ファンタジーでも銃を出したいよね?

読了目安時間:6分

火薬は爆ぜるよどこまでも(前編)

         | チラ           ノ,,∧         //•ω•`) えっと……       / /⊂ノ 半年間放置して       \ /ーJ  てごめんなさい  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ੬ჴ ƠωƠჴჱ { ほんとに反省してるか? / ∽ \  ∧_∧ \  l  (´  ) { はい…… U  ̄U ∪  )       (__つつ  さて……  実に半年間も(前回は去年の10月)更新をほったらかしにしていて本当に申し訳ございませんでした!!  さすがにもう諦めちゃった人とかいるよね…  本当に申し訳ありませんでした  さて時の壁を越えて再開したこの企画!  第5回のテーマは ੬ჴ ƠωƠჴჱつ【火薬】  銃に限らず、大砲やら、花火やら、土木工事やら、戦争やら……実にたくさんのところで使われているのがこの火薬です。  当然のことながら銃というのは火薬無しには弾を発射させることはできません (´・ω・`){ あたりまえ  まあ火薬なしに使える銃も無いわけではありません 空気圧を利用した空気銃なんかがそう。  でも実際問題として一番威力があるのはやっぱり火薬です 火薬について説明するにあたって―― ①火薬ってなに? ②どんな火薬があるの? ③どうやって作るの? ④火薬の登場に必要な要素とは? ⑤火薬と政治的駆け引きの問題 ⑥結局何が必要なの? ੬ჴ ƠωƠჴჱ_/ 以上の段階を踏ませていただきます とてもこれ重要だからね さてそれじゃあサクサク行くよ! ①火薬ってなに?  火薬とは『火をつけたらドカンと爆発する薬品』です! 以上!    パーン       パーン パーン    (´・ω・`)    パーン   (´・ω・`) U☆ミ (´・ω・`)    ⊂彡☆))Д´)☆ミ⊃ パーン      ∩彡☆ ☆ミ∩  (    )  パーン (    )  パーン  すいませんざっくり過ぎました。  火薬とは、炭素や硫黄といった燃焼物に、酸素の代わりをする酸化剤を加えることで、酸素供給をせずとも、爆発的に燃焼することができる加工物/混合物のこと  通常の炎は、燃えることのできる可燃物に、発火するのに必要な温度を加え、【外部の酸素】を与えることで発生するものだ。  しかし火薬の爆発は、必要な酸素は〝酸化物〟と言う酸素系化合物が加えられることで【自分の中で初めから酸素を持っている】と言う点が大きく違う。  外からの酸素を待っている必要がないので、必要な温度や火種が加えられることで即時爆発するのが火薬ということになるのだ。  すなわち火薬の要素というのは【燃焼物】と【酸化剤】ということになる。でもこの辺の説明はまあそういうものだ――、という感じで適当に覚えておいて結構である。 ੬ჴ ƠωƠჴჱ{ じゃ何でここまで書いたの?            なんとなく}(・ω・` ) ②どんな火薬があるの?  実はこの項目で説明できる火薬というのは2種類しかない。すなわち―― ・黒色火薬 ・無煙火薬 ――この二つである。  ファンタジー小説の中の銃と言うコンセプトの場合、この二つ以外のこれより後の時代に登場する火薬は明らかに科学技術背景から言って妥当ではないのでここではすっぱり流してしまって結構である。 (´・ω・`){ TNTとかピクリン酸とかRDXとか下瀬火薬とか色々出てくるんだけどね ੬ჴ ƠωƠჴჱ{ 化学技術発達が絡んでくるんでファンタジーの世界観の中では理屈的にもこじつけるのが無理なんだって (-⊡ω⊡){ ダイナマイトは銃とはかけ離れるのでここではオミット さて―― 登場させるのが最も簡単なのが黒色火薬だ。 材料は簡単 ・(木炭・石炭) ・硫黄 ・硝石 この三つだけである。しかも特別な製法はいらない。この三つの材料を集めて丁寧にすり潰して粉末状にして混ぜ合わせれば出来上がり (´・ω・`){ ね? 簡単でしょ? (ご家庭で作らないように)  ただ問題がその材料の入手性。  炭はいい。そこいらにいくらでもあるから。  硫黄もいい。火山があればなんとかなるから。   最大の問題は―― 【硝石】  これがないと火薬はどうにもならない。