境界線上の魔王

読了目安時間:10分

エピソード:58 / 142

加筆と改訂をしました。(5/24)

6-2 最後の戦い

 ……ラフィアでの作戦と、レフィリア邸襲撃事件が終幕した直後。  セイジがラフィアで口にしていたとおり、レオンは『小難しい後始末』の対応をすべく、剣をペンに持ち替えて、書類を手に辣腕をふるっていた。  ラフィアの住民たちの処遇を、ルーレイン、フェルミーナの両国との協議のうえ決めなければならない。ルーレインにとっては複雑であろう問題は、おそらく結論も長引くであろう。というレオンの予想に反して、ルーレインの決断は早かった。  しかし、提示された条件は、快諾どころか伝聞することすら疎まれるような、灰色の狙いが見え透いたものであった。 『亡命ではなく、ルーレインに帰属すること』 『幾名かの住民は、いくつかの選考ののち、宮仕えとなること』 『元王女ポーチュラカは軍に所属することなく聖騎士資格試験へ臨むこと』  文の内容としては、この三点が主な内容であった。時間をかけて読み終えたポーラは、苦々しげに身構えたレオンに向けて、行き場のない敵意をのせた視線を突き刺した。 「みんなの意見も聞いてみんとわからんけど、あたしは嫌や」 「……まあ、だろうな」  王家の血を引くポーラがルーレインに帰属すれば、ラフィアという国家は名実ともに亡国となる。それにとどまらず、どこから仕入れた情報なのやら、ルーレインはポーラを聖騎士候補者として飼いならそうとしている。  わけもなく住民に宮仕えを要求していることが、なによりの証左であった。  この話は、ラフィアの住民たちと同席したセイジたちとも共有された。作戦の功労者ともいえる面々にも意見を聞いてみたい、とのポーラの要望であったのだが、返ってきたのは書簡の内容そのものではなく、ポーラが王女であったことを知った驚きの反応ばかりであった。 「隠すつもりはなかってんけど、わけわからんこと多すぎて、言う機会なかったわ」  一同は、驚きつつも得心した。なぜ、ポーラほどの実力者が無名であったのか、という疑問に、名をあげるまでもないような立場の人間であったから、という明確な回答を得たからであった。  改めて、書簡の内容が公表された。もっとも憤慨してみせたのは、唯一のルーレイン国民であるはずのレフィリアだった。 「目先の利益にばかり手を伸ばす国賊どもめ! 私が直々に境界線に放り込んでやろうか!」  レフィリアは、命と立場を賭した友人たちの作戦を、栄誉ある覚悟と捉え、協力の意向をしめしていた。あとで何かと責め立てられたとて、セイジたちが化け物を引き連れて現れたのは聖騎士試験会場の近くであり、独断であっても職務を全うしたと主張できる。  屋敷で暴れた龍の件など、もはやただの正当防衛であり、協力を仰いだのはむしろこちらのほうである……。  と、レフィリアとしても、不逞な輩どもへの反論を整えたうえで、この場に加わっているわけなのだが、その矛先がポーラたちへと向かったことがわかった瞬間、それまで抑え込んでいた祖国への怒りが沸点を迎えた。 「……自分、もっと主張の控えめな軍人さんや思てたんやけど」  剣を抜かんばかりの勢いのレフィリアを前に、ポーラは自分の立場も忘れてなだめにかかった。 「自己主張もできずして、女が軍人として大成できるはずないだろう?」 「立場も省みんと味方してくれるんはありがたいんやけど、あたしらのためになんでそこまで怒ってくれるん?」 「当然だろう! 培れた文化と歴史を自国のために役立てろというのならまだしも、それらをすべて捨て去れと言うのだぞ。文明人として恥ずべき行為のみならず、国のため生まれ生きてきた王族に対し、その生き様を否定するような発案。唾棄すべきものでしかない!」  もはや誰の問題であるのか。と、傍目には暴走のようにすら見えたレフィリアの怒りは、その実、この上なく理性的な理念のもとに露出したものであった。その振る舞いを見て、ポーラは驚き、つぎに呆れ、最後に微笑んだ。 