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不死身偶像黙示録「YURINE」

読了目安時間:3分

この世界においては、「転生者」という存在が何人もいる。 皆が「反則級(チート)」能力を持っていたが、彼らもまた、年は老いるし、何なら思わぬ事故や災害によって命を落とすし、殺される事もある。 では、その場合「反則級(チート)」能力はどこへ行くのであろうか? 答えは簡単だ、この世界で新しく生まれる「人間」に新たに宿るのである。 その結果、この世界に生まれながらにして、「転生者」と同等の「技能」や「魔法」を使えるようになってしまうのだ。 この事実により、彼ら、彼女らの人生は、「平穏」とは程遠い「波乱万丈」な物となることは確定である。 * * * そして、そんな「波乱万丈」な人生を歩んだ、一人の少女が、ある「ホテル」へと入っていく。

プロローグ

「永遠の17歳」

チーンという音と共にエレベーターが開く。 その瞬間。 どごおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!! という音と共に、エレベーターが吹っ飛ぶ。 中にいる人物も当然丸焦げになる。 * * * しかし、丸焦げの死体がピクリと動く。 それと共に、炭化した皮膚が剥がれ落ち、その下から新しい皮膚が現れる。 その上で何故か燃え尽きたはずの衣服の再生する。 そして、1分も経たないうちに、レインコートの上下に身を包んだ人物が立ち上がると、その人物は悪態をつく。 「あーっ、くそ・・・ワンフロアー貸切って罠張るとか・・・つうか、この調子だと、ホテルの人間も何人かグルになってそうな気がするなあ」 その言葉と共に、何も無い空間から、金属のバールが現れると、その人物は、迷うことなく手に取る。 そして、そのフロアーにある、ドアを一つ一つ破壊し部屋を確認していくが、その度に爆弾による爆破や、レーザー光線や、機関銃による射撃、毒ガス、火炎放射といった罠の数々が、その人物を襲っていく。 しかし、その度に死んでは、蘇りを繰り返しながら、ホテルの部屋を一つ一つ調べていく。 * * * そして、数分後。 「あー、畜生・・・最後のドアかよ、ついてないなあ」 どうやら、部屋を虱潰しに探した結果、最後の一つになったらしい。 それに伴い、このフロアーは、最早ホテルであったとは思えないほどに、荒れ果てていたが、火災装置とかが反応しない上に、このフロアーだけにしか被害が無いことから、レインコートの人物の予想の通りに、ホテル側もグルになっている可能性が高い。 「さーてと、「ホテル」の連中を抱き込めるほどの「財力」をもった人物とご対面といきましょうかねえ」 そして、またもバールを使い、ドアを破壊していくと・・・。 * * * 「なんじゃこりゃ?」 中に入ると、罠も無く、部屋の奥には、無数の器材とモニターが並ぶ。 そしてその中心にて、内臓やら死亡やら糞尿やらの混ざった液体をまき散らしながら腐臭を放つ死体。 「あーあ、もしすでに死んでる・・・のか?」 そう思い、手に持ったバールで、頭部と心臓部を攻撃して完全に死亡を確認する。 そして、そのまま何処かへ連絡すると、数分後に現れた集団に、この場の状況を説明し、その場を後にするのであった。 * * * そして、外へ出ると、生憎の大雨であった。 まあ、格好がレインコートであったので、特に気にすることは無く、フードを深く被り、町の中を進んでいく。 その途中で、自動販売機を見つけ、缶入りのホットココアを買い、近くに広い公園があったので地図を見て、屋根付きの休憩所があるのを確認すると、その場所まで歩くと、ようやく一息ついて、レインコートのフードを外すと・・・。 短めの黒髪をポニーテールでまとめ、ぱっちりとした瞳に、高い鼻、整った顔立ちの美少女が、缶を開けホットココアを流し込む。 「ごくごく、ぷはぁ・・・あー、しみるわあ」 とまあ、そんな爺臭いことを呟きながら、携帯端末を取り出して、時刻を確認する。 「あー、ちくしょう・・・今日は誕生日かー」 そして、しばらくその場で、携帯端末を弄りながら、ホットココアを飲み干していくと、こう続けた・・・。 「もうこれで、17回目の17歳か・・・」

彼女の名は、「菫埼 百合音(スミキ ユリネ)」 見た目は、まんま17歳の少女といった顔立ちと背格好であった。 しかし、彼女が持つ「超速再生能力」と「不老不死」を複合させた能力「永遠の17歳」というふざけた名前の能力を生まれ持った結果。 実年齢34歳となった現在でも、17歳の少女のままので成長が止まり、肌のはりとつや、髪質、内臓の状態や爪先に至るまで、17歳の状態で常に保たれたままで、これまで過ごして来た。 そんな彼女は、ため息を吐きつつ、ココアを飲み干すと、再びフードを深めに被り、空き缶を持って何処かへと去って行く。 その後ろ姿は、何処か寂しい感じの中年女性の物であった。

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