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うちの冷凍庫が閉まらない。 中身を空っぽにしても、どうしても閉まらない。 ある日突然、冷凍庫だけ扉が閉まらなくなった。 おかげで、大好きなアイスクリームも、朝ごはんの冷凍うどんもダメになってしまった。 一度閉めても、いつの間にか、冷気が漏れ出している。 諦めて日常を過ごしていると、ある日、いつの間にか冷凍庫が閉まっていて…… 真夏、冷凍庫の故障から始まる、日常の浸食。 大学生の七竈が見る真夢(まさゆめ)の正体とは ――――そして、異質な悪夢は、現実の狂気をも暴露していく。 ■狂信の怪異譚シリーズ ①冷凍された真夢:本作 ②夢蟲の母:https://novelup.plus/story/649994066 ※イラスト:自作
読了目安時間:6時間5分
男子高校生の榊守綾人(さかきもりあやと)は、夏休みの夕暮れ、一人、父の書いた小説を読み耽っていた。 そんな父が描いた物語の「きさらぎ駅」に現れたのは、奇妙な赤い唇の女だった。 自らに語り掛けるような女のセリフに首を傾げていると、スマホに着信が入る。 画面の向こうから襲い来る赤い唇の女。 彼が怪異に追われながら発見したのは、首を引き千切られた父の死体だった。 一方、大学生の韮井識(にらいさとる)は、多忙な叔父から「コトリバコ」の捜索を請け負う。 都市伝説とは違う「本当のコトリバコ」を探して、彼は捜索依頼を出した元祓い屋の榊守道人(さかきもりみちひと)を辿る。 首を引き千切られた父、赤い唇の女、詩節の隙間に棲まう者、蝶を纏う男、肥大するきさらぎ駅の噂、消えた死者達、コトリバコの正体 次第に、綾人と神を宿す少女〈指織姫〉との因縁が露呈して行き…… 嫉妬と愛憎、現代怪異に包まれて、少年はある一家の最期を明かしていく。 ■狂信の怪異譚シリーズ ⓪益母の呪神:https://novelup.plus/story/127399690 ↓約8年後 ①冷凍された真夢:https://novelup.plus/story/320121132 ↓2年と数か月後 ②夢蟲の母:https://novelup.plus/story/649994066 ↓3か月くらい後 ③神宿る指織:本作 ※イラスト:自作
読了目安時間:3時間30分
ある、大雨の日のことだった。 下校の矢先、突然の豪雨に見舞われた女子高生の立花美代。 借りた傘を開いた彼女が、横断歩道を歩いていると、ふと奇妙な女に声をかけられる。 「くらみつはなめをしりませんか」 不気味な問いを繰り返す女。 困惑と共に、傘で隠れたその顔を覗くと…… 雨集う水の街で、怪異に襲われる美代。 そんな彼女を助けたのは、少女と見紛う美少年・夜咲蓮だった。 教室に集まる蝦蟇、永遠に幼い蛭、貯水槽を埋める花、神様になれなかった昔々の子供達。 怪奇と神に惑わされ、少年少女が辿り着くのは、快晴の夏か、腐肉の沈む水底か――――? ※イラスト自作 ※カクヨムで先行公開中 ■同じ世界観だけど世界線が違うシリーズ⇒冷凍された真夢、夢蟲の母、等
読了目安時間:1時間50分
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主人公の官能小説作家が、ある連続殺人鬼の自白と引き換えに彼の犯行を怪奇小説にして書くお話です。 話の運びには一人称視点を用いており、読者は主人公である作家の非人間的な思考を足掛かりにして事件を追っていく事になります。 私は怪奇小説を書く官能小説作家。 情動情欲を紙に書き散らす色情狂。 ハリボテ賢人劇場裡の人間役者。 サア。今一度、悔い改めたまえ。 老いて死に行く事が、人生の本質なのか。 紙面から、人間性を暴き出すのだ。 「失敬。先生がまるで生きた蟻塚を覗き込むように見るものですから」 《注意・免責事項》 ・この作品には、精神的嫌悪感を与える描写が多数含まれています。 ・本作はフィクションです。登場する人物・団体等は架空であり、実在のものとは関係ありません。 ・作品の都合上、一部に差別的表現がございます。性差別などの表現が含まれますので、これからご覧になられる読者の方々はくれぐれもご留意ください。 ・本作には流血表現がございます。上記同様に、そういった過激な描写が苦手な方はご注意ください。 ・本作はいかなる自殺行為を肯定および助長するものではありません。 ・本作はいかなる性的暴行・殺人・窃盗等の犯罪行為を肯定および助長するものではありません。 ・本作は特定の思想、信条を肯定するものではありません。 ・作業の進捗につきましては、ユーザーマイページよりTwitterリンクにてご報告させて頂きます。 ・頂戴したご感想は大切に読ませて頂きますが、全ての感想に返信する事は出来かねますので、何卒ご理解のほど宜しくお願い致します。 ・ご質問などへの返信は控えさせて頂きます。 ・作者の許可なく転載・複製・配布する事を禁止します。
読了目安時間:6時間30分
これは、軍都・東京の闇に潜む旧時代の異形を巡る、ある軍人達の戦いの記録である。 私達が知る歴史とは異なる道を歩んだ大正36年。 軍都・東京とその周辺を未曾有の大震災が襲う。 後の世に「関東大震災」と呼ばれることとなるこの大災害の最中、東京の中心に封じられていたある厄災が解き放たれる。 それは、60年前の幕末。世界を混沌と混乱に追い込んみ、英雄達によって討伐された旧時代の異形の復活だった。 「怪夷《かいい》」と称される旧時代の異形の討伐を時の日ノ本共和国大統領より仰せつかったのは、陸軍少佐・九頭竜真澄。彼はかつて聖なる剣を手に怪夷から世界を救った英雄の息子だった。 大統領直属特殊怪夷討伐小隊、通称「特夷隊」の隊長となった真澄は同じ英雄の子息や縁者達を部下に指名し、軍都・東京に放たれた怪夷討伐の日々へその身を投じる。 特夷隊の発足から5年後の大正41年。 小雨が降る雨の季節に真澄は、銀髪の美少年と出逢う。 南天と名乗る少年との出逢いが、真澄と特夷隊達の運命を動かしていく。 英雄の息子と呼ばれた男は自らの背に伸し掛かる重圧を払う為に、剣を取る。 全ての因縁に決着をつける為に…。 旧時代の異形「怪夷」討伐を担う者達の大正浪漫活劇、ここに開幕ー! 本編更新日時:毎週土曜日。20時頃。 本編後の後書きにて、次回予告劇場『聖剣あにまる劇場』を掲載。 各章終幕後の火曜日に『凍京怪夷事変』をより楽しめるコーナー『凍京小話』を掲載。
読了目安時間:19時間49分
「変身しないで、ありすちゃん」 かわいいものが大好きな、夢に生きる高校生、姫乃ありす。彼女はある日流星群にぶつかって、魔法少女に変身した。 世界を守るため、彼女は今日も魔法少女ピンクに変身して、魔法の力で敵を倒していく。 ――――と、思い込んでいるのは彼女だけだった。 黒い怪物の姿に変身する少女。恐ろしい獣の姿に変身する少女。ドロリとした触手の姿に変身する少女。異形の姿になった少女達は自身を『魔法少女』だと思い込みながら、世界を壊す。 街にはびこるドラッグ。ゴミ箱から見つかる人差し指。聖母様を崇める宗教団体。 昔見ていたアニメの魔法少女はただの幻だった。魔法少女達はゆっくりと現実に気が付きながら、副作用によって壊れていく。 本当の敵は誰なのか。 自分が本当は何者なのか。 ずっと夢見ていた願いは何だったのか。 これは、願いと夢と現実に壊れていく、魔法少女になった怪物の物語。
読了目安時間:32時間21分
自然を愛し文化を尊び、何もかも平らげる──これ即ち、美食礼讚。 【あらすじ】 腹を空かせて死にかけていた「私」を救ったのは、片目を失った主人だった。 大きな洋館に住み、その下の「レストラン」を経営する主人は「私」にこう命ずる。 一つ、働かざる者食うべからず。 二つ、食への敬意を常にはらえ。 三つ、毎晩主人の肉を口にせよ。 この決まりを破ってはならない。 人が喰うより食すと決めたなら、 君が人としての道を歩むならば──人の味を知ることとなるだろう。 かくして、奇妙なる些事は始まった。 【登場人物】 私 主人に拾われて住み込みで働く 主人 レストランを経営するオーナー 使用人 レストランで働く人間か何か レストラン 店舗経営だけでなく幅広く事業を展開しているらしい。 【この創作の読み方】 ストーリー考えてないので 「調理」 「雑記」 「漫談」 この三つのカテゴリーで書きます。
読了目安時間:29分