「……あんなえげつない事件を起こした手前、こんなこと言うんもあれやねんけどなあ」 「言いたいことあるなら言っちまえ。もう怒るに怒れねえだろ?」  レフィリアの怒りっぷりに苦笑したセイジが、ポーラの背を押すようにかるく叩いた。視線を返した表情が、いつもの快活さを取り戻したように輝いた。 「国を出たあとのことばっか心配しとったけど、結果的に、あの事件のおかげでええ人らに出会えた思うわ」  嬉しそうに呟きながら、ポーラは目を潤ませた。それまで後ろで見守っていたヘイゼルが、年相応に感情を露にする妹の背をそっと支えた。 「レフィリア将軍、妹の気持ちを汲んでいただき、感謝いたします。僕は王族ではありませんが、ラフィアという国への思いはポーラと同じです。できることならばこれからも、祖国の遺志を受け継いで生きていきたいと考えています」  おとなしいヘイゼルの凛とした意思表示に、住民たちは口々に同意をしめした。 「幼い王女殿下は、われわれをずっと守り続けてくださった。今こそ大人が意地をしめすときだ」 「魔物を相手に、私たちは無力でした。国が相手なのであれば、これからは私たちもお力添えいたします、殿下!」  熱気をともなう称賛と決意の声を浴びて、ポーラの頬に涙が伝った。収束する意見を嬉しそうに眺めたレフィリアが、ふいに表情をあらためた。湧き上がる場の空気が静まるのを待って、ふたたびポーラへと向き直る。 「私が口にするのも妙な話だが、ルーレインの話は飲まないほうがいいだろうな。交渉の席に招待することもできるが、『無茶な要求』を引き下げて『やや無茶な要求』を要求されるだけだろう」 「人を騙すときの常套手段だな。はじめに突飛もないことを言っておけば、それを取り下げたあとの要求が通りやすくなる」 「君が言うと、説得力があるな」 「なんだそれ、どういう意味だ?」 「そのままの意味だが?」 「……しかし、なんだな。そうなるとフェルミーナが引き取るほかないわけだが」  平然と返答したレフィリアの前で、レオンがわざとらしく話をつづけた。少し離れたところで座り込んでいたクリスとマリーが、ふたりのやり取りに肩を震わせて笑っていた。 「ポーラがフェルミーナにくるとなれば、ルーレインとの軋轢は悪化の一途を辿るだろうな」 「まあ、無条件で受け入れることに納得しない人たちもいるだろうからな。国の利益はさしおいて、そういった声を無視することもできまい」  だからといって従属しろ、というのは人権侵害甚だしいがな。と、レフィリアが不快げに吐き捨てた。 「……フェルミーナは、ラフィアの件では直接的な被害を受けてないし、もともと移民とか流浪民の集まりだから、受け入れると思う。ただ……」 「……ただ?」  レフィリアとポーラが、怪訝な声を重ねた。自分をのぞくその場の人間の視線を浴びながら、レオンが苦々しげに唇を開いた。 「ここ一週間ほどで起きたことを、矛盾なく納得できるような報告書にまとめなきゃならん。自国敷地内で起こったことだから、ルーレインも情報の開示を要求してくるだろうけど、龍だのバケモンだのの話をどう説明しようか、ってなあ……」 「超常現象のような話だからな。それこそ彼の地で起こっているような――」 「あ、じゃあ、おれが境界線の向こうで生まれたバケモンを追ってきたら、たまたま作戦中のみんなと合流した、って流れにすればどうだ?」  レオンに集まっていた視線が、セイジへと一斉に飛び跳ねた。クリスが弾けるように立ち上がり、それに先んじてポーラが声を張り上げた。 「待ちいや。自分もうちょい我が身かわいがったほうがええで」 「そうですわ。ラフィア出立時の龍、国境の魔物、ここを襲った龍、リュートさんを狙ってきた龍……全部、セイジさまとマリーちゃんのおかげじゃないですか」 「いや、そういうのに狙われたのも、半分くらいはたぶんおれのせいだし……」 「私はこのなかで一番身軽な立場ですから、どう扱ってくださってもいいですよ」  いつのまにやらセイジへと寄り添っていたマリーが、珍しくもセイジの援護にまわった。同意を求めるように見上げたセイジに髪をなでられて、猫のように嬉しそうに目を細める。 