マオウ軍幹部ニート大公

読了目安時間:10分

エピソード:16 / 18

第16話 パンツに「ノー」と言う

 親が子供に何かを学ばせたい結果、舞央はバレエを始めた。  こんなの、子供の方にはやる気がないのは普通だが、何故かマオウはプロを目指したものより真剣に努力して、暇さえがあれば直ぐ退屈な基礎練習を始める。  そしてあれは俺がまだ高校生だった頃のことだ。  俺は自分の部屋で問題集を解く最中の頃、舞央の声を聞いた。 「あのう? お兄ちゃん?」  ドアの外じゃなくとても近いので、びっくりした俺は頭を上げた。  多分さっきまでずっと自室で自主練をしていたんだろう。机の向こうに、マオウのレオタードとタイツの姿が俺の目に入った。  いつの間にか入ったの?  まあそんなことより、 「何か用事か?」 「えっと、ちょっと相談したいことがあって」  仕方がないか。  俺は鉛筆を机に捨てて、苦戦していた問題を置いた。 「で、何の相談?」 「えっと、その……新しいバレエの先生のことだけど」  舞央は異常な努力を続けた結果、ついとある有名なバレリーナの気に入って、先日その人の弟子になった。  プロのプロだから、以前の先生より大分厳しくなった。 「何か不満か? 辞めたいならいつでも……」 「そうじゃなくて。その……今日は先生に、その、これからはパ、パンツを穿かないで、って言われた」  モジモジしていたマオウはようやく悩みを口にした。 「綺麗に体のラインを見せるために、バレリーナはパンツを穿かないって。でも……」 「恥ずかしい?」 「うん。その……お兄ちゃんは、ここが変に見えると思わないの?」  俺の目の前に立っているマオウは、普段はパンツがある所を指して見せてくれた。 「ん……確かにいつもとちょっと違う気がする」  よく観察したら。 「やっぱり、だよね」 「でも変だと思わないよ。むしろあの先生が言った通り、昔の違和感が消えた所だ」 「うう……そうだね。先生が正しいって、私も鏡を見て気付いたけど、やっぱり……それとね、先生はダンスの時だけじゃなく、普段も穿かないでって」  昔調べで聞いた時ちょっと疑ったけど、あれが本当のことか。 「バレエ教室にいる時はまだしも、学校に行く時は……」 「一人だけで恥ずかしい?」 「うん。私だけでこんな……」 「じゃ明日からは一人じゃないぞ」  俺は身を上げ、あるものを探しに行った。 「あっ。あった」  俺は着替えのパンツを取り出して、全部ゴミ箱に捨てた。 「お、お兄ちゃん! 何を……」 「見ての通り、ゴミを捨てただけ」 「ゴミ?」 「そう。明日から俺もパンツを穿かないから」  実は今すぐそうしたいが、流石にマオウの前にパンツを脱ぐのはちょっとあれだから、少し延長させてください。 「まだ未開封の新品があるのに」 「もう用がないからただのゴミだ。違うのか?」  正直に言うと、今すぐ全部捨てないと残されたパンツに誘惑されて、ついまた身に付けた可能性もあるから、ここではっきり決断しないと。 「分かった。今日はありがとうね、お兄ちゃん」  舞央はすっきりとなった顔で、自分の部屋に戻った。  そしてあの日、うちに大量な燃えるゴミが発生した。  具体的に言うと、男と女用のパンツだった。  しかもどれも大量だった。  そんな光景を目にした両親は心配そうな顔で、俺に状況を聞いた。 「急にパンツを穿きたくなくなっただけだ」  舞央はバレエのことで、両親も理解したが、何故俺もそうなったのか受け入れなかったようだ。  あれから半ヶ月。  俺はいつも通り問題集を解いている時に、舞央が来た。 「あのう、お兄ちゃん? お父さんにこれをあげると頼まれたけど」  俺はあれに一瞥した。  どこかの雑誌の文章だ。タイトルは「パンツを穿くメリット」。 「またかよ、オヤジって」  俺の目はまた問題集に戻った。  あれからオヤジに散々言われた。  パンツを穿かなきゃいけないとか。パンツは体、特にあそこにいいとか。  そしてパンツを穿くのは恥ずかしいことじゃないぞって。  いや、普通は穿かない方が恥ずかしいだろう。 「あの、お兄ちゃん? 