境界線上の魔王

読了目安時間:8分

エピソード:44 / 142

5-5 流れる血よりも尊きもの

 幾度となく往来した長廊下をかつてないほどに強く踏み抜いて、レオンはひたすらに走り続けていた。  目的地はない。  ただ一直線に、背中の方角から距離をとる。その体の動きと使命をともにするように、頭の中も全力で疾走を続けていた。 「さて、レフィリアになんて切り出すべきか」  杞憂は専らそこにあった。  おそらく、アリアは龍だ。  当初こそ、本人に姿を変えているだけの話かと思いこんだが、それならおれを閉所に追いつめたあと、殊更ご丁寧にレフィリアの情報伝達などしなくていいだろう。なんらかの切っ掛けで、龍としての本能を自覚させてしまった。  肝心の戦闘についての計画は、いまのところ白紙のままだ。  剣を放り投げて逃げ出してきた以上、あまり真面目に考え込むべき話ではない。  勝利条件は、今ここで龍を打ち破ることではない。脇に抱え込んだ書籍を守りながら、生き抜いて仲間たちと合流さえしてしまえば、あとはまあ、なんとかなるだろう。 「追って来てるか……?」  ちらりと後背に目線を配り、すぐもどす。ひとまず喫緊の危機はないようだ。  龍というものは、魔力探知の類にはいっさい反応しない。つまり有効的な索敵手段はほぼ視認だけとなるのだが、屋内であれを視認できるような距離になど立ちたくない。  かといって無闇に屋敷を飛び出すのも、遮蔽物のないここの庭園では格好の的になりかねない。 「……とりあえず、レフィリアと合流するか」  外で交錯していた見慣れた魔力が、ゆるやかに近づいてくる。どうやら向こうも同じことを考えているらしいことが、妙に安心できる。  ほどなくして、正面玄関近くの大きな階段が見えてきた。その視界の隅に見慣れた軍服姿をみとめて、レオンはさっと足をとめた。 「レフィリア、こっちだ!」 「レオン!」  顔をあげたレフィリアが、視線の向きのままに階段に踏み込むと、欄干に乗り上げて一足飛びで階上まで舞い上がった。魔力を使うと位置を知られてしまうとはいえ、彼女にしては慎重さに欠ける。それだけ追い詰められている、とも言い換えられるだろう。 「あのおっさん、やっぱ龍だったか?」 「おそらくな。そっちはどうした? 誰から逃げているんだ」 「……アリアだよ。たぶんあいつも龍か、そうでなくても人間じゃなさそうだ」  みじかく風を切るような呼吸音が響いて、場の空気が凍りついた。レフィリアの返事を待たずに、レオンはかるく頭を振った。 「おれも似たような反応だったよ。とにかく、ここから離れてみんなと合流するぞ」  諭すというより、はぐらかすような言葉を残して走り出したレオンに、半ば反射的にレフィリアが追従をはじめた。 「なにかの間違いじゃないのか。アリアが、そんな……」  饒舌で知られるレオンといえども、今のレフィリアにかけるべき言葉は見つけられなかった。  緊急時とはいえ、レフィリアの反応はむりもなかった。幼少期より、姉妹同然に生活をともにしてきたアリアが、今になって人ではない、などと。たとえ本人からの告白であったとしても、容易に飲み込めるものではなかっただろう。 「おれたちが知らなかっただけで、龍ってのは昔から身近にいたのかもしれねえよ」  対するレオンもまた、書斎での出来事こそ衝撃を受けたものの、やや落ち着きを取り戻しはじめていた。  ……その思考は、まず龍の生態について疑問を投げかけた。  アリアは確かに、レフィリアとともに成長を続けてきたはずだった。龍の手によって幼少期に潜入させられていたとしても、二十年以上も潜み続けていたのはいくらなんでも行動が遅すぎる。  リュートの意見を参考にするのなら、"境界線"という言葉を引き金に本来の目的を取り戻したのだとする。 「――じゃあ、それまで長らくの間、アリアを縛り付けていたものはなんだ?」  それによっては、アリアがリュートのように味方である可能性も否定できないのではないだろうか。  レオンは、点と点で紡がれた憶測が、音をたてて組み上がっていく手応えを感じ始めていた。それを口にするより早く、行く先につづく廊下の窓が音高く割れた。そこから射し込んだ光に照らされるように、庭先でレフィリアに襲いかかったあの龍が姿を現した。 「……おい、セイジがくれた魔法具、今あるか?」  引き返そうとしたレフィリアに、レオンが口早に告げる。試験のときに受験生に配られた、小石のような魔法具のことであった。 「使ってくれ。もう魔力を隠す必要がないからな」 「逃がさんぞ、人間!」  こちらの事情など問答無用、龍が叫びながら飛びかかってきた。背中を見せたレオンが展開した氷の壁めがけて、鉤爪の生えた腕を大きく振りかぶった。  瞬間、立ち止まったレオンが、隠していたもうひとつの魔法を展開した。  無防備な龍の腹部へ、時間をあけてせり上がった別の壁が、深々と突き刺さった。 「やっ――」  読み勝った。そう思いこんで飛び出した歓声が、太く重い亀裂音にかき消された。