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機械樹に覆われた街、シリカ・トーラスには青空がない。 昼夜の存在しない世界に生きるシリカ・トーラス市民は、人間の血に含まれる鉄分を捕食する「機序胞子」の襲撃に怯えて生きていた。血液に鉄分を含まない人型兵器「ノンフェラス」であるヒムフミ・サカイは、ある日、ノンフェラスでありながら人に近い外見を持つ女性、イナシアに出会う。機序胞子との戦いは、ヒムフミたちに幾つもの謎を提示する――機械樹とは、機序胞子とは何か。ノンフェラスとは何か。そして、ヒムフミがイナシアに惹かれて止まないのは、いったい何故なのか? これは、継承される災禍と叡知の物語。 ※残酷描写、性的描写を一部含みます。
読了目安時間:37時間56分
ネットオークションで買った「商用向けアンドロイド」に、処方箋があれば買える「感情」を盛る話。 AI×恋愛コン 参加作品です。 ※処方薬を他人に飲ませるのはダメ(違法)です! 本作は演出上それに近い描写がありますが、処方薬の譲渡行為を推奨するものではないことをご承知おきください。
読了目安時間:20分
織野帆里の創作「オリエント・オリエンス」の公開済み部分のプロット。 ★当然ですが、本編のネタバレです ※ただし、当該章の時点での未公開情報のネタバレに繋がる記述は省いたり変えてます。 例:5章のプロットであれば、6章以降で公開される情報は含まない など ★随時更新します ★本編とは微妙に違う展開が書いてあったりします
読了目安時間:47分
※本作は「ラピスの再生論」第10章1話「君に貴方にさよならを」のアナザーストーリーです。
読了目安時間:10分
――何かを忘れたように淡々と陽が昇り、月が出る。 七つの都市と七万の人口を抱える街、新都ラピスは今日も平穏だった。そこは、共同体を保つために人間が「生産」され「役割」の名の下に歯車として働く、人と社会の使役関係が逆転した世界。ラピスの最高権力機関・統一機関に所属するリュンヌは、読書家で人との関わりを苦手とするところ以外、ごく一般的な研修生として暮らしていた。19歳の秋、幹部候補生に抜擢される研修生が発表される日の朝に、異言語を話す少年ティアがやってきたときから、彼女の日常は、そしてラピスという世界は、徐々に変化していく。 形を変えゆく世界のなかで、自身を変革してゆく人々の群像劇。 ------ リュンヌ・バレンシア(ルナ)…… 本作の主人公。統一機関の研修生。事なかれ主義で厭世的、消極的でごく少数の人間としか関わりを持とうとしないが物語の中で次第に変化していく。本を読むのが好きで、抜群の記憶力がある。長い三つ編みと月を象ったイヤリングが特徴。 ソレイユ・バレンシア(ソル)…… 統一機関の研修生。ルナの相方で幼馴染。ルナとは対照的に非常に社交的で、人間関係を大切にする。利他的で、時折、身の危険を顧みない行動を取る。明るいオレンジの髪と太陽を象ったイヤリングが特徴。 ------ 全十章。 「小説家になろう」「NOVELDAYS」にも投稿しています。 他2サイトに投稿したものは完結済です。そちらを改稿し、順次投稿していく予定です。 番外編もあります↓ 「翼なくして天を究む」主要登場人物:アルシュ、サジェス 「凍てつく星のレプリカ」主要登場人物:エリザ
読了目安時間:46時間45分
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【※当作品はmachine headのおまけ的続編となっております。 凄くすばらしい本編を未読の方は、作品一覧へアクセスし、そちらを先にお読みください。】 『machine head』事件の終幕からおよそ2ヶ月が過ぎた。 特殊能力部隊S.W.A.L.O.W.の尽力もあり、傷ついた人々や街が少しずつ前に進み始めた頃、若者を中心にとある妙な噂が立ち始めた。 “とある場所に行けば、空想の存在に出会うことが出来る場合がある” 最初は馬鹿げたオカルト話かと思われていたが、その噂は徐々に現実味を帯び、そして、実際にトラブルが発生し始めて……。 表紙絵=三ツ葉きあ 様