私は仕方がないけど、お兄ちゃんは別に、こんなことで私に付き合う必要がないと思う」 「違うよ」  俺は鉛筆を止めて、目を前に向けた。 「俺はノーパンの感じが好きになったから、パンツを穿くことをやめた。パンツに縛られず、この開放感は堪らないぞ。だから舞央とは関係がない」 「でもお兄ちゃんって、そのせいで友たちの嘲笑を買ったことがないの?」  あるよ。  でも俺は堂々としたから、向こうも面白いと思わなくて直ぐやめた。  でもなるほど。  マオウも学校でこんなことを経験していたんだろう。  しかもこのくらいの歳の子供は特に危険だ。  本人が堂々としないと、相手も段々酷くなる。  その結果、よく無意識の間にいじめに発展して、当事者にトラウマを残すことも少ないではない。 「いいか、マオウ。パンツに『ノー』と言うのは、俺達が生まれから持つ権利だ。誰でもそれを奪う権力がない」 「お、おお」  多分権利と権力をまだ区別することが出来ない年齢の舞央は頷く。 「つまり、そんなことで舞央を嘲笑う人間は友たちじゃない。居たらさっさと絶交しろ」 「あっ、はい」 「そして何を言われても、自分が悪くないからただ堂々とすればいい。分かった?」 「はい。そうする」  これで大丈夫だろう。  舞央の背中を見送った俺はまた問題集に戻った。  ――――――――  そして結果を決める時だ。  みんなは列に並んで、一人一人投票する。  投票は中央に置いた投票機(ドワーフ領の作品)で行う。  リリスとマオウはその両辺に立っている。  リリスの前に黒いボタンがあって、マオウの前には白だ  それぞれのボタンを押したら、その人に一票を入れる。  そして二人の票数で、その大きなバーは白と黒の比率が変わる。  何かのゲームみたいに。  先に投票したのは女性の観衆だ。  彼女は結果を展示するバーを見たら、 「みんな、同じ考えだね」  票を入れた睡魔の女性は、感慨が深い。  バーは真っ白だ。つまり彼女達は全員舞央に票を入れた。  悪魔領の領民でありながら。  しかし、彼女達の投票は影響が有限だ。  多分今回の決闘は戦闘だと思われたせいで、今日の観衆は殆ど戦いに興味を持つ男性だ。  そして、 「やっぱり女の魅力というならおっぱいだな」  狼人の男性はそう言いながら、黒のボタンを押した。  これでもう黒五連だ。  そしてバーの黒の部分も、もう白に勝った。  ちょっと不味いな。 「おい、お前ら。どいてくれ」 「フレイドマルさん」  ダンスを終えたマオウは脱いだ服を拾って身につけたが、靴と髪はまだそのままだ。 「おお、お嬢ちゃん。ちょっと見ていられねーから、今から投票させろよ」  フレイドマル一名の領主の身分で、無理やり列に割り込んだ。 「一つだけワシに言わせてくれ。そんな下品な脂肪の塊より、この小さいお嬢ちゃんの方が好きなやつも実はいるんだろう!」 「うわ。流石はロリコン」「変質者だ」「子供は流石にダメだろう」……  議論が溢れる。 「お嬢ちゃんはね、もうすっかり大人だぞ! 結婚もできる、子供も産める女だぞ!」  ちょっと生々しい言葉を聞いて、マオウは少し顔を染めた。  そして観衆からは、「えっ、マジ?」「いや、でも……」「こんな小さい子を孕ませるなんて最低」みたいな議論だ。 「どんな女がタイプか、個人の自由だと思うぞ。だから、他人からの圧力で、ロリコン呼ばわりされるのが怖い理由で、本心じゃない一票を入れるのは断じて間違ったことだと思うぞ!」  白のボタンを押しながら、フレイドマルは叫んだ。  その後は……やっぱり黒のボタンを押す者は多数だ。  でも、 「やっぱり私は、マオウさんの方が魅力的だと思います!」 「ありがとう」  白のボタンを押した狐の頭の少年にマオウは礼を言った。 「ぼ、僕も! ロリコンと言われるのが怖くてずっと隠していたんですけど、実は僕、マオウみたいな女の子が大好きです!」 「あ、ありがとう」  ちょっと情熱的な犬耳少年に少し怯えたマオウ。 「ダンスも、見惚れちゃいました! だからその……僕と付き合ってください!」  犬耳少年はマオウに頭を下げて、手を伸ばしてくれた。  いや。まさかこの場で告白なんて。 「ごめんなさい。私、もう好きな人がいるから」 「そ、そうですね。