寸でのところで壁を受け止めた龍が、握り込んだ手の力を強めると、壁は虹色の光彩を残して砕け散った。間隙もなく飛び出した龍の鉤爪が、レオンの目の前の壁に食い込んだ。  レオンが、なおも魔法を行使すべく詠唱をはじめた。その光が鎮まるより早く、龍の爪が壁に食い込んだ。 「レフィリア、すまん!」  咄嗟にそばにあった燭台を掴み取ったレオンが、その火種を龍へと振り払った。空になった燭台に力を込めると、三つ叉になった金属の先端から純白の氷柱があらわれた。  蜘蛛の巣状にひび割れて崩れた魔法障壁を足蹴にした龍が、眼前に舞った火種を鬱陶しげに振り払った。その先で剣よろしく燭台を構えたレオンへと、勢いそのままに腕を振り下ろした。 「…………っ!」  初撃を引きつけながら躱し、つづく二撃目を受け流すべく、体の流れるまま燭台を斜めに構えた。レオンの読みどおり、無理な体勢から突き出された龍の腕が、燭台に触れた。  直後、レオンの視点が急降下した。  力任せに突き出されるとばかり思い込んでいた龍の鉤爪が、燭台を無造作に掴み、レオンの体ごと引き寄せたのだ。レオンがそのことを理解したのは、龍の眼前で膝を折ったあとのことであった。 「まず貴様からだな」  巡る思考に反比例するように動きをとめた体の目の前で、鉤爪のかたちをした死が振りあげられ、振り下ろされた。 「レオン!」  鋭く響いたレフィリアの声につづいて、レオンの足元がぐらりと揺れ動いた。極小に展開された防護魔法が、レオンの体を撥条仕掛けのごとく弾き飛ばした。  うめき声に似た声とともに地を跳ねながら、息つく間もなく飛び起きて、レフィリアと肩を並べる。同時に宙を舞った燭台を足で蹴り上げて、溶けた氷を纏わせる。 「悪い、手加減できなかった」 「……いや、助かった」  言いながら、レオンは頬を伝って落ちた雫を拭いとった。避けきれなかった龍の爪が、頬に紅色の三日月を描いていた。  迫真の表情で身構え、出方を窺うふたりであったが、一方の龍は立ち尽くしたまま動かない。力のまま猪突を続けていた勢いの面影もなく、虚空を見つめたまま不気味に佇んでいる。 「なんだ、あいつ……?」  張り詰めた緊張感に小さな疑問符が溶け出した直後、龍の瞳の内側で緑色の焔が揺れ動いた。 「誰だ、貴様……!」 「あ? 何言って――」  言いかけたレオンとレフィリアの間を、透き通るような水色の光がひらめいた。  反応すらできずに立ち尽くすふたりの間を、侍女アリアが音もなくすり抜けた。 「レフィリアさま」  哀愁とともに、何かを言いたげなレフィリアへ背を向けたまま、アリアが口を開いた。 「すみません、私、人間ではなかったようです」 「…………」 「ですが」  一度は視線を逸らしたレフィリアが、はっと顔をあげた。振り返った右目に、レフィリアの好きな色の焔をまとって、アリアは微笑んでみせた。 「生まれがどうであれ、私はあなたの侍女です。なんなりとご命令を」 「貴様は誰だと……聞いているのだ!」  盤上から忘れ去られていた龍が、弾けるように躍り出た。笑みから一変、文字通り目の色を変えたアリアが、龍の攻撃を正面から受け止めた。金属音に地鳴りのような低音が重なって、二体の龍たちの足元がおおきく揺れ動いた。 「おお……」 「くっ……そ!」  ふたりの龍を見守るふたりの人間が、揃って感嘆と称賛の入り混じった声を出した。  それとは真逆に、攻勢に終始していたはずの龍が、苦痛のうめき声を絞り出した。自慢の鉤爪は、アリアの細腕を貫くどころか、押し返され震えるばかりであった。 「……さて、我が主に何用ですか?」 「貴様の主人などどうでもよいわ!」 「そうですか」  みじかく冷たい返事をすると、アリアは掴んだままの拳に力を込めた。歯を食いしばった龍の鉤爪がぎしりと嫌な音をたて、次の瞬間、硝子のごとく光の破片を撒き散らしながら、砕け散った。 「なっ……!」 「では、言いたくなるようにしてさしあげましょう」  アリアの瞳の焔がひときわ大きくゆらめいて、龍の真横に輝く紋様が浮かび上がった。  龍が咄嗟に腕を持ち上げた直後、微震した紋様が凄まじい音とともに爆発した。腕ごと吹き飛ばされた龍が、横合いの窓をつらぬいて、中庭の噴水に突き刺さった。 「さて、レフィリアさま。説明すべきことばかりですが、ひとまずは奴を黙らせることが先決かと」  心地よい水音とともに噴き上がった、見上げるほどの水柱を背に、アリアが優雅に一礼した。  どう声をかけるべきか。半開きの口から言葉を出せずにいたレフィリアの肩を、レオンが軽く押し出すように叩いた。 「……そうだな。骨の折れる後始末の分まで、きっちり支払ってもらわんとな」  ぎこちない、だが、偽りのない微笑を受けて、顔をあげたアリアもまた表情をやわらげた。  聞きたいことは山ほどある。  しかし、流れる血に背くアリアの意思を、まずは信じてみたい。  ……それがアリアのためでもあり、私のためでもあるのだから。と、レフィリアはそう心に願うばかりであった。

