トラックにはねられたけど異世界に転生できなかったので瀕死で病院にかつぎこまれました。という夢を見たので、徒然なるままに心に移りゆくよしなし事をそこはかとなくエッセイに認めようと思います。

政。完結編

 いやはやそれにしても硫化鉄です。  およそ一ヶ月のご無沙汰をしておりましたが、もちろん忘れていたわけではありませんよ。ここの所、色々考える事が多すぎて脳みそパンクしておりましたのです。  まだまだパンク中ですが、こうなったら改造手術でも受けてサイバーパンクしてみようかなどと考えております。もちろん嘘です。  というわけで、「選挙」というお題をれおさんから頂いて始まったこの「政。」シリーズですが、今回で一応完結させたいと思います。(と言っても選挙そのものについてはあまり語れていませんが)  例によってジジイの私見、戯言ですのでお間違いなきよう。  前回は『政治のプロ集団としての参議院』という話を書かせていただきました。そして最後に、一番重要な問題提起をしました。  結局、どんな制度でも悪用する奴はいるでしょうし、その「悪用の可能性」を悪用して批判する奴もいます。  どっちにしたって政治をやる者が腐っていたらうまくいきません。  つまり、制度以上に重要なのは『政治をやる者の質』という話です。  その辺は前回もちょっと触れてまして。 「最低でも、  記紀(古事記、日本書紀)をはじめとする国史、政治史、経済史、外交史を、各時代の海外情勢と絡めて学習しておく事は必要でしょう。」  と書いたのはこの辺です。  現在の政治家の大半が劣化しているというのは、「忖度」という言葉でも端的に現れています。  本来忖度とは悪い意味の言葉ではないのに、すっかり悪いイメージになっていますよね。忖度した、と言うだけで悪い事をしたようなイメージになっている。  つまり。 「忖度する」のが、  自分より偉い人の悪事を隠したり、偉い人の利益になるように動いたりする事で、自分も美味しい目にあおう、悪い立場にならないようにしよう、というさもしい、みみっちい、醜い理由である事にされてしまってるわけです。  これの問題点は、このようなさもしい、みみっちい、醜い考え方をする人間が政治の世界に多く存在するって事です。  これね、追求されている側の問題もさることながら、追求している側の問題の方が深刻なんじゃないかと思うんですよね。  追求されている側は、本当にそう言う不正があったのか言いがかりだったのか、という二つの可能性があります。潔白の可能性もあります。  でも、なんでも邪推して「これは忖度だ、疑惑だ」と追求する方も、間違いなく同様の考え方を持っているわけです。 「権力を持つと必ず腐敗する」と言ってる人は、その人自身、権力を持つと自分は腐敗します、と言ってるようなもんです。  まぁ長期に続く権力は人を腐敗させるのはある程度真実だとは思います。確かに。だから間違っても私に長期の権力を持たせてはいけません(笑)  この「長期にわたる権力は腐敗する」と言うのは、それが世襲による専制君主だろうが選挙で選ばれた民主的な代表者であろうが同じ事です。  民主的な選挙で選ばれた者が独裁者になる例は珍しくないですし、善政を敷く専制君主だって珍しくありません。  どちらもその時トップに立っている人に依存するというのは同じです。  ただ、選挙で腐敗政治家を選んでしまった場合、民衆は人のせいに出来ない、責任を取るのも民衆だから、その意味で、より「マシ」という考え方もあります。  一方、民主的に選ばれた腐敗政治家は「民意」というお墨付きを持っているので呵責なく独裁に走る、という面もあります。  扇動のうまさで政治が決まって良いのか、という話でもあります。  専制君主の場合、初代がどれだけ優れていても、その子孫もそうだとは言い切れないという危険もあります。  現体制を維持したい、と思い始めた時点で腐敗が始まるという点では、専制君主も民主共和も同じな訳です。  ところで、我が国日本ではその辺どうなってるんでしょうか。  ご存知の方も多いと思いますが、実はそのどちらでもありません。  日本は、「立憲君主制」です。  この「立憲君主制」はまたなんや細かい分類はあるんですが、まぁざっくり言うと、権威と権力を分離して、君主には権威のみを担当していただく、みたいな事です。  現在もね、総理大臣は選挙で選ばれた議会の指名で選ばれますが、最終的に任命するのは天皇陛下です。 「選ぶ」段階で天皇陛下の意向は一切入りません。陛下には選挙権もないですから、我々一般人よりも「総理大臣を誰にするか」に対する影響力はありません。  国民に選ばれた議会の指名する人物に「お墨付きを与える」って感じでしょうか。  これが、権力ではない「権威」をお持ちである事実の一端です。  この「立憲君主制」、17世紀のイギリスが発祥とされています。  ……ん?  ちょっと疑問に思う人いません?  日本って昔、幕府が政治を司っていて、天皇はそれにお墨付きを与えていたよね?  戦国時代、色んな武将が覇権を争ったりしてたけど、皇室にとってかわろうとしたのではなく、天皇のお墨付きをいただいて将軍になろうとしてましたよね?  そう考えると権威と権力の二重構造って、日本では12世紀(鎌倉幕府)にはやっていたわけです。  そして古事記には、天岩戸に天照大御神かお隠れになった原因となった須佐之男命に対し、神々は会議によって様々な厳罰を下した上で高天ヶ原から追放しました。須佐之男命は天照大御神の実弟であったのですが、それで刑が減じられることもなく、この量刑に天照大御神が意見する事もありませんでした。  これはもう「立憲君主制」の形ですよね。  まぁ神話の話なので実際にあったことが分からない、と言う批判はごもっともですが、少なくとも古事記が編纂された八世紀にはこのやり方が「良いもの」と考えられていたのは間違い無いでしょう。とんでもないレベルの先進性です。  今の日本でもこの形が取られていますが、ちょっとね、権力を司る政治家があまりにも……なのに、皇室の権威を制限しすぎているせいで、政治家の劣化がシャレになっていないように感じます。  天皇陛下に忖度して、癒着するとか、政治利用とか、そんな話ではありません。  聖帝(ひじりのみかど)と呼ばれた仁徳天皇の「民のかまど」の逸話は有名ですが、それを善政の理想的な形としてきた「皇室」と言う存在への正しい忖度が、権力側に必要なんじゃないでしょうか。  この仁徳天皇の逸話に打たれていた昭和天皇は、自らの命と引き換えに国民を飢えさせぬようにマッカーサーに直談判し、その後、  国民がバラックに住んでいる時に、自分だけ皇居に戻るわけに行かない と、戦後復興を果たすまで防空壕にお住まいになっていたそうです。それは東京オリンピックの頃まで続きました。  このような「皇室」に思いを致せば、今現状のような、国民を見殺しにしても官庁、政治家が潤えばいいなんて政治は行えないはずです。  天皇陛下個人はではなく、「皇室の考え方」「理想」を常に慮る。  これが本来の「忖度」ではないでしょうか。  この災害が多い日本で、何故一番長い歴史を紡いで来られたのか、しっかりと勉強したものが、政治を司るべきだと思っています。  なんてつい老人の長話になってしまいました。  言いたい事の全部はもちろん言えておりません。  長い割に言葉足らずで誤解を招く恐れもありますが、読まれた方が色々考えるきっかけになればいいなと思います。  こんなご時世ですしね。  仕事を自粛しろと言われるとしんどいけど、自粛解除になった時に前のペースで働くと思うとめんどくさくなりがちだよね。

いやー、なんかすいません。色々と。

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