「おれの努力が報われてほしい、っていうなら、ポーラたちを優先してほしい。おれの都合を優先してそっちが疎かになったら、それこそなんにも報われないからさ」 「……わかった。ただ、受け入れの件も併せて、結論は親父に相談してからな」  この場で何を論じても、フェルミーナ国王が首を縦に振らない限り、なにも始まりはしない。  明るくはない見通しを抱えたまま閉幕を迎えた話し合いは、後日、フェルミーナ国王の御前で繰り返し披露された。  謁見に臨んだのは、ポーラ、レオン、レフィリアの三者を筆頭に、セイジ、マリー、クリス、ヘイゼルの、戦闘に加わった顔ぶれであった。  話を聞き終えた国王ジーンの二の句を、一同は息をのんで待ちわびた。 「……ポーチュラカ王女殿下よ。顔をあげてはくれんかね」 「は……」  玉座の前で傅いていたポーラが、うやうやしく顔をあげた。さすがに緊張しているのか、所作の節々からぎこちなさが見え隠れしているが、赤い毛先の隙間からのぞく瞳は、灼けるような色を灯したままであった。 「そなたはラフィア王家を存続させる意思をしめしているということだが、その真意を問うてみたい」  ポーラの肩がわずかに、だが確かに揺らいだ。それを捉えたジーンの瞳に怪しげな光が蠢いて、レオンはふっと寒気を覚えた。  それは、フェルミーナを一代二十年で大陸の覇者に仕立てた男の、評価を下す対象に照準をあわせた支配者の目つきであった。 「王権など、いまやただの象徴でしかあるまい。祖国の名と地を捨て、新たな拠でラフィアの志のみを継承させてゆけばよいではないか?」 「……それは……」 「それとも、そなたにとってその『ただの象徴』は、路頭に迷う民草の命を賭けるに値するものなのかね?」  重苦しい声に乗せられた質疑が、ポーラの小さな身体にのしかかった。 「いいえ」  大の大人が萎縮するであろうジーンの威圧感を、ポーラは強くはっきりとした意思表示でもって弾き返した。 「みなが生きていけることが最優先です。しかし、居を構えたそのあとのことを考えると、王権を維持することこそが肝要であると、私は考えます」 「王家を残すということは、例の事件の責を負うと明言するようなものではないか。なにもこれ以上、無辜の民を火の粉に晒す真似などせずともよいだろう」 「責を負うと明言することが肝要なのです」  窘めるようなジーンの言葉を次々と否定するポーラの声が、徐々に熱を帯び始めた。 「たとえ王権を廃したとて、被害に遭われた方々の憎しみは決して消えません。私たちが生きている以上、その矛先はいつか私たちへと向かうことでしょう」  何かあれば進言を、との思いで参列していた面々は、一国の王と真正面から斬り結ぶ少女の背を、ただただ眺めやることしかできなかった。  いち戦士という隠れ蓑を脱ぎ捨てた、紛れもなく為政者であったポーラの圧力が、仲間たちの介入をその背で阻んでいたのだ。 「私が王権を冠していれば、私がその矛先に立って、民らを庇うことができます」 「……それだけのために、王権を?」 「それだけのためです」  みじかく言い放ったポーラは、そのまま身じろぎひとつすらせず、ジーンを見据えたまま動かない。言いたいことは言った。あとはどう受け取られるか、といった様子のまま、ジーンの返答を息をのんで待ち続けた。 「ふむ。そなたは生き方を決めるはまだ若い。フェルミーナの庇護のもと、此度のことを人生の岐路として見つめ直すのもよかろうて」 「……? それって――」  顔をあげたポーラの肩を、ジーンの大きな手がそっと支えた。 「フェルミーナの名のもとに、我が国はそなたたちを受け入れる」  言い切らないうちに、余裕と貫禄に溢れていたジーンの表情に、動揺の色が広がった。  目の前の少女の足元に、熱っぽい雫がぽたぽたと零れ落ちた。それを慌てて隠すかのように、ポーラは大きく頭をさげた。水音まじりの鼻声で紡がれた謝辞は、半ばから泣き声にとってかわった。  数年にもわたり、人々を守り続けていたポーラの戦いが報われた瞬間であった。

