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魔界に魅せられた自分の心に気づけますか?
55,500
2,880
異世界ファンタジー
完結済
長編
100話
286,964字
2022年6月13日更新
釈迦(ゴーダマ・シッダルタ)以来のブッダ(真理に目覚めた者)になる使命をもって生を受けたのは現代に生きる不動寺の尼僧、久遠ヒカリ。彼女が悟りに至ろうとする時、魔王波旬が再び魔軍を従えてヒカリの悟りを阻止しようと人間界に忍び寄る。ヒカリを守護し、魔軍と戦う僧(サンガ)の使命を持つ五人の若者たちをヒカリの元へと導く五体の霊獣達がいた。「相手を倒すのではなく救うための戦い」とはどういうことなのか?「祈り」「念」「想像力」をキーワードとする異次元体験の中で、彼らは霊獣達が姿を変えた法衣(カシャーヤ)を纏い、魔王十軍と対峙する。ヒカリのいう菩薩(ボーディサトヴァ)へと転生することができるのか?霊獣達の存在の本当の意味は?誰もが持つ心の闇に迫っていく長編ファンタジー。
読了目安時間:9時間34分
2033年2月26日午後8時23分、M7.6の都心南部直下型地震が発生。首都東京は壊滅し、たった一人の少年が生存していた。少年の名は相馬凪生。灰色の街を彷徨い歩く中で一人の老人と出逢う。その老人こそ太陽神ソール。凪生はソールの化身であり、この大災害は人類滅亡を願う破壊神マーラの仕業であることをソールは凪生に告げる。マーラは新たな生命体「イグノア」が生息する新世界「ユートピア」をこの地球に創造しようとしていた。マーラは既に人間としてこの世に誕生しており、マーラを守護する九人の弔葬使(ヒューネラー)も既に誕生しているとソールは言う。ソールは太陽系と時空を繋ぐ不可思議な力を持つクロノシステマという腕時計を凪生に与え、太陽系の惑星を守護する妖神使(グラハ)を味方につけよとアドバイスする。ヒューネラーが人類を滅亡させる前にグラハと出会い、味方につけ、そしてヒューネラーとマーラを倒すという途方もない偉業など不可能と嘆く間もなく、運命の渦に巻き込まれていく凪生。しかしソールの予想を上回るイグノアが既に誕生していることを知る。地球は人類のためにあるのか?この戦いは一体、誰の何に対する正義なのか?全てが混沌の中で凪生はどこに、何に辿り着くのか?……今、我等がこの地球で人類として生きることへの意義を問う長編ファンタジー。
読了目安時間:4時間17分
主人公、井置隼人は大学進学を機に上京して20年以上が経つ。結婚して子供にも恵まれ出世もしているサラリーマン。関西の実家に帰省中に偶然、昔の体育教師、坂口義彦と出会い、その記憶を回顧する。 中学受験に合格して、ミッション系中高一貫教育の名門私立の男子校に入学した隼人は、中学一年生の夏休みの合宿において、海岸のテトラポッドの上で坂口と二人きりの状況になる、これが全ての始まりだった。 静かで控えめな表面上のキャラの中に眠る、男達を惹き付けて止まない妖しい魅力を持つ自分を徐々に自覚する隼人は、小悪魔のように男達を翻弄していく。その魅力は「甘い蜜を閉じ込めた貝のようだ」と、担任であり国語教師の平塚在昌は言った。 高等部に上がり同級生からバンドに誘われて軽音楽部に入った隼人は、学院祭の観客を魅了する。校外からも注目を集めることになった隼人は、次第に他人の目に窮屈さを感じ、独りを好むようになる。そんな隼人を誰よりも理解し、性的衝動を感じつつも隼人を包み込む坂口、そして静かに燃え上がる恋心を徐々に発露していく隼人。最後の一線を越えない微妙なラインの恋愛を楽しむ二人は、やがてそれこそが「本物の官能」であることに気づく。 最高の恋愛、最高の相手であることを確信した二人は、この境涯を喪失する怖れと、「セックス」という甘い誘惑の狭間で揺れていく。 しかし、ギリギリの緊張に保たれた二人のバランスを「卒業」という時の楔が崩していく……教師と生徒の禁断の恋愛を題材として、「純愛と性愛の狭間に燃え上がる究極の官能」をテーマに描いたBL恋愛小説。
読了目安時間:1時間47分