Chapter:52 「……増えてるっ!」

 サッと顔色を変えた博希を、茜は不安そうな瞳で見た。 「……お兄ちゃん? どうしたの?」 「……、……あ、ああ……いや……」  胸を押さえる。 「……どうして……」  博希の落ち着きが一気になくなる。 「景、……五月!」  博希は電話のところに走った。もどかしく、ジーコロとダイヤルを回す。 「もしもしっ、松井ですけど五月いますかっ!」 『あらあ、ヒロくん。ごめんなさいね、今、メイはお部屋で寝ているの』 「……は? ……」  出たのは五月の母親だった。 『電話があったことだけは伝えておくから、ごめんなさい』 「……はあ……」  ともかく電話を切る。 「ママー? 誰からの電話だったの?」 「さあ? 間違い電話だったようね」 「ふうん……」  母親にとって悪意はないのである。さっき爆発のニュースを見たばかりであり、五月のことが心配で仕方なかったのだ。博希からの電話となると九割方五月は外に出ることになるだろう、ということを、この母親は知っていた。  今日だけはメイを外に出す訳にはいかないわ!!  彼女は母親としての正義感から、五月本人や博希にとっては非常にありがた迷惑なことをやらかしてしまったのだ。再三言うが、悪意のかけらひとつもなく。  博希はチン、と電話を切ると、再度、今度は別の番号をダイヤルした。 「五月がダメなら景だ!」  トゥルルルルル………… 『はい、浦場でございます』 「あ、松井ですけど!」  どうやら出たのはお手伝いのとく江だ。 『まあ、博希坊っちゃま。景坊っちゃまにご用ですか?』 「あ、どうも……」 『悪童っ!!』 「うわあっ!?」  いきなり鼓膜をつんざくような声が電話口からした。この叫び声はとく江ではない。無論当たり前のことだが。――そう、この声は、博希を目の敵にしている、あの人のもの。 「な、な……」 『景さんにまた悪い誘いをもちかけているのですね!』 「違うよ、俺は、……」 『そうはいきませんよ、景さんは今日一日外へ出しません! ことお前の誘いならばね!』 「なんでだよっ!!」 『お前に関わるとロクなことがありません! とっとと電話をお切り!』  電話口の向こうではとく江が 『落ち着いてください、落ち着いてください、』  としきりに言っているのが聞こえていた。 「俺の話も聞いてくれ、景出してくれよ!」 『誰が出すものですか!』  ガンとしてきかなさそうだ。というかこれ以上何かぬかしたら永久に浦場家へは立ち入りできないような気もする。あるいはもしかしたら父親も今日は家にいるのかもしれない。  これじゃ景も五月も軟禁となんら変わりないじゃないか、博希はそうつぶやくのをようやく押さえてしぶしぶ電話を切った。 「おばあ様? ……まさかさっきの電話は博希サン……」 「景さん! 今日一日外出は許しません!」 「えっ……」 「原因不明の爆発が起こったらしいのですよ! そんな状態で大事な孫を外に出す愚か者がどこにいますか!」  祖母の迫力に気圧されて、景はようよう 「……はい、解りました」  と答えた。今日くらいは言うことを聞いていなければ、この後の行動に支障がでるかもしれない。  すみません、博希サン。  電話を置いた博希は、そのままのポーズで、しばし、考えた。  俺一人で止めるしかないのか。  俺一人で止められるのか。 「茜、俺ちょっと、出てくるわ」 「え? お兄ちゃん、どこに……」 「外」 「外は解るよ、なにしに行くの!?」 「爆発見物」 「危ないよ!?」 「いや、俺は大丈夫だから。――信用してないな?」 「そういうわけじゃないけど!」 「じゃ、いいな。留守頼んだぜ、行ってくる!」  博希は自転車を走らせた。 「お兄ちゃん」  テレビは大騒ぎだった。増える爆発に対応しきれない消防車や救急車、ないし警察が右往左往している様子が、茜の瞳に飛び込んできた。 