現代/その他ファンタジー 短編 完結済
読了目安時間:12分
総エピソード数:3話
BOYSFANコンお題フリー参加作品。 緑に囲まれた清流沿いの町で静かに繰り広げられる透明な夏の香りのすこしだけ不思議な物語。 ――ある夏、親の都合で都会から引っ越してきて町に馴染めずに独りぼっちでいた涼は、神社で不思議な蛍石色の瞳を持つ青と出会い、夏休みを共にする。この出会いをきっかけに独りだった涼は優しい「青にい」という友人を得る。町を後にするとき、青にもらった森サンショウウオのぬいぐるみと小さな蛍石は彼の宝物となり、かけがえのない青との思い出の証として涼はずっと大事にしてきた。数年後、祖母の遺品整理のために再び3日間だけ町に戻ってきた涼は青と再会を果たす。涼と過ごすきらめくような夏の日々の中で、積み重ねてきた想いを抑えきれなくなった青は自らの持つ不思議な蛍石色の瞳の秘密を明かし、瞳が濁る前に想いを受け入れるかどうかを決めてほしいと告げ、涼にキスをして決断を迫り、3日目にかつて涼と交わしたある約束を果たす場所へと彼を連れていくことを秘密裏に決めた。一方で、再び青と再会して、共に日々を過ごしていく中で涼もまた青への想いに戸惑いながらも少しずつ自分が青に惹かれていることに気づく。高校生と大学生。友人という心地よい立ち位置を崩すことを互いに恐れながらもふたりは互いにそれぞれの想いを受け入れることを決める。最後の日、トンネルを抜けた約束の場所で、向日葵と空にだけ見守られたふたりだけの秘密の結婚式を行い、小さな約束を交わした涼は青との再会を誓って町を後にした。
総エピソード数:3話
作品名 | 蛍石の瞳 |
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作者名 | 上月琴葉 |
ジャンル | 現代/その他ファンタジー |
タグ | BLフェア2020 蛍石 フローライト 鉱物 夏 向日葵 BOYSFANコン 大学生 高校生 キス PG12 |
セルフレイティング | 性的表現あり |
初掲載日 | 2020年11月14日 0時57分 |
最終投稿日 | 2020年11月18日 1時23分 |
完結日 | 2020年11月18日 1時23分 |
文字数 | 6,202文字 |
読了目安時間 | 12分 |
総エピソード数 | 3話 |
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幼少の身でありながら、身勝手な親から無理やりその国の主をやらされていた男が、また強引に使命を持たされ、大人の体で現代社会に落とされる。そんな男がなんとかやっていけたのも自分の中にいるもう一人の存在のおかげであったのだが、その存在が恋に落ちてしまうと何もかもが変わってしまう。そして男は勝手な父親に、罰として古代社会に落とされてしまう。 片や女は生まれてすぐに古代社会に落とされたがために自由奔放に生きてきたと思いきや、この女にしても長い寿命を授かったがために最初のころは神と崇められていたのだが、がまんできない事情に腹を立て村を出てしまう。 二人を違う世界に落とした者は、子供を捨て宇宙に逃げ出した双子の兄弟であった。そして連れ添う女は妹である。この三匹は進化途中のゴキブリであるが、妹をめぐって二人の争いは絶えなかった。 そんな二人が何もない、獣だらけの古代の大平原で出会い恋に落ちる。 男が自分らしさを取り戻していくほどに、中に居座っていた者は次第に鳴りを潜めていくのだが、女は出会った時から男を連れて理想の土地に行こうと思っていた。そして授かった命だが、処刑される女のお腹からいち早く逃げ出す。 やがて女に誘われるがままにたどり着いてしまった所。はるか昔に古代へと落とされる時のわずかな父親の記憶は残っているものの、以後については全くといっていいほどなかった女であるが、その世界で自分を落とした父の存在とその父から託された役割とを知る。 女はひたすら父を信じ、尊敬し、自慢する。その父は父で、人にとっての幸せをひたすら追求するのであるが、その結果、そもそも人間に寿命を与え進化させ、その上に増え過ぎると殺し合わせるという歴史を考え出した者こそが間違っているという結果に至り、新たな命の循環を模索していた。それはまた、真の創造主に対する挑戦でもあった。 片や男は幼少の身で現代社会に落とされたため、両親のわずかな記憶は残っているものの、その記憶たるやろくなものではない。そんな対処的な二人だ。好きになってしまったものは仕方がない。誘ったのも自分だ。なぜこうなってしまったのか知った女は、ふがいない男の仕事まで買って出る。 さらにそこで知り合った偉大な二人は創造主もどきの子供と思われる女を利用して、真の創造主の意図するところを実現しようとする。そんな四人をいざなう者の正体とは?
読了目安時間:22時間58分
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(物理的に)不器用な神様の子とその周囲の人々がわちゃわちゃする、90年代ライトノベル風味の現代ダークファンタジー。 スプラッタや、稀に同性愛表現が含まれます。 ****** 人間の両親と聖獣“朱雀”のミトコンドリア置換で生まれた『試験管ベイビー』の主人公、翔。そんな彼は不器用で、能力の扱いはイマイチ。痛覚が鈍く、しかし痛いのが大好きで、自傷癖持ち。一番の友だちは、百舌鳥の寒太。 ふわふわの薄栗色の髪の毛には太いアホ毛。とても目立つワインレッドの眼は、いつも眠そう。顔付きは可愛くもなければ、男前でもない。 特性だらけのモブ。 成り行きで婚約者となった未来の嫁は魔女らしく、超絶美人な日本×ドイツのハーフ。その嫁の使い魔は、自分が殺してしまった父親。 だが、翔は婚約者がどうも苦手だったりする。 そんな彼らに忍び寄る、他組織の影。 時に爆発を起こし、時に自分を刺したりしながら、家庭内や、自らが所属している組織内でマイペースに成長していく。……のかもしれない。そんな話。 ================ ☆小説家になろうからの転載 ☆週1~2回更新 ☆ブックマーク、感想、スタンプなど頂けると踊って喜びます!(ただし、作者はおぼろ豆腐のようなメンタルの持ち主です) ☆挿し絵も自作 『ウサギ印の暗殺屋~13日の金曜日~』(完結済)の、ちょうど二年前の話(『ウサギ印』の親的なお話)になります。 (連載開始は『ウサギ印』より早かったのです……) キャラ多過ぎ! をコンセプトに書いてるお祭り小説なので、キャラが多いです。
読了目安時間:6時間18分
作者からの一言コメント
高校生×大学生。透明で煌めく夏の記憶。