ルキファナス・オンライン-素早さ極振り暗殺者は正義の味方!?

読了目安時間:5分

11話 リオンとルティ

 見事に自身の敵討ちを果たした俺はセバスさんの元へ向かい報告とお礼を伝えた。  それにしてもギリギリの戦いだった。  ただ、それ以上の見返りがあったのも事実。  レベルは5も一気に上がり、称号やスキルまでも手に入った。  他にも色々ありすぎて混乱しそうだ。  落ち着いて整理していかないとな。  まず復讐達成について、こんなワードはまとめサイトに載っていなかったがセバスさんが教えてくれた。  自分に対して一定以上のカルマ値悪性を持っているプレイヤーをキルした時に復讐達成となるらしい。  そして経験値、エリル、スキルを獲得できる。  しかも、この獲得したものは相手から奪い取れる。  この時の数値は悪性によって変動するらしい。  つまり、迷惑行為抑止のためのシステムらしいが、広まってないので迷惑行為をするプレイヤーが減ってないんだろう。  自分が広めるかどうかは後から考えよう。  奪った経験値でレベルが5上がり、7000エリルちょっとを手に入れた。  スキルに関しては俺の職業でも扱えるように最適化されたらしい。  なんて神対応なんだろうか。  結局、奪っても職業によって使えなかったら全く意味がない。 -スキル獲得- 『盗賊の心得』が最適化されて『復讐の代価』を獲得しました。 復讐達成時、カルマ値悪性に応じたアイテムを相手から奪取できます。 -スキル獲得- 『ナイトメア』が最適化されて『恐怖の象徴』を獲得しました。 一定時間、自身の攻撃に恐怖を付与します。 『復讐の代価』を発動するには復讐しなければいけない。つまり自分が一度PKされないといけない。  結局はあまり使わなさそうなスキルだ。  一方で『恐怖の象徴』は使い勝手がいい。  恐怖状態になった場合、動きに制限がかかったりする。 『ナイトメア』をルティが使ってるようには思えなかったが黒の魔法なのでルティから奪ったんだよな、きっと。  そしてそして、称号を三つも獲得した。  基本的に称号はステータスにプラス補正をかけてくれるのでありがたい。 -復讐者- 復讐を果たした者に与えられる。 復讐対象との戦闘時、カルマ値悪性に応じてステータス上昇します。 -大物喰い- 自分よりも倍以上強い相手を倒した者に与えられる。 自分よりもレベルの高い相手との戦闘時、レベル差に応じてステータス上昇します。 -孤高- 一人で自分よりも強い複数の敵を倒した者に与えられる。 ソロ戦闘時、相手の数に応じてステータス上昇します。  三つの中だと孤高が有用なのだが、ぼっちプレイは寂しすぎる。  といっても、まだプレイヤーの知り合いなんていないんだけどね。 名前:クロツキ 種族:人間 職業:暗器使い(Lv5) Lv:15 HP:100(120) MP:10 STR:1(21) VIT:1(25) INT:1 DEX:1(18) AGI:38(55) SP:15 ※( )内の数値は補正後のステータスです。 武器:ダガーナイフ 防具:隠者のローブ、隠者のブーツ、隠者の手袋 装飾:なし スキル 暗器術・零、暗器術・壱、惑わしの歩法、復讐の代価、恐怖の象徴 称号 復讐者、大物喰い、孤高 § 「はぁぁぁぁぁだぁぁぁぁぁぁぁ」 「理央ちゃん、うるさいよー」 「こらーーー、ルティ、本名で呼んじゃダメっていったでしょ」 「だってゲーム内じゃないよ」 「あっ、確かにそれもそうだった」  リオンこと本庄理央とルティこと本城綾奈は同じ部屋で作戦会議をしていた。 「どうしたの?」  机の上で書き物をしている彩菜の前で携帯を凝視している理央は穏やかではなかった。  それは携帯でルキファナス・オンラインの自分の状況を確認していたからだ。  デスペナを受けたのでログインしてプレイすることはできないが携帯に連携したアプリでステータスなどは確認ができる。 「姉ちゃん見てよこれ」  携帯の画面を彩菜の前に突き出す。 -デスペナルティ- 獲得経験値が減少します。 6時間の獲得経験値量が減少します。 1時間の強制ログアウトをします。 -復讐されました- 獲得経験値が奪われました。 エリルが奪われました。 スキル『盗賊の心得』が奪われました。 「復讐? PK仕返されたってことかな。スキル奪われるのはきついね」 「なんでそんな冷静なのさ、姉ちゃんも確認してよ、私の盗賊の心得が……コソ泥の心得に……」 「私もナイトメアも奪われて、違うスキルになってるね」 「えーーー、ナイトメアめちゃくちゃ便利だったのに」 「そうだね、まとめサイトを確認して、ログインして新しいスキルの検証しないと」 「くそーーー、クロツキに復讐してやる」  理央はメラメラと闘志を滾らせる。 「それは無理じゃないかな、カルマ値が関係してると思うし、PKはもう辞めようね。スキルが弱くなるのはリスクが高すぎるよ」 「えーー、じゃあクロツキに復讐できないってこと?」 「絶対にダメだよ、クロツキさん強かったし」  姉の圧力にメラメラと燃えていた闘志は沈下し、理央はシュンとする。 「ナイトメアが使えたら勝ててたのに」 「仕方ないよ、隠者系統に恐怖は刺さらないんだし」 「暗器使いに負けるなんて……」 「βテストの時とは仕様も変わってるみたいだし、色々試すことが多いよ」 「楽しそうだね」 「そりゃあ楽しいよ、研究のしがいがあるもん」 「よく分かんないよ、気持ちよく敵を倒してた方が楽しいのに」 「それなら、もっと戦闘に適した職業にすればいいのに」 「えー、だって悪役の方がかっこいいじゃん」 「はぁ、また病気が発症してるよ」 「クロツキの服装カッコよかったな」 「えっ!?」 「はっ、違うからふ・く・そ・うがカッコよかったなっていったの、姉ちゃんとは違うから」 「なんのことよ」  彩菜は顔を真っ赤にして否定する。 「初めて会った時に一目惚れしたのか知らないけど、口数めちゃくちゃ減ってたじゃん」 「違うから、確かにカッコいいなとは思ったけど、あれはキャラクターの顔がカッコいいなと思っただけだから」 「私みたいにそのまま投影してるかもしんないよ」 「そんなバカなことするの理央ちゃんだけだから」 「なんだとぉぉぉ」  こうしてクロツキに復讐された二人の夜は過ぎていく。

