エルフは淑女ですか?

フェニックスの洗礼

 緋色の侠妓クラインは、相変わらず、痴態を晒していた。  彼女は、何も身に着けず、美艶に手淫中である。  ――甘美な音楽が、緋色の部屋を、満たしていた。 「シルキスを……淫魔迷宮    魔王フェネクスの宮殿に   堕としてあげたけど――     彼女…脱出……    出来るかしら?」  ヌプリと、彼女は、淫猥な表情をする。  クラインは、指を舐めている。  ――愛液が、彼女の指と、舌を潤していた。  彼女の情炎は、妖しく煌めいている。  欲望は、燃え盛りゆる。  エルフの美少女シルキスは、ダンジョンの入口――エントランスに居る。  変身は、解除していた。  ――スッキリした表情と、全裸姿ではあるが……  大理石の壁と、アラベスクに加工された、自然石柱の空間である。  嬌声が、何処からともなく、ネットリと響いてくる。  ……淫香……性交の卑猥な、匂いが漂っていた。  彼女は、この迷宮で、幾日も過ごす事に……  このダンジョンでは、誰かに危害を加えない限りは、戦闘は発生しない。  別の場所への移動は、真夜中のサバトに参加して、願うことで叶う。  シルキスは、初日に、脱出を願ったが……  ――この迷宮に、封印された立場で、退場は叶わなかった。  ハテナと、彼女は、考え込んでいる。  この迷宮の、777階には、魔王フェネクスが居るらしい。  ――魔王ならば、彼女の封印を、解けると云う……  フェネクスには、満月の夜――大サバトで願えば、逢えるそうだ。  ……現在の月齢は、日目である。  彼女は、12日間ほど、暇つぶしに小サバト……  ……乱交の宴に、参加したのだ――  十余日間、シルキスは、生殖行為に、翻弄された。  異形の存在から、ゲノム情報の獲得と、交渉力の上昇を得たのである。  異形――魔神サバト、悪魔インキュバス、淫獣の類の数々……  シットリと、彼女は、悦楽の表情をしていた。  シルキスは、遺伝子までも改良された、改造強化亜人種である。  異形との生殖行為――彼女のゲノムAI側面を、飛躍的に成長させた。  人間を、孕ませうる異形は、人類の試作型とも言える因子を持つ……  大サバトの夜、シルキスは、自然石柱に寄りかかっていた。  ――全裸が、セックス直後で、淫美に汗ばんでいる。  石柱には、性交で消耗した精力を、徐々に回復する効果がある。  ……嬌声……周りでは、何組もの雌雄……男女が、交わっていた……  パコパコと、時間が過ぎる。  午前零時に、彼女は、魔王フェネクスに、会うことを願った。  ――ヌッポリという感触で、生殖行為が中断される。  天井、亜空の星辰(せいしん)は、揺らぎめぐれり。  魔王フェネクス――その姿は、伝説のフェニックスである。  そこの空間は、まごう事なき、王の間であった。  シルキスは、その正体も、フェニックスである事を、古文書で知っている。 「己より…力ある者を……    恐れれば…それは邪悪であり   崇めれば…それは神聖である――     故に…我は……    汝の前で――フェニックスなり」 「敵意…疑心は――不和を生む    それは…戦いの正義   以前の課題だ」 「性交は…望めば――恩恵……   さらに…望まれば――和となる」  キラリと、シルキスは、目を輝かせた。  実際に、彼女の身体も、キラキラと金色に煌めいている。  ――素肌全体が、輝き包まれていた。 「我が力を    ゲノム情報として――   汝に授けた」  歪むる形ゆく、フェニックス……  美少女シルキスは、精霊の森近く、開けた場所に居た。  未だに、ヌードである。  彼女の頭上には、龍が羽ばたき留まっていた。  全高20メートル、両翼――横幅が、60メートルもの巨体……  力ずくの暴君――魔界の破壊龍バハムートである。  グゴーオと、破壊龍は咆哮した。  ――その威嚇は、覇者の気高さである。  決戦、バハムート!!

Revision 2.00-001

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