流れに身を任せて満子ちゃんの部屋に連れられた私だが、そこはまさに未知の領域だった。
何せ彼女いない歴=年齢の私にとって、女の子のプライベート空間など想定外なのだから。
とはいえ、満子ちゃんの方はさほど気にしていないというか、とにかく遊子ちゃんから私を一刻も早く引き離したかったらしい。
男と二人きりになることに抵抗感は無いのだろうか。そんなに遊子ちゃんの行動はとんでもない方向に向かうのだろうか。様々な疑問が湧くがとりあえずこんな美味しいシチュエーションを逃す手は無い。私は思考を放棄した。
それにしてもこの部屋は見事に整理整頓がなされていてどこか気品さえ漂う。また女の子特有の何だか良い香りまでするので少し緊張してしまう。満子ちゃんの性格が現れているのだろう。
もしかしたら遊子ちゃんの方はここより汚部屋かもしれないと変な勘繰りさえ浮かんでくる。
それを見透かされたのか満子ちゃんに
「あら、もしかして女の子の部屋に入るのは初めてですか?
言っておきますがこれが普通ですわよ。遊子もああ見えて部屋はちゃんとしていますし、何より部屋も管理出来ない人間からは金運が逃げていきますわ。
我が家ではこれも金理の一つの実践だと幼い頃よりしっかりと教わってきました」
なるほどそう言いうことか。道理で私と金運は相性が悪いらしい。
「それより、先程もまだお疲れの様でしたし一眠りされてはいかがですか?」
そう言って満子ちゃんは自らのベッドを指し、布団を捲り上げてくれた。
「いや、でもここはあなたのスペースでは?」
「貢さん、貴方は大事なお客様ですよ?お客様の様子を心配するのは当然のことではないですか」
そこまで言われてしまってはあえて反論する必要も無い。素直に従った。ああ、美少女満子ちゃんが普段寝ているベッドを共有出来るなんて何といった天国だろう。やはり修練院など行かずこのままここで余生を過ごしたい……。
等と思っている間にすっかり眠ってしまった。やはりよほど疲れていたらしい。
やがて目覚めると何やら違和感がある。何かと思い探ってみると、何と満子ちゃんが同じベッドで添い寝しているではないか!
彼女も私のお触り……もとい確認作業に気づいて目覚めたようだ。
「あれ〜、もう起きられたんですか〜?」
いつもとは明らかに違う寝起き口調だが、これはこれで可愛い。可愛いのだが、今の私はそれどころでは無い。緊張と戸惑いとで頭の中が大混乱だ。もちろん眠気なんて満子ちゃんの添い寝に気づいた時から吹っ飛んでいる。
そういった事情を話すと少し反省したようだが、完全に無自覚で、最初は私……というより遊子ちゃんの襲撃を観察していたようだが(どれだけ信用無いんだ……)、安心と判断するや急に眠くなり、いつものようにベッドに潜り込んでしまったようだ。
「本当にすみません!何かお変わり事は無かったでしょうか?」
そう言われてみれば、私も男なので股間の辺りが膨らんでムズムズする。
それを見た満子ちゃんはたまらず
「これは申し訳ありません。私のせいで余計な欲を溜めてしまったようですね。すぐさま解放のお取次ぎをいたしましょう」
と訳の分からない事を言い出した。
どういう意図かと尋ねると、とんでもない説明が返ってきた。
「先程もご説明しましたように金理教では人間の欲を満たして解放する事を何よりの目標としています。これは金理教の原典たる『新訳みかぐらうた解釈』にも載っています。
貢さんの様子を見れば、今、心身共に欲が溜まっている状態なのは私から見ても充分理解できます。
ですから金理に伝わる【おしこり】によって当該部の興奮状況を鎮めることによって、全身の血流を循環させ、欲に忠実に生きさせると共に心身の平癒もお祈りさせて頂くわけです。
いわば欲との葛藤と精神解放のための回復魔法のようなものだとご理解下さい」
要は私の腫れ上がった股間を【おしこり】とやらで鎮めることによって、私の欲を発散させてくれるようだ。
戸惑う私をよそに早速それは始まった。もちろん今も満子ちゃんの部屋の中だ。
まずは親神・
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生きるの辛之
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生きるの辛之
2022年11月18日 21時00分
さと猫
2022年11月19日 1時07分
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さと猫
2022年11月19日 1時07分
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