コメント

コメント投稿

スタンプ投稿


このエピソードには、
まだコメントがありません。

読者のおすすめ作品

もっと見る

  • コンバラリアの狼たち~情報屋ルー・ビアンカと機械心臓~

    蒸気の街の訳アリ情報屋の事件簿です

    136,100

    50


    2021年2月10日更新

    黒の革命と呼ばれた大戦が終結して百数十年。世界の大半が砂漠に覆われ、資源不足からフィルム化された本が主流になり、高価な紙の本が消えつつある時代。 地下階層型都市〈蒸気の街ホロカ〉で、フランは元殺し屋や闇医者など、少し訳アリな四人の仲間と共に、唯一紙の本を読むことができる古書喫茶コンバラリアを経営していた。その裏では、情報屋ルー・ビアンカとして生計を立てていた。 取引を終えて帰る途中、フランは謎の機械人形(オートマタ)の集団に襲われる。翌日、亡くなった父から預かった手紙と蛾の機械人形(オートマタ)アルテミスを持参した弁護士がやってくる。それをきっかけに、父が発明した機械心臓(カルディア)の設計図の行方を探すことになる。 【第1部完結】※第2部準備中

    読了目安時間:3時間49分

    この作品を読む

  • 蒼き瞳の異能破壊者

    異能破壊者と『万能』を操る少女の物語

    20,500

    100


    2021年5月15日更新

    太古の昔、一人の人間である最初の異能発言者(ファーストアビリティ-)が世界を歪ませる程の大規模異能を発動したことにより、様々な種族やエルフなどがこの世界に来訪した。 数多の戦争を繰り返したが、当事者の最初の異能発言者により和平が行われてその大戦争が終結した。 それから数千年の月日が経ち、世界は異能を使って様々な進化と発展を繰り返し、異能者を育成する機関が増えつつあった。 東の大陸と言われる巨大なユースリティア大陸の聖都地域にある第一異能学園に通う少年リク・ワンストは、新学期を迎えて二年生へと進級した。 ある時、学園で不可思議な事件が発生し、それの調査を行うリク。 そしてその際にリクは運命的な出会いを果たす。 彼女の名前はアテナ・セブンス。異能者の中でも特に優れている家系であり、世界で十人しか存在しない最高超越者の一人だった。 アテナとリク、二人の出会いが全ての物語の歯車を動かすことになるのだった! 異能破壊者の二つ名を持つ少年と最高超越者と呼ばれる少女による、バトルコメディ!!

    • 残酷描写あり

    読了目安時間:5時間57分

    この作品を読む

同じジャンルの新着・更新作品

もっと見る

  • 不正破壊者の我侭姫

    それは、もう一つのリアルなのかもしれない

    2,400

    10


    2021年5月15日更新

    西暦2019年、様々なARゲームが稼働している中、『アーケードリバース』と言う名のARゲームを巡り、コンテンツ流通を独占しようと言う勢力とゲーマーが激突する――そんな物語。 そのフィールドで戦う事になる、我侭姫ことデンドロビウムは――チートがはびこるゲーム業界に何を思うのか? そして、SNS炎上、コンテンツ業界……様々な要素が、この世界を変えようとしている。 ※この作品はフィクションです。実在する地名などとは関係ありません。 ※本作で言及されているふるさと納税に関しては、現実に存在する同名の物とは全くの別物になります。 ※小説家になろう、カクヨムでも掲載していますが、細部は若干異なります。 ※本作の二次創作を段階的に許可しております。詳細は、カクヨムかピクシブにて公開中のガイドラインをご覧ください。(リンクはピクシブの物です)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12408308

    読了目安時間:8時間52分

    この作品を読む

  • 夕日の空に一粒の光が輝いて。

    思いつきで書いた軽いSFの読み切りです。

    200

    0


    2021年5月15日更新

    いつもと変わらない夕日の空に一粒の光が……。

    読了目安時間:11分

    この作品を読む