一覧
VRMMORPGユートピア・ワールドは、現実での夢が詰め込まれたゲームだ。そこは、魔法も科学も発展した世界。モンスターと戦っても、国の騎士団に所属してもいい、現実では出来ない犯罪なども出来る。そんな風に、何でもしていい、自由さを売りにしている。 ユートピア・ワールドは、完全スキル制となっており、プレイヤーが確認出来るのは、自分の所有スキルのみとなっている。ごく一般的なゲームなら確認出来るステータスは、その全てが隠されているのだ。 プレイヤー達は、初期ログインと共に三つのスキルをランダムで修得する。このスキルの中には、そのプレイヤー専用のユニークスキルというものも存在し、これもログイン時に修得出来る。 主人公・宵町朔夜ことルナは、サービス開始と共にユートピア・ワールドにログインした。周囲が修得したスキルで大賑わいの中、ルナも自分のスキルを確認する。 ルナのスキル画面には、ユニークスキルが二つと汎用スキルが一つ書かれていた。今この場ではしゃぎたい気持ちを抑えて小さく喜ぶルナ。 そんな中、ゲーム開発者からの説明が始まる。簡単な説明が終わると、周りのプレイヤーのほとんどが一気に街の外に出ていく中、ルナは配布されたチュートリアルの本を読んでいた。チュートリアルを読み終わったルナは、外は多くのプレイヤーで溢れかえっている思い、街の探索から始めた。そんなルナの行為が、ある出会いを引き寄せる。 美しく時に残酷な理想郷で、ルナは己の理想を追い求める。 「こんなの私の理想じゃないんだから!!」 百合要素有りの、ほのぼの、シリアスなゲームライフ。
読了目安時間:31時間33分
人々を恐怖に陥れる存在や魔族を束ねる王と呼ばれる魔王。そんな魔王に対抗できる力を持つ者を勇者と言う。 そんな勇者を支える存在の一人として、聖女と呼ばれる者がいた。聖女は、邪な存在を浄化するという特性を持ち、勇者と共に魔王を打ち破ったとさえ言われている。 だが、代が変わっていく毎に、段々と聖女の技が魔族に効きにくくなっていた…… 今代の聖女となったクララは、勇者パーティーとして旅をしていたが、ある日、勇者にパーティーから出て行けと言われてしまう。 勇者達と別れて、街を歩いていると、突然話しかけられ眠らされてしまう。眼を覚ました時には、目の前に敵である魔族の姿が…… 人々の敵である魔族。その魔族は本当に悪なのか。クララは、魔族と暮らしていく中でその事について考えていく。
読了目安時間:10時間13分