文芸/純文学 短編 完結済
読了目安時間:2時間10分
総エピソード数:25話
隣人の少年 敷地に現れた見知らぬ少年 青年が目撃したのは自身と同じ世界の底辺、埃溜まりで起きる酷たらしい支配と救いのなさだった。誰もが見て見ぬふりをする、誰もが口だけ出して手を差し出しもしない。 這い出すきっかけを運良く手に入れられただけ。それを理解しているからこそ、少年を救わずにはいられなかった。この世界から少年を放り出すことが先にその世界を生き抜いた、自分自身の責務のように思えてもいた。 期限はほんの数日、残された時間で救わなければ自分がいなくなった後誰が少年が泣いていることに気付けるのか。 誰が搾取と消費に耐えて、少年が生きていることを知るのだろうか。 四日間、たった四日間の軌跡だった。 それは少年を救い出す為だけに与えられた時間―― 男が見つけたのは酷く傷付いた少年だった。 屋根も壁もない、男の敷地のビニールハウスで雨風を凌いでいた少年は挙動が不自然になるほど心を傷だらけにしていた。 思い出せない、出来るはずのことが出来ない、呼吸すらもままならない。 見過ごす選択が出来なかったのは、今自分自身が心を痛めていたからなのかもしれない。けれどこんなにも庇護欲が湧いたのはきっと、大事にされなかった大事なものを、少年に見立てていたこともあった――いつかの自分自身と重なる、大事なものから見えていた世界が、きっとこの通りだったのかもしれない。 自分が大事にしたもののように、この少年を救い、守りたかった。そうすることで自分の中の温みにいつまでも浸れるような気分だった。 少年の人生を知るまでは―― 青年と男、互いに誰かに救われた過去を持ち、それを誰かにも果たす時、二人の大人が一人の少年を救う為に過ごした日々。 そして、行き着いた安寧。 ※BOYSFANコン参加作・お題フリー ※暗い、痛いです。機能不全家族から少々暴力の表現がございます。
総エピソード数:25話
投稿日2021/10/22 16:02 文字数3,780文字
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投稿日2021/10/23 16:00 文字数2,500文字
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投稿日2021/10/29 16:18 文字数2,098文字
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投稿日2021/11/6 16:24 文字数2,365文字
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投稿日2021/11/7 16:01 文字数4,305文字
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投稿日2021/11/9 16:46 文字数4,812文字
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投稿日2021/11/10 17:39 文字数2,771文字
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作品名 | ネフライトの背骨 |
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作者名 | 御 一 |
ジャンル | 文芸/純文学 |
タグ | BOYSFANコン シリアス ボーイズラブ BL バチクソに暗い 重い 痛い 機能不全家族 被害者の子供 どん底 喪失 庇護 救い 少年 家族 |
セルフレイティング | 暴力描写あり |
初掲載日 | 2021年10月22日 16時02分 |
最終投稿日 | 2021年11月10日 17時40分 |
完結日 | 2021年11月10日 17時39分 |
文字数 | 65,007文字 |
読了目安時間 | 2時間10分 |
総エピソード数 | 25話 |
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女装男子は百合乙女の夢を見るか? ✿ 初恋の女の子がキスをしたのは、女の子だった。
男の娘の女子校ラブコメ
4,900
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現代/青春ドラマ
連載中
長編
94話
140,053字
2023年2月5日更新
◆女装させられて女子校&女子寮へ。 男子中学生・上原一冴(うえはら・かずさ)は自分を男子と思えなかった。それなのに、一つ年上の少女・蘭(らん)に恋をしてしまう。 ある日のこと、見知らぬ女子と蘭がキスをしているのを目にする。蘭は同性愛者なのか? やがて、市内の名門女子校・白山女学院に蘭は進学した。 性別に違和感を抱える中、一冴は女装を始める。男と女で揺れ動く心。ある日のこと、意地悪な幼馴染・菊花(きっか)に運悪く女装姿を見られてしまう。 一年後、一冴は女装して白山女学院に通っていた。 女子校と女子寮へ強制的に入れられた一冴。当然、男だとバレてはならない。そして始まったのは、菊花と蘭を巻き込んだ修羅場だった。 【カクヨム】 https://kakuyomu.jp/works/16816452218632732518 【小説家になろう】 https://ncode.syosetu.com/n2691gy/ 【アルファポリス】 https://www.alphapolis.co.jp/novel/335230684/810667787
読了目安時間:4時間40分
現実より多くの人々が野球に熱狂し、男女問わずプロの舞台にさえ飛び込む別の現代。 無名選手の月出里逢(すだちあい)は高校3年の秋、野球への未練を完全に断ち切る為、分不相応だと自覚していながら敢えてプロ志望届を提出し、その年のドラフト会議の日を迎えた。テレビの前で同年代や大学・社会人の有名選手が次々と指名されていくのを溜息交りに眺めていたが、六巡目で逢はまさかの指名を受ける。 逢を指名したのは、日本球界12球団で"最弱"と名高い天王寺三条(てんのうじさんじょう)バニーズ。そして逢の指名を促したのは、かつての高校球界のスター投手で、現在は女子大生でありながらバニーズのオーナーも務める三条菫子(さんじょうすみれこ)。1学年違いの逢と菫子はお互いたった一度だけ練習試合で対戦したことがあった。 体格に恵まれず、実績的にも本来なら指名に値しない逢だったが、実は人間離れした身体能力を持ち、そして、その身体能力さえも霞む程の類い稀な才能を秘めていた。菫子は逢の破格の潜在能力を見抜き、球団再建に加え、ある別の目的の為に逢を引き寄せたのである。 これは、実力も精神もまだまだ未完の大器である月出里逢が、幾多の困難を乗り越え、やがてとある怪物投手と共に"史上最強"と謳われるまでの英雄譚。そしてそんな彼女と共に困難を乗り越える者達と、彼女に挑む者達の群像劇。 (1~3日に1回くらい?のペースで1回2000文字前後くらいを予定) (更新はAM12:00かPM18:00くらいになることが多いです) twitter:https://twitter.com/best_yayoilover 表紙絵や挿絵、設定画など:https://www.pixiv.net/users/57502957
読了目安時間:11時間35分
作者からの一言コメント
それは少年を救う為に。