作品(4件)
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2021年1月23日更新
『幽霊AIプロジェクト』 死んだ人間の記憶を元にデータを作成し、その記憶の持ち主に似た姿をしたロボットを作成して、データ化した記憶を入れる。ただ、会話をしても決まった言葉しか返ってこない。そんな、『幽霊AI』を作成するプロジェクトが少子高齢化が進むこの世の中で実行された。 そんなプロジェクトが実行される前、小学を卒業する前日、俺は彼女を事故で亡くした。 悲しみながらも、苦しみながらも、月日は流れ、高校の二年生になった。 そんな俺の前に、現れたのだ。 「今日は転校生を紹介する」 という担任の言葉と同時に幽霊AIとなった彼女が・・・ 彼女は死ぬ前の記憶しかなかった。それでも、いいんだって、そう思いながら、AIになってしまった彼女と一緒に日々を過ごしていたが、一週間後、悲劇は突然俺を襲う。 「昨日行った海、また行きたいな」 「・・・海?」 と首を傾げる彼女。 俺は必死に訴えるも、首を傾げるばかり。 なんでと、気になっていた時、 『幽霊AIは、一週間に一回充電をしないと生きていけない。そして、充電をすると充電する以前の余分なデータ、つまり一週間の記憶が削除される』 とそんな情報を得る。 それでも俺は、簡単に削除できないような思い出を作ろうとするのだが・・・ もし、あなたの大切な人の記憶が一週間で消えるとしたら、あなたならどんな思い出を作りますか?
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2021年1月19日更新
ー冒険談。 それは、異世界「バロステール」の各ギルドに冒険者達が所属した時に配られる一冊の本で、その本には持ち主のありとあらゆる個人情報が書かれている。 そして、その冒険談の情報をもとに、冒険者達は各役職に就き、二人以上でチームを作って、村人達や国からの依頼を受ける。 そして、その「チーム」を冒険者達のあいだでは「パーティー」と呼んでいた。 そして、この物語は少し、いや大分変わったパーティーの物語である。 「荷物くらいみんなで持とうぜ」 「お前が一番戦力外なんだから仕方ないだろ」 「俺は勇者だぞ!!」 「勇者見・習・い・ね。嘘つかないで」 滑舌の悪い魔導師のエルフ ファルム 「い、いだ、いでよ、ひにょ、火の玉」 (もうモンスターいないし・・・) 臆病なブロッカーの虎の獣人 クウ 「・・・うわぁ、気持ち悪いよぉ」 「お前、後ろにさがってんじゃねぇ! 」 目的の物を作れないローエルフの錬金術師 ルカ 「・・・運がないだけよ」 「お前、それでどう戦う気だよ!!」 狙った獲物は絶対外す狙撃手のホビット ウィル 「銃ならなんでも使えるんだよ。だから距離なんて関係ねぇ。それが狙撃手だ、馬鹿野郎」 「なら、当ててみろよ!!」 ロキと契約したダンピールの司祭 ララ 「・・・ロキよ、私達に力を・・・」 「やめろ!所持金減ってる!!」 そして、勇者見習いの剣士でこのパーティーの荷物持ち 普通の人間のルース 「スキルが・・・十個」 「こ、これは・・・ほとんど、戦闘では使えねぇ」 「・・・まじ?」 俺ツェェェではなく、俺ヨェェェ! はたして、この欠陥パーティーはどんな冒険談を見せてくれるのか!?
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