読了目安時間:12時間18分
「変身しないで、ありすちゃん」 かわいいものが大好きな、夢に生きる高校生、姫乃ありす。彼女はある日流星群にぶつかって、魔法少女に変身した。 世界を守るため、彼女は今日も魔法少女ピンクに変身して、魔法の力で敵を倒していく。 ――――と、思い込んでいるのは彼女だけだった。 黒い怪物の姿に変身する少女。恐ろしい獣の姿に変身する少女。ドロリとした触手の姿に変身する少女。異形の姿になった少女達は自身を『魔法少女』だと思い込みながら、世界を壊す。 街にはびこるドラッグ。ゴミ箱から見つかる人差し指。聖母様を崇める宗教団体。 昔見ていたアニメの魔法少女はただの幻だった。魔法少女達はゆっくりと現実に気が付きながら、副作用によって壊れていく。 本当の敵は誰なのか。 自分が本当は何者なのか。 ずっと夢見ていた願いは何だったのか。 これは、願いと夢と現実に壊れていく、魔法少女になった怪物の物語。
読了目安時間:30時間14分
「隕石衝突の日(ジャイアント・インパクト)」 そう呼ばれた日から、世界は雲に覆われた。 明日は来る 誰もが、そう思っていた。 ごくありふれた日常の真後ろで、穏やかな陽に照らされた世界の輪郭を見るように。 風は時の流れに身を任せていた。 時は風の音の中に流れていた。 空は青く、どこまでも広かった。 それはまるで、雨の降る予感さえ、消し去るようで 世界が滅ぶのは、運命だった。 それは、偶然の産物に等しいものだったが、逃れられない「時間」でもあった。 未来。 ——数えきれないほどの膨大な「明日」が、世界にはあった。 けれども、その「時間」は来なかった。 秒速12kmという隕石の落下が、成層圏を越え、地上へと降ってきた。 明日へと流れる「空」を、越えて。 あの日から、決して止むことがない雨が降った。 隕石衝突で大気中に巻き上げられた塵や煤が、巨大な雲になったからだ。 その雲は空を覆い、世界を暗闇に包んだ。 明けることのない夜を、もたらしたのだ。 もう、空を飛ぶ鳥はいない。 翼を広げられる場所はない。 「未来」は、手の届かないところまで消え去った。 ずっと遠く、光さえも追いつけない、距離の果てに。 …けれども「今日」は、まだ残されていた。 それは「明日」に届き得るものではなかったが、“そうなれるかもしれない可能性“を秘めていた。 1995年、——1月。 世界の運命が揺らいだ、あの場所で。
読了目安時間:23時間26分
はっちゃん。 俺にとっては憧れで、理想で、全てを持っていた男だった。 高校時代は同じ絵で競う様にして日々を過ごした相手。憎らしくて嫉妬する。 だが、はっちゃんの絵はそんな俺の感情も溶かしていく。 ああ、はっちゃんの絵をもう一度見られるなんて思っていなかった……。 ゲイバーで拓哉は高校時代の友人 三木 春光(はるみつ)と再会する。 懐かしさから再び交流を重ねる事になった拓哉だが 芸術家となった春光は高校時代とはうってかわって変貌していた。 はっちゃんの言動や行動に危うさを感じる様になってからは やたらと存在が気にかかり、段々と憧れの気持ちから恋心に心情が変化していき 二人は交流を重ねるごとにだんだんと共依存的な関係になっていく。 ぶつかり合いながらも交流し、拓哉は同性愛の難しさを痛感していく。 これは壊れた男 はっちゃんの記録だ。 BLです。軽度発達障害の生きづらさみたいなものもここで書いています。 表紙と作中の挿絵はYouTube等で活躍しているムシウニさん(@musiuni)に描いて頂きました
読了目安時間:1時間35分