偉大なる奇跡にこそ裏がある

読了目安時間:14分

冥界への来訪者

冥界の門へと誘われ

ナイトレイ邸の裏手には、大きな森がある。 森と言っても、よく辺境の田舎にある様な壮大なものでは無く、どちらかと言えば森と林の丁度中間、こじんまりとした裏山に近いものに相当するだろうか。 舗装は大凡百年近くはされてはおらず、その足場は草で覆われているため、一見すると似たような木々ばかりが生えている様にさえ見えるのだが、実際の所そうではないらしい。 一応、目印となる法則があり、それを辿って向かっているそうだ。これは、きちんとナイトレイ家が管理を行い、舗装されていた頃の名残りだと言うが、素人目ではその判別は難しいだろう。 デスの口からそれを聞いたメイは、これも又三年前迄の話なのだが、他のナイトレイ家に関わりがあった貴族たちよりは、ナイトレイ家にきていたのにも関わらず、その森の存在を知らなかったため、なんとなしに関心しながら聞いていた。 名前も知らない植物が無雑作に生息している様子からして、この場所自体に人は殆ど寄り付いていないようだ。過去には舗装されていた面影らしき、古びた囲らしきものもあるのだが、それらも朽ち果て限界を留めてすらいない。 何故、ナイトレイ家がこの森の舗装を止めたか、なんていう疑問も湧き上がったが、それ程迄に込み入った話を今振ってしまえば、日が暮れる所か目的地へ向かう事さえ叶わ無いだろう。 己の疑問に蓋をしたメイは、デスが語る言葉のみに静かに頷き、大人しく着いて行く。長い長い道のりが、その自己完結を促し納得させるために一役買った事は、この際口にせず。 鬱蒼としげる茂みを掻き分け、木々の間を通り抜け、時には足元に張る根に足を取られぬ様、最新の注意をはらい。 どこにも足跡等残ってい無いのにも関わらず、誰かの足跡を応用な気分にさせられながら、三十分程歩くとデスはある場所で足を止めた。 「ここが、俺が一度死んだ場所であり、冥界への入り口に現世で一番近い場所の一つだ。」 彼がそう宣い視線を落とせば、そこは丁度崖となっており、周囲は開けているものの谷底は川となっている場所。少々危険な所に変わりがないが、一見すると何処にでもありそうな景観が広がっていた。 足場の注意を促す立看板さえない状態を見るに、本当に人が寄り付かない場所なのだろう。この様な場所であの様な出来事があれば、デスの遺体をバブル以外が見つけるのは不可能だ。 何処となく腑に落ちた様な、納得がいったのか、メイは一人静かに心の中で頷くと、新たに出てきた疑問に対し、無意識のうちに唇を動かす。 「本当にここが…?」 メイが不思議がっていれば、デスがそれに関連した話を進めていく。 「一応、カモフラージュとしてナイトレイ家のものしか開かないように魔法が施されている。ちょっと待っていてくれ。」 何て事無いかの様に言い、デスは耳に嵌めていた家紋入りのピアスを外し、目の前に見えない扉がまるで見えているかの様な動作で、自身の腕をドアノブの高さの所で止め、ピアスを持った手をドアノブを捻るが如く軽く回した。 カチッ  ガタン  ガチャ 別々の音が三回続けて聞こえてくれば、そこにはデスが出現させたであろう、時空の歪みの様な空間が丁度扉一枚分の大きさに開かれる。 想像だにしていなかった異常事態に、数名が目の色を変え思わず唖然とした。 「は、はあ!?」 「おー、こーやって出現させるんだ。」 「うーっわっ、手が混んでいるね。」 メイ、ルイチェル、レイチェルが各々反応を示せば、デスは表情一つ変える事無く解説を行う。 「此処から直で冥界の門へ移動が出来る。この入り口は今は俺とバブルしか開けないようにしているから、現世からの侵入は不可能だ。まあ、入ったらわかるよ。」 この扉がどう言う仕組みで造られているのかや、何故その様な仕様にしたのか、等という疑問をそのままに、デスは自らが先に入る事で、他の者も速やかに入るように、と無言で促す。 一同は彼の案内の下、順番にその入り口へと入っていった。 カチッ ガタン ガチャ 先程と同じ音が聞こえると、先程迄そこに存在していた筈の入り口は、いつの間にか忽然と姿を消しており。どうやら、デスが耳元へとピアスを再び嵌めている様子を見るに、彼が入り口を閉じたらしく。 あれが、この空間へ繋がる入り口を開くための鍵なのだ、という予測を立てたメイは、ついデスの耳元を凝視する。 