境界線上の魔王

読了目安時間:11分

エピソード:24 / 142

3-7 滅び消えた国の奥へと

 国家ラフィア。  そう遠くない昔、今は世界を分断する境界線が安穏とした大河であった時代、その国は栄華を極めていた。  狭く、決して肥沃とはいえない土壌に、当時の四カ国同盟間最大の人口を抱え、残る三国を足してなお余るほどの軍事力を誇りながら、長年にわたりその国力を維持し続けていた。  その秘密は、フェルミーナの農林、酪農を意味する『緑』や、ルーレインの水産業を意味する『水』と同様、ラフィアをあらわす『緋』という言葉の由来にあった。  劣悪とすらいえる条件下、ラフィアの資金力、ひいては国力を支えていたのは、大陸随一ともいえる資源である、茫漠たる規模の鉱脈であった。  貴金属の生産量は全盛期においてじつに大陸の八割超を占め、採掘にはじまり鍛造などの加工や出荷、販売までをも自国の権限において掌握し、職人や労働者を絶え間なく招致し続け、人が人を、金が金を呼んだラフィアは、まさしく鍛冶の国にふさわしい『緋の国』として、同盟の盟主として君臨し続けた。  しかし、その終わりは突如、前触れもなく訪れた。  それは、既知の技術の発達とは一線を画する、魔力の発生および応用であった。  発生当初こそ未知の存在であった魔力を、人類はすさまじい速度であらゆる方向に転用し、瞬く間に魔法としての学問を確立させてしまった。それまで生活に密接に関わっていた品々は衰退し、魔法具がそれにとってかわった……。 「――まあ、早い話が、古いもんに固執しすぎて、時代の流れについてかれへんかった言うことやな」  ラフィアの領土の中央部付近。なだらかな傾斜がある湿原の上空にて、風魔法が使えないという少女を運送しながら、彼女たちの本拠地へと案内を受けている道中であった。耳の辺りを撫で回しているのは、ついさっき巻き込まれた爆発の衝撃がまだ快癒していないからであろう。 「言ってしまえばそうなんだが、ずいぶん冷たい言い方をするなあ……」 「自分の国のことやからこそ、こんな言い方するんやろ。失策を貫徹して自国を滅ぼした国王に、どんな理由があって同情せえ言うねん」  マリーより小柄なこの少女のちいさな口元から、辛辣な正論が次々と飛び出してくる。国の後を追うことを免れたとはいえ、それからの生活が平穏無事というわけにもいかなかったのだろう事情を察すると、安易に嗜めるようなことは口に出せなかった。 「ほんまのこと言うたら、発端もなにもかもあたしらの国が原因や。ルーレインにとっては加害者ですらあるしな。部外者巻き込んでまで、ことの沈静化を図ろうっちゅうんは虫がよすぎる話やし、懇願すんのももっと情けない話やけどな」  ふっと視線を落として、少女はすぐに面をあげた。 「正直、気い滅入っとってん。せやから一応感謝しとくで」 「……ちょっと失礼」  彼女の手を引いて遊泳していたマリーが、ふと思いついたように口走った。怪訝そうにしかめた表情ごと、少女の体がマリーの胸におさまった。 「なっ……! やだ、離せっ!」 「ごめんなさい。可愛かったので、つい」  謝りながらも、耳まで真っ赤にした少女から離れようとはしない。  暴れようにもここは上空。風魔法が不得手だという彼女の体は、マリーの細腕ひとつを頼りに空を旅しているのだ。マリーがそれを承知のうえで彼女を取り扱っているのかどうかは定かではないが、おそらく地上にいても同じ行動をとったであろう。  性別が違えばお縄なのだが、マリー自身がどちらかというと少女然とした外見をしているので、なんとも批判しづらい。 「クリスといい、ほんとお前、見境ないな……」 「いいじゃないですか。向こうではこんな機会なんてありませんし、たまには好きにさせてください」 「あたしは玩具やないんやけどな……」  反論する気も失せたのか、無駄な抵抗と悟ったのか、少女はなすがままに脱力した。  直後、目をあわせたマリーがかるく頷いた。どうやら少女は武器を隠し持ってはいないようで、内心で胸をなでおろす。  足元の景色が二度、三度入れ替わるころ、マリーの胸元におさまった少女が思い出したように口を開いた。 「見えてきたで」  薄く漂う魔力たゆたう上空に目を凝らすと、旅の終わりをしめす稜線が、地平に点線を描いていた。  しかし、その他にどこを見渡しても、都市らしい建造物の切れ端すらない。 「どこ見てんねや。あれや、あれ」  少女の指先が、ひときわ高くそびえる山の麓あたりをぴたりと指差した。