時44分

    サキュバステラ
  • 白百合

    雲本海月

    2022年1月20日 10時07分

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    これからもよろしくね!

    雲本海月

    2022年1月20日 10時07分

    白百合
  • マンドラゴラ(覚醒ver.)

    忠行

    ビビッと 〇10pt 2022年2月12日 6時56分

    《そもそも俺は可愛い美少女に養われるのが夢だ。》にビビッとしました!

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    忠行

    2022年2月12日 6時56分

    マンドラゴラ(覚醒ver.)
  • 白百合

    雲本海月

    2022年2月18日 20時48分

    正に夢のような生活ですね。(*'ω'*)

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    雲本海月

    2022年2月18日 20時48分

    白百合
  • 3周年記念燃え尽き先生&邪気眼ぱいせん

    郭隗の馬の骨

    ♡358pt 〇8pt 2022年1月15日 11時54分

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    応援しています

    郭隗の馬の骨

    2022年1月15日 11時54分

    3周年記念燃え尽き先生&邪気眼ぱいせん
  • 白百合

    雲本海月

    2022年1月20日 10時24分

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    ▼▼

    ぺこり

    雲本海月

    2022年1月20日 10時24分

    白百合
  • マンドラゴラ(覚醒ver.)

    忠行

    ビビッと 〇7pt 2022年2月12日 6時56分

    《逆玉っていいじゃない。一人で頑張るなんてもう無理だ。ヒモになりたい。》にビビッとしました!

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    忠行

    2022年2月12日 6時56分

    マンドラゴラ(覚醒ver.)
  • 白百合

    雲本海月

    2022年2月18日 20時49分

    一人で頑張るって大変ですね。

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    雲本海月

    2022年2月18日 20時49分

    白百合

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