Amazonギフトカードが当たる会員登録キャンペーン実施中!詳しくはこちら

世界終焉を防ぐ為に超兵器の転生者はがんばる

読了目安時間:5分

第七話です。

第七話 首都バビロニア

 ミカヅチは巨大な艦艇に乗せられてカルデア王国の首都バビロニアへ向かっていた。  多くのギア・アーサーを乗せる全長四百メートルの攻撃艦ユグドラシルに乗って、優雅…ではなく、父親マサムネとその友ケンジロウの二人と相部屋にてだ。  大事件だった。  ミカヅチ達がランカーに襲われた事も相当な事件だが。  僅か三歳弱の子供が、ギアを召喚して単騎でランカーを倒した。  しかも、ギアのレベルを上手く使ってだ。  三歳の子が、父親がギア・バーラー使いであるなら、前例がない訳ではない。  だが、ランカーを倒した事に前例がない。  報告してくれたギア部隊の女性兵士の記録では、デタラメな戦い方ではなく、構え整然として、豊富なギア戦闘経験者の戦い方であった…と。  無論、ギアに記録が残っている事からも、その報告の正しさが証明された。  攻撃艦ユグドラシルの部屋で、父親のマサムネは息子ミカヅチを抱きしめて将来を憂う。  同じく付き添いのケンジロウは笑みながら 「将来、有望だな」  マサムネが 「止めてくれ、息子を…大変な事に巻き込みたくない」  ケンジロウが 「記録を見たろう。めちゃくちゃな戦い方じゃあない。ランカーに合わせて戦っている。ギアのレベルの力も使い熟している。その辺にいるギア持ちとは、比べものにならない実力だ」  マサムネは頭を抱える。  その隣でミカヅチは、静かに窓の外を見ていた。  話は十分に聞こえていた。  でもそれ以上に気がかりな事があった。  ギアは、かつての前世の自分が乗っていた恒星間兵器メルカバーの機動兵器端末メタトロンだ。  人型の機動兵器端末メタトロン。  メルカバー内部にあるプロトンオメガの空間伝達エネルギー供給を通じて動く機動兵器。  メタトロンを作るのは、そのメルカバー内部にある物質侵食兵器ロアデウスと、アニマシステムだ。  アニマシステムがメタトロンのコアを作り、物質侵食兵器ロアデウスがその素材である極小金属機械…メタトロンを生産、コアを主軸にメタトロンで作られる。  機体番号MTRはその総称だ。  ミカヅチは自分の手を見詰める。  まさか…この世界は…  嫌な予感がしてきた。  ミカヅチ達は、首都バビロニアに到着して、ミカヅチが召喚されたギア、ヴェイルトールが運搬されて、首都バビロニアの真ん中にある巨大王宮の塔へ来た。  巨大塔の王宮では、運ばれたヴェイルトールの前にミカヅチ達が並ぶ。  王宮のそこはギア専用に作られた巨大格納庫であり修理工場でもある。  ミカヅチは見てしまった。  修理されるギアを…。  ギア・アーサーが、十五メートルの巨体を包む程の円筒の水槽に入れられて修理されている。  そのギア・アーサーを包む液体は、極小金属機構メタトロンで間違いない。  修理されるギア・アーサーは、欠損したり壊れた部分のメタトロンが交換されている。  その修理風景を凝視するミカヅチに 「ギアの修理は面白いか?」 と、呼びかけて近づく者がいた。  その人物の周囲には幾人もの護衛が付いている。  