やがて、景色の輪郭がはっきりと映し出されると、セイジは得心したように感銘の声をあげた。  人の手で切り開かれたのであろう、不自然に口をあけた山麓の隙間から、巨大な門扉の一部がのぞいている。  信じられないようではあるが、あの門扉の先に市街が広がっているのだろう。 「どや? 地上はもう魔力に侵されて見る影もあらへんけど、地下部分はまだ人の住める環境を保ってるんや」  マリーに抱えられながら、少女が自慢げに鼻を鳴らした。  なるほど確かに、地上に近づくにつれ、倒壊した家屋や田畑、柵らしきものの痕跡が雑然と散見できるようになり、この付近がいわゆる城下町にあたる場所であったことを物寂しく語っていた。  そして同時に、ラフィア城内への入口といわれていた門扉の規模のすさまじさも明らかとなった。 「……でけえ」  地に足をつけ、改めて見上げる。唯一絶対の出入口なのだから当然であるともいえるが、それにしても巨大にすぎる。ここまでくると、荘厳を通り越してただの圧力しか感じられない。 「なんでも、鋳造技術を顕示するためだけに造らせたっちゅー話で、今の技術じゃ再現でけへんらしいで。まあ難儀するわけやけど、これが案外悪くないんや」 「これ、どういう仕組みで開門するんですの?」 「いまは特別な魔法具に反応して開くようになっとるよ。魔法がなかったころは基本開きっぱなになっとって、いざ開閉するいうときは爆破して無理やり動かした……みたいなこともあったみたいやで」 「……そこまでするかね、普通」  思わずこぼれた本音を聞いて、少女は複雑な表情を浮かべて肩をすくめた。藍色の扉に小さな背中を預けて、手の甲でかるく叩いてみせる。 「この国にも意地と誇りがあったんやろな。他の何を捨て去っても、コレだけは負けませんよ、いうてな……あぁ、あと、城内は魔法使わんといてな」  そう言うと、少女は腰のポーチから何やら小物を取り出して、扉の中央部にかざした。みじかい鳴動に間をおいて、地響きのような駆動音をたてながら、ゆっくりと向こう側の景色が開かれていった。  姿を見せたラフィア王都の景観は、果たして、想像していたものとはほど遠い様相であった。 「…………」  背後の扉が轟音とともに閉ざされると、昼とは思えないほどの冷たい暗幕があたりを包んだ。扉の巨大さに比例した、屋外と錯覚してしまうほどの広々とした空間に、しかし人の気配はなかった。  いや、それどころか―― 「……地下は人が住める、言うたけどな。その人がそもそもおらんのや」  セイジの思考を読み取ったかのように、少女が手のひらを左右に広げて吐き捨てた。 「国王が自国を滅ぼしたいうのは例え話やないで。今ここに()るんは、魔力にあてられた病人が大半で、残りは魔力の使えん市民や。あたしみたいな子供がひとりで哨戒に出てる時点で、察してくれや」  少女は乾いた笑いを浮かべて、八つ当たりでもするように地面を蹴った。土と砂と雑草が力なく宙に舞い上がり、外から吹き込んだ風に流されて四散した。  この道もかつては舗装されていたのであろう。今はひび割れた煉瓦の隙間から、枯れたあとの雑草が顔をのぞかせているだけで、さながら幾重もの年を重ねた廃墟のように、ただ朽ちる時を待っているようですらあった。 「そう悲観せずに。セイジがうまいことやりますよ」  重苦しい空気をぶち抜いて、マリーがいつものように爽やかな爆弾を投下した。 「おれがやるのかよ……」 「ほら、またそうやって。最初は乗り気じゃないみたいな顔しておいて、なんだかんだ気になって、結局最後まで面倒見るじゃないですか」 「容易に想像ができますわね」  クリスまでが、苦笑まじりで同意をはじめた。良いところを挙げられているはずなのに、なぜか怒られているように聞こえる。こういう褒め下手なところも、ますますあの人に似てきたような気がする。 「……聞いてへんかったけど、自分らなんなん? 興味本位でこんなとこ来たわけやないんやろ?」 「国境近くの試験会場に、この国から逃げ出した魔物が乱入してきたんだよ。とてもじゃないが、試験どころじゃなくなってな」 「ああ、あたしが逃したやつが国境越えたんか。そら悪いことしたな……」  背中で生返事をした少女の足が、数歩先で慌ただしく翻った。 「……あ? 待てや、なんや試験監督って? 自分ら聖騎士か?!」 「? え、ええ、そうですけど……」  勢いに気圧されて、クリスが思わずたじろいだ。少女は構わず距離を詰めながら、背伸びをしてクリスの両肩に手をのばした。