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  • ちびドラゴン(えんどろ~!)

    くにざゎゆぅ

    ♡100pt 〇300pt 2022年7月3日 18時56分

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    号泣

    くにざゎゆぅ

    2022年7月3日 18時56分

    ちびドラゴン(えんどろ~!)
  • ミミズクさん

    羽山一明

    2022年7月3日 20時38分

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    実は狙ってました。

    羽山一明

    2022年7月3日 20時38分

    ミミズクさん
  • 吟遊詩人

    秋真

    ビビッと ♡1,000pt 〇200pt 2022年6月13日 21時37分

    《「たとえ王権を廃したとて、被害に遭われた方々の憎しみは決して消えません。私たちが生きている以上、その矛先はいつか私たちへと向かうことでしょう」》にビビッとしました!

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    秋真

    2022年6月13日 21時37分

    吟遊詩人
  • ミミズクさん

    羽山一明

    2022年6月13日 23時19分

    そこもなんとかしてとまではさすがに言えなかったようです。裏ではなんとかするんでしょうけど。

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    羽山一明

    2022年6月13日 23時19分

    ミミズクさん
  • メタルひよこ

    うさみしん

    ♡1,000pt 〇200pt 2022年6月5日 6時37分

    ポーラたんが王族である事を隠していた理由。なんとなくですが、セイジ達に色眼鏡で見られたくなかった、そんな心理もあったんじゃないかと思ったです押忍。

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    うさみしん

    2022年6月5日 6時37分

    メタルひよこ
  • ミミズクさん

    羽山一明

    2022年6月5日 9時16分

    この点についてはクリスも同様の思いを抱えておりましたが、事前に敬語をやめてほしい、と提言していた彼女の、無自覚のファインプレーです。ふたりが主従関係をあからさまにしたままポーラと出会っていたら、きっとより心を閉ざしてしまっていたことでしょう。

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    羽山一明

    2022年6月5日 9時16分

    ミミズクさん
  • あんでっどさん

    星降る夜

    ♡500pt 〇200pt 2021年9月24日 19時58分

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    君なら世界を救えるかもしれない

    星降る夜

    2021年9月24日 19時58分

    あんでっどさん
  • ミミズクさん

    羽山一明

    2021年9月25日 16時59分

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    できらぁ!

    羽山一明

    2021年9月25日 16時59分

    ミミズクさん
  • マンドラゴラ(覚醒ver.)

    ……くくく、えっ?

    ♡2,000pt 〇100pt 2022年4月23日 5時26分

    ……しまった。ひとつ前の話で書き足りなかったやら、ポイントつけ忘れたからスタンプ押したりと、奇行するくらいなら大阪が救われたこの場面で、コメやらスタンプ残せば良かった(;´Д`)ノベプラはもうちょっと時数が欲しス。

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    ……くくく、えっ?

    2022年4月23日 5時26分

    マンドラゴラ(覚醒ver.)
  • ミミズクさん

    羽山一明

    2022年4月23日 9時26分

    140文字じゃ足りないですよね。そちらの作品に書き残すコメントも、もうちょっと文体に遊びを作りたいなと思いつつ泣く泣く語尾を切る始末。課金したら増えないかな……。

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    羽山一明

    2022年4月23日 9時26分

    ミミズクさん

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