それから再び周囲へと視線を向ければ、そこはメイが一度閉じ込められた、ハルに身体を操られていた時に、デスが作り出した時空の歪みに、雰囲気がよく似ていた。周囲には何も無く、空間全体を見渡せる位の、只管薄暗い闇が広がっていたからか。 浮いている様な浮いていない様な感覚に苛まれつつも、果ての無いだだっ広い空間を一同は見渡す。 メイがふと後ろを振り返れば、そこには重々しくも大きな扉が聳え立っていた。大きな岩に彫刻された様な材質の扉は両開きとなっており、艶のある黒曜石によく似た色を放っている。 扉から放たれる鈍い光が辺り一面を照らしているせいか、その扉一枚で場の空気を威圧的なものへと変えてしまう力を秘めている様にさえ感じられ。 「こ、これが…!?」 圧倒的な空気に押され、メイは目を見開き慄く。 「…、ルネ、アル、あななたたちの番よ。扉を開きなさい。」 彼女の人としては適切な反応に対して、何ら一言も声を掛ける事無く、ローズは当然の様にルネとアルに対して命じる。 彼女に命じられるまま、ルネとアルはその場の空気を全て飲み込むが如く、深く息を吸う。そして自分たちの武器である槍を手に取り、お互いの槍の中央を交差させ、宣言にも似た言葉を放つ。 「光の妖精アル」 「闇の妖精ルネの命により」 「「冥界の門よ、冥界の主の間へと彼らを誘わん!!!」」 ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ 大きな地響きに類似した音を立て、重々しい扉がルネとアルの掛け声により独りでに開き始めていく。 扉が開いた事を確認すると、ルネとアルは槍を下ろしローズの方を向き直ると、準備ができたと言わんばかりに無言で頷いた。 「さあ、現世を生きる人間たち。主人である冥界の主がお待ちよ。」 そう宣うと、ローズは堂々と先頭を切る。メイたちは互いに目を合わせ無言のまま頷き、それに続いていった。 長い長い真っ黒な絨毯が敷き詰められた場所は、まるで古城の謁見の間の様な、仰々しい雰囲気を醸し出しており。周囲は果てしなく薄暗く、歩みを進めていくのに合わせ、一人でに壁際の蝋燭がほのかな燈を灯していく様子が、何処か物寂しげで。 そのため、後方が明るいのに対し、目の前は只管深淵とも呼べる闇が続いていた。メイたちは先を見失わない様、黙ってローズの後へと付いていく。 少し歩きつづけていれば、突如目の前に長い階段がなんら前触れなく現れ、その頂に玉座が音を立てる事無く出現した。 冥界の門と同じ材質で出来た玉座には、妖艶という言葉をその身に纏った出で立ちの、麗しき一人の女性が座しており。 薄暗い闇で輝く月白色の裾の長いマーメイドドレスを身に纏い、アレキサンドライトに似た深い紫色の髪を高い位置で一つに束ね、ロードライトガーネットの如き赤紫色の切れ長の瞳は、見る者見る者に神秘的な印象を与える。 無機質な宝石を思わせる容姿の女性の口元は、美くも妖しげな弧を描いていた。 「ローズ、ご苦労だった。こちらへ戻ってきて良い。」 少し低くハスキーな音色を残した、大人の女性を思わせる声がメイたちの頭上に響く。その声は悠然とその場を支配し、メイたちを威圧する。 「わかりました、主。」 そんな中ひとり、ローズは一言恭しく肯定の言葉を口にすると、浮遊しながら女性の元へ向かう。 「私がこの冥界の主、メディナだ。」 冥界の主は頬杖を立てながら、目線を下へと向け宣う。その態度はやや砕けたものながらも、威厳に満ち溢れているためか、周囲を有無を言わさずに自然と圧倒していく。 「は、初めまして。メイ・ローダです。」 「デス・ナイトレイです。」 「バブル・ナイトレイです。」 メイは眉間に皺を寄せながら、デスは余所行きの笑顔を見せた状態で、バブルは無表情のままだが、其々丁寧かつ洗練された所作で挨拶を行った。 メイは緊張感から、デスは様子見がてら、そしてバブルは警戒心を抱き、その様な態度を取ってしまったのだが。 「まあ、良かろう。楽にしたまえ。」 メディナはさも面倒くさそうな様子で、頬杖していない方の手を軽く振りながらそう促す。 見るからにだらけ切った姿を見せながらも、威圧感が一定した状態で全員に向けられている所を見るに、彼女が本物の冥界の主である事は認めざるを得ない。メイたちは、いつのまにか後方に用意されていた椅子へと座ると、黙したままメディナの方へと視線を向け直す。 「冥界の主さーん、俺らも入って本当によかったの?」 「うーっわっ、まじもんじゃん!」 