「…………」  茜は無言でテレビを切ると、冷蔵庫からゼリーを出した。  しゃああああああっ!  多分避難命令のようなものが出ているのだろう、街の中で自転車をこいでいるのは博希だけだったし歩いている人間も他にはほとんど見えなかった。博希は空を見た。まだ、目標は見えない。  もう少し中心までいかなきゃダメか。  博希は自転車をキィ、とこぎだした。どうせなら誰からも見えないところを通ろう。中心部に行くにつれて絶対止められるに決まってるから。  細道に入った博希は、そのまま民家の脇をすり抜けて中心部を目指した! 「ぷう」  ゼリーを食べ終わった茜は、本当にすることがなくなった。どうしよう。  もう一度、テレビをつけてみる。どうせ進展はないのだろうけれど。 「お兄ちゃん、どこ行ったんだろう……」  その時、テレビが新しいニュースを伝えた。茜もその声に応じて、テレビに目をやった。 「……増えてるっ!」  茜が「増えてる」と言ったのは、もちろん、『鎧を着た変な人』のことであって。それは無論彼女と血を分けた兄貴なのであったが、茜はただ、妙な人がまた出たという感覚しかなかった。  だが、思った。この前会った人が着てた鎧と、同じ。  博希はそのころ本当に鎧装着していたのである。しばらく自転車をこいで空を見上げたところ、見慣れた鎧が浮いているのが見えた。 「あれだ! ……」  博希は近所のスーパーに自転車を止めると、まわりに誰もいないのを確認して、なおかつ用心のために、公衆便所に入って唱えた、 「レジェンドプロテクター・チェンジ!」  と。すでにその時手の甲にエンブレムは浮かんでいた。自転車をこいでいる最中に浮かんだとみえ、痛くはなかったが、まだ、熱かった。  地を蹴る。どうか、偽者とか、それ系の間違いであって欲しい――そんなことを考えながら、博希は、大剣を振るう鎧のもとへ急いだ。 「リオールっ!」 「……来たか。【伝説の勇士】。……」 「リオール、お前、……ホントにリオールか!」 「いまさら何を言う? ――正真正銘、紅の騎士、リオールだ」 「お前、なんのために、アイルッシュを!?」 「それを私に答えろというのか……」 「当たり前だ! お前がここを襲ったって、何の得にもならねぇだろっ!」  しばし、短い時が流れる。 「……なる」 「何……!?」  うしろでひとつに結った髪の毛が、風になびいた。 「アイルッシュ攻撃は、私の意思ではない」 「どういう意味だよ……!」  聞かなくても、博希には、その言葉の意味が解るような気がした。だが、考えたくはなかった。 「――スタンバイ・マイウェポン」  静かに唱えて、博希はその手に剣を召喚する。 「……この攻撃は……レドルアビデ様のご命令だ」  唇はほとんど動かなかった。博希は全身がぶるり――と震えるのを覚えた。解らないわけではなかった。ならばなぜあの時、小屋で二人きりになった時にそう言ってくれなかったのか、と責める気持ちもなかった。  その憂いを帯びた瞳を前にすると、何でも許せそうな気がした。 「……お前はじゃあ、この世界をぶち壊しに来たんだな?」 「そうでもない……これは『遊び』だ」 「遊びだと!?」 「壊滅はまだ早い。それがレドルアビデ様のお言葉」 「……それでもこんなこと、許されない。お前がこれ以上ここで『遊ぶ』なら、……」 「解っている。私もお前が私の邪魔をするなら、……」  二人は各々の武器を、すちゃっ、と構えた。  異質な空気が、ゆるやかに交わって、はじけた! 『爆破犯人らしき人物と対峙しているのはせんだって電気強奪犯と対峙していた少年と思われます、K県警察本部ではこの爆破犯人と少年の身元を追うとともに、――』  茜がテレビを消そうとしたその時、 「茜ちゃぁん」  玄関で声がした。