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  • ちびドラゴン(えんどろ~!)

    くにざゎゆぅ

    ♡100pt 〇300pt 2022年6月17日 23時09分

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    面白かったです。

    くにざゎゆぅ

    2022年6月17日 23時09分

    ちびドラゴン(えんどろ~!)
  • ミミズクさん

    羽山一明

    2022年6月18日 14時51分

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    うれしぬ

    羽山一明

    2022年6月18日 14時51分

    ミミズクさん
  • メタルひよこ

    うさみしん

    ♡1,000pt 〇200pt 2022年5月20日 5時20分

    今回のお話、往年の特撮ヒーローものの印象を受けたであります。身近に居た者が主に忠義を尽くして同族に牙をむく。カカロットでありカタルシスであります押忍。

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    うさみしん

    2022年5月20日 5時20分

    メタルひよこ
  • ミミズクさん

    羽山一明

    2022年5月20日 9時38分

    言ってしまえば、アリアの人物像に関しては「龍であろうと人を思う気持ちは変わりない」から転じて「人も龍も変わりない」という示唆が含まれております。それを破綻なく物語の謎に絡めるのはなかなか難しいわけですが、サブのサブみたいな立ち位置なので、出番が少ないことも含めて許されるかなと……

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    羽山一明

    2022年5月20日 9時38分

    ミミズクさん
  • 吟遊詩人

    秋真

    ビビッと ♡1,000pt 〇200pt 2022年1月10日 10時48分

    《盤上から忘れ去られていた龍が、弾けるように躍り出た。笑みから一変、文字通り目の色を変えたアリアが、龍の攻撃を正面から受け止めた。金属音に地鳴りのような低音が重なって、二体の龍たちの足元がおおきく揺れ動…》にビビッとしました!

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    秋真

    2022年1月10日 10時48分

    吟遊詩人
  • ミミズクさん

    羽山一明

    2022年1月10日 17時42分

    魔法も好きですが、徒手空拳も好きです。

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    羽山一明

    2022年1月10日 17時42分

    ミミズクさん
  • あんでっどさん

    星降る夜

    ♡500pt 〇200pt 2021年8月27日 20時23分

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    追いかけがいがありそうだ

    星降る夜

    2021年8月27日 20時23分

    あんでっどさん
  • ミミズクさん

    羽山一明

    2021年8月28日 15時40分

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    最後までついてきてくださいね!

    羽山一明

    2021年8月28日 15時40分

    ミミズクさん
  • メタルひよこ

    うさみしん

    ♡1,000pt 〇100pt 2022年2月1日 4時43分

    ある意味気軽に読み進められる王道ファンタジーものだと思っていましたが、なんか龍を巡るサーガみたいな雰囲気が出てきましたね。予断を許さない展開が続くようで全く気が抜けませんぞ押忍!

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    うさみしん

    2022年2月1日 4時43分

    メタルひよこ
  • ミミズクさん

    羽山一明

    2022年2月1日 8時55分

    気軽に読みすすめるファンタジーだと思ってました! 謎やストーリーの大筋はあくまで王道なので、あまり複雑にならないようにはしたいのですが、そこはそれ、物語はヒトの数だけある、ということで……。

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    羽山一明

    2022年2月1日 8時55分

    ミミズクさん

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