「ルイチェルっ、レイチェルっ!?」 そんな緊張感が全体を支配する中、ルイチェルとレイチェルは場にそぐわない能天気な物言いで、自由に己の感想や疑問を口にし始め、メイは眉間の皺を更に深くした。 「ああ、お前たちが天界のものか。安心しろ、天界との交渉は済んでいる。お前たちと対になる妖精がこの場にいる限りはこの部屋にいる事を許可する。」 メディナは軽く笑いながら、不遜な態度にめくじらを立てる事無く二人の質問にに応える。 「ん、じゃあお言葉に甘えて。」 ルイチェルとレイチェルは声を揃え、その場で堂々と胡座を掻く。その鋼の精神に感服すれば良いのか、白々しい程に不相応な態度に対し立腹すれば良いかわからず、メイは思わず内心でのみだが頭を抱えた。 「ということは私たちもこの場にいることを許可してくださるのですか!?」 天使等の態度を咎めないメディナに対し、アルはルイチェルとレイチェルが言って直ぐに言葉を続けた。 大抵の場合、冥界の主の部屋に幻書の妖精以外は、基本立ち入る事自体許されていないため、例え冥界の門の盤にである妖精であろうとも、この部屋に彼女たちがいる事自体が特例なのだ。 「ああ、どの道居てもらわなくては困るからな。お前たちもこの場にいることを許可する。」 「わかりました。」 メディナの許しを得たルネとアルは、声を揃えて速やかに返事を行う。彼女たちが持つ空気が、更にこの部屋中の緊張感を高める。 「主、そろそろ本題に入っては?」 場が落ち着いたものの、誰も言葉を発するのを躊躇っていたため、見かねたローズがそう進言すると、メディナは彼女の方を向き静かに頷いた。 「では、本題に入ろう。この場所へ来て貰ったのは、他でもない。お前たちが理を冒した事、即ちその者たちとの契約に関する措置の話だ。」 先程以上の威圧感が、怒涛の勢いで部屋中へと流れていく。この部屋に入ってから、殆ど動いていないのにも関わらず、メイたちの額には薄っすらと汗が滲んだ。 「前提として、貴殿らは理を冒す事を承知で契約を行った。メイ・ローダの件は又後程、こちら側での審議を経てから言いわたす。あれには、根底に幻書の妖精も関わっているからな。件の幻書の妖精との事実確認をした後、審判を執り行う。という訳で、だ。先に、デス・ナイトレイの方から審判を始める。」 メディナはデスの方に向かって、冷ややかな視線を伴いながらその唇を開く。デスも余所行きの笑みを絶やさないままの状態で、メディナの方を黙ったまま見返す。両者の間に、まるで張り詰めた糸を更に張った様な緊迫感が流れる。 「貴殿は自身が生きている時間軸全てを見て、それを考慮した上で、ルネと契約し、蘇生することを決めた。それが一番の最善策だと結論付けての行為で間違い無いんだな?」 デスは一度下を向き、一呼吸つき再びメディナの方を向いてから答えた。余所行きの笑顔は外され、無表情のまま温度の無い声で、淡々と情緒の薄い言葉が紡がれる。 「はい、その通りです。」 デスの温度を感じさせない肯定の声のみが、静かに部屋中に響いた後、誰も何も離さないため只管静寂が続いた。 嫌な緊張感が肌を伝う。味わいたくも無い感覚ばかりが胸を犇めき合う中、メイは何も言えぬまま両者の顔を無言で見比べる。 冥界の主の質問に答えたデスも、表面上は繕っている様にも見えるが、内心は焦燥に駆られているに違いない。初対面の相手に対し、作り笑いを絶やさない彼が全く笑わず、無表情のままなのがその証拠だ。沈黙を歯痒く感じつつも、メイは口を黙って噤む。 「成る程。無駄な言い訳はない、と。潔いな少年。」 メディナは一度熟考する素振りを見せた後、低い声でデスに対する称賛にも似た言葉を呟く。 何かを命じられた訳でもなければ、強制された訳でないのにも関わらず、威圧感が凄まじいせいか。彼女が一言発するだけで、その場の緊張感が高まるのだ。 メイは額に滲み出る汗を拭えぬまま、一言たりとも口を挟まずにその場に留まる。 「まあ、よい。今回は事情が事情だ。大目にみてやろう。そなたをここで罰するにはこちらの状況としても余り宜しくは無いからな。」 一度瞼を閉じると、メディナは口元に弧を描く様に微笑んだ。その反応を見たメイたちは、一先ずほっと胸を撫で下ろした。 「それでも、其方たちが面倒事に巻き込まれているのには変わりはないのだがな。」 だが、そこで穏便に話が終わる筈も無く。とても良い満面の笑顔で、メディナは重苦しい雰囲気にする言葉を敢えて選び、迷う事無く言い放った。 