僕こそ……すみませんでした!」  泣いていながらこの場から逃げた。  まあ、投票もちゃんとしたからいいか。  そして多分あの犬耳少年のお陰で、その後また告白するものは現れなかった。  こうして、リリスのファンの数に及ばないが、マオウを支持するものも現れた。  最後は第一列に座っていた者達。  獣人領の領主以外は全員マオウに票を入れた。 「ニーズヘッグ様はリリス様の常客ですからね」 「常客って……」 「淫魔ですから、そういうことですわ」  メランサの説明で俺が理解した。  そして最後の結果は……  残念ながら、どうやら一票の差で負けた。  悔しいけど、それでもマオウは笑顔でリリスにお祝いを言った 「おめでとう、リリスさん」 「もう諦めたのでありんすか?」 「悔しいですけど、負けは負けです」 「だから、まだ終わっていないのでありんすわ」  リリスは言った。 「まだ二人が残っているのでありんす。ここと、そこ」  リリスは自分とマオウを指して言った。 「でも、もう意味がないでは……」 「だから諦めます?」  リリスは挑発のようにマオウに言った。 「あんた、誰がより女の魅力を持っていると思うのでありんすか?」 「それは……」  マオウは何かを決めたようで、片手をボタンに置いた。 「当然私の方です」 「理由は?」 「女の魅力って、みんなにそれぞれの基準があります。私も、胸が大きい子が羨ましい時期がありました。でも私、ようやく気付いてしました。女の魅力というものは、自分自身の基準で判断するものです。そして私の基準はあの人の好きなタイプです。そしてそのことなら」  マオウは手に力を入れて、ボタンを押した。 「私はこの世界、いいえ、全ての世界の女に負けない自信があります」 「なるほど。では最後はあたいの一票でありんすね」  そう言って、リリスはマオウの前に歩いた。  そしてボタンを押した。 「あたいも、あんたの方が女の魅力を持っていると思うのでありんすね」 「えっ? どうして?」 「さっき告白した坊やと同じ、あたいもあんたのダンスに見惚れたのでありんすわ」  リリスは笑った。 「それと、あんたのダンスから、必死に自分の魅力を磨いた痕跡が見えますね」 「恐縮です」 「実はあたい、自分の魅力を磨くために必死に努力する女が一番気に入るのでありんすよ。そんなあんたが魔王になったら、あたいもいいと思いますわね」 「あ、あのう? リリスさん? ちょっと近いです……」  おい、リリス。これ以上胸を前に張るな。  それとも、本気でそのおっぱいにマオウの顔を埋めるつもりか? 「まさか今日は告白現場を目撃しましたね。意外ですわ」  隣のメランサに声をかけられた。 「そうだな」 「しかも二回目ですわね、アラト様?」 「うん……」 「こんな大勢の前で告白のは普通じゃ出来ませんわよ」  そうだな。普通じゃない。  少なくとも俺は出来ないと思う。  そう思ったら、さっきの犬耳少年が結構凄い人間かもしれない。 「アラト様も、真剣に答えてなくてはね」 「そうだな」 「そうじゃなければ、いつかマオウ様が取らますわよ? 考えて見てください。もし最初の一回は告白した者がその少年ではなく、アラト様の世界の……ザイバツ? のイケメン御曹司だとしたら?」 「嬉しいだろうな」 「えっ?」 「俺、マオウがそんなやつと結婚するって、ずっと昔から欲しかっている」 「えっ? 本気に言っていますか?」  多分意外な答えを聞いて、メランサは少し呆れた顔だ。 「それが一番幸せな未来だろう。ついでに俺の面倒も少し見てくれそう」  マオウにも俺にも、一番理想的な未来だぞ。  だから何でそんな驚いているような顔だ。 「いや、その……アラト様もただ言っているだけですわね? そんな告白が実在しませんからって」 「確かに告白はなかった」 「ですよね……」 「でもプロポーズはあったよ」 「えっ……じゃその結果は? まさかアラト様は喜んでマオウ様を譲りましたのか?」 「譲るって、マオウが俺のものじゃないぞ」 「ええ……つまり」 「まあ」  俺は一言を補充した。 「もしそのイケメン御曹司にもう婚約者がいたじゃなければ、な」