しかしながらこの硝石が恐ろしく入手しづらいのだ。  硝石は水溶性の物質で非常に水に溶けやすい。そのため雨が当たり前に降るエリアでは地面の中に埋蔵されている硝石でも簡単に流出してしまう。  そのため雨の降らない乾燥した気候の地域でないと産出しないのだ。  そのため火縄銃や大砲が軍事的な重要な戦闘力として考えられるようになってからは『硝石の確保』が重要な政治的命題として持ち上がってくることになる。  例えば戦国時代。  火縄銃を必要とした各地の大名は先を争ってキリシタンに入信した。これは何も目新しさが理由というわけではなく、海外からのキリスト教勢力の仲介により、外国産の硝石を確実に入手できるようになるからキリスト教を保護して入信したのだ。  しかし、原始的な方法により硝石を人工的に製造できるようになってから無理して外国の宗教を信仰する必要がなくなる。  戦国時代後期、秀吉以降、急激にキリシタン弾圧が活発化するが、この頃にはすでに日本国内で硝石の自家製造が普及していたためにキリスト教勢力をバッサリ切り落とすことができたのだ。  大航海時代、ヨーロッパ勢力はこぞって海外に進出したが、その中には、雨の多いヨーロッパでは入手の困難な硝石の産出する地域を手に入れたいと言う理由もあったのだ。  火薬というのは軍事的なパワーバランスに影響を与えることがあるのは、世界観を組み立てる上で頭の片隅に置いておくべきだろう。  しかしながら黒色火薬には欠点もあった。その一つがもうもうたる煙。爆発するたびに前が見えなくなるほどの白い煙を撒き散らすのだ。  また軍事的な要請としてさらに強力な力を持つ火薬の登場が望まれたという現実もある。こうして19世紀に登場したのが無煙火薬だ。  無煙火薬は別名【綿薬】とも呼ばれており、その材料は意外にも〝木綿〟なのである。炭素と窒素を含む木綿を、硝酸と硫酸の混合液で処理して作られる。  こう書くと一見簡単に作られたように見えるが、実際には100年近い年月をかけて失敗と多大な犠牲を乗り越えて生み出された代物だった。  単に混ぜ合わせてばいい黒色火薬と異なり、木綿→すなわち綿に薬品を反応させて作るのだ。必ずしも均一に反応するとは限らない。また副生物も多数生み出されるため、なかなか性能が安定せず度々自然爆発を起こし多大な犠牲を生み出すこととなる。  この犠牲がなくなるのが、科学〜特に化学の発展に負うところが極めて大きい。木綿と硝酸と硫酸を適切に反応させ、また危険な自然反応を生み出す副生成物をどう除去するか? と言う問題を化学の発達が解決するのを待たねばならなかったのだ。  1845年にシェーンバインが綿薬の原理を発明し、無煙火薬の実用化にこぎつけたわけだが、爆発事故があまりにも多く、安定した実用化に繋がるのは1906年にイギリスのロバートソンによって希硫酸煮沸法が開発されるまで待たなければならなかった。  つまりどういうことかと言うと、  原始的な化学技術しか持たない文明背景の中では黒色火薬が限界であり、錬金術より、より科学的に発達した化学技術が発達している文明背景がなければ近代的な無煙火薬は登場しないということになる。  すなわち、せめて18世紀~19世紀程度に発達した薬学知識や科学技術が存在しないと、無煙火薬を安全に運用することができないのだ。   (´・ω・`){ さて――  想像以上に長くなってしまった…… なので今回は一旦ここで区切る!  残る―― ④火薬の登場に必要な要素とは? ⑤火薬と政治的駆け引きの問題 ⑥結局何が必要なの? ――の3つはまた次回ということにさせていただく! (´・ω・`;;){ こんなに長くなるとは思わなかった……  さて次回、火薬の後編に続く!  では諸君!  また会おう!!! ╬═╬ l ̄l ╬═╬ ⊂二⊃ ╬═ (┏〇ω')o ハハハハハ! ╬ O╬  ノ \ ╬═u―-J  ̄ ╬═╬  ──────────────────── 【AD】 銀髪・翠眼のヒロイン、ルストが活躍する戦記系冒険ハイファンタジー 旋風のルスト ~逆境少女の傭兵ライフと、無頼英傑たちの西方国境戦記~ 銀髪・碧眼の知性派美少女が、巨大な陰謀を打ち破る本格戦記ハイファンタジー 筆者美風のライフワークの一つです よろしかったら、こちらもお願いいたします

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