コメディ/ギャグ 短編 完結済
読了目安時間:4分
総エピソード数:1話
こんな国語テストがあったら……いいですよね〜。 新春の笑いのお供にどぞ。
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『リソース』という形のない、まるで仮想通貨のようなものが貨幣の代わりに使われるこの時代――日々の労働の対価としてだけではなく、なにか『新たなもの』を生み出せたものにその『リソース』が分配されるシステムがネットワークを介して成立していた。 『リソース』があれば何でも手に入れることができる。それはクリスマスのおもちゃに始まり、果ては原油を満載したタンカーでも一個人が『つくりあげる』ことができるのだ。 すべての財が個人によって簡単に製造される社会の変革、これを後世の歴史家は『リソース産業革命』と呼称した。 その背景にあるのがVRレイヤー技術の発明である。このシステムにより新技術と『リソース』が効率的に結び付けられ、企業は新たな生産方式を獲得することができたのである。VRレイヤーはまた、『ものづくり』をも活性化させた。他の者より効率的な技術や製品を提示することで、『リソース』が多く付与される。場合によっては対戦相手の『リソース』も自分のものとすることができるのだ。 最後の世界大戦と幾度の経済危機を乗り越え、『此の国』は世界で最初の『リソース』産業革命を成し遂げ、繁栄を極めていた。 こんな時代に生まれた少女、悠月(ゆづき)桜(サラ)は誓う。VRレイヤーの対戦を通じて、『リソース』を集めることを。友人たちと戦いのなかで彼女は更に思いを募らす。自分の夢見ていた『あの船』を作るために、『リソース』を集めることを。自分のよく見る夢の『亜の国』の記憶を胸に――
読了目安時間:37分
『リザードマン』ジャロウは退屈していた。水辺の村に住む彼らは日々暮らしていくことに精いっぱいで、外へ向かう余裕がなかったのだ。彼はたまの商人から話を聞くたびに想像と期待を膨らませていた。そんな中ジャロウは『ユウシャ』の存在を本で知ってしまう。それは多くの国や街を訪れて偉業を成し遂げたものらしい。そうだ、私も『ユウシャ』になろう。意気揚々と村を出た自称ユウシャ・ジャロウだったが、すぐに魔法使いの少女に命を救われることとなる。ソフィアと名乗ったその少女は一匹のリザードマンを拾い、共に冒険へと歩みだすことをきめた。
読了目安時間:1時間0分
作者からの一言コメント
新春国語テスト〜♪