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  • ミミズクさん

    羽山一明

    ♡3,000pt 〇100pt 2022年5月13日 2時20分

    お兄ちゃん格好いい。相手も格好いい。苦悩があってもずっと続けてきた努力が、まさか異世界で報われるとは、本人も思わなかったでしょうけど。

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    羽山一明

    2022年5月13日 2時20分

    ミミズクさん
  • 白百合

    雲本海月

    2022年6月6日 8時13分

    そうですね。パンツをかはないことは格好悪いことではありません。むしろ格好良いことですね。( ´▽`)

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    雲本海月

    2022年6月6日 8時13分

    白百合
  • 3周年記念燃え尽き先生&邪気眼ぱいせん

    郭隗の馬の骨

    ♡400pt 〇8pt 2022年6月13日 10時56分

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    応援しています

    郭隗の馬の骨

    2022年6月13日 10時56分

    3周年記念燃え尽き先生&邪気眼ぱいせん
  • 白百合

    雲本海月

    2022年6月25日 23時06分

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    ぺこり

    雲本海月

    2022年6月25日 23時06分

    白百合
  • 1周年記念ノベラ&ステラ

    にーりあ

    ♡5,000pt 2022年5月15日 17時05分

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    応援しています

    にーりあ

    2022年5月15日 17時05分

    1周年記念ノベラ&ステラ
  • 白百合

    雲本海月

    2022年6月26日 9時54分

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    ぺこり

    雲本海月

    2022年6月26日 9時54分

    白百合
  • ミミズクさん

    羽山一明

    ビビッと ♡3,000pt 2022年5月13日 2時17分

    《「急にパンツを穿きたくなくなっただけだ」》にビビッとしました!

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    羽山一明

    2022年5月13日 2時17分

    ミミズクさん
  • 白百合

    雲本海月

    2022年6月6日 8時11分

    そういう気分になる時もありますね。 (迫真)

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    雲本海月

    2022年6月6日 8時11分

    白百合
  • ミミズクさん

    羽山一明

    ビビッと ♡3,000pt 2022年5月13日 2時17分

    《「そう。明日から俺もパンツを穿かないから」》にビビッとしました!

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    羽山一明

    2022年5月13日 2時17分

    ミミズクさん
  • 白百合

    雲本海月

    2022年6月6日 8時10分

    パンツなんてどこか必要ですか? (迫真)

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    雲本海月

    2022年6月6日 8時10分

    白百合

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