その人物は、王冠に白いコートの服を纏うカルデア王国の王、バルトメイ三世陛下だった。  金髪で金毛の髭を持つ壮年の王が近づくと、ムラマサとケンジロウが跪き、ムラマサが 「ミカヅチ、私と同じ事をしなさい」  ミカヅチも同じく跪く。  バルトメイ三世は、ミカヅチの前に来ると 「表をあげて楽にしなさい」  三人とも立ち上がって直立の姿勢になる。  バルトメイ三世陛下がミカヅチに近づき微笑んで頭を撫で 「君がミカヅチくんか…三歳でギア・バーラーを召喚するのは、問題ない。前例は幾らでもある。君の父さんや、そこにいるケンジロウくんも、三歳の時に面白半分で召喚してしまったからね」  父マサムネは微妙な顔で、ケンジロウはニヤリと笑む。  バルトメイ三世陛下は跪き、小さなミカヅチと視線を合わせて 「だが、君は…始めて召喚したギアに乗って、ランカーを倒した。これは前例が全くない。ランカーは強い巨獣だ。ギア一体ではムリだ。ギア・バーラーでさえ、それなりに訓練をして経験を積まなければ…できない」  父マサムネが 「陛下、言葉をお許しください。私は普段からミカヅチに剣や戦い方の術を教えています。それが…影響してこのようになったと…」  バルトメイ三世陛下は立ち上がって 「それにしては、余りにもギアの戦いになれすぎている。ギアで戦うのと、生身で戦うのとでは訳が違う。どんなに武術の達人でもギアでの戦いでは素人になる。ではギアの達人が武術ではどうなるか? 同じく生身の武術では素人になる。共通な事はあるだろうが…それだからと言って同じにはならない」  マサムネが黙っていると、ケンジロウが 「陛下、お言葉をお許しください。この子はギアの天才なのです。罰するより、もっと育てた方が国の為になると進言いたします」  バルトメイ三世陛下が「んん…」と唸る。  全体が考えているそこに 「あの…アニマの器を見せて貰えますか? 陛下」 と、ミカヅチが。  バルトメイ三世陛下が 「どうしてだ?」  ミカヅチが 「ぼくが、どうして…ギアを上手く扱えたか…その理由が分かります」  バルトメイ三世陛下が渋い顔をして、視線を隣にいる臣下に合わせる。  臣下は厳しい顔をするも、バルトメイ三世陛下が頷き 「良いだろう。来なさい」  こうして、ミカヅチ達はアニマの器がある地下施設へ向かう。  ミカヅチが連れて来られた地下施設、その中央、配線が中央に向かって伸びて繋がる円座の上に菱形の結晶内に浮かぶ八角形のプレートがあった。  菱形の結晶の大きさは十メートル前後、その中に三メートル前後の八角形のプレートがあり、脈動のような回路模様を浮かべている。  それにバルトメイ三世陛下が 「これが、我らカルデア王家が管理しているアニマの器だ」  それにミカヅチは手を向け 「アクセス、マスターキー保持者だ」  全員がミカヅチの行動に疑問を感じていると、アニマの器が輝き 《マスター確認、アニマ・ダン。おかえりなさいませ、マスター ミカヅチ・ワカルハ様》 《現在、アニマ・ダンは、ロアデウスからの要請によって、メタトロン及び、ロアデウス・サピエンスの管理維持を行っています》  全員が驚きを向けると、ミカヅチが 「ぼくが…このシステムの最初の持ち主の生まれ変わりです」