それは中学の友人で、 「どうしたの?」 「爆発見物に行かない?」  とんでもない誘いをかけてきた。 「危ないわよ」 「大丈夫、遠くから見れば! こんな機会ないんだしさぁ、行ってみよ? うまくしたらテレビに映れるかも!」  少女らしいミーハーな考えである。そして茜は、ここでうだうだと時間を潰していても仕方ないし、ということで、友人と外へ出ることに決めた。 「自転車?」 「うん」  茜はさっぱりと着替えると、自転車を出して友人とともにこぎだした。  運命がまわりだしていた。  もっともそんな深刻な問題でもないだろうが、  博希にとってはそうだったかもしれない。  二人は互いにかち合った後、離れた。風が交わって、ゆらいだ。 「さすがは【伝説の勇士】。私の攻撃をかわすとは」 「これくらいかわせねぇで何が【伝説の勇士】だよ」  博希の片頬がぴっ、と切れた。 「……! ……」 「ほう。……、……!」  リオールの腕もぴっ、と、切れる。 「おあいこか」 「そのようだな。……これ以上邪魔を続ける気なら本気でいかせてもらうが」  すっ……と、大剣が構えられた。 「お前が本気でくるなら俺も本気でかからせてもらう。――この世界は俺たちのナワバリだ!」 「そうか……」  フ、と、リオールの唇から微笑がもれた。瞬間、博希は、固まった。  知っている。  俺はこの笑顔を知っている。  リオールじゃない。この笑顔は――  誰だった!?  この笑顔、俺は、―― 「スキありだ、【伝説の勇士】!」 「うわっ……!」  風がはじけて、博希の周りでスパークする。稲妻のような刺激が、博希を包んだ。 「っ! あっ、ぐう……」  その時博希は、バタバタという音を聞いた。ヘリ。警察のものかマスコミのものかは解らないが、博希は前回と同様の結果を一瞬、懸念した。 「……うるさいな……邪魔だ」  リオールが大剣を振ろうとした瞬間、 「やめろ、リオール!」 「!」  攻撃を受けてボロボロだった博希が立ち上がって、リオールの剣を止めた。 「リオール、やめるんだ」 「何をする!?」 「……ここじゃ邪魔が入るっ。お前、コスポルーダに帰れ! 向こうでなら相手してやる!」 「そういう訳にはいかない。多分レドルアビデ様に言わせれば、まだまだ遊び足りぬはず」 「……じゃあ……場所を変えよう、俺についてこい!」  たんっ、と博希は地面を蹴り、高みから飛び下りた。 「ふん……」  リオールも飛び下りる。多分、ここで博希をなんとかしておかなければ、きっとこの先も邪魔されると思ってのことだったろう。二人は周りから見えないくらいの速さで走った。  突如『爆破容疑者と説得役の少年』が消えたことで、その場は鼻白んだ。事後処理を行うなら今のうちだ。消防や警察はやっと、まともに動きだすことができた。  この状況を見ていた茜とその友人は、急にその場の雰囲気が冷めたことで、つまらなくなった。友人はさっさと帰ってしまい、茜はホントにどうしようかと思った。 「そういえば、」  牛乳が切れていたっけ。茜は家を出てくる時に少しばかり金を持ってきていたのを思い出し、近くのスーパーへ行こうと思い立った。彼女は一人、自転車をこいだ。  茜の行こうと思ったスーパーの隣には、つぶれたスーパーがある。早く取り壊せばいいのに、お役所はそこまで頭が回らないらしい。  そして、博希が戦いの場所に選んだのは、奇しくもその『つぶれたスーパー』だった。茜がやってくるのよりも早くそこにたどり着いた博希とリオールは、二人とも剣を取り出して、また対峙していた。  だが博希は落ち着かなかった。さっきの微笑、誰かに。誰かに似ている。そのことばかりを考えて、博希は本当にそわそわしていた。 「……どうした。【伝説の勇士】らしからぬ落ち着きのなさ」 「……お前が……俺の知っている誰かに似てるんだ……」 「面妖な。