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耕太と爺ちゃんの物語。ヨーロッパや古い中国の水墨画を満載。絵の見方にはいろいろあります。この小説を読みながら一つの絵画の見方を味わってください。 表紙画像:《ワイルドスケープ》2011年 油彩 キャンバス F15(53.0×65.2㎝) <菊地理・画>
読了目安時間:2時間23分
美大受験に2度失敗した立花三郎は、庭先で絵を描く年輩の男を見る。 美大受験予備校の講師・保木(やすき)修治は現役美大生でもある。保木は三郎に美大なんて行ってもつまらないと諭す。 また、上野の東京国立博物館で偶然出会った高校時代の同窓生・井上さくらも現役の美大生。三郎はさくらに淡い恋心を抱いていた。彼女も美大進学をすすめない。 悩んだ末に三郎は一般大学の受験に切り替える。 季節の移ろいとともに、三郎の苦悩に満ちた受験生生活が過ぎていく。 絵画とは何か? 生きるとはどういうことか? 学問とは? 立花三郎の成長する姿を追う。 タイトル画像はF8(37.9×45.5㎝)《酔芙蓉》油彩 キャンバス <菊地理・画>
読了目安時間:1時間15分
30歳の後半になった井川晃平は今年も神代バラ園で写生をしていた。 そのとき高校時代の同窓生、宮原亜希とばったり出会う。 晃平には高校時代からの亜希への一途な想いがあった。 晃平は亜希の心を知らなかった。20年の歳月を超えて二人の想いが絡み合う。 バラが導いてくれた恋の絆。 *表紙画像:《黄色い蔓バラ》2003年 油彩 キャンバス F10 (45.5×53.0㎝) <菊地理・画>
読了目安時間:9分