その瞬間、まるで時が止まったかの様に、メイたちは硬直する。 「は!?!?!?」 凡そ、人が発せられる最大音量の声が、その場に轟く。目をひん剥いた状態でメイたちが間抜け面を晒せば、メディナは思わずと言った調子で吹き出し、悪意等微塵も感じさせぬまま笑う。 「そんなもの当たり前だろ?お前たちは悪のサーカスに目をつけられているんだ。しょうがないだろ?」 「ひ!?!?!?」 メディナが当たり前の事を聞くな、とでも言いたげに、妙にあっけらかんとした表情で言葉を綴るせいか、メイたちの声は簡単に裏返る。 「特にメイ・ローダ、そなたと奴らとの因縁はここから始まったわけでは無いぞ。」 「ふ!?!?!?」 容赦無くも、更なる爆弾を投下し続けるメディナの矛先がメイに向いた瞬間、彼女は開いた口が塞がらぬまま、顔を歪めた。 そんな彼女に対し、メディナは容赦しない。 「何だ、知らなかったのか?此方は、粗方の事情を知っていて、態々首を突っ込んだかと思ったぞ。お前の家族が亡くなった要因に、悪意のサーカスが関わっている事を。」 「……………!?!?!?」 メディナはメイにとっても、一番衝撃的な事実を何ら躊躇い無く言いのけてしまう。 無秩序に投下された事実に、メイは最早言葉さえ口にできぬまま、ただ茫然とするしか無く。此方の受け入れられる要領も考えられぬままに、積み重ねられた言葉は酷く重いものばかりで。 彼女は今の今まで、母が亡くなったのも、妹が殺させたのも、父を殺したのも、全て自分のせいだと考え続けてきた。そうでなければ、己に課せられた理不尽を受け入れられない所まで、精神がすり減らされていたのだ。 それが、まさか自分以外の要因がある等夢にも思わなかっただろう。 記憶の中の父は、確か事ある毎に自分の事ばかりを責め立てていた。何故か、理由は明かされなかったが、自身の存在自体が引き金となったのは、父の中では確固たる要因だったに違いない。 だからこそ、全て自分自身の存在、というものがそうさせてきた。そうやって彼女は長年、自分を責めてきたのだ。 だがしかし。 メディナが言った事が、本当に事実であれば… (その前提が覆される?) 「……どういうことですか?説明して下さい。」 メイは俯きながら、拳を固く握りしめ、溜め込んだものが全て弾き出しそうな声で尋ねた。 現状、行き場のない感情が抑えられた状態で、彼女は心の整理がつかぬまま、更に言葉を重ねていく。 「私が全ての原因だったんじゃ…!?!?」 意味も分からず死に絶え、苦しみもがく亡者同様に、メイは行き場のない怒りを込めるかの如く、メディナに向かって怒鳴りつけた。 今、己の憤りを何処へ吐き出せば良いのか、混乱しているせいか。涙さえ流せない彼女の叫び声は、次第に大きくなっていく。 誰も、メイを慰める事等できない。 いや、誰も彼女を慰める術を知らなかったのだ。 「……、本当に全く知らなかったとなれば、順を追って説明するべきか。……悪いが、先に此方の案件を片付けてから、その話は改めて行おう。」 その様な状況下で、メディナは真剣な表情で顎に手を置き、少し考えを纏めてから冷静に対応する。その瞳は茶化す訳でもなく、真っ直ぐメイの方へ向けられていた。彼女の真摯な瞳は、メイの不安定だった情緒を強制的に落ち着かせていく。 「……、わかりました。待ちます。」 メイは俯きながらも、やるせない表情で呟いた。 「ではローズ。私は墓場の妖精との話の準備をする必要があるから、客人たちを貴賓室へ案内してくれ。そなたが現世に行っている間につくっておいた、新しい部屋だから直ぐ分かるだろう。」 メディナはローズの方を向いて、指示を執り行う。 「わかりました。」 落ち着いた声で応じると、ローズはメディナの傍を離れ、メイたちの元へと静かに浮遊し降りた。 目の前へと立ったローズは、慰めの言葉を掛ける事無く唇を動かす。 「着いて来て頂戴。貴賓室に案内するわ。」

読んで頂きありがとうございました。 この物語のテーマを言ってしまうと、穴埋めの殆どが出来てしまうため、粗方の答えが出てくるまでは明記し無いつもりです。 新たな重要人物も出て来ましたが、これから先が物語の本題とも言える最初の方へと入っていくため、何とか書き上げられたらな、と思っています。 宜しければ、次回も読んで頂けると幸いです。

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