思出怪談

挨拶

そのときは気づかなくても後になってからはたと気付くというようなことがある。 その日は朝からバタバタしていて飛び出すようにして家を出た。 家の前ですれ違った近所に住む女性と挨拶を交わす。 「おはようございます」 「おはようございます」 それから一日中忙しく動き回り、クタクタになりながらようやく帰宅したのは深夜になってからであった。 布団に入ってその日のことを思い返しているときにようやく私は気がついた。 今朝挨拶を交わした女性は数年前に亡くなっていたのだ。

コメント

もっと見る

コメント投稿

スタンプ投稿


読者のおすすめ作品

もっと見る

同じジャンルの新着・更新作品

もっと見る