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イスヴェリスト大陸。火山と氷の世界が共存する不思議な地。そこでは氷の神を崇めるケット・シーの国と、炎の神を崇めるサラマンダーの国が、広大な雪原を挟んで争っている。 氷国には高い代償の代わりに人の願いを叶える魔法生物、「デウス・エクス・マキナ」、が存在していた。 デウス・エクス・マキナの契約者を専門に狩るケット・シー軍の特殊部隊に属する主人公は、ケット・シーの国リスティンキーラでは禁忌とされる、青い「炎」の魔法を持って生まれた異端。迫害されながらも唯一の信頼出来る仲間たちと戦う彼は、世界の、いきものの残酷な本性をその眼に映す───── 冷たい氷の国に、小さな炎を灯すダークファンタジー。 表紙イラストは梨乃実さん!ありがとうございます!!!! ※この物語には差別表現(架空のものに対する)が含まれることがあります。ご注意ください。 ※カクヨム、ノベプラと同時連載です。
読了目安時間:3時間51分
遠い昔、栄華を極めた古代王国は「夜」から生まれる怪物によって滅びた。わずかに残った人々は、夜を滅す「暁ノ法」を生み出し、夜と戦う道を選ぶ。 夜狩りとして戦う主人公、ラドルファスは、ある日夜と人の混ざり物の少女、サフィラを助けたことから、最強と呼ばれる夜狩りに弟子入りすることになるが……? 癒えることのない傷が、残酷な世界が、彼らの平穏を許さない。あなたはそれぞれの行く先を見届けることができるか? 嘘吐きで守銭奴、だけど最強の師匠と復讐と救済に生きる弟子の王道ダークファンタジー! *カクヨムと同時掲載です *毎週土曜日更新予定
読了目安時間:1時間6分
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【贄の王の呪い】。太陽は陰り、大地は腐り、人々は病魔に侵される。火は絶え、水は淀み、風は病み、土は膿み、雷は欠ける。 呪いを祓う術はただ一つ。贄を捧げることのみ。 とある人の都にて、一人の姫が贄となり、一人の少女が命を絶った。 人の踏み入らぬ魔の大地にて、死んだ筈の少女が目を覚ます。そのとき少女の目の前にいたのは、大地を呪う悪魔【贄の王】だった。 世界の敵たる悪魔に対し、少女が忠誠を誓うとき。孤独な二人が誓いによって結ばれるとき。 遥かなる太古より続く世界の仕組み、その壮大で下らない悲劇が揺るがされる。 ※挿絵は「七草マキコ」様に依頼させて頂いたものです。 ※「小説家になろう」様で投稿している物のリメイク作品です。
読了目安時間:16時間44分
鬼が笑えば物事のあらゆるものが打ち砕かれた。願ったことも、望んだことも、鬼が笑えばその瞬間の物事はけして叶わないものへと変化した。 ほんの些細なことでも、命程大事なものさえも。 鬼を怒らせてはならない、一心で人は生活の糧を手放した。 それは泣くと一帯に雨を降らせる不思議な人間、人は雨に頼って生き繋いでいた。――が、その手段は力尽くで雨を泣かせるということ。鬼は、人に暴力を振るわれていた雨を救ったのだった。 しかし人も考えた。恐怖で縮こまった雨は常に鬼の空に雨を降らせるだろう。二度と晴れることもない空に鬼は笑うこともないだろう。 人は嗤った、遂に鬼を懲らしめられると。 けれど人間の思惑とは違った。 鬼は確かに笑わなくなった。だが鬼が笑わない理由は鬱屈とした空の所為ではない。 自分が笑えば雨の望みを叶えることも出来ない。雨を、悲しませない為にだった。 その日救うと決めたのは、一目で惚れてしまったからだった。 雨の為に鬼は笑わない。 鬼が雨に奪われたのは空ではなく、その心だった―― ……おや、しかしどうも雨くんの様子がおかしい。 もしかして人ではない?待って、そもそも鬼と人じゃ一緒に生きていけない、実例があって現在進行形で傷心の天狗が山に引き篭もってるから。 待って、でも惚れてしまったから、諦めるのは無理だから。好きすぎて無理だから。 鬼くんは雨くんの為に笑わない鬼になると決める。でもどうしたらいいかわからない、知恵を貸して皆。 何者か得体がしれないけどとびきり可愛い雨に恋した不器用で鈍くてなにもかもが足りない鬼らしくない鬼の為、 中途半端な狼 心の傷に閉じ篭もった天狗 通りすがりの偉い狸 同胞を忌み嫌う陰陽師 狐の神様 人の世界から狭間へ落ちた人鬼 意外と仲良しな彼らが力を貸して鬼くんの恋をどうにかするほのぼのゆるーいお話。 ※BOYSFANコン参加、お題フリー ※ゆっくりめの更新になります ※暗 く な い B L ※ほのぼのBL
読了目安時間:3時間8分