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世界終焉を防ぐ為に超兵器の転生者はがんばる

読了目安時間:4分

第21話 はじまりです。

第21話 ロアデウスの端末

 クク・アルダンシスに誘拐されて共和国の巨大戦艦にいるミカヅチは、大きなソファーに偉そうに座って 「ええ…アルダンシス財閥のお嬢様で…」  ククは妖艶な笑みをして 「ククでいいわ」  ミカヅチは額を抱えて 「現在位置は…?」  ククが部屋の大窓を開けて 「もう、共和国の首都、ニュークへ到着するわ」  ミカヅチの見える大窓から近づく都市が見えた。 「あの…こんな事して…」  ククがフッと笑み 「貴方を誘拐して数時間後、共和国の大使館にバルトメイ三世が飛び込んで、大使を殴ったそうよ。戦争だ…と」  ミカヅチは渋い笑みをする。  バルトメイ三世を含めてこの世界の王族は、民が虐げられる事が一番に嫌いだ。  誘拐されたなんて事は、宣戦布告に等しい。 「世界を大戦争に巻き込みたいのですか?」  そうとしか思えない。  その問いにククは首を横に振って否定し 「いいえ。そのつもりはないわ」  ミカヅチは頭を抱えて 「じゃあ、何が目的なんですか?」  ククがミカヅチに近づき 「貴方は、ギア・アーサーのコアへ、一時的にギア・バーラー並みの出力を与える裏コードを持っているわよね。それを共和国に提供して欲しい」  ミカヅチは考える。  それ…確かに言った事あるけど…どこから露見したんだ?  言ったのはバルトメイ三世達や、両親達、そして…ケンジロウ達。  まあ、バレてもしかたないか…。  ギアの祖である事も隠し通せる訳でもないし…。  ミカヅチの目の前に来て、ミカヅチが座るソファーの肘置きへ手を置いて被さるククだが、ミカヅチが不意にククの胸元、鎖骨と鎖骨の間を隠している布を見詰めた次に、それを掴んで取った。  それにククは静かな顔だ。  何処となく白いワンピースの天女のような服の胸元が顕わになる。  胸の谷間に注目するではなく、その上、鎖骨の間に金属のメタル、しかも黄金色だ。  ミカヅチが厳しい目をククに向け 「ロアデウスの…直近の端末か…」  ククは怪しく笑み 「ええ…貴方のメルカバーに乗っていたロアデウスの人型よ」  ククは、ロアデウスの本体と繋がる端末だった。    ミカヅチが警戒していると、ククがミカヅチの右手を取って自分の胸部にある黄金のメタルに触れさせ、甘い吐息を放ち 「貴方には見えるのね。普通なら見えないようになっているけど…」  ミカヅチは警戒の眼差しで 「君以外に…」  ククは頷き 「共和国や連邦国家達にある全ての軍閥のトップは、全て私達、ロアデウスの人型、ロアデウス・ゼルよ。私の母も、その祖母も、そのまた祖母も…みんな、同じよ」  ミカヅチは頭を振り 「つまり、ぼくがギア・アーサーにギア・バーラーの力を一時的に与える裏コードの提供も新型メルカバー建造への布石かい? 確かに一時的オーバードライブは使えるかもね」  ククが俯き気味に 「それもあるわね。今、王国達と共和国や連邦国家達の軍事バランスが崩れている。さらに貴方が、宇宙のお客なんて呼び寄せて、宇宙への道を示したから、それで余計に共和国や連邦国家達が不安になっていて、王国側が優位に立っているのも問題視されている」  ミカヅチが皮肉に笑みながら 「新型メルカバーの建造の為に、競争を起こしたいから、ギア・バーラーに変わる技術を欲しいってか」  ククが真剣な目で 「ギアは全てプロトンオメガからの空間伝播エネルギーで動いている。貴方はそのプロトンオメガの操縦者で、貴方がその気になれば、プロトンオメガのエネルギー優先量を調節可能でしょう」  ミカヅチが皮肉な笑みで 「へぇ…惑星を物質を侵食して惑星兵器に変える存在が、そんな人間らしい事をするなんて…驚きだわ」  ククが 「何を言っているの? これは貴方達からの命令でしょう」  ミカヅチが肩をすくめて 「惑星王国の連中は、僕たちが死んだ後に、こんな命令をロアデウスに与えていたなんて、流石だわ。ヒトをコマに使う惑星王国の王族様だね」  ククが首を傾げ 「何を言っているの? 天の川銀河連合の軍団に包囲されて鹵獲される前に自爆して、その時に私達、ロアデウスにそう命令したのは貴方達よ」  ミカヅチが驚きを向け 「何言っているんだよ。ぼく達は、メルディオルからの総攻撃によって死んで…」  ククが訝しい顔で 「何を言っているの? あの時の戦闘は、天の川銀河連合の圧倒的な軍団に包囲されて交戦、ジリ貧状態になって、そこで貴方達がプロトンオメガを自爆させて、私達をメルカバーごと、この星へ不時着させ、私達に新たなメルカバー建造を命令したでしょう」  ミカヅチは困惑して 「そんなバカな。ぼく達はそんな命令なんて出していない」  ククが否定して 「いいえ、貴方達が自爆する前に、私達、ロアデウスにそう命令したわ」  ミカヅチは驚きの顔で 「その命令を出したプロトンオメガの操縦者は、誰だ?」  ククが、ロアデウスが 「ゼルス・エディレスよ」  その名前を聞いた瞬間、「う…」とミカヅチに頭痛が走り、脳裏に 「すまんな、ミカヅチ」 と、同じプロトンオメガの操縦主であったゼルスが気絶させるショックガンを自分に向けている姿がよぎる。  場所は、プロトンオメガの操縦席だった。  記憶が操作されている。    ククが、頭を抱えるミカヅチに 「どうしたの?」  ミカヅチが頭を振り 「ぼくは、この後…」  ククが 「私達の宗主、本体にあって貰うわよ」

ミカヅチは、この世界を操作するロアデウス本体に遭遇する。 そのロアデウス達と話し合い 次回、ロアデウス達

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