複雑な色を浮かべた目元をわずかに潤ませて、少女はためらいがちに口を開いた。 「せやったら、治癒の魔法使われへんか? 魔力にあてられてしんどい言う人、いっぱいおって……」 「……案内を、お願いいたしますわ」  返答の歯切れが悪かったのは、クリスがこちらに視線を流して、律儀にも許諾を確認してきたからである。  クリスの意思を飲み込むや否や、少女はクリスの手を引いて駆け出した。身長差のせいでひどく走りづらそうなクリスの後を追って、周囲を観察しながら走り抜けている道中、後方を追従していたマリーが、そっと身を寄せてきた。 「セイジ。この状況、どう見てます?」 「この状況、ってのは、どれのことだ?」 「色々です」  マリーがこうして遠回しに質疑を投げかけてくるときは、決まって言いたいことをうまく表現できないときか、もしくは自分の回答に自信がないときだ。  この場合、どちらにも当てはまるのだろう。 「少なくとも、境界線が決壊して国が滅んだところまでは、一般的に言われてる通りだろうが……」  その後がわからない。  なぜ、国が滅ぶほどの大災害のさなか、魔力に抵抗する術のないはずの人間が生き延びることができたのか。  あの強力な化け物はどこから来て、何を目的にして跋扈しているのか。  そして、おそらくマリーが最も知りたいことなのであろう、この街の奥から漂う、人間とも魔物とも判断がつかない何かの魔力の気配。 「今の段階じゃどれもなんとも言えんなあ。何がどうなれば解決すんのかもよくわかんねえし」 「人の世に出てきた時もそうでしたけど、こうも話がこじれると当初の目的がわからなくなってきますね」 「そうだな。これ以上、何も起きないことを願うしかないな」  悲観が懸念に終わることを願いながら、ふたたび意識を前方へと向ける。  曲線をえがいた大通りはほどなくして途切れ、細かい分岐路にさしかかった。  山の内側を空洞化させて作り上げたのであろうこの街は、奥へと進むにつれてその懐を広める構造になっているようだ。在りし日は広大な敷地で迷い子を嚮導していた案内板も、今となっては風化を待つだけの障害物となっている。  やがて、先を行く背中がアーチ状の扉のなかに滑り込んでいった。道中の景観と比べ、周辺が小綺麗に保たれているのは、人の手が加えられている証明であろう。 「戻ったでー!」  やり取りの通り、案内された先は病院の一室のような空間であった。  詰め込みがちに据えられた診療台は、そのほとんどが住人を有していた。施設の両端と中央が部分的に盛り上がっており、絨毯の敷かれたその上に、患者の十分の一にも満たない人たちが座り込んでいる。  少女の声に数人が立ち上がったが、やはりと言うべきか、おれたちを見て表情を曇らせた。 「姉ちゃん、ここ任せてもええか? 見たまんま野戦病院みたいなもんやけど……」 「問題ありませんが、あなたはどちらへ?」 「……あのふたりの案内してくるわ。別の仕事やってもらおか思てな」  歯切れの悪い返答を、クリスは追求しなかった。  ひとつには、視線の先に横たわる人々のことが気にかかったことがあるのだろう。 「クリス!」  集まった住人たちに手早く指示を飛ばして、髪を束ねあげていたクリスを呼び止める。  振り返った視線の先めがけて、手持ちの魔力補給剤を放り投げた。驚きつつもあざやかに手中におさめたクリスに向けて、かるく手を振ってみせた。 「任せっきりにして悪いが、頼んだぞ」 「クリス、また後で会いましょう」 「はい! おふたりともお気をつけて!」  軽やかな足取りで歩き去ったクリスと入れ替わるように、少女がこちらへやってきた。そこに誰もいないかのように、おれとマリーの間をすっとくぐり抜けた。  呼び止める間もなく、少女はそのまま扉を開けて出ていってしまった。 「あんまり歓迎されていないみたいですね」 「そうだな。まあ、気持ちはわかるが……」  聖騎士になる前から有名人であるクリスはともかく、おれとマリーは素性どころか得体の知れない存在だ。  さらに言えば、おれはラフィアが境界線の破壊という奇行に走るきっかけになったともいえる。逆恨み甚だしいが、巻き添えにされたラフィアの住民たちにとっては、負の感情を抱いていても致し方ない。 「とりあえず、ついていきましょうか」 「そうだな……」  状況は不透明。前途は多難。現地民は非協力的。  感情論でものを語っても仕方はないが、押し込んだ扉がやたらと重々しく感じたのは、おそらく気の所為だけではなかった。