ミカヅチの父親マサムネは、ショックを受けていた。 ミカヅチの前世とされる事。 父であるが故に子の未来を案じて… 次回、父親のショック

Amazonギフトカードが当たる会員登録キャンペーン実施中!詳しくはこちら

コメント

コメント投稿

スタンプ投稿


このエピソードには、
まだコメントがありません。

同じジャンルの新着・更新作品

もっと見る

  • 世界⇔異世界 THERE AND BACK!!

    地球と異世界を行き来する少年の成長記

    8,950

    300


    2021年9月16日更新

    友人たちとの下校中に橋で多重事故に巻き込まれたハルアキは、そのきっかけを作った天使からお詫びとしてある能力を授かる。それは、THERE AND BACK=往復。異世界と地球を行き来する能力だった。 しかし異世界へ転移してみると、着いた先は暗い崖の下。しかも出口はどこにもなさそうだ。 「いや、詰んでない? 仕方ない。トンネル掘るか!」 RPGを思わせる魔法やスキルの存在する、剣と魔法のファンタジー世界と地球を往復しながら、ゆっくりじっくりと冒険していきます。 ゆるゆる投稿していくと思います。 カクヨム、小説家になろう、アルファポリスでも投稿しています。

    • 残酷描写あり

    読了目安時間:17時間58分

    この作品を読む

  • war of the ボッチ~ボッチでもラブコメできますか?~

    ボッチのファンタジー&少しラブコメ

    2,600

    0


    2021年9月18日更新

    「あなたに友達はいるか?リアルでもネット上でもどちらでもいい。あるいは片思いでも、両思いでもいい、恋人はいるか?」 もしそう聞かれたらどう答えるだろうか。これは就職の面接の場ではない。本当の事を聞いているのである。私はどちらもゼロだ。友達もゼロ、恋人もゼロ。人を好きになったこともない。友達が少ない、過去には恋人がいたが今はいない、などのまがい物ではない。 そう、私、いや僕は正真正銘、究極のボッチである。 ボッチにとって、この社会は戦場であった。 そしてこれはその戦場の中、たった一人でもがき、苦しみ、戦い抜く物語である。

    読了目安時間:3時間27分

    この作品を読む

読者のおすすめ作品

もっと見る

  • ウサギ印の暗殺屋~13日の金曜日~

    少しダークな、組織もの現代ファンタジー

    545,995

    1,870


    2021年1月14日更新

    日本にある複合企業《P・Co》。その末端に、《Peace×Peace》――略して《P×P》という、ファッション部門の事務所がある。 通常業務は、服飾商品の開発と販促営業。その裏で、変則的に本社から送られてくる特務……主に、暗殺業務を請け負っている。 幼少期、とある組織の人体実験によって“蛇人間”になった潤は、《P×P》で副所長を務めていた。 所長は男女問わず複数人の“カノジョ”がいる、バイセクシャリスト。 長身細身の紫頭や、怪力女や、その怪力女に盲目的に恋をしているクールビューティー(?)な後輩女子や、怪力女と犬猿の仲の美形白髪頭や、その相方のモブ顔や―― そんな愉快な仲間たちの、少しダークで、時折くすりと笑える日常。 そんな日常に現れる、潤の複製少年と少年愛好家の女。 食べたり飲んだり笑ったり怒ったり喰べたりする、ちょっとハードな日常の一部分。 ◇◆◇ ブックマーク、コメント、スタンプなどを頂けると跳んで喜びます。 ご新規読者様、大歓迎です! ※作品の一部に、LGBT(性的少数者)、虐待、暴力、残酷な表現が含まれます。 苦手な方はご注意ください。 本作はどちらかというと、女性向け(らしい)です。 ※小説家になろうからの転載です※ 2017年12月27日に完結した作品です。 (なろう版とは間違い探しレベルで違う箇所があります) ※挿し絵も自作※ なろう版より、挿し絵も増えています。 ※※※※ ありがたいことに 「セシャトのWeb小説文庫 a la carte dans Novel up」 https://novelup.plus/story/127083484 にてご紹介していただいております。 作品募集もされているので、作品紹介に興味のある方は是非覗いてみてくださいね!

    • 残酷描写あり
    • 暴力描写あり

    読了目安時間:8時間33分

    この作品を読む

  • 転生辺境伯は、魔法と科学で貧乏荘園を経営します!

    中世ヨーロッパ的な世界が舞台です

    30,600

    0


    2021年9月18日更新

    帝国主義華やかなりし頃の『大陸』。オストリーバ帝国宰相であった主人公は大陸大戦の末期に、軍部や民衆の反乱により拘禁され、その混乱の中で銃殺される。 次に目が覚めると、そこは『中世』のわが祖国、オストリーバ神聖帝国に新しい命を受けていた『彼女』。帝国内の小さな領邦の荘園の領主の娘として生まれた主人公ハルトウィン=ゼーバルトは女領主として育てられ、戦乱の帝国の中で再び政治の手腕を試される。 さして豊かでもない荘園。さらには異民族・異教徒の侵略。帝国内での領邦同士の内紛。さまざまな問題が彼女の目の前に山積みされていた。 果たして彼女はこの局面を切り抜けることができるだろうか......?! ※アルファポリス様でも連載中です。

    読了目安時間:1時間31分

    この作品を読む