現代/その他ファンタジー 短編 完結済
【クトゥルフ短編コン参加作品】 ※一部グロテスクな表現があります。 ――俺の前には必ずあの女の背中がありました。 学業も運動も万年次席な「生徒会長」。 彼は、彼がライバルと目している「学業でも運動でも一度として勝ったことのない万年主席の女生徒」が、進学しないことを決めていると知り、困惑する。 あるとき彼は帰宅する彼女の後をつけていった。 彼女の家は古い農村の、古い古い神をまつった、古い古い古い神社だった。 狂気とは何だろうか。 心の安寧はどうしたら得られるのだろうか。 興味を抱くことは罪なのか。 知りたいと願うこの焦燥は罰なのか。 ああ、音が聞こえる。 あの音が聞こえる。 この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称等は架空であり、過去から現在の全ての時空と次元における実在のものとは、一切関係ありません。
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投稿日2020/10/27 16:20 文字数139文字
投稿日2020/9/30 22:25 文字数2,723文字
投稿日2020/9/30 22:27 文字数3,055文字
投稿日2020/9/30 22:28 文字数2,404文字
投稿日2020/9/30 22:29 文字数2,526文字
投稿日2020/9/30 22:32 文字数297文字
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作品名 | ある生徒がカウンセラーに語ったことの不正確な記録 |
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作者名 | 神光寺かをり |
ジャンル | 現代/その他ファンタジー |
タグ | クトゥルフ短編コン ダーク 男主人公 現代日本 ノベプラオンリー コズミック・ホラー 古のもの ショゴス テケリ・リ |
セルフレイティング | 残酷描写あり |
初掲載日 | 2020年9月30日 22時25分 |
最終投稿日 | 2020年10月27日 16時22分 |
完結日 | 2020年10月27日 16時22分 |
文字数 | 11,144文字 |
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2020年11月4日更新
箱入り娘の女子高生・白樺柚葉は、ある日父親に「親元を離れて暮らしなさい」と命じられた。 ファザコン気味の柚葉はすんなりと承諾。しかし電車の切符も一人では買えない彼女に一人暮らしはハードルが高い。 そんな柚葉の元に、かつて遠くに旅立った幼馴染みの少年が帰って来た。 大きく立派に成長していた彼は、彼女が必要としていない執事になっていた。 「私は執事なんていらないわ」 「俺と結婚してくれ」 ……何だかちょっと噛み合わない二人が、仲良く二人暮らしなんて出来るのだろうか。 お嬢様と執事の恋愛譚、始まります。
2021年2月19日更新
あなたの書いた返事の文字が愛おしい。 嬉しくて愛おしくて、抑えきれない想いをけれども口にはせず、そっと便箋にくちづける。 ――ああ、今日はなにを書こう? ◇ 村を守護する人狼様に報いるため、毎年春から一年間、年頃の娘を一時的な嫁として奉公に出している村があった。 村人達は人狼様に「気に入った子がいたら本当にお嫁さんとして召し上げてください」と言っているものの、これまでに本当に嫁入りした娘は誰一人としていなかった。 奉公に出たことのある娘達は皆一様に「人狼様」についての印象をこう語る。 曰く、冷たくて暗い人。 曰く、怖い人。 曰く、本当は人間が好きじゃないのかもしれない。 皆が皆、一年間ほとんど顔も合わせず、毎日決まった時間に部屋に食事を運び、風呂の用意をするだけ。一言二言声をかけても、無視か睨みつけられるか短い言葉で嫌そうに返事をされるだけで一年を過ごして帰ってくるのだ。 それを聞いて、今年の「嫁」であるカナリアは憂鬱になっていた。 しかしいざ「人狼様」と呼ばれる男「クチナシ」の元へ嫁入りすると、綺麗好きな彼女は山の上のお屋敷のろくに掃除もされていない状況などに、手を出さずにはいられなくなってしまった。 そして食事を用意すること数日。 本当になにひとつ喋らず過ごしていることに少し憤りを覚えたカナリアは、朝の食事に小さな便箋を折りたたんで添えておく。 便箋の内容ははじめ「おはようございます」「こんばんは」だけであった。 しかし、その便箋に返事が添えられるようになってからは二人のやりとりは少しずつ増えていく。 「お食事の内容は……」 「本日はお屋敷の蔵を大掃除しました」 「好きな食べ物があれば教えてください」 「素敵な夏の花が咲いていました」 「季節の食材がとれたようです」 そんな他愛もない内容に生真面目に返事を書き加えて戻してくる「人狼様」こと「クチナシ」に、次第にカナリアは「この人はただ口下手なだけなんじゃないか」と思い始める。 そうしてポツポツと紙片越しに会話を行いつつ、だんだんと打ち解けていく二人。 そんな小さなやりとりを通して少しずつ、少しずつ、一年を通して二人は本当の恋を知っていくのだった。
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2021年3月1日更新
夏休みに入ると同時に、数々の神ゲーとクソゲーのVRゲームを制覇してきた高校一年生の上條蒼空は、友人の高宮真司と上月志郎と共に最新作のVRMMOゲームをプレイした。 すると蒼空は他のプレイヤー達と違う場所からスタートして、そこで明らかに序盤で出会うようなモンスターではない〈魔王〉と戦うことになる。 当然のことながら、レベル1の蒼空は粘りを見せるも負けてしまう。 リスポーンした蒼空は、レベルが15になった上に男性キャラで始めた筈なのに銀髪の少女になっていた。 彼が受けたのは、魔王を倒すまで解けることのない〈魔王の呪い〉。 真司と士郎と合流して、とりあえず一通り遊び蒼空がログアウトすると。 そこで待っていたのは──性転換してゲームのキャラと同じ姿になった自分だった。 「……マジか」 しかも変化はそれだけにとどまらず、ゲームの中にあるもう一つの世界は現実の世界を侵食していく。 これは魔王を倒すまで男に戻れない銀髪少女が織り成すVRゲーム廃人プレイ物語。 皆様のおかげ様で日間ランキングに乗せて頂きました。 誠にありがとうございます。 twitter kamina_humu にて更新情報等を発信しております ノベルアッププラス様にも掲載中
2021年3月1日更新
「目が覚めると、自分は天気になった」 問1.これまで十余年仲良くしてきた幼馴染みにこんなこと言われたら、一体どんな反応をすればいいか。 おかしなことだと思った。しかし、よく考えてみればおかしなことではないのかもしれない。僕はこいつのようなケースに何度も遭ってきたから。 不可思議な存在に、遭ってきたから。 「オーディション! 合格しちゃったの!」 問2.純粋無垢な瞳を目の前にして、こんなことを十余年(略)に言われたらどんな反応すればいいか。 これに関してはおかしなことだとはそもそも思わなかった。いつか成し得るだろうと、僕は確信してたから。彼女が僕のアイドルであることは間違いなく、彼女がいずれ巣立って世界のアイドルになることは予感していたから。 しかし、まさかこの二つに何か因果があるとは思わんだろうよ。 彼女がアイドルになったその時、見えない何かが変わってしまっただなんて。 懐かしい話をしよう。 いつかきっと、語らねばとは思っていたんだ。 彼女が残していた日記を元に、ありきたりな言葉で始めよう。 これは、僕と彼女の、不可思議の、あり得ない現実だ。 2021.02.01―2021.03.28 Everyday 16 o'clock.
作者からの一言コメント
テケテン、リンリン、テケテケ、リリリン