誰にだ」 「……解らねえ……うまく言えねえ、だけど……!」 「下手な感傷に浸るよりも、私を倒すことを考えたほうがよさそうだぞ……っ!」  大剣が振られる。また、風が、起きた! 「くっ」  とっさにそれを自分の剣で止める博希。だが間をおかず、二発目の『風』が、博希を襲う! 「うわっ」  博希は今度は止められず、体をよじってそれをよけた。が、その時、博希がよけ、行き場所のなくなった『風』は、博希たちのいる場所から外へと向かった――博希はそれを目で追うほどの余裕が、瞬間的に、生まれた。 「! 茜!?」 『風』の行き場所。それは偶然にもここにやってきていた茜だった。自転車を駐輪場に止め、『つぶれてないスーパー』まで歩いてきている、妹。  なぜこんなところに。家にいたんじゃなかったのか!? だがそれよりも、あれが当たったら茜では助からない。博希は鎧装着しているし、【伝説の勇士】としての資質があるから、ようよう倒れないですむのである。このままの軌道でいったら――確実に、当たる! 「くっそおおおお! 考えてるヒマなんてあるかっ!」  博希は剣を放り出して、茜のところまで走った! 「危ねぇっ、茜! 伏せろっ!!」 「え……」  茜には『風』は見えていなかった。まぁ普通の人間だから無理からぬことなのだろうが、それよりも茜は『伏せろ』と叫ばれたことに驚きを感じていた。 「今の声……お兄ちゃん!?」  しかし『伏せろ』と言われたのなら伏せるしかない。その声が紛れもなく実の兄であるならなおさら。  茜は急いでその場に丸くなった。その上に、何かが、覆いかぶさる。 「…………!?」  博希が茜の上に覆いかぶさったのだ。そこに、ほとんどまともに『風』がぶつかって、またしてもスパークする。博希は茜を包み込んだまま、その衝撃を受けた――。 「ぐうあっ……!」  無論衝撃は、包み込まれた茜にもわずかに伝わった。 「なに? なにこれ!? しびれる……!?」  リオールはその状況をほとんど冷静に見つめていた。 「…………」  そして、もう一度、大剣を振った――博希は『三度目』の『風』に、気がつかなかった。ただ、茜を守ることだけを、考えていた。 「【伝説の勇士】としては失格だが――『人間』としては、合格、だな」  その言葉が、博希の耳に、はっきりと届いた瞬間――博希の周りが、白く、スパークした。 「うがあああああああっ!」  目の前が真っ白になる。茜は伏せていた顔を少しだけ上げた。暗くてよく解らないが……見えたものは、あの鎧…………。 「じっとし……て、ろっ!」 「……お兄ちゃん……!?」  呼んではいけないような気がした、が、呼ばずにはいられなかった。 「心配すんな、茜……お前は俺が……守る……」  一瞬、博希の笑顔が見えた。茜は言葉を失った。 「おに……いちゃん……」  シュウシュウと、鎧から煙が出た。スパークの余韻が消えきらない。 「……っあ……」  だが、リオールをなんとかしないといけない。このまま逃がすと、アイルッシュがどうなるか解らない。  博希は、ひとつ、深呼吸した。  立ち上がれ。  剣を握れ。 「……リオールっ……!」  博希はふらふらする足を踏ん張った。 「……そこから動くなよ、茜……!」 「……あ……あ、……」  もうごまかしはきかないだろう。だがそんなことを考えるのは後にした方がいい。博希は足に力を入れて、リオールのもとに走った。 「丈夫だな」 「お前が追い討ちをかけるなんて思わなかったぜ……」 「お前とは遊びで戦っている訳ではない」 「……だな。……」  博希は剣を持つ手に力をこめた。決める。この一発で、終わらせてやる! 「スーパー・フレイムアタ――ック!!」

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