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世界終焉を防ぐ為に超兵器の転生者はがんばる

読了目安時間:4分

第22話 はじまりです。

第22話 ロアデウス達

  この世界は、北端に共和国が多数あり、南端に連邦国家達がある。  その北端の共和国の集まり北の果て、北極に近い場所に国同士の境となっている巨獣界の中心部分がある。  ミカヅチがいる王国と隣接する共和国を越えて、北極に来ると、その北極の雪深い場所の一カ所に巨大な数十キロの滑らかな地帯が出現する。    そう、この惑星に落ちたメルカバーの一つがあった。  墜落したメルカバーの中で原型を留めているメルカバーが北極に埋まっていた。  その北極にあるメルカバーへ、ミカヅチを乗せたククの巨大戦艦が降り立つ。  地上に出ている部分は、二十キロ近いが、地中に埋まっているのはその数倍だろう。  そのメルカバーをククの巨大戦艦の窓から見下ろすミカヅチに、ククが 「懐かしいでしょう。アナタのメルカバーです」  巨大戦艦はメルカバーに収容されると、その内部は広大で巨大だ。  人間サイズの運用は考えられていない。  ギアサイズが移動する事を想定されている超巨大空間で、その所々に、黒い竜擬きの巨獣ドラゴソがいた。  巨大戦艦は、埋まるメルカバー内部を進む。  内部にいるドラゴソ達を見るミカヅチは、眉間を寄せる。  隣にいるククが 「ドラゴソは、我らロアデウスが作った。この世界の巨獣界を」  ミカヅチが 「巨獣界を管理するロアデウスの端末なんだろう」  ククが 「知っていたんですか…」  ミカヅチが呆れ気味に 「あの形態、そして額の金属のメタル。ロアデウスが作る生体兵器そっくりだからなぁ…」  ククが 「あの形態が一番、汎用性が高いんですよ。飛行形態にも陸戦形態や海中でも、どっちでも形態を大幅に変えずに出来ますから」  ミカヅチは 「やっぱりこの星は…」  ククが頷き 「戦争の時に手にしようとしていた領土の惑星です。十五メートルサイズの巨大生命が跋扈する原始惑星ですから…」  ミカヅチを乗せた巨大戦艦が、中央へ到着すると、ククはギアにミカヅチを乗せて中心へ運ぶ。  その操縦席の後部座席でミカヅチが 「一つ聞くが…ぼくが、ギア・バーラーを召喚して逃げるとは思わなかったのか?」  前の席で操縦するククが 「アナタが父から受け継いだギア・バーラーは、私達の管理下にありますので。ですが…貴方自身が作り出したギア・バーラーは、アナタのプロトンオメガの支配下にありますので、こちらで操作できません。それに…先程の話から、アナタは自分の過去の記憶に差違がある事を知ったので、その理由を知りたいと思いますから」  全くその通りだと、ミカヅチは感じる。  ギアはロアデウスがいる巨大ドームに来る。  そこは、首都バビロニアにある基地王宮が入る程に広大な数キロサイズの空間で、その中心に数キロ級の黄金の電子回路の翼を広げる女神が鎮座していた。  ミカヅチは背筋が冷たくなる。  メルカバーで保管されていた時は四十メートルサイズの翼を持つモンスターのロアデウスが成長して数十倍の数キロサイズの翼の女神になっている。  おそらくだが…この惑星の深淵まで侵食しているだろう。  まさに、ここはロアデウスが進化した世界であると、改めて知らされる。  おそらく、他のメルカバーのロアデウスも融合して、このように巨大になったのだろう。  その巨大化して成長したロアデウスの女神の両手に何かの建物が乗っている。  そこへギアが着地した。  ミカヅチはギアから下りると、その神殿のような広場に多くの女性達がいた。  ククと同じロアデウス・ゼルだ。  ロアデウス・ゼル達がミカヅチにお辞儀して、一番の年長者であろう四十代の女性が 「ようこそ、そして、お帰りなさいませ…」  ククがその女性に 「彼女は、連邦国家の軍閥を総括するミアンです」  ミアンはミカヅチに微笑み 「このメルカバーの主たるミカヅチ様が」  ミカヅチが 「そんな御託はいい。それよりも…」  ミアンが 「さっそくですが、ギアにコアに対してのエネルギー供給の権限を一部、わたくし達に託して頂けないでしょうか?」  ミカヅチが 「それがどういう影響を」  ミアンが 「そうする事で、より早く新型メルカバーの完成が早まり、より早くミカヅチ様の願い通りに、新型メルカバーを使って我々、ロアデウスが命令されているプログラムを書き換えられます」  ミカヅチが 「どのくらい早まる」  ミアンが 「現在の状況では、予定より大幅に遅れてミカヅチ様が18の時から更に三年後になりますが、ここでミカヅチ様が我々にプロトンオメガのエネルギー供給権限の一部を頂けますと、ミカヅチ様が13か14の時には…」  ミカヅチが 「七年後には、出現するのか…」  ミアンが 「ミカヅチ様は、この世界で生まれた者達の自由意志による継続、我らは新型メルカバーを建造した後の意義喪失における混乱の回避。どちらも得をする関係です」  ミカヅチは 「この世界に争いは必要ない」  ミアンが 「それは分かっております。現在、王国達と共和国達や連邦国家達との戦力差が拡大して、戦争が起こる気配があります。それを防ぐには同じ戦力にして拮抗させる必要があります。  そうなれば、後は…ミカヅチ様が新型メルカバーの主となり、この世界を纏める王になって、宇宙への道が開けて、この惑星に統一州国家体制が誕生します」  ミカヅチが暫し考えた後。 「分かった。一部、権限を君達に譲渡する」  ミアンがお辞儀して 「ありがとうございます」  ミカヅチがミアンに近づき 「少し、話をいいか? 今後の事について」  ミアンは 「なんなりと…」

 ミカヅチは無事に返された。  そして、混乱が起こる寸前に全ては回避された。  ロアデウス・ゼル達の言う通り、新型メルカバーはミカヅチが13歳になった時に出現した。  次回、記憶の違い

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