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  • ちびドラゴン(えんどろ~!)

    くにざゎゆぅ

    ♡100pt 〇300pt 2022年5月24日 21時04分

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    見事なお点前で

    くにざゎゆぅ

    2022年5月24日 21時04分

    ちびドラゴン(えんどろ~!)
  • ミミズクさん

    羽山一明

    2022年5月24日 22時34分

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    御礼申し上げます

    羽山一明

    2022年5月24日 22時34分

    ミミズクさん
  • メタルひよこ

    うさみしん

    ♡1,000pt 〇200pt 2022年4月26日 5時54分

    ポーラたんの挙動だけでお腹いっぱいでありまぁす! 永遠に続けばいいのに、永遠に続けばいいのに!

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    うさみしん

    2022年4月26日 5時54分

    メタルひよこ
  • ミミズクさん

    羽山一明

    2022年4月26日 7時32分

    日常という意味では今後より薄まる可能性があり、果たしてどこに差し込もうかと頭を抱えております。彼女も大分アレな過去を持っているので、なお……。

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    羽山一明

    2022年4月26日 7時32分

    ミミズクさん
  • 吟遊詩人

    秋真

    ビビッと ♡1,000pt 〇200pt 2021年6月23日 7時24分

    《発生当初こそ未知の存在であった魔力を、人類はすさまじい速度であらゆる方向に転用し、瞬く間に魔法としての学問を確立させてしまった。それまで生活に密接に関わっていた品々は衰退し、魔法具がそれにとってかわっ…》にビビッとしました!

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    秋真

    2021年6月23日 7時24分

    吟遊詩人
  • ミミズクさん

    羽山一明

    2021年6月24日 3時30分

    「それ」がなんであれ、利用できるものは徹底的に調べ上げ活用しようとする人間の好奇心こそ、未だ見ぬ神々とやらが恐れるものなのかもしれないですね。我々が暮らす現実でも、身の毛のよだつような実験なども行われているわけですし…

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    羽山一明

    2021年6月24日 3時30分

    ミミズクさん
  • くのいち

    葵乃カモン

    ♡500pt 〇200pt 2021年6月18日 5時50分

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    良いものを見せてもらった

    葵乃カモン

    2021年6月18日 5時50分

    くのいち
  • ミミズクさん

    羽山一明

    2021年6月20日 1時53分

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    うれしぬ

    羽山一明

    2021年6月20日 1時53分

    ミミズクさん
  • メタルひよこ

    うさみしん

    ♡1,000pt 〇100pt 2022年1月22日 4時20分

    ファンタジー映画で王の謁見室への扉の高さで30mぐらいのものがありますが、あれもやはり威圧するためでしょうか。しかし鋳造技術を見せつけるためとは……。確かに一様に冷やすのも大変そうですね。

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    うさみしん

    2022年1月22日 4時20分

    メタルひよこ
  • ミミズクさん

    羽山一明

    2022年1月22日 13時13分

    威圧し萎縮させ、その奥にて繰り広げる言葉の戦における先手をとる目的でしょうね。ファンタジーでしたら、単に住まう生物の体格の都合もあるでしょうけども、完璧に左右対称なものを鋳造し、意匠もじゅうぶんに施し、起こして運び固定して……想像するだけで震えますね。

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    羽山一明

    2022年1月22日 13時13分

    ミミズクさん

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