本作は僕にとって、初めて書いた時代物でした。ひと月前まで時代物を書くなんて、思いもしていなかったのですから、そのきっかけを作ってくれたノベルアップ+さんには素直に感謝したいと思います。 時代物の面白さの一つは、過去の時代を舞台に実在した人物を使ったフィクションにあります。少なくとも、僕はそう考えています。そして、注意しなければならない点があります。 例えば、夢枕獏さんの『陰陽師』の主人公,安倍晴明と笛の名手,源博雅は親友同士という設定です。これはバディ物として、絶妙な組み合わせといえるでしょう。ただ、夢枕さんが『秘伝「書く」技術』(集英社)の中で述べておられるのですが、二人が親友同士という部分はフィクションです。 ところが、ある歴史バラエティ番組の中で、源博雅のことを「安倍晴明の親友」と紹介していました。おそらく、番組スタッフがフィクションと史実を混同してしまったのでしょう。 実は、サブ・歌川国芳とトク・歌川広重が同じ年に生まれたことは史実ですが、二人が幼馴染であったというのは僕のフィクションです。その点だけは、きちんと説明しておかなければ、と考えた次第です。 それにしても、本作で時代物を書く楽しさに気づいてしまいました。言ってみれば、史実とフィクションのパズルを作る面白さですね。機会を見て、また書いてみようと思います。
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月音
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月音
2019年10月21日 6時11分
坂本光陽
2019年10月21日 6時14分
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坂本光陽
2019年10月21日 6時14分
fukamiyuu
はじめまして。楽しませていただいた本作品、コラム「少し偉そうな感想文」で紹介させてください。12/28 16:16予約公開しますので、ご都合が悪い場合はレスにて連絡いただけると幸いです。
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fukamiyuu
2019年12月27日 16時28分
坂本光陽
2019年12月27日 18時54分
コメントとポイントをありがとうございます。紹介してもらうのは構いませんし、どのような感想であっても結構です。楽しみにしています。ただ、万一その中に誤解・誤読があった場合は、「もしもし、ここは違いますよ」というコメントをしますからね。(笑)
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坂本光陽
2019年12月27日 18時54分
あい
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あい
2019年10月18日 22時55分
坂本光陽
2019年10月19日 5時29分
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坂本光陽
2019年10月19日 5時29分
渡邊裕多郎
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渡邊裕多郎
2019年10月20日 16時25分
坂本光陽
2019年10月20日 18時44分
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坂本光陽
2019年10月20日 18時44分
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